HP Victus 15L インテルのレビュー 初めてのゲーミングPCに合うおしゃれな機種

Victus 15L(インテル)は、初めてのゲーミングPCや、軽めのゲームを主にする人に合う機種です。

拡張性はほとんどないので、自分でいろいろとカスタマイズしたい人には向いておらず、購入した状態で遊ぶという人にお勧めです。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 3.9 out of 5 stars
コスパ 3.5 out of 5 stars
総合評価 3.7 out of 5 stars

2023年4月28日追記)インテル13世代Core i7-13700Fが追加されたので、情報をアップデートしています

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Victus 15L(インテル)のスペックレビュー

CPU Core i7-12700F
Core i7-13700F
メモリ 最大32GB(メモリスロット2つ)
ストレージ SSD 512GB+HDD 2TB
グラフィックス RTX 3050
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3
LAN ギガビットイーサネット(10/100/1000 Mbps)
冷却方式 空冷
寸法(幅×奥行×高さ) 155 × 297.3 × 337㎜
重さ 6.31㎏
電源 500W ATX電源 80PLUS Bronze
保証 1年間
価格 13.6万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル12世代CPUで、上位モデルのCore i7-12700Fが搭載です。CPU Markスコアは3万オーバーと高性能で、グラボがRTX 3050だと考えると、十二分の性能です。

メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、メモリスロットが2つ・最大32GBになります。32GBあれば、ゲームもクリエイティブワークほとんどこなせると思います。

ストレージはSSD 512GBに、HDD 2TBが搭載です。拡張性がなく、増設はできません。

グラフィックスはRTX 3050で、ローエンドモデルになります。軽めのゲームだったら、80~100fpsくらいでプレイできます。中量級・重量級ゲームは画質調整しても厳しいので、プレイしたいゲームがわかっていれば、どのくらいのスペックが必要か確認してから購入した方がいいです。

その他のスペックは、Windows 11 Home、最新のWi-Fi 6に対応し、ギガビットイーサネットもあり、500Wの電源で80 Plus Bronzeになっています。

インターフェイスはそこそこ充実しており、USB-Aが8つとUSB Type-Cが1つあり、HDMIやDisplayPort1.4aが3つ、ライン出入力、マイク入力などがあります。

空冷なので手入れも簡単で、初めてゲーミングPCを購入する人に向いています。

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

Victus 15Lインテルは新しいモデルで、旧モデルはありません。

ただし、兄弟モデルのVictus 15L AMDがあります。

 

Victus 15L(インテル)の特徴

Victus 15L(インテル)右斜め前から

真っ白な筐体で、ゲーミングPCには見えないですね。親ばれしたくない人や、会社で使うような人にも合います。

 

Victus 15L(インテル)ロゴのRGBライト

正面ロゴのは、OMEN Gaming Hubからライティングの設定ができ、青赤緑の3種類になります。

 

Victus 15L(インテル)正面

15Lの小型筐体で、寸法は

・幅155㎜(≒一万円札の長辺/160㎜)
・奥行き297.3㎜(≒千円札2枚分/300㎜)
・高さ337㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)

になります。ミニタワークラスの小さな筐体なので、どこにでも置きやすいです。重量も6.31㎏と軽いので、気楽に場所移動もできると思います。

 

Victus 15L(インテル)通気孔

通気孔は、右側面に小さなものがあります。

 

Victus 15L(インテル)のインターフェイス

背面にはキーボードやマウスを繋げるときに使うUSB 2.0が4つ搭載しており、前面にはUSB-Aが4つ(10Gbps×2、5Gbps×2)、USB Type-C(5Gbps)が1つあります。

また、HDMIやDisplayPort 1.4aが3つもあります。

 

OMEN Gaming Hub

OMEN Gaming Hub
OMEN Gaming Hubよりファンのスピードを調整したり、ネットワークブースターで必要なアプリにより重点を置いて通信したり、電圧やライティング、オーバークロックなどの設定ができます。

ゲーム使用時だけでなく、ゲームを使っていないときは性能を下げて静かに使ったりできるので、パソコンにも環境にも優しいです。

また、Light Studioを使うと、OMEN PCやアクセサリのライティング設定ができます。

LIGHT STUDIO

 

第12/13世代CPU

Core i7-12700F
製造プロセス 7nm
コア/スレッド Pコア 8 Eコア 4
20スレッド
キャッシュ 25MB
Pコアベース/最大クロック 2.1GHz/4.8GHz
Eコアベース/最大クロック 1.6GHz/3.6GHz
ターボブーストクロック 4.9GHz
ベースパワー
最大パワー
65W
180W

こちらは追加された13世代Core i7です。

Core i7-13700/F
Pコア 8
Eコア 8
スレッド 24
クロック
Pコア/Eコア
2.1/1.5GHz
ターボブースト p: 5.1GHz
E: 4.1GHz
ターボブーストMax3.0 5.2GHz
キャッシュ(L2) 30MB(24MB)
基本電力 65W
最大電力 219W

