HP Elite Dragonflyのレビュー・小型軽量LTE搭載2 in 1 PCならこれがおすすめ!

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HPのビジネスモデルのハイエンドモデルであるEliteシリーズは、おしゃれな外観にビジネスに必要な機能が搭載したモデルです。

ディスプレイの輝度も高いので、日中の外出先で使う場合でも画面が見やすく、作業もしやすいです。

また、バッテリー駆動時間は最大24.5時間、重さは999gなので移動もしやすく、充電アダプターの持ち運びも必要ないと思います。

2 in 1 PCなので、場所や状況を選ばずに快適に使えるのもポイントが高いですね。

毎日パソコンを持ち運ぶビジネスパーソンにおすすめの機種です!

後継機種のDragonfly G2が販売開始しました!

HP Elite Dragonflyのレビュー

HP Dragonflyの外観 正面

CPU Intel core i3-8145U
Intel core i5-8265U
Intel core i7-8565U
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 最大2TB
ディスプレイ(13.3型) FHD IPS 光沢あり 400nit/1000nit(Sure viewモデル)
無線 WiFi6、Bluetooth 5.0
WWAN(LTE) 搭載モデルあり(CAT.9)
OS Windows 10 Home
Windows 10 Pro
セキュリティ TPM、HP Sure sense、HP BIOSphere Gen 5、HP Sure Click、プライバシーシャッターなど
有線LANポート なし
生体認証 指紋センサー、顔認証(IRカメラ)
Microsoft Office 搭載モデルあり
ペン Wacom AES Rechargeable Pen(オプションで追加)
寸法 304.3×197.5×16.1mm
重さ 999g〜
バッテリー 最大24.5時間
価格 税込)12万780円~

大容量ストレージが搭載可能で、Sure view非搭載モデルはSSDが最大2TB、Sure view搭載モデルでも最大512GBと大きめです。

注)Sure viewとは視野角を狭くして覗き見を防止する機能です。

また、Optaneメモリ搭載ストレージもあるので、よく使うページやアプリなどの高速表示も可能です。

ディスプレイは高画質のFHD IPS液晶で、長時間の作業でも目に優しく、輝度が400ニット/Sure viewモデルは1000ニットとかなり高いので、日中の屋外でも画面が明るくて見やすいです。

LTE搭載モデルもあるので移動が多い人でも常時インターネットに接続できるし、WiFi6も搭載なので混み合った回線でもスムーズに使えます。

さすがHPのビジネスモデルなのでセキュリティは豊富だし、米軍の物資調達規格であるMILスペッククリアしているので堅牢性も高いです。

寸法も小さく、重さがたったの999gなので移動もしやすいです。

一つだけ言うと、CPUは第8世代で、第10世代のものと比べると20%ほど性能に差があります。と言っても、ここまで軽い13.3型で、LTE対応、2 in 1 PCもほとんどないので、持ち運び用と考えるならアリですね。

また、バッテリー駆動時間が1日超えの最大24.5時間です!!1泊2日の出張くらいだったら充電アダプターの持ち運びも必要ないかもしれないですね。

CPUとメモリの性能以外は、文句の付け所がないスペックになっています。

HP公式サイト

HP Dragonflyの特徴

HP Dragonflyの外観 テントモード<テントモード>

画面のベゼルも細く、画面比率は86%とディスプレイの割合がボディに比べ大きいですね。視界にベゼルが入り込みにくいので、作業もしやすいです。

また、本機種はコンバーチブルタイプの機種で、2 in 1 PCになっています。画面を360度開くことができるので、タブレットのようにも使えるし、ベッドに寝転がって使うときはテントモードにしたりと、場所を選ばずに快適に使えます。

アクティブペンもオプションで購入できるので、画面に直接書いてメモ取りなどに使えます。

HP DragonflyのSure view 正面 HP DragonflyのSure view

先程からSure Viewという言葉が出てきていますが、視野角を狭くして横から覗き見されないようにする機能です。カフェや新幹線など周りに人がいるときに、覗き見されないようにできます。(Sure Viewモデルは海外生産)

HP Dragonflyの天板

筐体はCNC加工のマグネシウムで再生材料を82%以上使用しており、環境にも配慮した機種になっています。

寸法は幅304.3mm、奥行き197.5mm、そして厚さが16.1mmとなっています。大学ノートA4サイズ(297mmx210mm)と比べても、幅+7.3mm、奥行き-12.5mmとなっており、かばんに入れやすく、持ち運びもしやすいです。

MIL規格

HP Dragonfly MILスペックテスト結果

MIL規格とは「米軍の物資調達規格」で、簡単に言うと米軍が紛争地に持って行っても使える品質があるということですね。

落下テストなんかも行っているので、安心です。ただし、これは本機種が「壊れない」ことを保証するものではありません。

セキュリティ

セキュリティはかなり豊富で、HP独自のものが多いので堅牢です。

  • HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
  • HP BIOSphere Gen5・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
  • HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
  • HP Sure Run・・・OSの重要な機能や設定を構成時の状態に維持し、万が一設定が無効になった場合は再起動し、安全な状態に戻す
  • HP Sure Recover・・・OSがウイルス感染しても自動的にリカバリーする
  • HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリーする
  • HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
  • HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
  • ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
  • TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
  • Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる

CPU

先程も言ったように、この部分は本機種の欠点です。なんで前世代のCPUをわざわざ搭載したんでしょうね?

