Lenovo IdeaPad S145は低価格なのに標準的な性能なので、人気がありますね。
3.6万円からと格安なので「いろいろと安くなっている理由」がありますが、その点も含めご紹介していきます。
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IdeaPad S145(15,AMD)のレビュー

プロセッサー | AMD Athlon 300U AMD Ryzen 3 3200U AMD Ryzen 5 3500U AMD Ryzen 7 3700U |
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コア/スレッド | Athlon 2/2 Ryzen 3 2/4 Ryzen 5 4/8 Ryzen 7 4/8 |
メモリ | 4GB、8GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
OS | Windows 10 Home |
セキュリティー | Windows Defender |
ディスプレイ | 15.6型 FHD TN 光沢なし |
グラフィックス | AMD Radeon Vega 3 AMD Radeon Vega 8 AMD Radeon Vega 10 |
Microsoft Office | 搭載機種有り |
カラー | グレー |
バッテリー | 6.3時間 |
重さ | 1.85㎏ |
サイズ | 362.2×251.5×19.9mm |
保証 | 1年間引き取り修理 |
価格 | 約3.6万円~ |
AMD Athlon 300Uは3.6万円、Ryzen 3は4.3万円からとかなり安いですね。メモリは標準的な4GBか、ちょっと大きめの8GBが選べます。
ストレージは旧型のHDDじゃなく、SSDです。OSは最新のWindows 10 Homeなので、快適に、安全にインターネットが使えます。
最近はAMDの内蔵グラフィックスも性能がどんどん上がってきているので、簡単な画像・動画編集なども出来ますしね。
サイズは若干大きめですが、15.6型なので画面も見やすく使いやすいですね。
バッテリーが6.3時間と短めなので、外出が多い人は充電アダプターの持ち運びが必要かもしれません。
価格は、3.6万円から8万円以上するモデルもあるので一概に安いとは言えませんが、相対的に見て安くなっています。
安さの秘訣
何でこんなに安いの?って思いますよね。という事で、必死に粗を探したのでご紹介します。(笑)
- 性能が低いプロセッサーを使用している(CPUの項目で詳細解説)
- 内蔵カメラが30万画素と低い
- TN液晶使用
- 若干重い
- 若干厚い
- バッテリーが短い
1は下記にて詳しく解説しているので、まずは2から解説します。
内蔵カメラとはディスプレイ上部にあるカメラで、skypeやZoomなどのビデオ電話時に自分の顔を撮影するカメラです。
30万画素は、今時スマホにも付いていないような低画素です。という事は、「カメラを使わないユーザー」もしくは「外付けカメラを購入して使うユーザー」を意識した性能です。
3のTN液晶ですが、「視野角が狭い液晶で、画面の角度を変えると見にくい」角度があります。また、複数人で動画を見ていたら、横から見ている人は画面が暗く見えます。(見える角度があります)
それでもフルHDの画面なので、画質が悪いわけじゃないですよ。
4の若干重いですが、15型なので1.8㎏前後は普通クラスですが、持ち運びがしやすい軽さじゃないので、「据え置き型」として使う人や、「持ち運びが少ない人」をターゲットにしていますね。
とは言っても、このくらいの重さだったら持ち運びしている人も結構いると思いますよ。
5の若干厚いですが、19.9㎜と平均より2~3㎜厚いですね。気にならないと思いますが・・・
最後のバッテリーが短いですが、6.3時間は短い方ですね。カフェなどで使う時は、充電アダプターの持ち運びが必要になるかもしれません。
以上6点が気にならない下記に当てはまる人であれば、すっごくお買い得な機種になります。
- 自宅で使う人
- ビデオ電話を使わない人(もしくはカメラを別途購入)
- 大人数で動画などを見ない
IdeaPad S145の特徴