 

インテル第12/13世代CPUは高性能のPコアと省電力のEコアを搭載しており、ハイパフォーマンスと省電力性を兼ね揃えたプロセッサーです。

例えば、高負荷な事をしているときは主にPコアで動作し、Web閲覧やメールなど低負荷な事をしているときはEコアで動作するので、無駄に電力を消費することもないし、パソコンにも環境にも優しい仕様です。

末尾のFは内蔵グラフィックスがないモデルで、本機のような外部GPUが搭載しているモデルに搭載されることが多いです。

こちらはCPUの性能を図るPassmarkスコアです。このスコアは2万くらい行くとかなり高い性能なのですが、Core i7-12700Fは3万オーバーです。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 14000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700F  42730
Core i9-12900  39749
Ryzen 9 5900X  39447
Ryzen 9 5900  34721
Core i7-12700F  31275
Ryzen 7 5800X  28344
Core i5-12600K  27443
Ryzen 5 5700G  24749
Core i9-11900  23574
Core i7-11700  21306
Core i5-11400  17556
Core i3-12100  13814

 

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  27472
Core i9-12900  26455
Core i7-13700F  24770
Ryzen 9 5900X  21878
Core i7-12700F  21568
Core i5-12600K  17660
Ryzen 9 3900  16555
Ryzen 7 5800X  15228
Core i7-11700  14792
Core i5-12500  12974
Ryzen 7 Pro 4750G  12916
Core i5-12400  12454
Core i7-10700  12250
Core i5-11400  10074

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700F  2107
Core i9-12900K  1997
Core i9-12900  1988
Core i5-12600K  1918
Core i7-12700F  1862
Core i5-12500  1804
Core i9-11900  1630
Ryzen 9 5900X  1636
Core i5-12400  1623
Ryzen 7 5800X  1619
Core i7-11700  1538
Core i7-10700  1255

 

Cinebenchは、マルチコアもシングルコアもかなり高い性能です。

 

グラフィックス

RTX 3050
GPUアーキテクチャ Ampere
プロセス 8nm
CUDAコア 2560
RTコア 20基
Tensorコア 80基
ベースクロック 1552MHz
ブーストクロック 1777MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB
メモリバス帯域幅 224GB/s
TDP 130W

グラボはエントリークラスですが、レイトレやDLSSに対応したRTX 30シリーズが搭載です。

「リアルレイトレーシング」とは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する技術なんです。また、fpsを落とさずに画質を上げることが出来るDLSSにも対応しているので、より鮮明な映像が楽しめます。

DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyのスコアです。

Fire StrikeTime Spy

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3090  33320
RTX 3080  30416
RTX 3070 Ti  28732
Radeon RX 6700 XT  28057
RTX 2080 Ti  26922
RTX 3070  26506
RTX 3060 Ti  23512
RTX 2080S  23463
RTX 2070S  21453
RTX 3060  19639
RTX 2060  16853
RTX 3050  14345
GTX 1660S  14294
GTX 1650S  10705

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3090  18127
RTX 3080  16005
RTX 3070 Ti  13709
RTX 3070  12664
Radeon RX 6700 XT  11901
RTX 2080S  11199
RTX 3060 Ti  11013
RTX 2070S  9846
RTX 3060  8721
RTX 2060  7431
RTX 3050  6473
GTX 1660S  6129
GTX 1650S  4818

 

ゲームベンチマーク

スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、画質はFHDです。

RTX 3050 ゲームベンチマーク

青・・・高画質 赤・・・最高画質

Watch Dogs Legion  65
Horizon Zero Dawn  67
Assassin’s Creed Odyssey  61
Monster Hunter World  77
Far Cry New Dawn  78
Fortnite  117
APEX Legends  101
Rainbow Six Siege  157

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

DDR4-3200MHzが搭載で、8GBが2枚の16GBが搭載で、メモリスロットは2つになります。最大32GBなので、困ることはないと思います。

 

 

ストレージ

SSD(PCIe 4.0×4) SSD(PCIe 3.0×4) HDD
最大データ転送速度 最大64Gbps 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機には最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、512GBになります。HDD SATA(7200rpm) 2TBも搭載しています。

こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~7000MB/秒
 ~5000MB/秒
PCIe 3.0×4  3000MB/秒
 2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

通信

周波数 通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 300Mbps
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、家族共用などの複数人が使う回線でも安定した通信が可能になっています。

また、もちろんギガビットイーサネットがあるので、有線接続でプレイもできます。

 

電源

パソコンの電源の種類

電源には電力変換効率があり、以下のようになっています。

  • 80PLUS Standard・・・80%
  • 80PLUS BRONZE・・・82%~85%
  • 80PLUS Silver・・・85~88%
  • 80PLUS GOLD・・・87%~90%
  • 80PLUS Platinum・・・90~92%
  • 80PLUS Titanium・・・92~94%

