Lenovo Tab P11 ProとP11 Pro 2nd Genは、別機種と思った方が良いくらい全然違うタブレットです。
似たようなスペックもありますが、全然違うところもあり、若干小さくなったので最初は残念でしたが、1日使ったら2nd Genのとりこになりました。
改悪された個所もありますが、それ以上に性能がすっごく上がっており、ディスプレイはiPad Pro並みのスペックなので、ストレスフリーで楽しく使えます。
Contents
Tab P11 ProとTab p11 Pro 2nd Genの比較
＜左/本機種・右/Tab P11 Pro＞
Tab P11 Proとの比較です。
| Tab p11 Pro 2nd Gen | Tab P11 Pro | |
| SoC | MediaTek Kompanio 1300T | Qualcomm Snapdragon 730G |
| メモリ | LPDDR4X 6GB | LPDDR4X 6GB |
| ストレージ | UFS 3.1 128GB 最大1TB増設可能 |
UFS 2.1 128GB 最大256GB増設可能 |
| ディスプレイ | 11.2型 2.5K OLED 120Hz、DCI-P3 100％ | 11.5型 2.5K OLED液晶 60Hz、NTSC 108% |
| 無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
| バッテリー | 14時間 | 15時間 |
| 重量 | 480g | 485g |
| 寸法 | 263.7 × 166.7 × 6.8㎜ | 264.28 × 171.4 × 5.8㎜ |
| 生体認証 | 顔認証 | 指紋・顔認証 |
| フロントカメラ | 800万画素 | 800万画素＋800万画素 |
| リアトカメラ | 1300万画素 | 500万画素＋1300万画素 |
| その他 | Precision Pen 3対応 | Precision Pen 2対応 キーボードとカバー付きモデルあり |
| 価格 | 6.8万円～ | 6.2万円 |
主な変更点です。
・CPU性能(マルチコア性能)が76.2％ほどアップ
・ディスプレイが広色域のDCI-P3 100％に
・リフレッシュレートが60Hzから120Hzに
・ストレージがUFS 2.1から3.1に
・11.2インチと小型になった
・Wi-Fi 6対応
・ベゼル（画面の黒い枠）が少し太くなった
・前面/背面カメラが2眼から1眼になったが、前面カメラが500万画素から800万画素にアップ
・指紋センサーがなくなった
・素材が変わった
主な変更点は以上ですが、以下にて細かくご紹介します。
ディスプレイが全然別物
＜左・Tab P11 Pro Gen 2/右・Tab P11 Pro＞
旧モデルのTab P11 Proは11.5インチで、Gen 2は11.2インチとたったの0.3インチの違いですが、全然大きさが違います。
映画やYoutubeを見るときは、特に違いが判ります。
また、ディスプレイのスペックがかなり上がっており、色彩も豊かになりました。
両モデルの違いです。
| Tab P11 Pro | Tab P11 Pro Gen 2 | |
| インチ | 11.5インチ | 11.2インチ |
| 解像度 | 2560×1600 | 2560×1536 |
| アスペクト比 | 16:10 | 15:9 |
| 液晶 | OLED/光沢 | |
| コントラスト比 | 60,000:1 | 1,000,000:1 |
| 輝度 | 350ニト/最大500ニト | 420ニト/最大600ニト |
| 色域 | NTSC 108％ | DCI-P3 100％ |
| 視野角 | 170度 | 160度 |
| リフレッシュレート | 60Hz | 120Hz |
| その他 | 263 ppi HDR10 Dolby Vision |
266 ppi HDR10+ Dolby Vision |
解像度は若干旧モデルが高いですが、2nd Genはコントラスト比が百万対1とかなり高く、よりシャープでくっきりした描写です。
最大輝度も600ニトと明るいので、日の当たる屋外でも使いやすいです。上で紹介した写真でも分かるように、色域が全然違い、色彩が豊かなのも2nd Genですね。
写真は左が2nd Genで、右が旧モデルです。
旧モデルのNTSC 108％も広色域ですが、2nd GenはDCI-P3 100％というデジタルシネマ規格で、映像編集クリエイター向けの色域になっています。
また、HDR10＋は最新の技術で、ダイナミックメタデータをサポートしており、簡単に言うと、動画がよりきれいに見ることができます。リフレッシュレートも120Hzと高いので、ゲームもぬるぬる動くし、高速スクロールをしてもスムーズです。
リフレッシュレートは120Hz
UFOTestでリフレッシュレートの違いを、録画しました。Tab P11 Proはスクリーンレコーダーを使うと重くなり、リフレッシュレートが30fps近辺まで下がりましたが、最初は60Hzで動いています。
3つあるUFOの一番上を、見てください。
当たり前ですが、120Hzの方がスムーズに動いていますね。
ボディの違い
先ほど紹介したように、11.5インチと11.2インチで、ディスプレイの大きさは全然違いますが、ボディのサイズはそこまで違いがありません。
これが意味しているのは、2nd Genの方がベゼル（画面の黒い枠）が太いということです。
＜左・Tab P11 Pro Gen 2/右・Tab P11 Pro＞
2nd Genのベゼルは上左右約8㎜、下約8.8㎜です。旧モデルは上下左右7.1～7.2㎜だったので、並べてみたら一目瞭然でした。（上の写真は、右の旧モデルはカバーを付けているので、若干上ベゼルが太くみえます）
下に旧モデル、上に2nd Genを重ねて置いた写真です。ちょっと見にくいですが、11.5インチの旧モデルが若干大きいです。
＜アップの写真＞
薄さもP11 Proの方が1㎜小さく、持った時に全然違いを感じます。
縦は約5㎜ほど、旧モデルが大きいです。また、旧モデルは電源が不必要に当たらないように電源ボタンがちょっと中にへこんでいるので、押しにくかったです。2nd Genでは電源ボタンがちょっと飛び出すようになり、押しやすくなりました。
