Lenovo ThinkPad E16 インテルの実機レビュー 画面比16:10のThinkPad Eシリーズ誕生

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待ちに待った、ThinkPad Eシリーズでは初の画面アスペクト比が16:10になった機種で、Thunderbolt 4も初めて搭載です。

16インチと大きいですが、旧モデルの15.6インチよりも若干軽くなり、バッテリー駆動時間も最大約13.9時間と長めなので、据え置き用でも外出用でも使いやすいと思います。

価格は旧モデルから据え置きで、8万円台から購入できます。→現在(2023年9月16日)、Core i3モデルがなぜだかCore i5より高い価格で販売されています。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4.1 out of 5 stars
コスパ 4.7 out of 5 stars
総合評価 4.4 out of 5 stars

レビュー機はLenovo様からお借りした機種で、Core i5-1335U、メモリ16GB、SSD 512GBになります。

サックっと概要をつかみたい方は、こちらのYoutubeをどうぞ。

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Lenovo ThinkPad E16インテルのスペック

CPU Core i3-1315U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
Core i5-1340P
Core i7-1360P
メモリ 最大24GB(最大容量40GB)
ストレージ SSD×2
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS タッチあり
OS Windows 11 Home/Pro
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
WEBカメラ FHD、FHD+IRカメラ
寸法(幅×奥行×高さ) 356.1 × 247.7 × 19.9mm
重さ 1.76㎏~
バッテリー 最大約13.9時間
標準保証 1年間
価格 9.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代が搭載で、省電力のUシリーズか、パワフルなPシリーズが搭載可能です。省電力モデルでもかなり性能が高く、Core i3-1315Uでも前世代のCore i7-1255U並みの性能があります。

メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、オンボードに8GBがあり、1つあるスロットには16GBまで搭載可能です。合計24GBなので、そこそこメモリが必要な作業をする人にも使いやすいです。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載ですが、仕様書を見るとPCIe 4.0とPCIe 3.0×4のスロットがあり、速度を見る限りでは、レビュー機はPCIe 3.0×4スロットにSSDが入っているようです。

また、最大で2つのSSDが搭載できるので、大容量ですね。購入時にカスタマイズから追加もできるし、自信がある方は自分でやってもいいと思います。ただし、Type-2242のSSDはあまり出回っていないので、良いものを探すのが大変です。

ディスプレイは、ついにアスペクト比が16:10と縦に長くなりました。なかなか16:10にならないので「あれ?」って思っていたのですが、ようやくなりましたね。しかも、価格は据え置きです。いや、むしろ安いんです。旧モデルが発売された当初、10万円ちょっとから販売されていたのですが、本機は8.1万円(Core i3モデル)からです。

また、2.5K解像度もあるし、sRGB 100%も、そしてタッチパネルもあるので、用途や予算に合わせていろいろなスペックが選べます。

その他のスペックは、Winodws 11 HomeかProが選べ、無線は高速安定通信ができるWi-Fi 6かWi-Fi 6E、そして有線接続も可能、Webカメラは高画質FHD 1080pになります。

バッテリー駆動時間は最大13.9時間と長く、重さは1.76㎏と標準的な16インチの重さです。

10万円以下でこのクラスのスペックのノートパソコンを買えるのは、すごくコスパが高いです。また、メモリとストレージの増設ができるのも、ポイントが高いですし、Eシリーズでは初のUSB4(Thunderbolt 4)も搭載しています。

 

 

公式サイト

 

2023年のトレンドと比較

2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

13世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
×
Wi-Fi 6/6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.8㎏前後 バッテリー14時間以上

三角の項目がいくつかあるので、補足です。SSD PCIe 4.0は搭載しているのですが、モデルによって対応していないものがあるようです。時々Lenovoでは、搭載CPUによって仕様が変わることがあります。

生体認証は、確認したところほとんどのモデルに指紋センサーが付いていましたが、Core i3モデルはデフォルトで「指紋センサーなし」になっていました。バッテリー駆動時間は最大13.9時間で、ほぼ14時間になっています。

