Lenovo ThinkCentre M90t Tower Gen 3のレビュー

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最新のインテル第12世代CPUにDDR5のメモリ、そしてPCIe 4.0×4のSSDも搭載可能と、最新スペックのハイエンドビジネスPCです。

RTX 30シリーズのグラフィックボードも搭載できるので、クリエイターやゲーマーにも使いやすい機種ですね。

全体的な性能が高く、欠点らしき欠点がない機種です。

 

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

ThinkCentre M90t Tower Gen 3のスペック

CPU Core i5-12400/12400F
Core i5-12500
Core i5-12600/12600K
Core i7-12700/12700F/12700K
Core i9-12900/12900F/12900K
メモリ 最大128GB
ストレージ SSD×2+HDD×3
グラフィックス インテルUHD
GTX 1660 Super
GeForce RTX 3060
GeForce RTX 3070 Ti
OS Windows 11 Home/Pro
通信 RJ45(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)、Wi-Fi 6・Wi-Fi 6E・Bluetooth 5.2選択可能
オーディオ 内蔵スピーカー
光学ドライブ なし
ウルトラスリムDVD-ROM
ウルトラスリムDVDスーパーマルチドライブ
セキュリティ パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、アドミニストレーター パスワード、セキュリティ キーホール、筐体内部ロック、シャーシ イントルージョン スウィッチなど
寸法(幅×奥行×高さ) 170 × 297.9 × 376㎜
重さ 最大6.5㎏
電源 300W/500W/750W
保証 翌営業日オンサイト修理保証 1年間
価格 11.4万円~

<性能評価>

 

ThinkCentreってビジネスモデルなのですが、クリエイターPCと呼んでよいスペックですね。しかもハイエンドです。

CPUはCore i5-12400から、最大で現行最高のCore i9-12900Kまで選べます。もう、文句なしのスペックですね。メモリも最新のDDR5になっており、最大でDDR5-4400MHzが選択可能です。なぜだかDDR5-3600、4000、4400MHzの3種類がありますが、この動作周波数が高い方が処理速度が速いので、大きな数字のものを選んだ方がいいです。

ストレージは最大5基搭載でき、こちらも最新のSSD PCIe 4.0が搭載可能、HDDはSATA接続の7200rpmになります。公式サイトでは最大2TBの容量があるSSDとHDDを搭載できますが、アマゾンではHDDは6TBで1万円ほど、8TBで1.5万円ほどで販売されているので、より大きな容量が必要な人は自分でカスタマイズした方が安上がりです。

グラフィックスはCPU内蔵のインテルUHDもありますが、より本格的なクリエイティブ作業をする人のためにNVIDIAのグラボが用意されています。ミドルクラスのGTX 1660 SuperとRTX 3060、ハイエンドのRTX 3070 Tiが選べます。

今回選べるのはGeForceなので、ゲームをやる人にも使いやすいです。ちなみに、公式サイトのカスタマイズから、フォームファクタを750Wの電源にしないとグラフィックボードの表示が出てこなかったので、ご注意を。

通信環境は良く、ギガビットイーサネットが標準搭載、そしてWi-Fi 6か、より通信速度が速いWi-Fi 6E(国内非対応)も搭載可能です。Wi-Fiは標準では「無し」になっていますが、Wi-Fiが無いとBluetoothもないので気を付けてください。

インターフェイスも豊富で、3つのUSBはデータ転送速度が10Gbps、6つは5Gbps、そしてDisplay Portが2つにHDMIが1つあり、カスタマイズからその他のポートも追加ができます。

電源は300Wか500W、そして750Wとなっていますが、グラボなしでCPUもKじゃない通常版であれば、300Wで大丈夫だし、グラボを搭載するなら750Wは安心ですね。

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

ThinkCentre M90t Tower Gen 3と旧モデルの筐体

<旧モデルと本機Gen 3は背面インターフェイスが若干違うが、同じ筐体です>

旧モデルのThinkCentre M90t Mini-Towerとの比較です。旧モデルは「Mini-Tower」と言う名称で、本機は「Tower」ですが、筐体の寸法は同じです(表のメモリ・ストレージは最大値)。

本機種 M90t Mini-Tower
CPU インテル12世代CPU インテル10世代CPU
メモリ DDR5 128GB DDR4 128GB
ストレージ PCIe 4.0 SSD+HDD PCIe 3.0 SSD+HDD
GPU GTX 1660 Super
GeForce RTX 3060
GeForce RTX 3070 Ti
AMD Radeon 520
AMD Radeon RX 550X
GeForce GTX 1660 Super
GeForce RTX 2060
通信 ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6/6E、Bluetooth ギガビットイーサネット、Wi-Fi 5/6、Bluetooth
電源 300/500/750W 180~500W
重量 5.9㎏
価格  11.4万円~ 7.4万円~

