HP 14s-dqのレビュー

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本機はエントリーモデルですが、14インチで1.29㎏と軽量で、Wi-Fi 6対応、指紋センサーも搭載と、エントリークラスにしては上出来だと思います。

ただし、毎年毎年、なぜ1つ前の世代のCPUを採用するのか分かりません。しかも、旧スペックを採用しているからと言って、価格が安いわけでもないので疑問が残るところです。

当サイトの評価は、こうなりました。

スペック 3.8 out of 5 stars
コスパ 2.8 out of 5 stars
総合評価 3 out of 5 stars

※2023年6月17日追記)第12世代CPU搭載モデルが出たので、情報をアップデートしています。11世代搭載モデルは、もうないようです。

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HP 14s-dqのスペック

CPU Celeron N4500
Core i5-1235U
Core i7-1255U
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 256GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) FHD IPS 光沢
OS Windows 11 Home/Windows  11 Sモード
無線 Wi-Fi 6、Wi-Fi 5
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ 92万画素
寸法(幅×奥行×高さ) 324 × 225 × 17.9㎜
重さ 1.29㎏
バッテリー 最大約7.5時間
保証 1年間
価格 5万3900円~(Celeron)
12万1000円~(Core)

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは第12世代インテルで、かなり性能が低いCeleronか、性能が高いCore搭載モデルがあります。Celeronは、ほとんどPCを使わないような人に合う性能で、普通に使いたい人にはおすすめしません。

メモリはDDR4が搭載で、メモリスロット2つ・最大16GBになります。SSDは高速データ転送速度があるM.2で、256GBとなっています。ストレージはあまり大きくないので、クラウドストレージや、外付けSSDなどを併用した方が良いと思います。

ディスプレイは14インチのフルHD IPS液晶で、光沢ありです。

CeleronモデルはWi-Fi 5、CoreモデルはWi-Fi 6に対応し、指紋センサー標準搭載となっています。

14インチで1.29㎏と比較的軽く、バッテリー駆動時間は短めの7時間半となっています。ちょっとした外出であれば、問題ないですね。

11世代CPUが搭載していることから「旧スペック」を使っているのがわかりますが、Coreモデルは高い性能なので、使いやすいと思います。

 

 

公式サイト

 

2022年のトレンドと比較

2022年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

12世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
× × ×
Wi-Fi 6 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
×
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.2㎏前後 バッテリー14時間以上
× × ×

エントリーモデルなので、あまり項目を満たしていないですね。本機は最新機能というよりも、普通に使える低価格モデルといった機種です。

 

 

旧モデルとの比較

HP 14s-dqと14s-fq<左/本機種・右/HP 14s-fq>

旧モデルは見つからなかったのですが、HP 14s-fqというAMDモデルの兄弟モデルとして発売されたと思います。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 14s-fq
CPU Celeron N4500
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Coe i5-1235U
Core i7-1255U
AMD 3020e
Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 5 5625U
メモリ 16GB 8GB
ストレージ SSD 256GB SSD 256GB
ディスプレイ FHD IPS FHD IPS
無線 Wi-Fi 5/6 Wi-Fi 5/6
バッテリー 7.5時間 9.5時間
重量 1.29㎏ 1.33㎏
寸法 324 × 225 × 17.9㎜ 324×225×17.9㎜
価格 5.3万円~ 4.2万円~

筐体は全く一緒で、CPUや重さ、メモリ容量などが若干違うだけですね。

プロセッサーの性能を表すCPU markスコアの比較です。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 5625U  15108
Core i7-1255U  13919
Ryzen 5 5500U  13579
Core i5-1235U  13039
Core i5-1135G7  10098
Ryzen 3 5300U  10092
Core i3-1115G4  6546
AMD 3020e  2625
Celeron N4500  1967

 

HP 14s-dqの特徴

HP 14s-dq 左斜め前から

ベゼル(画面の黒い枠)も若干太く、ずんぐりむっくりした筐体に見えますね。

 

寸法自体はそこまで大きくなく、

・幅 324㎜
・奥行 225㎜
・高さ 17.9㎜

と一般的なサイズで、重さも1.29㎏と、14インチの平均(1.4㎏前後)よりだいぶ軽いです。

 

HP 14s-dq 右側面

厚さも17.9㎜と一般的なもので、悪くないと思います。持ち運びがしやすい機種ですね。

 

HP 14s-dq 右斜め前から

スタイリッシュなヘアライン加工のパームレストに、白の筐体なので、清潔感があり安っぽく見えないですね。

 

HP 14s-dq 指紋センサー

エントリークラスとはいえ、指紋センサーが搭載しているので、サインインは一瞬で終わります。

キーボードはテンキーなし、バックライト無しで、キーが独立している浮き石型キーボードで、誤入力を抑える役目があります。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は縦横18.7㎜で、窮屈じゃない幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と浅すぎず深すぎずなので、結構軽めのタイプが入力しやすいですね。