画面両端のベゼル(黒い枠)が細く、おしゃれな見た目ですね。通常安いモデルはベゼルが太くで不格好なものが多いのですが、S145に至ってはそんなことがありませんね。

オペレーティングシステムは最新のWindows 10なので、安心して使えます。というのも、Windows 10にはWindows Defenderというセキュリティ機能が付いており、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
設定などは何もしなくて大丈夫です。電源を入れた時から、Windows Defenderは動作しているので。
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15.6型のパソコンなので、キーボードにはテンキー(右端にある数字だけのキー)が付いています。数字の入力が多い人は、助かりますね。
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サイズは横362.2㎜、縦251.5㎜で、大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べると横+6.5㎝、縦+4.1㎝大きいです。
また、厚さは19.9㎜とほぼ2㎝になります。1円玉の直径が20㎜なのでほぼ同じ大きさですね。
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カラーはいつものIdeaPadらしいグレーなので、おしゃれです。
プロセッサー(APU)
パソコンの頭脳であるプロセッサーは、4種類から選べます。
- AMD Athlon 300U
- AMD Ryzen 3 3200U
- AMD Ryzen 5 3500U
- AMD Ryzen 7 3700U
AMD Athlon 300Uは低価格モデルに使われる安いプロセッサーなので低価格を実現していますが、実は性能は結構いいんですよね。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
Ryzen 3とAthlonは、そこまでスコア自体は変わらないくらいなんです。ただしAthlonの方が「同時に複数のアプリを動かす性能が低い」です。
スコア4000以上なので、普段使いでネットサーフィンやYoutube、標準アプリでの画像・動画編集もできます。
Ryzen 5と7は共に7000オーバーで、がっつり使う人向けになっています。例えばZoomで話しながら調べものをして、Youtubeなども一緒に見ても快適に動くほどの性能です。ワードやエクセルで資料作成しながらでも、サクサク動くレベルです。
コア
何度かコアの話をしましたが、コアとスレッドが大きいと「同時に処理できるデータ量(アプリやソフトの数)が上がる」ので、並行して複数の作業を同時にしやすくなります。
- AMD Athlon 300U(2コア2スレッド)
- AMD Ryzen 3 3200U(2コア4スレッド)
- AMD Ryzen 5 3500U(4コア8スレッド)
- AMD Ryzen 7 3700U(4コア8スレッド)
標準的な性能はRyzen 3の2コア4スレッドで、その他の性能にもよりますが、5ページほど一気に開けてもほぼ快適レベルに動きます。
コアとスレッドのイメージは、下の図を見てもらうと分かりやすいです。
<アプリの数や種類は例です>
数字が大きいと、データが通れる道が大きくて多いので、複数の事が同時にできるイメージです。
メモリ
メモリは作業台のイメージで、大きければ大きいほど多くのファイルや大きなデータを同時に扱えます。
4GBは標準的な大きさですが、8GBあれば結構大きいのでパソコンもより快適に動きます。
メモリはPC4-19200(2400MHz)で、4GBを選んだ場合はオンボードでスロット無し、8GBを選んだ場合は4GBオンボード+4GBスロットになります。
メモリの増設を考えている人は8GBを選べばスロットがあるので増設できますが、仕様書には最大メモリ8GBと記載されているので、増設したら保証が外れます。
ストレージ
ストレージは豊富で、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)128GB~512GBの大容量まで選べます。
写真などを保存しない人は128GBでも十分ですが、256GBあれば安心して使えますが、2種類あります。
- SSD 128GB/256GBはM.2 2242 PCIe 3.0×2で、最大データ転送速度は16Gbps
- SSD 512GBはM.2 2280 PCIe 3.0×4で、最大データ転送速度は32Gbps
大きなデータを扱わない限り体感速度はあまり変わらないので、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。
基本的にどちらもM.2 PCle-NVMeなので、パソコンの起動も速いし、何をするにしても速いです。
ディスプレイ

ディスプレイは、FHD TN液晶 光沢なし 220nitです。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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TN液晶 | 視野角が狭いので、横から見た時に薄暗く見える角度がある |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶 |
nit | 輝度の単位で、250前後が標準。220は少し暗く感じることがあります |
フルHDなので解像度も高く、画質はキレイです。ただし、TN液晶は先ほども言ったように、横から見たら薄暗く見える角度があるので、何人かで映画など見ている時は横から見ている人が見にくいです。
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光沢なしとありの比較写真ですが、光沢ありは自分や背景が写り込みやすいので、チラついて見える時があります。変わって光沢なしは、映り込みしにくいので画面が見やすいです。
グラフィックス
内蔵グラフィックスはここ最近性能も上がってきているので、普段使いであれば特に気にすることは無いです。
3Dゲームや画像・動画編集をする人が気にするところですが、標準ソフト以外の動画編集ソフトは軽いもの以外使えない(使いにくい)です。ビデオエディターでやる分には、大丈夫です。
一番上のGTX 1050Tiは、編集をする時に最低スペックで紹介されることが多いグラフィックスです。
このスコアを見て分かるように、本格的な編集作業には向いていません。
インターフェイス

- 電源ジャック
- HDMI
- USB2.0
- USB3.0
- USB3.0
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- 4-in-1メディアカードリーダー
インターフェイスは、普通に十分なものが付いていますね。HDMIポートもあるので、テレビやモニターにケーブル1本で簡単に接続できます。
まとめ
価格が安いわけを紹介しましたが、性能的には標準クラスや標準よりちょっと上もあるので、お買い得ですね。
- 自宅で使う人
- ビデオ電話を使わない人(もしくはカメラを別途購入)
- 大人数で動画などを見ない
上記に当てはまる人であれば、困る事はないと思いますよ。
Lenovoでは現在セールをやっているので、公式ページで確認値段を確認してみて下さい。