Lenovo ThinkCentre M80t Tower Gen 3のレビュー

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ThinkCentre M Towerシリーズには70、80、90とモデルがあり、本機はM80tになります。数字が大きい方が性能が高くなり、本機は真ん中のモデルですが、最新スペックを詰め込んでおり、ビジネス用途としては十二分な性能になっています。

まずはレビューのまとめをどうぞ。

良い点

・CPU性能がかなり高い
・vPro対応
・メモリは最新のDDR5で4スロットもある
・SSDは最新のPCIe 4.0で、最大でSSD2つ、HDD2つ搭載可能
・そこそこ拡張性がある
・旧モデルに比べ筐体が大きくなった

 

残念な点

・メモリにDDR5-4800MHzが搭載できたら嬉しかった
・(執筆時現在)ビデオカードの追加ができない

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

ThinkCentre M80t Tower Gen 3のスペック

CPU Core i5-12500/12600
Core i7-12700
メモリ DDR5 最大128GB
ストレージ SSD×2+HDD×2
グラフィックス 内蔵グラフィックス
OS Windows 11 Home/Pro
通信 RJ45(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)、Wi-Fi 6E・Bluetooth 5.2選択可能
オーディオ 内蔵スピーカー
光学ドライブ なし
ウルトラスリムDVD-ROM
ウルトラスリムDVDスーパーマルチドライブ
セキュリティ パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、アドミニストレーター パスワード、セキュリティ キーホール、筐体内部ロック、シャーシ イントルージョン スウィッチなど
寸法(幅×奥行×高さ) 145 × 296.2 × 346㎜
重さ 最大5.9㎏
電源 260/310/380W
保証 1年間
価格 10.5万円~

<性能評価>

パソコンの頭脳であるCPUは、執筆時現在販売されているものは、最新インテル第12世代のCore i5-12500/12600、そしてCore i7-12700の3種類になります。すべてvPro対応モデルなので、企業にも購入しやすいです。

旧モデルの11世代CPUと比べてもかなり性能が上がっており、クリエイターが使うような超ハイエンドになっています。

メモリも最新のDDR5で、メモリスロットが4つ・最大128GBも搭載できます。一般的なビジネス用途だとここまで必要ないと思いますが、CADをしたり、簡単な画像編集をする人、大きなPDFを頻繁に扱うような人にも使いやすい容量です。

ストレージはSSDが2枚とHDDが2基搭載可能で、SSDは最新のPCIe 4.0になっています。旧モデルのPCIe 3.0もかなり速かったですが、4.0は最大データ転送速度が倍の64Gbpsになっているので、今まで以上にサクサク使えますね。

兄弟モデルのM90tは、公式サイトでグラボが搭載できますが、本機はグラボなしです。ただし、PCI Express ×16が2つあるので、消費電力が少ないカードなら十分搭載して使えます(本機は電源が小さいため、ハイエンドグラフィックボードは非推奨)。

その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、ギガビットイーサネット搭載、Wi-Fi 6Eや光学ドライブも搭載可能となっています。

電源は最大380Wとなっており、大きいわけじゃないですが、十分だと思います。筐体もそこそこ大きいのでエアフローも良く、十分に性能が発揮できる機種だと思います。

 

公式サイト

旧モデルとの比較

Lenovo ThinkCentre M80t Tower Gen 3と旧モデルの筐体

<左・本機種/右・旧モデル>

旧モデルのThinkCentre M80t Mini-Towerとの比較です。旧モデルは「Mini-Tower」と言う名称で、本機は「Tower」で、若干大きくなりました(表のメモリは最大値)。