メモリはDDR5でなく、旧モデルのDDR4-3200MHzが搭載です。

 

旧モデルとの比較

<左/本機種・右/E15 Gen 4>

ThinkPad Eシリーズでは初の16インチになりますが、おそらくThinkPad E15 Gen 4という15.6インチが廃止になり16インチのみ販売されると思うので、旧モデルとしてE15 Gen 4と比較します。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 E15 Gen 4
CPU Core i3-1315U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
Core i5-1340P
Core i7-1360P
Core i3-1215U
Core i5-1235U
Core i7-1255U
Core i5-1240P
Core i7-1260P
メモリ DDR4 40GB DDR4 40GB
ストレージ SSD×2 SSD×2
ディスプレイ WUXGA/WQXGA IPS 16インチ FHD IPS 15.6インチ
無線 Wi-Fi 6/6E Wi-Fi 6/6E
バッテリー 13.9時間 15.6時間
重量 1.76㎏ 1.78㎏
寸法 356.1 × 247.7 × 19.9㎜ 365 × 240 × 18.9㎜

変更点です。

・CPUが最新の13世代インテルに
・ディスプレイが16インチと大きくなり、画面アスペクト比が16:10と縦に長くなった
・2.5Kディスプレイが追加
・20g軽くなった
・ディスプレイが大きくなったが、筐体幅が小さくなった

残念な変更点です

・公式サイトで搭載できるメモリが最大40GBから最大24GBに
・バッテリー駆動時間が下がった

 

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。Core i3-1315Uでも、旧モデルのCore i7-1255U並みの性能があるので、どのCPUを選んでも使いやすいと思います。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1360P  21549
Core i5-1340P  20197
Core i5-1240P  17664
Core i5-1335U  17460
Core i7-1260P  17154
Core i7-1355U  15711
Core i3-1315U  13755
Core i7-1255U  13251
Core i5-1235U  13039
Core i3-1215U  10907

 

 

ThinkPad E16 Intelの特徴

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 左斜め前から

16インチと大きくなりましたが、ベゼル(画面の黒い枠)も細く、無駄のない筐体ですね。おしゃれです。

 

ベゼル幅は左右4.9㎜、上7.8㎜(最薄部)、下11.2㎜とすべてが狭額です。これだけ細いベゼルなので、筐体もすっきりとスリムに見えます。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 横から

寸法は、

・幅 356.1㎜
・奥行 247.7㎜
・高さ 19.9㎜

で、ちょっと厚いですが、幅は15.6インチの旧モデルよりも小さく、奥行きはほぼ同じサイズです。16インチと大きいので「コンパクト」とは言いませんが、小さくまとめられています。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 閉じた状態

19.9㎜と分厚いのはちょっと気になりますが、16インチ大型なのでアンバランスではないです。また、重さは1.76㎏(レビュー機は実測1825g)と標準的な16インチの重さで、旧モデルの15.6インチよりも20g軽くなっています。

持ち運びに便利な重さではないですが、十分に許容範囲です。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel ディスプレイを180°開いた状態

ディスプレイは180度開くことができ、床に座って作業をすることがあるエンジニアにも使いやすいです。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 背面

天板はアルミニウムを使用し、手触りもよく、高級感があります。ただし、指紋が付きやすいので、頻繁に拭いた方が良いです。

MIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 筐体側面

ボディは、前面にいくにつれて細くなっています。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 底面カバー

底面カバーもアルミニウムですが、底面カバーの方が顕著に指紋が見えますね。

通気孔はそこそこ大きく、排熱性能も高そうです。

 

 

排熱性能

本機は底面に通気孔があり、ヒンジ裏に排気口があります。

Cinebench R23と言うCPUをフルパワーで使うベンチマークを計測時に、CPU温度を計測しました。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel Cinebench計測時に測ったCPU温度