また、旧モデルは電源統合指紋センサーがありましたが、2nd Genにはありません。
縦は1.4㎜ほど、旧モデルが大きいです
大きさは旧モデルが当然大きいですが、ベゼルが細く、より洗練されたボディです。
ただし、一番の違いは、素材です。2nd Genを手に持った時、何か違和感を感じたんですね。というのも、旧モデルを初めて手に持った時、コンパクトさや軽さ、素材が高級感のあるものだったのですごく感動したのですが、2nd Genからはそこまで感じませんでした。
素材が違う
＜下が旧モデル、上が2nd Gen＞
調べてみると、「旧モデルはピュアメタルのユニボディ」で、2nd Genはマグネシウム＋樹脂素材でした。
ユニボディはつなぎ目のないボディで、1つのパーツから構成しており、2nd Genはパーツをつなぎ合わせて作っています。当然ですが、メタルのユニボディの方が耐久性・剛性も高く、作るコストもかかります。
まぁ、ここまでわかる人はほとんどいないし、カバーを付けるので気にならないですが、旧モデルの方がより洗練された高級ボディです。
性能の違い
性能は購入機種によっても変わるし、入れてるアプリなどによっても変わるので、参考値として見てください。
性能は倍とまではいきませんが、30～40％ほど2nd Genが高いです。
まずは、プロセッサーの性能を表すGeekbench 5のスコアの比較を紹介します。
| P11 Pro | P11 Pro 2nd Gen |
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P11 Pro・・・マルチコア1625/シングルコア551
P11 Pro 2nd Gen・・・マルチコア2864/シングルコア739
PCMark For Androidの比較です。
| P11 Pro | P11 Pro Gen 2 |
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P11 Pro・・・8348
P11 Pro 2nd Gen・・・12242
3Dグラフィックス性能の比較です。
| P11 Pro | P11 Pro Gen 2 |
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P11 Pro
・Wild Life 738
・Sling Shot Extreme 2439
・Sling Shot 3475
P11 Pro 2nd Gen
・Wild Life 4337
・Sling Shot Extreme 計測不可
・Sling Shot 8440
メモリとストレージです。
| P11 Pro | P11 Pro Gen 2 |
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P11 Pro
・メモリ 4.84GB/s
・シーケンシャルリード 491MB/s
・シーケンシャルライト 168MB/s
P11 Pro 2nd Gen
・メモリ 6.79GB/s
・シーケンシャルリード 1320MB/s
・シーケンシャルライト 778MB/s
注）2nd Genのメモリ速度が以上に速かったのですが、こんなに速い数値になったのは最初だけで、後は5GB/s台でした
オーディオの違い
オーディオはどちらもドルビーアトモスで、一般的なオーディオの様に平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。映画やゲームを見ているときは、他のオーディオとの差が顕著に出やすいです。
ただし、スピーカー部分の形が変わっており、実はワット数も変わっているんです。
2nd Genは4つのJBL 1Wスピーカーが搭載で、旧モデルは4つのJBL 1.5Wスピーカーが搭載です。
旧モデルと聞き比べると、微妙に2nd Genの方がいいかな？とも思いつつ、いや、旧モデルの方が音に厚みがあるな・・・など、感じました。
高音や音抜けの良さは2nd Genですが、やわらかい落ち着いた音は旧モデルだと思います。
参考までにどうぞ。
カメラの違い
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<左・旧モデル/右・2nd Gen>
撮影したものの比較です。
| P11 Pro | 2nd Gen |
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2番目の写真は比較として分かりやすく、2nd Genは顕著にディーテールをとらえていますね。
次は、前面カメラの比較です。
全然色や明るさが違いますが、完全に同じ条件で撮影しています。
最後に、背面カメラの動画です。2nd Genは4Kで、旧モデルはFHD 1080pです。
Lenovo Tab P11 ProとP11 Pro Gen 2のビデオ撮影の比較です。重すぎてWebサイトにアップできなかったので、ここに上げています😂 pic.twitter.com/XstJV66aKK
— パソコンガイド (@pc_reviewer) September 30, 2022
Wi-Fi速度
2nd GenはWi-Fi 6に対応し、旧モデルはWi-Fi 5になります。
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左が旧モデルで、右が2nd Genですが、数値は時間帯によっても変わるし、契約回線によっても変わります。ただし、Wi-Fi 6の方が全然速度が速いです。
公式サイト
こちらはP11 Pro 2nd Genの、公式サイトです。
公式サイト
こちらは、P11 Proの公式サイトです。発売当初よりも1～2万円くらい安くなっていました。
最後に
思いつく違いをほぼすべて挙げましたが、まぁ、完全に2nd Genは別機種というくらいのスペックだと思います。
こうして比較すると旧モデルが悪く見えますが、全然高い性能だし、今ならキーボードやカバー付きで6.1万円台と安いので、新機種にこだわらない人は旧モデルでも全然良いと思います。
詳しく知りたい方は、こちらの個別レビューも併せてどうぞ。