電源はATX電源で500W、80PLUS Bronzeが搭載でちょっと残念です。せめてSilverくらいは、搭載していてほしかったですね。

グラボの推奨電力は450Wなので、十分足りています。

 

公式サイト

 

サポート・保証

HPのサポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・メール、LINE、ツイッターでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。

また、CAFE DE OMENというゲーミングPC専門のサポートも利用可能です。

Cafe de OMENは「技術的サポートと修理受付窓口」になっており、1年間利用でき、受付時間は月~金・9時~21時、土曜日は9時~17時、日曜は休みです。LINEでの自動サポートは24時間365日です。

このサポートの特徴として「サポートスタッフ全員が熟練プレーヤー」で、みなさんマニアックらしいです。普通に「ゲーム用語」を使っても理解できる人たちなので、話が速いですね。また、自分に合ったアクセサリ、例えばディスプレイやVR用ヘッドセット、マウス・・・など、HP製品に限らずアドバイスをくれます。

期間を延長すると、出張修理保証もあります。

  • 引き取り修理・・・HP指定業者が自宅にPCを引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後配達してくれる
  • 出張修理・・・エンジニアが家に来て、現場で修理

 

ライバル機種

 

OMEN 25L インテル(2022年モデル)

OMEN 25L(2022年モデル)旧モデルより筐体が大きくなり、パワーアップした機種です。以前は水冷もありましたが本機は空冷のみで、空気流入量を増大させるベンチレーターと、120㎜のフロントファン、そして2つのヒートパイプ空冷クーラーを備えており、エアフローがかなり良くなっています。グラボはRTX 3060か3060 Tiがあり、価格も安いです。ちょっと重ためのゲームをする人にも合います

CPU Core i7-12700F
メモリ 最大128GB(メモリスロット4つ)
ストレージ SSD 1TB(SSD×2+HDD)
グラフィックス RTX 3060
RTX 3060 Ti
無線 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0
LAN ギガビットイーサネット(10/100/1000 Mbps)
重さ 13.81㎏
電源 600W ATX電源 80PLUS GOLD
価格 18.9万円~

レビュー

 

Legion T570i

Legion T570iめちゃくちゃかっこよい26L筐体で、RGBライティングもおしゃれですね。第12世代CPUにDDR5のメモリ、PCIe 4.0のSSDと最新スペック満載で、高い性能です。ミニタワーに近いタワー型で、筐体はそこまで大きくないです

CPU Core i5-12400F
Core i7-12700F
メモリ DDR5 最大128GB
ストレージ 最大HDD×2+SSD×2
グラフィックス GTX 1660 Super
RTX 3060/3060 Ti
RTX 3070
LAN Wi-Fi 6
ギガビットイーサネット
冷却方式 空冷
重さ 14㎏
電源 500W 80PLUS BRONZE
価格 14.3万円~

レビュー

 

Legion Tower 5i Gen 8

Legion Tower 5i Gen 8インテル13世代CPU搭載で、最高でCore i9-13900のモンスターCPUが搭載できます。メモリやSSDも2023年最新で、LANはワークステーションに採用されることがある2.5ギガビットイーサネットに対応です。グラボはRTX 3060 Tiでミドル(~ミドルハイ)クラスで、ホビーゲーマーには十分すぎるスペックになっています

CPU Core i5-13400F/13400
Core i7-13700F/13700
Core i9-13900
標準メモリ DDR5 16GB(メモリスロット4つ/最大128GB)
ストレージ SSD 512GB(M.2スロット2つ)
グラフィックス RTX 3050
RTX 3060 LHR
RTX 3060 Ti LHR
LAN 1000BASE-T/2.5GBASE-T、Wi-Fi 6E
拡張スロット/ベイ 3.5インチ×2、PCI Express ×16(1つ/空き0)、M.2 2230(WLAN用)1つ/空き0
重さ 最大14㎏
電源 500W 80PLUS Silver
850W 80PLUS Platinum
価格 21.5万円~

レビュー

 

まとめ

良い点

・おしゃれな白の筐体
・小型筐体で置き場所に困らない
・空冷でメンテナンスもしやすい
・CPUが高性能
・SSDがPCIe Gen4
・ゲーミングPC専門のサポート有り

 

残念な点

・拡張性が低い
・電源がBronze

 

総合評価

第12/13世代Core i7に、SSDも最新のPCIe Gen4と高いスペックもあり、一般的な用途であればかなり快適に使える機種です。グラボはローエンドなので重たいゲームはきついですが、Fortniteや虹6などの軽いゲームは快適にプレイできます。

インターフェイスも数が多く、ゲーム以外のことでも困ることはないと思います。

拡張性も低くコンパクトな筐体なので、いろいろ自分でカスタマイズしたいという人には合いません。購入したPCを、そのまま楽しむような人に合う機種です。

 

 

公式サイト