温度がケルビンで表記されているので摂氏にすると、平均60°(ケルビンでは333)、最小46°、最大76度になっています。

最大温度がたったの76度と言うのも低く、ここでクロック数が落ちるわけはないと思うのですが、CPU温度は結構上下しています。筐体も大きいのでそんなことはないと思いますが、グラフを見る限りじゃうまく排熱できていないようです。

これ↓は別機種で計測しているときですが、こんな感じで直線になっていたら、クロック数も落ちずに安定稼働をしています。

Lenovo Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD) ベンチマーク計測時のCPU温度の推移

 

WEBカメラ周り

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel Webカメラ

Webカメラは高画質FHD 1080pでプライバシーシャッター付き、そして顔認証用のIRカメラモデルもあります。

 

Lenovo ThinkPad E16 Intel Webカメラ

ただし、IRカメラを選んだ場合はハイブリットカメラになり、1つのカメラでWebカメラとIRカメラの機能が付いています。

レビュー機はIRカメラ無しです。

ズームするとわかりやすいですが、本機のWebカメラは高精細ですね。

FHD Webカメラは高画質で、Web会議などで相手に表示される自分の映像が高精細ですが、ハイブリットカメラの場合は、若干画質が劣ります。

マイクはデュアルアレイで2つ搭載、そして2Wのスピーカーが2つあります。また、周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。

スピーカーは2Wが2つにしては音が小さいですが、普通の利き心地です。

 

 

キーボード

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intelのキーボード

ThinkPadのキーボードはタイピングがしやすいことで有名で、打鍵感が良く、トラックポイントと合わせて使えば、ホームポジションから離れずに作業が可能です。

本機はフルサイズの110キーで、テンキー付き、バックライトの有無はカスタマイズから変更できます。ただし、バックライト無しのキーボードはプラスチック感が強く打鍵感も低いので、バックライトありを強くお勧めします。

トラックパッド(タッチパッド)は68㎜×115㎜と大きく、操作性も高いです。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測19.1 × 19.1㎜で、十分な幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.7㎜とそこそこ深めの打鍵感です。

欲を言えば、本機は16インチで厚さも約20㎜なので、もうちょっと打鍵感があっても良かったかなと思います。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intelのキートップ

キートップは若干湾曲しているので、ミスタイプしにくいです。

 

 

高性能インテル第13世代CPU

Core i3-1315 Core i5-1335U Core i7-1355U
コア(P/Eコア) 6(2/4) 10(2/8) 10(2/8)
スレッド 12
Pコアクロック 1.2GHz 1.3GHz 1.7GHz
Pコア最大クロック 4.5GHz 4.6GHz 5.0GHz
Eコアクロック 0.9GHz 0.9GHz 1.2GHz
Eコア最大クロック 3.3GHz 3.4GHz 3.7GHz
L3キャッシュ 10MB 12MB 12MB
GPU 64EU 80EU 96EU
ベース/マックスパワー 15/55W
Core i7-1360P Core i5-1340P
コア(P/Eコア) 12(4/8) 12(4/8)
スレッド 16 16
Pコアクロック 2.2GHz 1.9GHz
Pコア最大クロック 5.0GHz 4.6GHz
Eコアクロック 1.6GHz 1.4GHz
Eコア最大クロック 3.7GHz 3.4GHz
L3キャッシュ 18MB 12MB
GPU 96EU 80EU
ベース/マックスパワー 28/64W 28/64W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel CPU Mark計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、レビュー機のCore i5-1335Uは16449と高めのスコアでした。

Core i5-1335U以外は、別機種で計測したものやPassmark社が開示している平均値です。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H  29157
Core i5-13500H  23206
Core i7-1370P  22664
Core i7-1360P  21549
Core i5-1350P  20032
Core i5-1340P  20197
Core i5-13420H  19950
Core i5-1335U/平均  18931
Core i5-1335U/E16 gen 1  16449
Core i7-1355U  15878
Core i3-1315U  13755
Core i5-1335U/Carbon Gen 11   13220