本機種 M80t Mini-Tower
CPU インテル12世代CPU インテル10世代CPU
メモリ DDR5 128GB DDR4 128GB
ストレージ PCIe 4.0 SSD+HDD PCIe 3.0 SSD+HDD
GPU 内蔵グラフィックス 内蔵グラフィックス
Radeo 520 2GB
AMD Radeon RX 550X 4GB
通信 ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6E、Bluetooth ギガビットイーサネット、Wi-Fi 5/6、Bluetooth
電源 180~380W
寸法 145 × 296.2 × 346 145 × 281 × 340㎜
重量 5.9㎏
価格  10.5万円~ 6.5万円~

変更点が多いので、以下にまとめます。

  • CPUが10世代→12世代
  • メモリDDR4かrらDDR5に
  • SSDがPCIe 3.0→4.0
  • Wi-Fi 6Eが追加
  • USB Type-Cが3.2 Gen 2になり、転送速度が10Gbpsになった(その他のUSBは同じ)
  • 内蔵グラフィックスのみになった

性能はかなり上がりましたが、ビデオカードが公式サイトから搭載できなくなっているようです(執筆時現在)。PCI Express ×16が2つあるので、自分で増設はできます。

また、筐体が大きくなったので、エアフローも良くなり、熱がこもりにくくなっています。

こちらは、プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。スコアは7~8000あればビジネス用途として十分に使え、1万を超えたら高性能です。スコア2万などになると、ハイエンドクリエイターPCやゲーミングPCに搭載されるようなCPUになります。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Core i7-12700  32105
Core i5-12600  21925
Core i5-12500  21094
Core i5-12400  19447
Core i7-10700  18023
Core i5-10400  13120
Core i3-10100  8945

 

兄弟モデルとの比較

Lenovo ThinkCentre M80t Tower Gen 3と兄弟モデルの筐体<ThinkCentre M Towerシリーズ3種類の筐体>

ThinkCentre M8ot Tower Gen 3にはM70tとM90tの兄弟モデルがあり(旧モデルはM75tというAMDモデルもあり)、違いは以下になります。

M90t Tower Gen 3 M80t Tower Gen 3(本機) M70t Tower Gen 3
CPU Core i5-12400/12400F
12500/12600/12600K
Core i7-12700/12700F/12700K
Core i9-12900/12900F/12900K
Core i5-12500/12600
Core i7-12700
Core i5-12400/12500
Core i7-12700
Core i9-12900
メモリ DDR5 128GB DDR5 128GB DDR4 128GB
ストレージ SSD ×2+HDD ×3 SSD×2+HDD×2 SSD+HDD ×2
グラフィックス 最大RTX 3070 Ti 内蔵グラフィックス
PCI Express ×16 2つ 1つ
LAN Wi-Fi 6/6E、ギガビットイーサネット Wi-Fi 6、ギガビットイーサネット
電源 300/500/750W 260/310/380W 260/310/380W
重量 6.5㎏ 5.9㎏
寸法 170 × 297.9 × 376㎜ 145 × 296.2 × 346㎜
vPro 対応 対応 非対応
vPro 11.4万円~ 10.5万円~ 8.6万円~

GPUや電源を見てわかりますが、M90tはビジネスPCと言うよりもクリエイターPCの性能で、筐体も電源容量も大きいです。

本機や70tは、90tみたいにグラボは公式サイトのカスタマイズから搭載できませんが、PCI Express×16があるのでビデオカードの増設も可能です。

 

各機種の特徴です

M90t・・・最大でCore i9-12900Kを搭載でき、ハイエンドグラフィックボードに大きなストレージ、vProと、クリエイターにも向いた機種です。

本機種・・・メモリやストレージは高品質で大容量、そしてvPro対応

M70t・・・メモリはDDR4で、SSDは1つ、そしてvPro非対応だが、ほかのモデルより2~3万円安い。あまり高いスペックが必要ない人に、一番おすすめ

 

ThinkCentre M80t Tower Gen 3の特徴

ThinkCentre M80t Tower Gen 3 左斜め前から

旧モデルまでは「Mini-Tower」という名称でしたが、Gen 3から「Mini」が抜けてタワーになりました。

旧モデルよりも奥行き15㎜、高さが6㎜上がっていますが、ミニタワーサイズの筐体で、

幅145㎜(≒千円札の長辺/150㎜)
奥行き 296.2㎜(≒千円札の長辺2枚分/300㎜)
高さ346㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)