下のグラフはCPUの性能を表すPassmarkスコアで、赤が本機種搭載CPUです。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

↓グラフをタップすると数値が表示されます↓

Core i5は第10世代のCore i5とほとんど変わりがないのですが、Core i3とi7は大きく違いますね。

特にCore i3のスコアは3000台と低く、ストレスを感じながら作業をすることになると思います。

メモリ

メモリはLPDDR3で、動作周波数は記載されていません。今現在LPDDR4が出ているので、前世代のものになります。

動作周波数にもよりますが、DDR4の方が断然処理速度が速いので、大きなデータを扱う場合はストレスを感じるかもしれません。

また、メモリはオンボードでスロットなしなので増設はできません。

ストレージ

ストレージは大容量搭載可能ですが、いくつか種類があります。

東京生産モデル

  • SSD 128GB・・・SATA
  • SSD 256GB・・・PCIe NVMe
  • SSD 256GB・・・PCIe NVMe+Optaneメモリ16GB
  • SSD 512GB・・・PCIe NVMe
  • SSD 512GB・・・PCIe NVMe+Optaneメモリ32GB
  • SSD 1TB・・・PCIe NVMe
  • SSD 1TB・・・PCIe NVMe

Sure Viewモデル

  • SSD 256GB・・・PCIe NVMe
  • SSD 512GB・・・PCIe NVMe

SATAは最大データ転送速度の理論値が6GB/秒で、遅くないですが速くないです。PCIe NVMeは最大データ転送速度の理論値は32GB/秒になります。(実際のシーケンシャル速度は1/10くらいです)

Optaneメモリとは、よく使うデータをすぐに表示できるようにキャッシュ(記憶)し、頻繁に使うアプリやソフト、ページなどを素早く表示できるので、できたら搭載しておきたい機能ですね。

HP公式サイト

ディスプレイ

ディスプレイは2種類あります。

  • 東京生産モデル・・・FHD IPS 光沢あり 400nit
  • Sure Viewモデル・・・FHD IPS 光沢あり 1000nit
FHD フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080
IPS液晶 視野角が広くコントラストも高い
光沢あり 背景や自分が画面に映り込みがしやすい反面、より鮮やかで明るい。タブレットやスマホも光沢あり
nit 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250前後が標準

なんと言っても特徴は、この輝度ですね。400ニットでもかなり明るく、日中に太陽の下で使っても画面が見やすいですが、1000ニットとなるとかなり明るいです。

HP Dragonflyのプライバシーシャッター

また、前面カメラにカバーもあるので、使用していないときは閉じることができます。

LTE

LTEは、格安SIMなどを入れて常時インターネット接続ができる機能です。接続はCAT.9で、4G回線です。今は主流が5G回線のCAT.16なので比べると遅さを感じますが、CAT9でも下り最大450MB(CAT.16は1GB)なので悪くありません。

サポート

HPは手厚いフォローが有名で、本機種は日本での対応になっています。何かあったらすぐに電話して対応してくれるし、東京で作られたモデルもあるので安心感がより一層ありますよね。

また、パソコン購入時に同梱される「パソコン入門書」を見ながら初期設定や使い方を学べ、分からない場合は「1年間電話サポート」もあるので、電話をしながら設定などのやり方を聞くことが出来ます。

これがあるので、「初めてパソコンを購入する人」でも安心して使い始めることが出来ます。

ちなみにパソコンは1年間保証が付いているので、万が一の時も安心ですね。

インターフェイス

HP Dragonflyのインターフェイス

  1. USB Type-Cポート(Thunderbolt 3)
  2. コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック
  3. HDMIポート
  4. USB3.1ポート
  5. 電源ボタン
  6. ナノセキュリティロック ケーブル用スロット
  7. SIMカードスロット

Thunderbolt 3搭載なのでDisplay Portも使えるし、HDMI、USBも各1つづつあるので困ることはないと思います。

ただし、SDカードリーダーがないので、必要であれば購入が必要です。アマゾンで1000円くらいからあります。

最後に

超小型軽量のモバイルPCですが、CPUとメモリが古いので、現行モデルと比べるとどうしても魅力が落ちます。

ただし、外出用と割り切って使う分には問題ない性能なので、悪くないと思います。

その他の類似機種との比較ですが、あまり13型LTE 2 in 1 PCというものがなくて、14型を入れました。

本機種 ThinkPad X13 Yoga ThinkPad X1 Yoga(14型)

奥行き
厚さ
304.3mm
197.5mm
16.1mm
310mm
219mm
16mm
323mm
218mm
15.5mm
CPU 第8世代 第10世代 第10世代
メモリ LPDDR3 DDR4 DDR4
LTE あり あり あり
2 in 1
バッテリー 24.5時間 16時間 19.3時間
価格 10.1万円 15.2万円 22.7万円

色々比較対象を探したのですが、ビジネスノートでDragonflyが持つ特徴すべてを持つ機種がほとんど見つかりませんでした。

言い換えたら、それだけオリジナルな機種ということですね。

HP公式サイト