Core i5の平均値よりも低いスコアになりましたが、先日レビューをしたLenovoのフラッグシップモデルのThinkPad X1 Carbon Gen 11で計測したスコアよりも高い数値になりました。

筐体が大きい分、排熱性能が高いからと思います。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel Geekbench 6計測結果

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core i5-1350P  10455
Core i5-1340P  10302
Core i5-13420H  9912
Core i7-1360P  9542
Core i7-1355U  9033
Core i5-1335U/平均  8102
Core i5-1335U/E16 Gen 1  7419
Core i5-1335U/Carbon Gen 11  6972
Core i3-1315U  6784
Ryzen 7 7730U  6714
Ryzen 5 7530U  5546

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1355U  2551
Core i7-13700H  2426
Core i5-13500H  2378
Core i5-13420H  2321
Core i5-1335U/Carbon Gen 11  2319
Core i5-1340P  2317
Core i7-1360P  2306
Core i5-1335U/E16 Gen 1  2288
Core i5-1335U/平均  2183
Core i3-1315U  2124
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel Cinebench R23計測結果

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコアが6639、シングルコアが1698と高めのスコアでした。

その他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H  16201
Core i5-13420H  9948
Core i7-1355U  9033
Core i5-1335U/E16 Gen 1 Intel  6639
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251
Core i5-1335U/x1 carbon Gen 11  5104

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1355U  2551
Core i7-13700H  1704
Core i5-1335U/E16 Gen 1 Intel  1698
Core i5-13420H  1661
Core i5-1340P/nano gen 3  1532
Core i5-1335U/x1 carbon Gen 11  1514
Core i5-1235U  1472

 

PCMark10

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。

・5000以上・・・ハイスペック
・4000以上・・・中位モデル
・2000以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は5225
  • Essentialは9176→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい
  • Productivityは7227→高速に使える
  • Digital content creationは5839→外付けGPU無しにしては高い性能

その他のCPUとの比較です。

EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core i7-1165G7  9553
Core i5-1340P  9549
Core i5-1135G7  9502
Core i5-1335U/X1 Carbon Gen 11  9383
Core i5-1335U/E16 Gen 1  9176
Core i7-1355U  9110
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Core i5-1235U  8197
Ryzen 7 7735U  7590
Core i5-1235U  7399

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7735U  8540
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 7 5700U  8065
Core i7-1355U  7619
Core i5-1335U/E16 Gen 1  7227
Core i7-1165G7  6643
Core i5-1340P  6632
Core i3-1215U  6570
Core i5-1235U  6532
Core i5-1335U/X1 Carbon Gen 11  6452
Core i5-1135G7  6300
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7735U  7159
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Core i5-1335U/E16 Gen 1  5839
Core i7-1355U  5572
Ryzen 7 5700U  5282
Core i7-1165G7  5150
Core i5-1335U/X1 Carbon Gen 11  5141
Core i5-1235U  4818
Core i3-1215U  4796
Core i5-1235U  4716
Core i5-1340P  4661
Ryzen 5 5500U  4445
Ryzen 3 5425U  4240
Core i5-1135G7  4189

 

グラフィックス

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。レビュー機は2518と普通でした。

その他のCPUとの比較で、Core i5-1355U以外は別機種で計測した結果です。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 PRO 6850U  5663
Ryzen 7 7735U  5098
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Core i5-1340P  2542
Core i5-1335U/E16 Gen 1  2518
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 7 PRO 5850U  2328
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i5-1235U  2196

 

ゲームのベンチマーク

グラフィック性能を測るため、ドラゴンクエストXとファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレのベンチマークを計測しました。

ドラクエは標準品質で5566・快適、FFも標準品質で5941・普通と出ました。2Dゲームはできるほどの性能です。

その他のCPUとの比較です。

ドラクエXFFXIV

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1165G7  13150
Ryzen 5 5500U  10769
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Core i3-1115G4  7283
Core i7-1260P  6272
Core i7-1355  6213
Core i5-1340P  5661
Core i3-1215U  5651
Core i5-1335U/E16 Gen 1  5566
Core i5-1335U/別機種  5150
Core i5-1235U  5135

