ビジネス用ノートパソコンのThinkPadにはいろんな種類があるのですが、中でも手軽に買えるEシリーズはエントリーモデルなので人気があります。
エントリーモデルと言っても、そこはThinkPadです。ビジネスに必要な性能やセキュリティは装備されています。
Xシリーズに比べてちょっと重かったり、バッテリー駆動時間がLenovoパソコンにしては短い(9.8時間~15.6時間)といった個所もありますが、だから安いんです。(バッテリーは他社に比べると長めです)
安いといってもカスタマイズ次第では、他のThinkPadシリーズに引けを取りません。
安価なビジネスモデルを探している人には、一番おすすめできる機種になります。
それでは各種ラインナップをご紹介します。
Contents
ThinkPad Eシリーズの種類
<ThinkPad E15 Gen 2>
Eシリーズは公式ページで販売されているものは、以下のもになります。
- E14シリーズ(14型)
- E15シリーズ(15型)
- E400番台(14型)
- E500番台(15型)
型番は画面の大きさを表していて、14や400番台は14型、15や500番台は15型になります。
大きいサイズの方がスペックが上がる傾向にありますが、必ずしもそうではないのでご注意を。
また、バ-ジョンが上がるにつれて
460→470→480→490
と数字が上がっていくので、同じ型であれば数字が大きい方が最新機種になります。
5刻みで上がるものは、CPUがIntelかAMDになるだけで、その他の性能は変わりません。
例)E490とE495の画面サイズ・スペックは同じ
Eシリーズは、
- 安い
- ちょっと重い
- バッテリー駆動時間は普通
ドッキングステーションが使えない
といった特徴がありますが、それでも他のThinkPadと同様にビジネスに必要なセキュリティやスペックが備わっています。
注)Thunderbolt 4搭載モデルが出たので、Thunderbolt対応ドッキングステーションが使えるようになりました!
スペックも?
はい、そうなんです。スペックも他のThinkPadシリーズとあまり変わりがないんですね。というこは、かなり性能が高いビジネスノートパソコンなんです。
また、これはEシリーズだけでなくすべてのThinkPadシリーズに言えることですが、頑丈でタイピングがしやすいといった特徴があります。
NASAが宇宙ステーションに持って行ったパソコンは、Thinkpadでしたよね。そんな過酷な環境でも使えるほどなんです。
ThinkPadの他のシリーズとの特徴比較は、この様になります。
性能 | 特徴 | |
Xシリーズ | 薄型軽量ハイエンドモデル・高価格で妥協しないPCを必要な人。グラボ付き有り | |
Yoga | ハイエンドモデルの2 in 1 PC | |
Tシリーズ | 軽量・ハイスペックだが、Xシリーズより1~2㎜厚いため中価格 | |
Eシリーズ | インターフェイスが若干少なく、LTEなどもないので低価格、でも高性能 | |
Lシリーズ | 低性能~高性能まで幅広いラインナップなので、細かいスペックを知らないと低性能モデルを購入する可能性あり | |
Aシリーズ | RyzenのAPUを使ったモデル(2018年より更新無し | |
Pシリーズ | 開発者向けの超高額モデル。CAD使用者向け・分析向け・写真、製版向けなどあり |
ThinkPad Eシリーズの比較
各機種の違いを紹介します。(表は横にスクロールできます)
- CPUは明記が無い限りIntel第10世代
- Ryzen 4000シリーズはRyzen 3 4300U/5 4500U/7 4700U
- Ryzen 3000シリーズはRyzen 3 3200U/5 3500U/7 3700U
- ストレージは最大容量
- デュアルストレージはSSD+HDD
- リンクをクリックしたら下記レビューに移動します。戻る「←」を押すとここに戻ってきます。
新しい順に掲載 15型は青文字↓ |
CPU | メモリ/クロック数 スロット数 |
ストレージ | ディスプレイ | サイズ | バッテリー |
E15 Gen 2 Intel 6.9万円~ |
第11世代 Core U |
32GB/3200MHz スロット1つ |
SSD 1TB | FHD TN FHD IPS sRGB 100%マルチタッチあり |
365x240x18.9㎜ 1.7㎏ |
11.2時間 |
E14 Gen 2 Intel 6.9万円~ |
第11世代 Core U |
32GB/3200MHz スロット1つ |
SSD 1TB | FHD TN FHD IPS sRGB 100%マルチタッチあり |
324x220x17.9㎜ 1.59㎏ |
12.6時間 |
CPU | メモリ/クロック数 スロット数 |