になり、最大5.9㎏と比較的軽量です。

フルタワーじゃないので机上にも置きやすいし、ある程度の大きさがあるので机の下に置いてもいいですね。

 

ThinkCentre M80t Tower Gen 3のキーボード用USBポート

<キーボードマークのあるUSB-Aポート>

キーボードマークがあるUSBにキーボードを接続すると、電源を押しにくい位置にPCを置いても、「Alt+P」を同時押しで電源を入れることができるので、わざわざかがんで電源ボタンを押す必要はありません。

 

ThinkCentre M80t Tower Gen 3 右斜め前から

ミニタワーサイズとは言え、そこそこの拡張性があり、

  • PCI Express x16が2つ (フルHeight)
  • PCI Express x1が1つ (フルHeight)
  • M.2 2280が2つ
  • 3.5インチベイ1つ
  • 2.5インチベイ1つ
  • 5.25インチベイが1つ(オプティカルドライブ用)

があります。

ここ最近は10TBのHDDも3万円くらいで売っているし、1TB SSDも1万円ちょっとからあるので、かなり大きなストレージ容量にしやすいですね。また、ビデオカードも消費電力が大きくなければ、搭載できますね。

 

ThinkCentre M80t Tower Gen 3 右側面

右側面です。

ThinkCentre M80t Tower Gen 3 左側面

左側面には通気口があります。実は、M80tとM70tは側面に通気口があるのですが、M90tは筐体が大きいからだと思いますが、側面に通気口はありません。

ThinkCentre M80t Tower Gen 3 正面

前面には吸気口があり、背面から排気されます。

ThinkCentre M80t Tower Gen 3 背面

背面は結構穴だらけで、エアフローはかなりよさそうです。

 

インターフェイスが豊富

本機のインターフェイスは豊富で、多くのポートがあります。

ThinkCentre M80t Tower Gen 3のインターフェイス

1. オプティカルドライブ(カスタマイズ)
2. 電源ボタン
3. カードリーダー(カスタマイズ)
4. マイク入力
5. マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャック
6. USB3.2 Gen 2 Type-Cポート
7. USB3.2 Gen1ポート ×2
8. USB3.2 Gen2ポート ×2
9. ライン出力
10. DisplayPort
11. HDMIポート
12. DisplayPort
13. イーサーネットポート(RJ-45)
14. USB 3.2 Gen1ポート×4
15. 電源コネクター

USBのデータ転送速度はUSB 3.2 Gen 2が10Gbpsで、Gen 1が5Gbpsになります。旧モデルはUSB Type-Cが5Gbpsでしたが、本機は10Gbpsに上がっており、その他は以前と同じです。

カスタマイズからUSBやVGA、Displayport、パラレルポートなども増やせるので、もっと必要な人は確認してみて下さい。

また、USBはSmart USB Protectionに対応しており、USBポートからのデータの流出や、外部からUSBポート経由でシステムやネットワークに侵入を防ぐことが可能です。

ThinkCentre M80t Tower Gen 3とモニター2つ

標準で2画面表示も可能ですが、カスタマイズからポートを追加したら、3画面表示も可能です。

 

MILスペック

ThinkCentre M80t Tower Gen 3 左斜め前から

米国国防総省が制定したMIL規格に準拠した品質で、信頼性や安心度が高い機種です。また、EnergyStarなどの環境基準も取得しており、静音性や省電力性も高くなっています

 

