Lenovo ThinkPad T14 Gen 3のレビュー 軽量コンパクトでグラボも搭載可能

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ThinkPad Tシリーズと言えば筐体が若干大きく、そして少し重たいという特徴がありましたが、本機は軽量コンパクトモデルになっています。

カスタマイズから多くの項目をカスタマイズでき、ミドルスペック~ハイスペックモデルへと変更できるので、自分好みの仕様にしやすいです。

まずはレビューのまとめです。

良い点
・1.21㎏からと小型軽量
・画面比が16:10で、14型でも15.6型並みの情報が表示される
・最大でDCI-P3 100%の色域
・4Kディスプレイあり
・メモリ容量が最大48GBと大きい
・ストレージが最新のPCIe 4.0×4
・Wi-Fi 6E対応
・RTX 2050搭載可能
・バッテリー駆動時間が最大19.9時間
・Thunderbolt 4が2つ
・4G LTE搭載可能
・1080p WEBカメラ搭載可能
残念な点
・メモリがDDR4
・筐体が樹脂素材(底面カバーにアルミニウムモデルもあり)
Lenovoでは年度末決算セールを実施中で、新モデルも旧モデルも安くなっています。また、3/22まで72時間セールも開催中です。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

ThinkPad T14 Gen 3のスペックレビュー

CPU Core i5-1235U/1245U
Core i7-1255U/1265U
Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
メモリ DDR4 最大48GB
ストレージ SSD 2TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
NVIDIA GeForce MX550
NVIDIA GeForce RTX 2050
ディスプレイ(14型) WUXGA/ 2.2K/ WQUXGA IPS マルチタッチあり
OS Windows 11 Pro/Home
無線 Wi-Fi 6E、4G LTE、Bluetooth 5.2
オーディオ Dolby Audio、マイク×2、スピーカー×2
生体認証 顔認証、指紋センサー搭載可能
Webカメラ 720p/1080p
セキュリティ パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード、セキュリティ キーホール, HPD
寸法(幅×奥行×高さ) 317.7 × 226.9 × 17.9㎜
重さ 1.21㎏~
バッテリー 最大19.9時間
保証 1年間
価格 14.1万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル12世代CPUで、省電力モデルのUシリーズか、通常版のPシリーズが選べます。12世代の省電力モデル・Uシリーズは、省電力なのにかなり性能が高く使い勝手が高いです。

また、CPUにはEコアとPコアの2種類のコアがあり、低負荷なことはEコアで、高負荷なことはPコアで処理するので、無駄な電力を消費せず、バッテリー駆動時間も長いです。

メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、オンボード+スロットで最大48GBと大容量です。オンボードのみを選ぶとシングルチャンネルメモリなので、スロットにも追加するのをお忘れなく。

ストレージは最新のM.2 PCIe 4.0で、最大2TBです!!データ転送速度もかなり高く、現行最高のモデルになっています。

グラフィックは、内蔵グラフィックス、MX550、そしてRTX 2050が搭載可能です。本格的な映像・画像編集をする人はRTX 2050、もしくはOfficeワークがメインならMX550など、用途によって選びやすいラインアップです。

ディスプレイは、ここ最近のハイエンドモデルの流行を取り入れたアスペクト比16:10で、縦に長く、15.6インチ並みの情報が表示されます。広色域のsRGB 100%やDCI-P3 100%もあるので、クリエイターにも合いますね。

通信環境も良く、最新のWi-Fi 6Eに4G LTEが搭載可能、そして1ギガビットイーサネットもあります。重量も1.21㎏からと軽量なので、機動性が高く、室内でも使いやすいです。

その他のスペックは、Windows 11 ProかHomeが選べ、WebカメラはHD画質の720pか、高画質FHD 1080p Webカメラが選べ、指紋センサーと顔認証も搭載できます。

インターフェイスも豊富で、Thunderbolt 4が2つもあります。

一瞬Xシリーズかなと思うほどのスペックで、軽量コンパクトなので、持ち運びをする人にも合うし、画面が大きいので据え置き用としても、そしてクリエイティブワークをする人にも使いやすい機種です。

 

公式サイト

 

2022年のトレンドと比較

2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。

ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。

12世代CPU Evo DDR5 PCIe 4.0
× ×
アスペクト比16:10 sRGB 100%以上 輝度300nit 1080P Webカメラ
Wi-Fi 6E メタル素材 Dolby Atmos 全方位360°マイクが4つ
× ×
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.2㎏前後 18時間以上バッテリー

Evoプラットフォーム認証は、100種類近くのノートパソコンを販売しているLenovoでも、数えるほどしかなく、ハイエンド中のハイエンドが対応しています。

全体的に見て、スペック的にはほぼハイエンドモデルとそん色ないくらいですが、マイクやオーディオ、筐体の素材がハイエンドモデルとの差になっています。

 