変更点が多いので、以下にまとめます。

  • CPUが10世代→12世代
  • メモリDDR4-2933MHz→DDR5 3600/4000/4400MHz
  • SSDがPCIe 3.0→4.0
  • GPUに最新のRTX 3060と3070Tiが追加
  • Wi-Fi 6Eが追加
  • 最大電源ユニットが750Wとかなり大きくなった
  • いくつかのUSBが3.2 Gen 2に変更(転送速度が10Gbpsになった)

性能はかなり上がり、グラボを搭載したらクリエイターPC/ゲーミングPCと言ったスペックですが、最低価格も4万円ほど上がっています。まぁ、以前の価格が安すぎたのが原因で、今回は適正価格になっただけですが、一桁万円台の方が心理的にも購入しやすいですね。

 

こちらは、プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。スコアは7~8000あればビジネス用途として十分に使え、1万を超えたら高性能です。スコア2万などになると、ハイエンドクリエイターPCやゲーミングPCに搭載されるようなCPUになります。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Core i9-12900K  40875
Core i9-12900  39749
Core i7-12700  32105
Core i5-12600K  27443
Core i5-12600  21925
Core i5-12500  21094
Core i5-12400  19447
Core i7-10700  18023
Core i5-10400  13120
Core i3-10100  8945

兄弟モデルとの比較

Lenovo ThinkCentre M80t Tower Gen 3と兄弟モデルの筐体<ThinkCentre M Towerシリーズ3種類の筐体>

ThinkCentre M9ot Tower Gen 3にはM70tとM80tの兄弟モデルがあり(旧モデルはM75tというAMDモデルもあり)、違いは以下になります。

M90t Tower Gen 3 M80t Tower Gen 3 M70t Tower Gen 3
CPU Core i5-12400/12400F
12500/12600/12600K
Core i7-12700/12700F/12700K
Core i9-12900/12900F/12900K
Core i5-12500/12600
Core i7-12700
Core i5-12400/12500
Core i7-12700
Core i9-12900
メモリ DDR5 128GB DDR5 128GB DDR4 128GB
ストレージ SSD ×2+HDD ×3 SSD×2+HDD×2 SSD+HDD ×2
グラフィックス 最大RTX 3070 Ti 内蔵グラフィックス
PCI Express ×16 2つ 1つ
LAN Wi-Fi 6/6E、ギガビットイーサネット Wi-Fi 6、ギガビットイーサネット
電源 300/500/750W 260/310/380W 260/310/380W
重量 6.5㎏ 5.9㎏
寸法 170 × 297.9 × 376㎜ 145 × 296.2 × 346㎜
vPro 対応 対応 非対応
vPro 11.4万円~ 10.5万円~ 8.6万円~

GPUや電源を見てわかりますが、M90tはビジネスPCと言うよりもクリエイターPCの性能で、筐体も電源容量も大きいです。

70tや80tは、90tみたいにグラボは公式サイトのカスタマイズから搭載できませんが、PCI Express×16があるのでビデオカードの増設も可能です。

また、70tのみvPro非対応です。vProとは企業の情報システム部門など、システム管理に携わる人向けの機能になります。詳しくは「Intel vProプラットフォーム」をどうぞ。

各機種の特徴です

M90t・・・最大でCore i9-12900Kを搭載でき、ハイエンドグラフィックボードに大きなストレージ、vProと、クリエイターにも向いた機種です。

M80t・・・メモリやストレージは高品質で大容量、そしてvPro対応

M70t・・・メモリはDDR4で、SSDは1つ、そしてvPro非対応だが、ほかのモデルより2~3万円安い。あまり高いスペックが必要ない人に、一番おすすめ

 

ThinkCentre M90t Tower Gen 3の特徴

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 左斜め前から

本機は「Mini」と言う名前が無くなりましたが、ミニタワーサイズで、

幅170㎜(≒一万円札の長辺/160㎜)
奥行き 297.9㎜(≒千円札の長辺2枚分/300㎜)
高さ376㎜(≒千円札の長辺2.5枚分/375㎜)