キーボード・マウス

Lenovo USB エッセンシャルマウス 真上から Lenovo USB フルサイズキーボード

<付属のマウスとキーボード>

モデルによってはキーボードとマウスが標準付属になっており、いらない場合はカスタマイズから「なし」にできます。

キーボードは

・USB フルサイズキーボード 日本語/英語
・USB フルサイズキスリムーボード 日本語/英語
・ワイヤレス キーボード&マウス 日本語/英語

があります。

2021年にThinkcentreを購入したときに「USB フルサイズキーボード 英語」と「マウス」を購入したのでレビューをしましたが、あまり良い品質ではありませんでした。

マウスやキーボードの購入をお考えなら、「周辺機器」も併せてどうぞ。

 

高性能12世代CPU

執筆時現在、選択可能なCPUは、Core i5-12500、12600、そしてCore i7-12700の3つになります。おそらくですが、Core i5-12400やCore i9も搭載できるかもしれないので、一緒に記載しておきます。

Core i5-12400 Core i5-12500 Core i5-12600
開発コード Alder Lake
製造プロセス Intel 7
Pコア 6 6 6
Eコア 0 0
スレッド 12 12 12
キャッシュ 18MB 18MB 18MB
GPU実行ユニット 24 32 32
ターボブースト 4.4GHz 4.6GHz 4.8GHz
Pコア最大周波数 4.4GHz 4.6GHz 4.8GHz
Pコア基本周波数 2.5GHz 3.0GHz 3.7GHz
Eコア最大周波数
Eコア基本周波数
ベースパワー 65W 65W 65W
最大パワー 117W 117W 117W
Core i7-12700 Core i9-12900
開発コード Alder Lake
製造プロセス Intel 7
Pコア 8 8
Eコア 4 8
スレッド 20 24
キャッシュ 25MB 30MB
GPU実行ユニット 32 32
ターボブースト 4.9GHz 5.1GHz
Pコア最大周波数 4.8GHz 5.0GHz
Pコア基本周波数 2.1GHz 2.4GHz
Eコア最大周波数 3.6GHz 3.8GHz
Eコア基本周波数 1.6GHz 1.8GHz
ベースパワー 65W 65W
最大パワー 180W 202W

CPUは最新のインテル第12世代が搭載で、Core i7とi9は高性能のPコアと省電力のEコアと言う2つのコアを搭載しています。これは負荷が低いものは省電力のEコアで処理をし、高負荷な事はPコアを使うというように分けており、省電力性を高め、ハイパフォーマンスを兼ね揃えた仕様になっています。

また、Core i5以上はvPro対応になります。vProとは企業の情報システム部門など、システム管理に携わる人向けの機能になり、詳しくは「Intel vProプラットフォーム」を参考にどうぞ。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 17000~ゲーミングPCやクリエイターPCなど専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  40875
Core i9-12900  39749
Core i7-12700  32105
Core i5-12600K  27443
Core i9-11900  23574
Core i5-12600  21925
Core i7-11700  21306
Core i5-12500  21094
Core i5-12400  19447
Core i5-11500  17859
Core i5-11400  17556

どのCPUを選んでもPassmarkスコアはかなり高いですが、ほとんどの人はCore i5で十分な気がします。

 

こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアは1.5万くらいあるとかなり高性能、1万オーバーで高性能、シングルコアは1500を超えるとかなり高い性能です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  27472
Core i9-12900  26455
Core i7-12700  21568
Core i5-12600K  17660
Core i5-12600  ??
Ryzen 9 3900  16555
Core i7-11700  14792
Core i5-12500  12974
Ryzen 7 Pro 4750G  12916
Core i5-12400  12454
Core i7-10700  12250
Core i5-11400  10074
Ryzen 5 Pro 4650G  9258
Core i5-10400  7610

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  1997
Core i9-12900  1988
Core i5-12600K  1918
Core i7-12700  1862
Core i5-12600  ??
Core i5-12500  1804
Core i9-11900  1630
Core i5-12400  1623
Core i7-11700  1538
Core i5-11400  1313
Ryzen 7 Pro 4750G  1308
Ryzen 5 Pro 4650G  1262
Core i7-10700  1255