FFXIV 高品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i5-1240P  6402
Core i7-1355U  6270
Core i7-1260P  6155
Core i5-1335U/E16 Gen 1  5941
Core i3-1215U  5913
Core i7-1165G7  5561
Core i5-1335U/別機種  5386
Core i5-1235U  4509
Ryzen 5 5500U  3732
Ryzen 7 5700U  3731
Core i5-1235U  3443

 

 

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 正面

解像度 液晶/光沢 インチ 輝度
WUXGA
WQXGA
IPS/なし 16インチ 300nit
400nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
800~1000:1
1200:1
NTSC 45%
sRGB 100%
170°
Eyesafe

ディスプレイは4種類あり、用途に合わせてスペックを選べます。

  1. WUXGA(1920×1200) IPS 300ニト NTSC 45%(レビュー機はこれ
  2. WUXGA IPS 300ニト NTSC 45% タッチパネル
  3. WUXGA IPS 300ニト sRGB 100% EyeSafe
  4. WQXGA(2560×1600) IPS 400ニト sRGB 100% EyeSafe

レビュー機はWUXGAで1920×1200ドットになり、WQXGAは2.5Kで2560×1600ドットと高精細です。

液晶は視野角が広いIPS液晶で、本機では上下横各85°になります。大きな画面でも、四隅が暗くなったりしにくいです。

色域は2種類あり、一般的なNTSC 45%か、Web用画像編集に向いているsRGB 100%になります。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intelの色域計測結果

本機の色域をi1 Display Proで計測したら、sRGBカバー率は61.5%、sRGB比は63%でした。これは、NTSC 約45%の色域ですね。

左はNTSC 45%で、右はsRGB 100%ですが、同じものを見ていても全然違ったものに見えますね。

 

ThinkPad E16 Gen 1 Intelの最大輝度

輝度は、なぜだか400ニトと公称値よりもかなり高かったです。これだけの輝度があれば、屋外でも使いやすいですが、300ニトだと明るい屋外では暗く感じることがあります。

また、本機はThinkPad Eシリーズで初の画面アスペクト比が16:10になります。

左は16インチ16:10で、右は旧モデルの15.6インチ16:9のディスプレイです。左の方が表示情報が全然多いですね。17インチ並みの情報量になっているので、据え置き用としても使いやすいし、1.76㎏とそこまで重たくないので、外出先でも大画面で作業をしたい人に向いています。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4-3200MHzで、オンボード+スロットになり、最大24GB(オンボード8GB+スロット16GB)になります。大きなデータを扱う人は16GBモデルか、24GBモデルが使いやすいです。

本機は最大40GBまで対応しているので、自分で増設する場合は、8GB(オンボード)+32GBの計40GBにできます。

 

ThinkPad E16 Gen 1 Intel memory Mark計測結果

レビュー機は8GB×2の16GBが搭載で、Memory Markスコアは2948とかなり高いスコアでした。使っていても重さを感じることもなく、処理できていると思います。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

ThinkPad E16 Gen 1 Intel
DDR4-3200 16GB
 2948
DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR4-4266MHz平均  2735
LPDDR5平均  2666
DDR4-3200MHz平均  2151

DDR4の平均・2151と比べると、天と地ほどの差がありますね。また、当サイトで計測したDDR5の平均よりも高いスコアでした。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載(搭載SSDはSamusung MZVL2512HCJQ-00BL7)ですが、レビュー機はPCIe 3.0×4のスロットにSSDが入っているようです。もしくは単純に遅いだけか。

 

ThinkPad E16 Gen 1 Intel シーケンシャル速度計測結果

シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は3236MB/秒、ライト(書き込み速度)は3134MB/秒と速いです。

どちらにしても高速データ転送速度があり、パソコンの起動も10秒ほどです。

また、M.2スロットがもう一つあるので、増設も可能です。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測したら、平均で18.2秒でした。「速い!」と言うほどではないですが、遅ない速度です。