ストレージ | ディスプレイ | サイズ | バッテリー | |
E14 Gen 2 6.4万円~ |
Ryzen 4000シリーズ | 24GB/3200MHz オンボード+スロット1 |
SSD 1.5TB | FHD IPS HD TN |
324x220x17.9㎜ 1.59㎏ |
14.8時間 |
E15 Gen 2 6.4万円~ |
Ryzen 4000シリーズ | 24GB/3200MHz オンボード+スロット1 |
SSD 1.5TB | HD TN FHD IPS |
365x240x18.9㎜ 1.7㎏ |
14.8時間 |
E15 6.2万円~ |
Core i3,i5,i7 | 16GB/2666MHz スロット1 |
SSD 1TB HDD 2TB |
FHD TN FHD IPS |
368x254x18.9㎜ 1.9㎏ |
12.6時間 |
E14 5.9万円~ |
Core i3,i5,i7 U | 16GB/2666MHz オンボード |
SSD 1TB HDD 2TB |
FHD IPS FHD TN |
325x232x17.9㎜ 1.73㎏ |
12.6時間 |
CPU | メモリ/クロック数 スロット数 |
ストレージ | ディスプレイ | サイズ | バッテリー | |
E490 5.1万~ |
Core i3.i5,i7 第8世代 |
32GB/2400MHz スロット2 |
SSD 1TB HDD 2TB |
FHD IPS HD TN |
329.3×242.8×21.9㎜ 1.75㎏ |
15.6時間 |
E495 5万円~ |
Ryzen 3000シリーズ | 32GB/2400MHz スロット2 |
SSD 512GB HDD 2TB |
FHD IPS HD TN |
329.3x242.8x21.9㎜ 1.75㎏ |
12.2時間 |
E590 5.7万円~ |
Core i3,i5,i7 U 第8世代 |
32GB/2400MHz スロット2 |
SSD 1TB HDD 2TB |
HD TN FHD IPS |
369x252x19.5㎜ 2.1kg |
14.3時間 |
E595 5万円~ |
Ryzen 3000シリーズ | 32GB/2400MHz スロット2 |
SSD 1TB HDD 2TB |
HD TN FHD IPS |
369x252x19.9㎜ 2.1kg |
9.8時間 |
CPU | メモリ/クロック数 スロット数 |
ストレージ | ディスプレイ | サイズ | バッテリー |
E14とE15は、最新第10世代のCPU(プロセッサー)を使っており、E14 Gen2とE15 Gen 2もAMD製の第3世代CPU(正確にはAPU)を使っています。
CPUはパソコンの頭脳部分になるので、重要な個所ですね。
ストレージはどの機種もデュアルストレージで、大容量にできます。
よく「E14とE495の違い」を聞かれるのですが、基本的にすべての面でE14が上回っています。というのも、E14は新機種で最新のCPU搭載だし、若干軽く、バッテリーも長持ちです。
先に結論を言うと、性能で選ぶならE14,E14 Gen 2・E15、E15 Gen 2だと思います。
それでは下記にて詳しく見ていきましょう。
2020年販売
ThinkPad E15 Gen 2(インテル)
CPU | Intel core i3-1115G4 Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Iris Xe NVIDIA GeForce MX350/MX450 |
OS | Windows 10 Home/Pro |
ディスプレイ(15.6型) | FHD TN 光沢無し FHD IPS マルチタッチ FHD IPS 光沢無し sRGB 100% |
その他 | WiFi6、Bluetooth v5.0、RJ45、指紋センサー、顔認証、Thunderbolt 4 |
寸法 | 365x240x18.9㎜ |
重さ | 1.7㎏ |
バッテリー | 最大12.1時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 6.9万円~ |
最新のインテル第11世代CPU搭載モデルで、選ぶスペックによっては動画編集やゲームもできるほど高性能です。
最新CPUは性能がかなり高く、性能表の数字だけじゃない実際の速度も速いので、今までにないくらい快適に作業ができます。
WiFi6に指紋センサー、顔認証にThunderbolt 4対応など、必要な機能は盛沢山です!ディスプレイもWeb用画像編集に向いているsRGB100%搭載可能なので、高い色域のディスプレイで作業もできます。
いつも在庫が少ないので、早い者勝ちです!
