ユダヤ

意外に知らないユダヤ教の基礎知識

こんにちは。

以前、なぜ欧米でユダヤ人は嫌われる? をお伝えしたのですが、今回はそのユダヤ人の宗教、ユダヤ教についてです。

ユダヤ教って聞いたことがある人も多いと思うのですが、実際にどんなものかご存知ですか?

漠然としたことは知っていると思いますが、どんなものか?って聞かれたら答えに困ってしまいますよね。

海外旅行に行くと典型的なユダヤ人を見ることがあるので、今回は彼らの事をちょっと学んでみましょう。

ユダヤ教とは?

ユダヤ教の聖書タナハ

ユダヤ教は英語でJudaism(ジュダイズム)と言い、唯一神ヤハウェを神とし、タナハと呼ばれる書物が聖書となります。

ちなみにこの「タナハ」、キリスト教的に言うと「旧約聖書」の事なんですが、彼らは新約聖書を作ったので旧約聖書と勝手に呼んでいるだけで、ユダヤ人にとってはこの「旧約聖書」が唯一の聖典です。

色々な戒律があり、シェマア・イスラーエールという朝夕のお祈りを唱えたり、ヘブライ語聖書を読む、食事の前とトイレの後は手を洗う、メズーザーと呼ばれる門柱に手を当てて祈る、などがあります。

また、ユダヤ教徒の人口は約1,400万人で、キリスト教は約20億人、仏教徒は約3億6000万人と、人数的にはあまりいません。

ユダヤ人とは?

ユダヤ人の子供たち

ユダヤ人は英語でJew / Jews ・Jewish<(名詞)ジュウ / ジュウズ・(形容詞)ジューイッシュ>と言い、ユダヤ人という人種があるわけでなく、ユダヤ教の信者の事を指します。

ユダヤ人の定義として、もちろんユダヤ教を信仰している事ユダヤ人の母親から生まれた子などがあります。ですので、父親がユダヤ人でも母親がユダヤ人じゃない場合は、当然ユダヤ人ではありません。

ただし、正式な手続きを経て改宗した人は、ユダヤ人と定義されます。

また、ユダヤ人が住んでいる国はイスラエルで、イスラエルに住んでいてもユダヤ教を信仰していない人は、イスラエル人と呼び、英語ではIsraelis(イズラエリーズ)と言います。

上記の画像の様に、全てのユダヤ人が黒いコートを着たり、キッパーと呼ばれる帽子を被っているわけじゃありません。

ユダヤ教の帽子・キッパー

ユダヤ人の帽子キッパー・キッパ

敬虔なユダヤ教徒は神に対して謙遜の意思を表すために、キッパーもしくはキッパと呼ばれる小さな帽子をいつも被っています。いわゆるジューイッシュ帽子ですね。

シナゴークや聖地に入る時は、男性はキッパーを被るのですが、嘆きの壁には観光客用の紙のキッパが置いてあり、ユダヤ教徒でなくても、これを被らないと入れません。

先日ドイツの高官、が「ユダヤ人がいつでもどこでも帽子を被る事は、勧められない」と言って、プチ炎上していましたが、その帽子こそが、このキッパーです。

ドイツでは反ユダヤの風潮が高まっていて、イスラエルに対する抗議デモが行われることを受けての発言だったのですが、ユダヤ差別が独り歩きして、イスラエルの大統領にも怒られてましたね。こちらなぜ欧米でユダヤ人は嫌われる?にユダヤ人が嫌われる理由を書いているので、一緒に読んでみて下さい!

