OMEN 25L Desktopは何と言うか、独創的な名前ですよね。筐体のサイズを商品名にしているのも、(ある意味)すごいなと思います。
ミニタワーに分類される本機種は省スペースなので、フルタワーは大き過ぎて家に置けないという人でも、比較的置き場所に困らないと思います。高さが44.8㎝なので、机の上に置いても圧迫感が比較的少ないです。
ミニタワーと言っても、Core i7のプロセッサーに4種類から選べるグラフィックボードもあるので性能は高いですよ。
HPでは現在オンライン限定価格で販売しており、多くの機種が割引されています。この機会をお見逃しなく!
Contents
OMEN 25L Desktop GT12のレビュー
CPU | Intel core i7-10700F Intel core i7-10700KF |
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メモリ | 16GB・32GB(Intel XMP対応・RGB) |
ストレージ | SSD 256GB+HDD 2TB SSD 512GB+HDD 2TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660 Super NVIDIA GeForce RTX 2060/2060 Super NVIDIA GeForce RTX 2070 Super NVIDIA GeForce RTX 3070(追加されました!) |
OS | Windows 10 Pro |
冷却方式 | 空冷クーラー RGB 水冷クーラー RGB |
無線LAN | WiFi6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth5.0 |
有線 | 10/100/1000Mbps |
電源 | 500W 750W |
光学ドライブ | 無し |
寸法(幅・奥行・高さ) | 165x370x448㎜ |
重さ | 9.36~11.16㎏ |
サポート | Cafe de OMEN(OMENユーザー専用のゲーミングPC特化サポート)電話サポート、LINE・Twitterでのサポート |
保証 | 1年間 |
価格 | 15万8000円(税別)~ |
注)赤文字のRGBはライティング対応のもの(光ります)
さすがゲーミングPCなので、中が光ります!!メモリやクーラーが光るので、妖しいですね。個人的に、ゲーミングPCは光らないとだめだと思っている方なんです。
パソコンの頭脳であるCPUは最新10世代のCore i7の2種類で、やばい性能が高いですね。メモリも16GBか32GBなので、大容量ですね。しかもIntel XMP対応なので、オーバークロックも出来ます。
ストレージはほどほどに容量が大きく、最大で2.5TBなので困ることもないと思います。
グラフィックボードは4種類から選べ、ミドルクラス~ハイエンドモデルの性能になっています。言い換えると、一番購入者が多いスペックのグラボを揃えています。戦略的ですね。
冷却方式は2種類あり、GTX 1660SとRTX 2060は空冷クーラー、ハイエンドのRTX 2060SとRTX 2070Sは水冷クーラーになっています。
これは筐体が小さいので、より効率よく冷やすために水冷になっていますね。
OMEN 25L Desktop GT12の特徴
シンプルな筐体でおしゃれですね。一見するとゲーミングPCとは分からない見た目ですが、電源を入れて左側面を見たら一発で「ゲーミングPC」と分かります。筐体内部が見れるし、光るし(笑)
やっぱり、ゲーミングPCは光らないとですね。妖しさ満点!