ThinkPad E14 Gen 2(インテル)
CPU | Intel core i3-1115G4 Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Iris Xe NVIDIA GeForce MX350/MX450 |
OS | Windows 10 Home/Pro |
ディスプレイ(14型) | FHD TN 光沢無し FHD IPS マルチタッチ FHD IPS 光沢無し sRGB 100% |
その他 | WiFi6、Bluetooth v5.0、RJ45、指紋センサー、顔認証、Thunderbolt 4 |
寸法 | 324x220x17.9㎜ |
重さ | 1.59㎏ |
バッテリー | 最大12.6時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 6.9万円~ |
前項で紹介したE15の14型モデルで、同じくインテル第11世代CPU搭載モデルです。スペック的にほとんど違いはありませんが、E15にはBluetoothイヤホン収納モデルがありますが、本機種にはありません。
あとは、14型なのでテンキーがありません。
コンパクトで軽量なので、15型だと移動がしにくいという人は、本機種E14 Gen 2が持ち運びもしやすいのでおすすめです。
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
CPU | AMD Ryzen 3 4300U AMD Ryzen 5 4500U AMD Ryzen 7 4700U |
---|---|
メモリ | 最大24GB |
ストレージ | SSD+SSD |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし |
グラフィックス | CPU内蔵グラフィックス |
OS | Windows 10 |
生体認証 | 指紋センサー・顔認証 |
WiFi6 | 対応 |
バッテリー | 最大14.8時間 |
サイズ | 324x220x17.9mm |
重さ | 1.59㎏ |
価格 | 5.9万円~ |
ハイスペックモデルのAMD製プロセッサー搭載で、メモリは最大24GBと大容量です。ストレージはデュアルストレージで、PCle-NVMeのSSDを2つ搭載できます。
Eシリーズは重いと言いましたが、このE14 Gen 2からは1.59㎏と軽くなり、外出用としても使えるくらいのサイズ・重さになりました。
何でこれがエントリーモデルで販売されているんだろう?って言うくらいの機種です。
とは言っても、E14 Gen 2は高いものになると18万円以上するので、もはやエントリーモデルではありませんね。普通のハイスペックビジネスノートパソコンです。
この価格でこのスペックなので、コスパが一番高い機種になります。(次に紹介するE15 Gen 2も)
ThinkPad E15 Gen 2(AMD)
CPU | AMD Ryzen 3 4300U AMD Ryzen 5 4500U AMD Ryzen 7 4700U |
---|---|
メモリ | 最大24GB |
ストレージ | SSD+SSD |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし |
OS | Windows 10 |
グラフィックス | APU内蔵グラフィックス |
生体認証 | 指紋センサー・顔認証 |
WiFi6 | 対応 |
バッテリー | 最大14.8時間 |
サイズ | 365 x 240 x 18.9mm |
重さ | 1.7㎏~ |
価格 | 5.9万円~ |
前で紹介したE14 Gen 2の15型になります。スペックはほぼ同じですが、15型なのでテンキー(数字のキー)が付いており、若干重たくなっています。
それ以外はほぼ同じで、高性能AMDプロセッサーにメモリ最大24GB、デュアルストレージにWiFi6にも対応しています。
持ち運びが少ない人は、15型の方が画面が大きいので作業がしやすくなりますね。
2019年リリース
ThinkPad E14・E15
CPU | Intel core i3-10110U Intel core i5-10210U Intel core i7-10510U |
---|---|
メモリ | 4GB, 8GB, 16GB |
ストレージHDD | 1TB, 2TB |
ストレージSSD | 128GB, 256GB, 512GB, 1TB |
Optane Memory | 有り・無し |
OS | Windows 10 Home, Pro |
セキュリティ | Windows Defender |
TPM | 有り |
ディスプレイ | FHD(1920x1080) |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス・AMD Radeon RX 640 |
指紋センサー | 有り・無し |
バッテリー | 12.6時間 |
重量 | 14型)1.73㎏ 15型)1.9㎏ |
サイズ | 14型)325 x 232 x 17.9mm 15型)368x245x18.9mm |
Office | 有り・無し |
保証 | 送付修理1年間 |
金額 | 約6万円~・15型)6.4万円~ |
E14と15はサイズと重量が違うだけで、あとはほぼ同じです。
14型を選ぶか15型を選ぶは好みによりますが、私が仕事で使っているものは15型になります。
だって画面が大きい方が見やすいしテンキーも付いているので、作業が断然はかどるからです。
<赤枠がテンキー>
E14かE15を選ぶ利点は最新のCPUを使っているからと、AMD Radeon RX640のグラフィックスカードを選べるからです。