 

 

CPU

Core i7-1255U Core i5-1235U
Pコア 2
Eコア 8
スレッド 12
キャッシュ 12MB
Pコア最大周波数 4.7GHz 4.4GHz
Pコア基本周波数 1.7GHz 1.3GHz
Eコア最大周波数 3.5GHz 3.3GHz
GPU実行ユニット 96 80
ベースパワー 15W
最大パワー 55W

プロセッサーは第12世代で、Core i5以上を選んだ場合はグラフィック性能が高いIris Xeになります。Celeronモデルはまだありますが、11世代モデルはもうないようです。

12世代CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

こちらは、CPUの性能を表すCPU Markスコアです。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1255U  13919
Core i5-1235U  13039
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i7-1065G7  9063
Core i3-1115G4  6546
Ryzen 3 3250U  4117
Athlon 3050U  3201
Celeron N4500  1967

Celeronははっきり言って、使いたい人はいないんじゃないかな?と思うくらいの性能ですね。ただし、Windows 11 Sモードが搭載しているので、ある程度サクサク動く場面もあると思います。

 

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いとOfficeワークや複数画面での作業、クリエイティブワークがしやすくなります。スペックによって性能は変わるので、下グラフは参考値として見てください。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

MX450  3715
Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
MX250  2582
Core i3-1115G4  2118
Ryzen 7 4700U  2066
Iris Plus  1859
UHD  888

 

 

ディスプレイ

HP 14s-dq 正面

解像度 光沢 液晶
FHD あり IPS

ディスプレイはフルHD IPS液晶で、光沢ありになります。タブレットと同じ仕様で、反射しやすいですが、光沢なしよりも明るいディスプレイになります。

普通のディスプレイですね。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリは

・Celeronモデル DDR4-2933MHz・4GBメモリ1枚
・Core i5モデル DDR4-3200MHz・4GBメモリ2枚
・Core i7モデル DDR4-3200MHz・8GBメモリ2枚

になります。Sモードが搭載とはいえ、2023年にメモリ4GBって、無理でしょ・・・

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージは高速データ転送速度があるM.2 SSDで、Celeronモデルが128GB、Coreモデルが256GBになります。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6にも対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

Coreモデルは次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

CeleronモデルはWi-Fi 5ですが、まぁ、そこまで遅くないし、CPU自体の動きが遅いので、Wi-Fiのせいで使いにくいということはないと思います。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間は最大約7.5時間となっており、ちょっとした外出であれば十分だと思います。長時間の外出は、ACアダプターの持ち運びが必要です。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは少なく、速度も5Gbpsとなっています。

 

HP 14s-dq 右側面

右側面にはヘッドフォン/マイクジャック、USB Type-C、USB-Aが2つ、HDMI、そして電源コネクタです。

 

HP 14s-dq 左側面

左側面は、SDカードリーダーのみです。

 

 

サポート・保証

HP サポート・保証

 

HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついています。

パソコンに同梱される「パソコン入門書」を見ながら設定や使い方を見ることが出来、分からない場合は電話でサポートを受けることが出来るので、安心して購入できます。

保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理と出張修理もあります。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料

 

ライバル機種

ライバル機種の方が、確実に性能が高く、使い勝手も高いです。

 

IdeaPad Slim 170 14型(AMD)

IdeaPad Slim 170 14型(AMD)低価格モデルのSlim 1シリーズですが、CPUはRyzen 5 5500Uと高性能で、メモリもSSDも標準的な品質のため、あまり安くないです。ディスプレイの品質がちょっと低いので、モニターに繋いで使う人に合うと思います。また、バッテリーはこのクラスにしては長い、11.2時間もあります

CPU Ryzen 5 5500U
メモリ 8GB
ストレージ SSD 256GB
ディスプレイ(14型) FHD TN液晶 光沢なし 220nit
無線 Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0
生体認証 なし
重さ 1.4㎏
バッテリー 11.2時間
価格 5.8万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・14インチにしては若干軽い
・指紋センサー搭載
・Wi-Fi 6対応モデルあり

 

残念な点

・インターフェイスが少ない
・Celeronモデルは・・・
・なぜ1世代前のCPUをいつも採用する。とは言え、価格が安いわけじゃない

 

総合評価

全体的に見て、Coreモデルは「普通」に使えるスペックで、悪くないと思います。

1.29㎏と軽いので、短時間の外出が多く、PCの持ち運びが多い人に向いていると思います。

Celeronモデルは、Windows 11 Sモード搭載なのである程度使えますが、フル機能を使えるわけじゃないので(Microsoft Storeで検証されたアプリケーションしかインストールできない、機能の一部が使えないなど)、自分の用途に合っているかどうか考えてから購入をお勧めします。

 

 

公式サイト