ビジネス用途というよりも、クリエイターPCやゲーミングPCに搭載されるような性能ですね。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

ThinkCentre M80t Tower Gen 3に搭載できるメモリの種類

本機には最新のDDR5が搭載ですが、3種類のメモリがあります(なぜかは知りません)。基本的に、動作周波数(MHz)が高いと処理速度が速いので、DDR5-4400MHzが一番高性能になります。

メモリは8GBから64GB(32GB×2枚)まで選択でき、メモリを1枚しか搭載しない場合はグラフィック性能がかなり下がるので、2枚1組でカスタマイズした方がいいです。

 

ストレージ

SSD(PCIe 4.0×4) SSD(PCIe 3.0×4) HDD
最大データ転送速度 最大64Gbps 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

1枚目のSSDは128GBモデルのみ旧タイプのPCIe 3.0ですが、その他は最新のPCIe 4.0になっています。2枚目のSSDは、全てPCIe 3.0なのでご注意を。

また、HDDはSATA接続2.5インチ、もしくは3.5インチになります。

こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  7000MB/秒
 5000MB/秒
PCIe 3.0×4  3000MB/秒
 2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

  • Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
  • OPAL・・・自己暗号化ドライブ。データが流出した時など、暗号化されているので解読されにくい
  • シャーシ イントルージョン スイッチ・・・筐体へのアクセスを記録できる(誰かが勝手に開けて内部を触っても分かる)
  • 筐体内部ロック・・・筐体を内部からロックできる

ビジネスモデルなのでセキュリティは高いですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

公式サイト

 

LAN

周波数 通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 300Mbps
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) 2.4/5GHz 1.7Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
Intel Wi-Fi 6E AX211 2.4/5GHz/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi6Eに対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

ただしWi-Fi 6Eの国内利用はまだ始まっていおらず、最大で5GHz帯での接続になります。無線LANは標準で「なし」になっていますが、Wi-FiがないとBluetoothもないのでご注意を。

また、イーサネットは10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tのギガビットイーサネットになっています。

 

電源

ThinkCentre M80t Tower Gen 3に搭載できる電源容量

電源には主に以下の6種類があり、

・80PLUS Standard・・・80%
・80PLUS Bronze・・・82%~85%
・80PLUS Silver・・・85~88%
・80PLUS GOLD・・・87%~90%
・80PLUS Platinum・・・90~92%
・80PLUS Titanium・・・92~94%

本機は、GOLDかPentium相当の電源ユニットになっています。

CPUの消費電力が大きいので、基本的に大きめの380W電源を搭載しておいた方が良いと思います。

 

サポート・保証

標準で1年間の「オンサイト修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポート(翌営業日オンサイト修理)にアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証はオンサイト修理と、翌営業日オンサイト修理の2種類があります。

  1. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  2. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

まとめ

ThinkCentre M80t Tower Gen 3とモニター 正面 3

良い点

・CPU性能がかなり高い
・vPro対応
・メモリは最新のDDR5で4スロットもある
・SSDは最新のPCIe 4.0で、最大でSSD2つ、HDD2つ搭載可能
・そこそこ拡張性がある
・旧モデルに比べ筐体が大きくなった

 

残念な点

・メモリにDDR5-4800MHzが搭載できたら嬉しかった
・(執筆時現在)ビデオカードの追加ができない

 

総合評価

全体的なスペックが高く、ビジネス用途であれば余裕でほとんどのタスクを快適にこなせるくらいです。CPUやメモリ、SSDは最新モデルが搭載なので、文句の付け所もないですね。あえて言えば、CPUはDDR5-4800MHzのメモリにも対応しているので、この周波数のメモリがあったらなお良かったですね。

筐体も以前より大きくなったので、排熱性能も上がっていると思います。

ビジネス用途と考えると、「もう十分じゃない?」というくらい高い性能なので、個人的に文句の付け所がありません。

 

公式サイト