CPUは1世代変わると性能が全然違うので、新しいに越したことはありません。
6万円台から高性能ビジネスノートが買えるので、おすすめの一品になります。
詳細はレビュー記事、もしくは公式ページをどうぞ。
ThinkPad E490・E590
CPU | Intel core i3-8145U Intel core i5-8265U Intel core i7-8565U |
---|---|
メモリ | 4GB, 8GB, 16GB, 32GB |
ストレージ1 | HDD 500GB, 1TB, 2TB |
ストレージ2 | SSD 128GB, 256GB, 512GB, 1TB |
Optane Memory | 有り・無し |
OS | Windows 10 Home, Pro |
セキュリティ | Windows Defender |
TPM | 有り |
ディスプレイ | HD, FHD |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス・AMD Radeon RX 550X |
指紋センサー | 有り・無し |
バッテリー | 15.6時間・15型)14.3時間 |
重量 | 1.75㎏・15型)2.1㎏ |
サイズ | 329.3×242.8×21.9mm・15型)369x252x19.95mm |
Office | 有り・無し |
保証 | 送付修理1年間 |
金額 | 約5.1万円~・15型)6万円~ |
E490もしくはE590を選ぶ利点は、バッテリーの長さと最大メモリ数、あとは価格ですね。
14型は5.1万円からと、価格破壊的な値段です。
この値段でビジネスに必要なセキュリティなどが詰まっているので、これ以上にコスパの良い機種なんてほとんど見つからないと思います。
また、Eシリーズはバッテリーが長くないと言いましたが、この2機種は1日フルで使っても充電ケーブルを持ち運ばなくて良いくらいですね。
値段的にもスペック的にもE490は、コスパが高いですね。
バッテリーが長持ちするので、外出する人にもぴったりです。
ただしその場合は14型がおすすめですね。15型は2キロオーバーなので、最初は気にしないと自分に言い聞かせることが出来ますが、ずっと移動していると重さを感じます。
詳細はレビュー記事か、公式ページをどうぞ。
ThinkPad E495・E595
CPU | AMD Ryzen 3 3200U AMD Ryzen 5 3500U AMD Ryzen 7 3700U |
---|---|
メモリ | 4GB, 8GB, 16GB, 32GB |
ストレージ1 | HDD 500GB, 1TB, 2TB |
ストレージ2 | SSD 128GB, 256GB, 512GB |
OS | Windows 10 Home, Pro |
セキュリティ | Windows Defender |
TPM | 標準装備 |
ディスプレイ | HD, FHD |
指紋センサー | なし |
バッテリー | 12.2時間 |
重量 | 1.75㎏ |
サイズ | 329.3 x 242.8 x 21.9mm |
Office | 有り・無し |
保証 | 送付修理 |
金額 | 約5万円~ |
先ほども紹介したように、レノボでは+5で型番が上がっているものはバージョンアップでなくCPUが違うだけです。
通常はほとんど同じスペックで、今回の場合は490・590に比べバッテリー時間が少し短くなっています。
14型のビジネスノートを探している場合は、同じ値段で同じスペックのE490の方がバッテリーが長いので断然お得ですが、15型の場合はE595の方が安いのでおすすめです。
個人的にテンキーは必須なので、私は室内用PCは15型を選びますが、必要ないという人は14型で全然大丈夫ですね。
インテル製のCPUと、AMD製のCPUは一応細かな違いがあるのですが、個人的には全然違いに気付かなかったです。
AMDの方が若干性能が高いというのが通説で、レンダリングが同等モデルのIntelより速いです。
詳細はレビュー記事、もしくは公式ページをどうぞ。
2018年販売
ThinkPad E480(14型)・E580(15型)
CPU | Intel core i3-7020U Intel core i3-8130U Intel core i5-8250U |
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メモリ | 最大8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
ディスプレイ | HD TN 光沢なし FHD IPS 光沢なし |
OS | Windows 10 |
生体認証 | 指紋センサー |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス620 |
バッテリー | 最大約14時間 |
サイズ | 329.3x242x19.9mm |
重さ | 1.75㎏~ |
価格 | 5.9万円~ |
リリースされたのは2018年ですが、今販売されているモデルは2020年6月に発表された使用になっています。
CPUの性能的にもまだまだ現役で活躍できるほどで、「E480(もしくはE580)が必要だ」という場合は、公式ページで購入できます。
メモリも8GBと困ることは無い容量があるので、大抵の用途に対応できます。
最後に
E14 Gen 2、E15 Gen 2は性能がかなり高くなっていますが、エントリークラスの価格に据え置きされているので、要チェックですね。
最初にも言ったように、今レノボは大規模セール期間中なので、この機会をお見逃しなく!