になります。

フルタワーじゃないので机上にも置いても圧迫感が少ないし、当然机の下などにも置きやすいサイズです。

THINKCENTRE M90T TOWER GEN3のキーボード用ポート

<キーボードマークのあるUSB-Aポート>

電源を押しにくい位置にPCを置いても、「Alt+P」を同時押しで電源を入れることができるので、わざわざかがんで電源ボタンを押す必要はありません。ただし「Alt+P」を使う場合は、キーボードは背面インターフェイスのキーボードマークがあるところに接続しないと、この機能は使えません。

 

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 右側面

ミニタワーサイズとは言え、そこそこの拡張性があり、

  • PCI Express x16が2つ (フルHeight)
  • PCI Express x1が1つ (フルHeight)
  • M.2 2280が2つ
  • 3.5インチベイ2つ
  • 2.5インチベイ1つ

あります。公式サイトでは2.5インチと3.5インチベイ1つずつ追加でき、1つの3.5インチベイは自分で増設することになります。

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 左側面

兄弟モデルのM70t Towerは左側面に通気口がありますが、本機は両サイドどちらにもありません。より高性能な本機に通気口が無いのも、珍しいですね。

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 正面

前面部分には吸気口があり、背面から排気されます。

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 背面

背面の排気口は大きいですね。

 

インターフェイスが豊富

本機のインターフェイスは豊富で、多くのポートがあります。

THINKCENTRE M90T TOWER GEN3のインターフェース

1. オプティカルドライブ(カスタマイズ)
2. 電源ボタン
3. カードリーダー(カスタマイズ)
4. マイク入力
5. マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャック
6. USB3.2 Gen 2 Type-Cポート
7. USB3.2 Gen1ポート ×2
8. USB3.2 Gen2ポート ×2
9. ライン出力
10. DisplayPort
11. HDMIポート
12. DisplayPort
13. イーサーネットポート(RJ-45)
14. USB 3.2 Gen1ポート×4
15. 電源コネクター

USBのデータ転送速度はUSB 3.2 Gen 2が10Gbpsで、Gen 1が5Gbpsになります。兄弟モデルのM70t Gen 3は背面USBがUSB 2.0(480Mbps)で、マウスやキーボードなど転送速度に関係ないものしか繋げませんが、本機では外付けHDDなど何でも大丈夫ですね。

USBはSmart USB Protectionに対応しており、USBポートからのデータの流出や、外部からUSBポート経由でシステムやネットワークに侵入を防ぐことが可能です。

上記したポート以外にも、シリアルポートなどをカスタマイズから追加ができます。

また、グラフィックボードを搭載する場合は、以下のポートが付いています。

ポート
GTX 1660 Super HDMI 2.0
Displayport 1.4
DVI-D
RTX 3060 HDMI 2.1
Displayport 1.4 ×3
RTX 3070 Ti HDMI 2.1
Displayport 1.4 ×3

 

MILスペック

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 右斜め前から

米国国防総省が制定したMIL規格に準拠した品質で、信頼性や安心度が高い機種です。また、EnergyStarなどの環境基準も取得しており、静音性や省電力性も高くなっています

 

キーボード・マウス

Lenovo USB エッセンシャルマウス 真上から Lenovo USB フルサイズキーボード

<付属のマウスとキーボード>

モデルによってはキーボードとマウスが標準付属になっており、いらない場合はカスタマイズから「なし」にできます。

キーボードは

・USB フルサイズキーボード 日本語/英語
・USB フルサイズキスリムーボード 日本語/英語
・ワイヤレス キーボード&マウス 日本語/英語

があります。

2021年にThinkcentreを購入したときに「USB フルサイズキーボード 英語」と「マウス」を購入したのでレビューをしましたが、あまり良い品質ではありませんでした。

マウスやキーボードの購入をお考えなら、「周辺機器」も併せてどうぞ。

 

高性能12世代CPU

Core i5-12400 Core i5-12500 Core i5-12600/12600K
開発コード Alder Lake
製造プロセス Intel 7
Pコア 6 6 6
Eコア 0 0 -/4
スレッド 12 12 12/16
キャッシュ 18MB 18MB 18MB/20MB
GPU実行ユニット 24 32 32
ターボブースト 4.4GHz 4.6GHz 4.8/4.9GHz
Pコア最大周波数 4.4GHz 4.6GHz 4.8/4.9GHz
Pコア基本周波数 2.5GHz 3.0GHz 3.7GHz
Eコア最大周波数 -/3.6GHz
Eコア基本周波数 -/2.8GHz
ベースパワー 65W 65W 65/125W
最大パワー 117W 117W 117/150W
Core i7-12700/12700K Core i9-12900/12900K
開発コード Alder Lake
製造プロセス Intel 7
Pコア 8 8
Eコア 4 8
スレッド 20 24
キャッシュ 25MB 30MB
GPU実行ユニット 32 32
ターボブースト 4.9/5.0GHz 5.1/5.2GHz
Pコア最大周波数 4.8/4.9GHz 5.0/5.1GHz
Pコア基本周波数 2.1/3.6GHz 2.4/3.2GHz
Eコア最大周波数 3.6/3.8GHz 3.8/3.9GHz
Eコア基本周波数 1.6/2.7GHz 1.8/2.4GHz
ベースパワー 65/125W 65/125W
最大パワー 180/190W 202/241W