計測時間
1回目 19秒
2回目 18秒
3回目 18秒
4回目 18秒
5回目 18秒
平均 18.2秒

 

 

セキュリティ

ThinkShield

ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。

一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 6/6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6、もしくは6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

そして1ギガビットイーサネットも搭載しており、無線でも有線でも快適に使えます。

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは47Whrと57Whrがあり、最大バッテリー駆動時間は13.9時間になります。半日くらいは十分使えるので、外出用としても使いやすいです。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは十分にあり、ThinkPad Eシリーズでは初のUSB4(Thunderbolt 4対応)もあるので、かなり使い勝手が上がりました。USBのデータ転送速度はいろいろありますが、40Gbps、10Gbpsもあるので、データ移動もサクサクできます。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 右側面

右側面インターフェイスはUSB 2.0、RJ45、そしてセキュリティキーホールになります。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intel 左側面

左側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 Type-C(映像出力機能付き)、USB4(Thunderbolt 4対応)、USB 3.2 Gen 1、HDMI、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

 

 

ライバル機種

 

ThinkPad Z16 Gen 1(AMD)

Lenovo ThinkPad Z16 Gen 1(AMD)16インチの大型で、Ryzen 6000 Hシリーズ搭載、メモリはLPDDR5、SSD PCIe 4.0と最新スペック満載です。ディスプレイも4K OLEDが選択可能で、Radeonグラフィックボードもあります。性能はすごく高く、+アルファもあり、おしゃれな機種です

CPU Ryzen 5 PRO 6650H
Ryzen 7 PRO 6850H
Ryzen 9 PRO 6950H
メモリ LPDDR5 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
Radeon RX 6500M
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS タッチあり
WQUXGA OLED タッチ
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6E、4G LTE
その他 1080p Webカメラ、顔認証、指紋センサー、ドルビーアトモス
重さ 1.81㎏~
バッテリー 72Whr・最大約25.9時間
価格 25.2万円~

レビュー

 

 ThinkPad T16 Gen 1

Lenovo ThinkPad T16 Gen 1インテル第12世代CPU搭載で、メモリも最大48GBと大きく、画面比が16:10なので多く情報が一目で見て取れます。16インチですが最軽量モデルが1.64㎏と軽く、バッテリー駆動時間も長いので、外出先でもがっつり仕事がしたい人に向いています。

CPU Core i5-1235U/1245U
Core i7-1255U/1265U
Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
メモリ 最大48GB
ストレージ 最大 2TB
グラフィックス Iris Xe
GeForce MX550
GeForce RTX 2050
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS マルチタッチあり
OS Windows 11 Home/Pro
無線
有線LAN
Wi-Fi 6E、4G LTE、Bluetooth 5.2
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
その他 顔認証、指紋センサー、720p/1080p、IRカメラあり
重さ 1.64㎏~
バッテリー
電源
最大約17.4時間
45W/65W/135W
価格 15.1万円~

レビュー

公式サイト

 

 

まとめ

良い点

・16インチとしては比較的コンパクトで、1.76㎏と重たくない
・画面アスペクト比が16:10と縦に長い
・2.5Kディスプレイや、sRGB 100%もあり
・最新のインテル第13世代CPU搭載
・メモリ処理速度が速い
・Wi-Fi 6/6Eに対応
・Webカメラが高画質FHD
・これだけスペックが上がったのに、価格はほぼ据え置き
・USB4(Thunderbolt 4)対応

 

残念な点

・メモリがDDR4で、最大メモリ容量が40GBから24GBに下がった

 

総合評価

文句なし。文句なしのスペックと価格です。これだけスペックアップしたのに、旧モデルとほぼ変わらない価格で販売されているし、使い勝手がかなり上がっています。

メモリとストレージが旧モデルになっているという点もありますが、ベンチマークを見る限り足を引っ張っていないし、むしろメモリは高い性能なので問題ないと思います。

 

 

公式サイト