筐体が小さい割に、内部はすっきりまとめられていますね。エアフロ―もそんなに悪くないと思います。
寸法は幅165㎜、奥行き370㎜、そして高さが448㎜となります。
- 幅は1万円札の長辺(160㎜)とほぼ同じ
- 奥行きは新書2冊分(364㎜)とほぼ同じ
- 高さは千円札(長辺15㎝)3枚分の高さ
何となく寸法のイメージが出来たと思います。机上に置いてもそこまで圧迫感が無いサイズなので、部屋の都合上デスクトップが買えないという人でも、検討に値いすると思います。
また、ドアボタンを押すだけで簡単に内部にアクセスできるツールフリーなので、メンテナンスやカスタマイズも楽にできますね。
ちなみに、盗難防止にドアボタン付近に盗難・持ち運び防止のロックケーブルホールがあるので、ロックしたらドアは開きません。
OMENではOMEN Commandcentreが使えるのですが、LEDライトニングを設定したり、以下の事などが出来ます。
- ネットワークブースター・・・例えばゲームに関連するトラフィックは有線ネットワーク、その他のトラフィックは無線からなどネットワークの割り当てが出来る
- ファンコントロール・・・ファンの速度を変えれる。ゲームをしない時はファン速度を下げて静かに使うことが出来る
- オーバークロック・・・CPUのオーバークロック設定が出来る
- LEDコントロール・・・ファン、シャーシ内部、CPU冷却装置、メモリ、グラボの最大6つのLEDライトニングの設定が出来る
CPU
Intel core i7-10700KF | Intel core i7-10700F | |
開発コード | Comet Lake | Comet Lake |
製造プロセス | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 8/16 | 8/16 |
ベースクロック | 3.8GHz | 2.9GHz |
ターボブースト時 | 5.1GHz | 4.8GHz |
キャッシュ | 16MB | 16MB |
TDP | 125W | 65W |
(グラフをタップすると数値が表示されます)
どちらのプロセッサーも性能は、高いですね。まぁ、8コア16スレッドなので性能は高いですよね。コア数が大きいと同時に処理できるデータ量が上がるので、よりサクサク動きます。
OMEN 25L Desktopでは、「パフォーマンスモデル」と「パフォーマンスプラスモデル」がCore i7-10700Fで、「ハイパフォーマンスモデル」と「ハイパフォーマンスダッシュモデル」がi7-10700KFです。
グラフィックス
横にスクロールできます↓
GTX 1660 Super | RTX 2060 | RTX 2060 Super | RTX 2070 Super | |
GPUアーキテクチャ | Turingシェーダー | Turing | Turing | Turing |
CUDAコア | 1408 | 1920 | 2176 | 2560 |
Gigaレイ/秒 | ー | 5 | 6 | 7 |
ベースクロック | 1530MHz | 1365MHz | 1470MHz | 1605MHz |
ブーストクロック | 1785MHz | 1680MHz | 1650MHz | 1770MHz |
メモリタイプ | GDDR6 6GB | GDDR6 6GB | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB |
メモリ帯域 | 336GB/秒 | 336GB/秒 | 448GB/秒 | 448GB/秒 |
DLSS | ー | 2.0対応 | 2.0対応 | 2.0対応 |
レイトレーシング | ー | 対応 | 対応 | 対応 |
TGP | 125W | 160W | 175W | 215W |
GTX 1660 Superはミドルクラスの性能で、大抵のゲームも画質調整すれば出来ますが、RTX 20シリーズはリアルタイム・レイトレーシング対応なので選ぶ人多いかと思います。
GeForce RTXシリーズは、リアルタイム・レイトレーシング対応なので、光の反射などの光の動きが現実世界の様にリアルに描写されます。「レイトレーシング」とは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する技術なんです。
GTXシリーズしか使ったことが無かったら、描写の違いに驚くと思います。また、DLSSにも対応しており、画質を向上させながらフレームレートを上げる事も出来ます。
ゲームベンチマークスコア
各グラフィックボードのゲームのベンチマークスコアです。グラフの単位はフレームレートで、60以上が「快適」にできる目安です。
まずはGTX 1660 Superです。
RTX 2060です。
RTX 2060Super。
RTX 2070 Superです。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、より大きなメモリはより大きなデータ、より多くのデータを同時に処理できます。
本機種搭載のメモリはHyperX FuryのDDR4-3200MHzで、32GB(16GBx2)か16GB(8GBx2)になり、4スロットで最大で64GBまで増設できます。