※Core i5-12400と12400F、Core i7-12700と12700F、そしてCore i9-12900と12900Fは同じスペックなので、末尾がFは記載していません

CPUは最新のインテル第12世代が搭載で、Core i7とi9は高性能のPコアと省電力のEコアと言う2つのコアを搭載しています。これは負荷が低いものは省電力のEコアで処理をし、高負荷な事はPコアを使うというように分けており、省電力性とハイパフォーマンスを兼ね揃えた仕様になっています。

CPUの末尾が「F」のものは内蔵グラフィックがないモデルなので、グラフィックボードが必須になります。

 

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。CPU末尾が「F」のものは、内蔵グラフィックが無いだけで基本的に通常版と同じスペックなので、記載していません。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 17000~ゲーミングPCやクリエイターPCなど専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  40875
Core i9-12900  39749
Core i7-12700  32105
Core i5-12600K  27443
Core i9-11900  23574
Core i5-12600  21925
Core i7-11700  21306
Core i5-12500  21094
Core i5-12400  19447
Core i5-11500  17859
Core i5-11400  17556

 

消費電力が高いだけあって、性能はかなり高いですね。

こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアは1.5万くらいあるとかなり高性能で、シングルコアは1500を超えるとかなり高い性能です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  27472
Core i9-12900  26455
Core i7-12700  21568
Core i5-12600K  17660
Core i5-12600  ??
Ryzen 9 3900  16555
Core i7-11700  14792
Core i5-12500  12974
Ryzen 7 Pro 4750G  12916
Core i5-12400  12454
Core i7-10700  12250
Core i5-11400  10074
Ryzen 5 Pro 4650G  9258
Core i5-10400  7610

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  1997
Core i9-12900  1988
Core i5-12600K  1918
Core i7-12700  1862
Core i5-12600  ??
Core i5-12500  1804
Core i9-11900  1630
Core i5-12400  1623
Core i7-11700  1538
Core i5-11400  1313
Ryzen 7 Pro 4750G  1308
Ryzen 5 Pro 4650G  1262
Core i7-10700  1255

 

第12世代CPUになり、異次元の世界と言っていいほど性能が上がりましたね。

 

グラフィックス

RTX 3070 Ti RTX 3060 GTX 1660S
アーキテクチャ Ampere Turing
CUDAコア 6144 3584 1408
RTコア 48 28
Tensorコア 192 112
基本クロック 1580MHz 1320MHz 1530MHz
ブーストクロック 1770MHz 1777MHz 1785MHz
メモリ転送速度 19Gbps 15Gbps 14Gbps
メモリ帯域幅 608GB/s 360GB/s 336GB/s
メモリタイプ GDDR6X GDDR6 GDDR6
メモリ容量 8GB 12GB 6GB
TDP 290W 170W 125W

グラフィックスは、ちょっと古いですがまだまだ人気で、コスパが高いGTX 1660 Superと最新のハイエンドモデルのRTX 3070 Ti、ミドルハイクラスのRTX 3060が選択できます。

RTXシリーズはレイトレーシングコアやTensorコアもあるので、より本格的な作業がしやすいです。

DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyです。

Fire StrikeTime Spy

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3090  40414
Radeon RX 6800 XT  36004
RTX 3090  33320
RTX 3080  30416
RTX 3070 Ti  28732
RTX 2080 Ti  26922
RTX 3070  26506
RTX 3060 Ti  23512
RTX 2080S  23463
RTX 2070S  21453
RTX 3060  19639
RTX 2070  19111
RTX 2060  16853
RTX 3050  14345
GTX 1660S  14292
GTX 1650S  10705

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3090 Ti  20954
RTX 3090  18127
Radeon RX 6800 XT  16802
RTX 3080  16005
RTX 3070 Ti  13709
RTX 2080 Ti  13581
RTX 3070  12664
RTX 2080S  11199
RTX 3060 Ti  11013
RTX 2070S  9846
RTX 3060  8721
RTX 2070  8717
RTX 2060  7431
RTX 3050  6473
GTX 1660S  6129
GTX 1650S  4818

