リズムギターアドリブ練習

ジプシージャズ入門17〜イントロのアドリブ練習 解説編〜

さて今日は以前お伝えした、「イントロの作り方」からスピンオフでコードのアドリブの考え方について詳しくお伝えします。

このジプシージャズ入門を読まれてる方は、リズムギターのアドリブ練習をやっていると思いますが、「なぜこういう風にコード進行を変更出来るの?」って思うことがあると思います。

今回は少し踏み込んでこの「なぜ」の部分、考え方を解説していきます。

以前のレッスンイントロの作り方の最後のパートでDmのイントロを紹介した部分に焦点を当ててお伝えしていこうと思います。

下の動画の52秒からのパートです。

major and minor intro

オリジナルのコード進行は

Dm – Dm – Dm – Dm 

A7 – A7 – Dm – A7

紹介したコード進行は

Dm – Dm/F – BbM7 – BbM7/D

Em7b5 – Em7b5/Bb – A7 – C#dim 

Dm – Dm/C# – Dm/C – Dm/B

(2回目はDm – Bb7/A7)


キーDmの曲のイントロのアドリブ

このコード進行が、なぜこうなるのかを解説していきます。

アドリブに重要なコードトーン

アドリブをするときに重要なものは感覚理論だと思っています。

理論を知っていれば、間違いないアドリブ進行ができます

が、です。理論に合ってなくても音(響き)が良ければいいので感覚も重要になってきます。

多くのジプシーのプレイヤーは理論のことなんて全然知りません。

音がいいからこれを弾いてるとか、こう習ったからこれを弾いているというのが、ほとんどです。

ジャンゴラインハルトも同様で、こう弾いたらかっこいいから、っていう感覚論で弾いてました。

私が過去に一緒に弾いたジプシーのミュージシャンは、何を質問しても「知らない」って答えてましたよ(笑

ただ、私は彼らのように幼少から音楽教育を受けてないので、理論を学び、今では理論に基づいた感覚論でアドリブをしています。

ちょっと前置きが長くなりましたが、オリジナルコードと私が作ったコードを見て見ましょう。

アドリブの解説

ギターコードDmのアドリブ進行
ギターコードDmのアドリブ進行

  1. Dm → Dm   変化なし
  2. Dm → Dm/F  Dmのベース音を3度のFに変更
  3. Dm → Bb△7 何で?
  4. Dm → Bb△7/D  Bb△7のベース音を3度のDに変更

上記のは特に説明はいらないと思います。

はDmをBb△7にしました。

これが上記で述べたコード構成音を知る重要性なんです。

Dmの構成音はD F A(レ ファ ラ)です。

Bb△7の構成音はBb D F A(シフラット レ ファ ラ)ですよね。

音がほとんど同じなんです。

だから使いました。進行の響きもいいし。

これは時々代理コードとして使うので、マイナーコードからみた#5度(言い方によれば6度の音)のコードを△7で(状況にもよりますが)弾けるって覚えてください

注)覚えやすいので#5といってるだけで、定義上6度とも言える時があります。

詳しくはコチラを参考に。

スケールとアルペジオのレッスン第2弾〜マイナーキー〜 – ジプシージャズ入門

も説明はいらないですよね?ルート音を3度のDにしただけなんで。
ギターコードDmのアドリブ進行
ギターコードDmのアドリブ進行

  • 5 A7 → Em7b5  Em7b5/Bb 何で?
  • 6 A7 → A7  C#dim 代理コード
  • 7 Dm → Dm  Dm/C# クリシェ
  • 8 A7 → Dm/C  Dm/B クリシェ

はA7がEm7b5になってますが、これは結構理論的で、m7b5のコードはドミナントコード(7thコード)に行くleading chord(次のコードに向かうときに使われるコード)として使われるので、こうなっています。注)毎回ではないですが多くの場合です

それと、上記のようにA7の代理コードであるA#dimのコード構成音と、Em7b5の構成音はほとんど同じなんです。

A#dim・・・A# C# E G

Em7b5・・・E G A# D

は説明いらないと思いますが、ディミニッシュコードはドミナントコードの代理コードなのでdimコードを使っています。

もっと言えば、上記の説明と同じで、

A7の構成音は A C# E G

C#dimの構成音は C# E G Bb

これも音がほとんど同じなんです。

クリシェと言われる奏法ですが、私はこの呼び方が好きではないんですね。

クリシェとはフランス語で使い古されたとか、オリジナリティが無いみたいな意味なんですけど、このクリシェ奏法は今はそんなに使われてないので、こんな名前じゃなくてもいいかなって気がします。

概要をいうと、ベース音を半音づつ下げて弾いていく奏法です。

ですので、上記のDmもベース音がD C# C Bと移動します。

ジャンゴラインハルトが使っていた動き

ジャンゴがよく使ってたんですね、コレ。

最後に、2回目の最後はA7をBb7 A7にしました。
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これは理論的というよりもドミナントコード(セブンスコード )はこういう風に1フレット前後の音をリーディングコード的に使ってるって感じです。

あまり深く考えないでオッケーですが、理論的に説明するとこの様になります。

Bb7はE7の代理コードで、言い換えるとE7b5コードとほぼ同じ

Bb7・・・Bb D G# F

E7b5・・・E G# Bb D

こちらのアウトロの作り方も一緒にどうぞ

最後に

いかがでしたか?

結構マニアックに深く説明したと思いますが、できるだけわかりやすく説明できたとも思います。

このようにアドリブをするときは、代理コードやコードの構成音を知っていたらやり易くなるので色々覚えていきましょう。

ちなみに、ジプシージャズには専用のピックや弦があるって知っていました?もしお持ちじゃなければ、「ジプシージャズ必須アイテム」を参考にどうぞ