このメモリの特徴は光る事と、XMP(エクストリーム・メモリー・プロファイル/オーバークロック規格)に対応している所ですね。
メモリの周波数(本機種は3200MHz)が高いと処理速度が上がるので、高速表示が可能なんですね。例えば2400MHzのメモリより、3200MHzのメモリは40%ほど速くデータ処理が出来ます。
オーバークロックするには、BIOSもしくはマザーボードのUEFIなどでメモリの動作設定を行う必要があります。ただし、HP公式ページでは、以下の様に注意書きがしてあります。
クロック周波数および/または電圧を変更すると、以下のことが生じる可能性があります。
システムの安定性の低下、システム、プロセッサー、その他のシステムコンポーネントの耐用年数の短縮。
プロセッサーおよびその他のシステムコンポーネントの障害。システムパフォーマンの低下。
さらなる発熱またはその他の損傷。(v) システムデータの完全性への影響。
HP およびイテルは、仕様を超えたプロセッサーの運用について、テストを実施しておらず、保証もしておりません。
HPおよびインテルは、業界標準の仕様を超えたその他のシステムコンポーネントの運用について、テストを実施しておらず、保証もしておりません。
HP およびインテルは、変更されたクロック周波数および/または電圧で使用した場合を含めて、プロセッサーおよびその他のシステム コンポーネントが特定の目的に適合するかについて責任を負いません。
簡単に言うと、「オーバークロック出来るメモリ搭載したけど、どうなるか分からないし、保証もないからね」って言っています(笑)
まぁ、本機種は3200MHzなので、オーバークロックしなくても十分処理速度は速いですよ。
ストレージ
ストレージは、ゲーミングPC自作者界隈では有名なWestern DigitalのWD Blackで、M.2 PCle-NVMe SSD 256GB/512GB+HDD 2TBです。
ちなみにウエスタンデジタルは、サンディスクというSSDも販売している有名な会社を保有しています。
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)はデータ転送速度の理論値が40Gbpsと超高速で、パソコンの起動も速く、ロード時間も短縮できます。
SSD+HDD(ハードディスクドライブ)2TBなので、比較的大きな容量となっています。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、通信速度の理論値は9.6Gbpsとかなり速いです。
が、契約回線もそうだし、ルーターもWiFi6に対応していないといけません。
電源
パソコンの電源には種類があり、それぞれ変換効率が異なります。変換効率が良いものは電気代も浮くし、正しいものを使っていたら負荷をかけないで十分な電力が供給できるので電源ユニットの寿命も延びます。
なぜゲーミングPCで(というかどのPCでも同じですが)電源が重要かと言うと、例えばマラソンに例えると、私たちも100%の力で走るより、50%の力で走ったほうが長く走れますよね?
パソコンも同じで、100%の力で電力を供給するより50%、60%で供給した方が長持ちするんですね。なので電源は重要なんです。
- 80PLUS BRONZE・・・82%~85%
- 80PLUS Silver・・・85~88%
- 80PLUS GOLD・・・87%~90%
- 80PLUS Platinum・・・90~92%
- 80PLUS Titanium・・・92~94%
%は電力の変換効率になり、電源はスタンダード(80%)を合わせた6種類になります。
OMEN 25L Desktopには、2種類の電源があります。
モデル | 電源 |
GTX 1660 Super RTX 2060 |
500W(BRONZE) |
RTX 2060 Super RTX 2070 Super |
750W(Platinum) |
RTX 2060は750W(Platinum)でもよかった気がしますが、まぁ足りていないわけじゃないので大丈夫ですね。
インターフェイス
筐体上部にUSB Type-A(5Gbps)が2つ、ヘッドフォン/マイク入力コンボが1つ、マイク入力ポートが1つに、電源ボタンがあります。
背面には、
- SuperSpeed USB Type-A x4(内2つ5Gbps)
- SuperSpeed USB Type-A 10Gbpsx2
- SuperSpeed USB Type-C 10Gbps
- HDMI2.0b
- Display Port(RTX 2070Sは3つ)
- DVI-D(RTX 2070SはUSB Type-C(VirtualLink)
- Line出力x1、Line入力x1
- マイク入力x1
- セキュリティロックケーブル用ホール
ミニタワーとは言え、インターフェイスは豊富な方だと思います。
まとめ
本機種はそこまでコスパが高いわけじゃないですが、小型の割にシステム温度も上昇しにくい設計で、性能も高いですね。
こちらに似た様な性能のものを紹介するので、比較検討にどうぞ。
Core i7-10700 価格12.5万円(税込) |
Core i7-10700 価格14.5万円(税込) |
Core i7-10700 価格約16万円(税抜) |