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 搭載メモリ

本機には最新のDDR5が搭載ですが、なぜだか3600MHz・4000MHz・4400MHzの3種類があります。このMHz(動作周波数)が高い方が処理速度も速いので、当然4400MHzを選んだ方が良いですが、実はCPUは4800MHzまで対応しているので、自分で増設する人は4800MHzのメモリを購入しても良いと思います。

ただし、16GBメモリ 1枚当たり約2万円(アマゾンでの価格)と高いので、最速じゃないといけない!と言う人以外は、公式サイトから4400MHzを選ぶと良いです。

最大4枚・128GBまで搭載できます。

 

ストレージ

SSD(PCIe 4.0×4) SSD(PCIe 3.0×4) HDD
最大データ転送速度 最大64Gbps 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

SSDはいくつか種類があるのですが、PCIe 3.0(公式サイトではGen 3と記載)とPCIe 4.0(同Gen 4と記載)、そしてGen 4 Performanceとなっています。

公式サイトではGen 3でもGen 4でも同じ価格なので、必ずGen 4を選びましょう。ちなみに、Gen 4 Performanceは詳細が分からなかったのですが、より高いパフォーマンスが出るモデルだと思います。

公式サイトではSSD2つとHDD2つが追加でき、もう1つ3.5インチベイがあるので、さらにHDDの追加ができます。

こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  7000MB/秒
 5000MB/秒
PCIe 3.0×4  3000MB/秒
 2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

  • Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
  • OPAL・・・自己暗号化ドライブ。データが流出した時など、暗号化されているので解読されにくい
  • シャーシ イントルージョン スイッチ・・・筐体へのアクセスを記録できる(誰かが勝手に開けて内部を触っても分かる)
  • 筐体内部ロック・・・筐体を内部からロックできる

ビジネスモデルなのでセキュリティは高いですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

公式サイト

LAN

周波数 通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 300Mbps
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) 2.4/5GHz 1.7Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
Intel Wi-Fi 6E AX211 2.4/5GHz/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi6EとWi-Fi 6にも対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

おすすめはもちろん赤枠のWi-Fi 6Eですが、Wi-Fi 6Eの国内利用はまだ始まっていません。

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 無線LAN

 

また、イーサネットは10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tのギガビットイーサネットになっています。

 

電源

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 電源

電源は300Wが標準搭載で、500Wか750Wも選択可能です。ちなみに、500Wは表示されていたのですが、執筆時現在消えていました。

グラフィックボードを搭載しない場合は300Wで、グラボを搭載するなら750Wを選択します(と言うか、750Wを選択しないとグラフィックボードが表示されません)。

また、電源の横に90%、もしくは92%と記載されていますが、これは電力変換効率で、この%が高い方がより省エネにもなります。

電源には主に以下の6種類があり、

・80PLUS Standard・・・80%
・80PLUS Bronze・・・82%~85%
・80PLUS Silver・・・85~88%
・80PLUS GOLD・・・87%~90%
・80PLUS Platinum・・・90~92%
・80PLUS Titanium・・・92~94%

 

本機は、GOLDかPentium相当の電源ユニットになっています。

 

サポート・保証

ThinkCentre M90t Tower Gen 3のサポートと保証

標準で1年間の「オンサイト修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポート(翌営業日オンサイト修理)にアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証はオンサイト修理と、翌営業日オンサイト修理の2種類があります。

  1. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  2. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

まとめ

ThinkCentre M90t Tower Gen 3 正面

良い点

・クリエイターPC並みにできるスペック
・拡張性が高い
・超高性能CPU搭載
・DDR5のメモリ搭載
・ストレージにPCIe 4.0が搭載できる(しかもGen 3と同じ価格で)
・インターフェイスが豊富・USBの質も高い
・Wi-Fi 6Eが選択可能

 

残念な点

・メモリにDDR5-4800MHzが搭載できたら嬉しかった

 

総合評価

総合的に見て欠点がほとんどない機種で、個人的に「文句」をつけるとしたら、メモリだけかなと思います。

総合性能が高く、最新のスペックを詰め込んでおり、価格もハイエンドビジネスPCとしては安いですよね。

ビジネス用兼ゲームやクリエイティブワークにも使用でき、カスタマイズもしやすいので、安くハイスペックにしやすいです。この機種なら用途を選ばずに使うことができると思います。

 

公式サイト