ユダヤ教徒の服装

ユダヤ教徒の服装   超正統派ユダヤ教徒の服装
<超正統派ユダヤ教徒の服装>

代表的なのが、先ほどご紹介した「キッパ」ですが、他にも超正統派ユダヤ教徒は真夏でも黒のコートに黒の帽子、長いひげにもみあげと、一目で見て分かる格好です。
超正統派女性の服装<超正統派ユダヤ教徒女性の服装・英BBCより引用>
正統派の女性は「ヒジやヒザ、鎖骨の露出、派手な色や模様、ボディーラインのでる服の着用は禁止」されているので、全身を覆っている人が多いですね。

ただ上の写真を見て分かるように、一般のユダヤ人は私たちと変わらないような服装をしています(ただしキッパは、被っていますが・・・)。

ユダヤ教の食事・カシェル

カシュルートとはユダヤ教の食べ物が清いものか、清くないものかの規定(清浄規定)の事で、カシェルとはカシュルートに適合した食べ物の事を指します。

主に食べれないものは、草食動物、豚、エビやカニなどの甲殻類、タコ、イカ、多くの昆虫などです。

ちなみに牛肉は食べてもOKなんですが、血を食べることが厳禁なので、しっかり調理してから食べるようです。

また、その動物が如何にして処理されたかや、調理方法にも色々と規定があります。

例えば、自然死した動物や、狩人に殺された動物は食べてはいけませんし、乳製品と肉製品は一緒に食べてはいけない等、ほかにも多くのルールがあります。

結構煩わしい掟が多いので、ユダヤ人であることは大変そうですね。(私の知り合ったユダヤ人はあんまり気にしてなかったみたいですが。。。)

ユダヤ教の聖地

ユダヤ教の聖地エルサレム

言わずと知れた、「エルサレム」がユダヤ教の聖地ですね。他にも、ヘブロン・ティベリア・ツファットを含めた4都市が、四聖都と呼ばれています。

他にもエルサレム神殿の外壁である、「嘆きの壁」も聖地です。ちなみにユダヤ人は「西の壁」と呼んでいます。

また、正確な場所は分かっていないですが、モーセが神から十戒を授かった場所、「シナイ山」も聖なる場所ですね。

聖数

ユダヤ教 聖数<数字の13はキリスト教によって縁起が悪い数字との印象を広められましたが、聖なる数字なんです>

日本語で調べた場合、ユダヤ教の聖数は8つなんですが、英語で調べると51個!!・・・めちゃくちゃ多いんです!

日本語で調査)1・3・4・7・10・12・13・40

英語で調査)1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.22.24.25.26.28.30.36.40.42.50.60・・・・(この辺で勘弁してください。)

英語でユダヤ教の聖数はSignificance of numbers in Judaismといいますので、興味がある方は調べてみて下さい。一つ一つの数字の意味が書いてあります。

Significance of numbers in Judaism – Wikipedia

簡単にですが、数字の意味を書いておきます。(一つの数字にいくつかの意味がある場合もありますが、一つのみ記載しています。)

1・・・神の唯一性

3・・・アブラハム・イサク・ヤコブの3人の父(ユダヤ人の祖先)

4・・・唯一神ヤハウェ(YHWH)の4文字から

7・・・天地創造の日数7日

10・・・聖数3と7から成る完全数

12・・・1年の12か月、ユダヤの12支族

13・・・バルミツバというユダヤの成人式が13歳。また、古代イスラエルの12部族+神=13

40・・・モーセがシナイ山の山頂で40日間にわたり神から細かい指示を受けた

最後に

こうしてみると奥が深いですね。おそらく仏教や神道もいろいろ奥が深いと思いますが、戒律が多すぎて、生活するだけで大変そうですね。

ちなみに私はイスラエル人もしくはユダヤ人にあったことがあるのですが、親日家で気さくで、お喋りで、なんでも誇張して言う人たちってイメージがあります。

ただ、正統派のユダヤ人は気難しいイメージがあったのですが、以前ベネチアで音楽を弾いていた時に何度も一緒にセルフィーを撮りました。(私は撮ろうと尋ねられた側ですよ)

見た目で判断しちゃダメだなとか思っていたら、ユダヤ人ゲットーのピザ屋でぼられたり、かなり失礼な態度で接客されたり・・・気難しいといえば気難しい人が多かったですね。