旧モデルとの比較

Lenovo ThinkPad T14 Gen 3と旧モデル<左/本機種・右/旧モデル>

旧モデルのThinkPad T14 Gen 2との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 ThinkPad T14 Gen 2
CPU 第12世代 第11世代
メモリ 48GB 48GB
ストレージ SSD PCIe 4.0 SSD PCIe 3.0
GPU 内蔵、MX550、RTX 2050 内蔵、MX450
ディスプレイ
画面比
FHD、UHD相当
16:10
FHD、UHD
16:9
無線 Wi-Fi 6E、4G LTE Wi-Fi 6、4G LTE
バッテリー 19.9時間 14.5時間
寸法 317.7 × 226.9 × 17.9㎜ 329 × 227 × 17.9㎜
重量 1.21㎏~ 1.47㎏~
価格 14.1万円~ 10.3万円~

旧モデルからの変更点です。

・CPUが11世代から12世代に
・SSDが最新モデルに
・画面アスペクト比が16:10に
・Wi-Fi 6E対応
・バッテリー駆動時間がかなり上がった
・画面が大きくなったにもかかわらず、最大260gも軽量化
・ドッキングコネクタが廃止

見たところ、改悪された箇所はないですね。ドッキングコネクタを使っていた人には不便になったかもしれませんが、ここ最近はThunderbolt対応ドックが主流になってきているので、遅かれ早かれ無くなる機能だと思います。

 

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1280P  22897
Core i7-1270P  19915
Core i7-1260P  17154
Core i5-1250P  ??
Core i5-1240P  17664
Core i7-1265U  12334
Core i7-1255U  ??
Core i5-1245U  12133
Core i5-1235U  ??
Core i3-1215U  13007
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1115G4  6546

 

 

ThinkPad T14 Gen 3の特徴

ThinkPad T14 Gen 3 左前から

旧モデルよりも幅が約11㎜小さくなり、ディスプレイが大きくなりましたが奥行きは0.1㎜小さくなっています。ベゼル(画面の黒い枠)が細くなったので、ここまでコンパクトにできたようですね。

ThinkPad T14 Gen 3 側面

寸法は

・幅317.7㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
・奥行き226.9㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
・高さ17.9㎜(≒一円玉の直径/20㎜)

で、A4サイズ(210㎜×297㎜)より一回り大きいサイズです。一般的な14インチよりも若干小さく、最軽量モデルは1.21㎏と軽いです。平均的な14インチノートパソコンは1.4㎏前後なので、軽さが際立ちますね。

ThinkPad T14 Gen 3 左側面インターフェイス

厚さ(高さ)は17.9㎜と標準的ですが、RJ45(有線LANポート)付きなので悪くないと思います。

ThinkPad T14 Gen 3 天板

天板はいつものThinkPadで、ロゴが2つあります。

 

ThinkPad T14 Gen 3 右側面インターフェース

排気口は右側面のみになります。

 

ThinkPad T14 Gen 3 底面カバー

底面カバーの吸気口は大きくとられており、エアフローはかなりよさそうです。また、底面カバー右真ん中あたりに緊急リセットボタンがあり、万が一パソコンの電源が切れないときや、フリーズしたときにこのボタンを押すとリセットできます。

 

Webカメラ

ThinkPad T14 Gen 3 正面

WebカメラはHD画質の720pか、FHD画質の1080pが選べます。また、1080pを選択する場合は、IRカメラ(顔認証センサー)有りなしも選べます。

今まではWebカメラと言えば720pばかりで、ビジネスでパソコンを使う人はFHD Webカメラを別途購入していることが多かったと思いますが、本機では+3300円で搭載可能です(モデルによっては標準搭載)。

ThinkPad T14 Gen 3のWEBカメラ

また、ThinkShutterという物理シャッターが搭載しているので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。

 

電源統合型指紋センサー

ThinkPad T14 Gen 3 右斜め前から

指紋センサーはモデルによっては標準搭載で、電源ボタンと統合されているので、電源を入れたらサインインも完了です。先述した顔認証か指紋センサーどちらかあると、すぐに使い始めることができるので、楽です。

 

素材

ThinkPad T14 Gen 3 背面

素材はPCやPPSなどの樹脂素材を使用しており、NVIDIA GeForce のグラフィックカードを搭載した場合は底面カバーがアルミニウムになるそうです。ただし、当サイトの方で、アルミニウムモデルは未確認です。

ThinkPad T14 Gen 3の素材

 

また、本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。

 

キーボード

ThinkPad T14 Gen 3 キーボード

キーボードはJIS配列・89キーのフルサイズキーボードで、英語のキーボードも選択できます。USキーの場合は、スペースキー右のAltなどが若干小さくなっていますが、使いにくさはないと思います。

タッチパッドは61 x 115㎜で、幅も広く使いやすいと思います。また、ThinkPadのキーストロークは1.8㎜~2㎜前後と打鍵感が良く、サクサクタイピングできます。資料作成やSEの人に人気ですね。

キーボード上部には2Wのスピーカーが2つあり、目の前にあるので音もクリアに聞こえやすいと思います。

 

インテル第12世代CPU搭載

まずは省電力モデルのUシリーズです。

Core i7-1255U/1265U Core i5-1235U/1245U
Pコア 2
Eコア 8
スレッド 12
キャッシュ 12MB
Pコア最大周波数 4.7GHz 4.4GHz
Pコア基本周波数 1.7/1.8GHz 1.3/1.6GHz
Eコア最大周波数 3.5GHz 3.3GHz
GPU実行ユニット 96 80
ベースパワー 15W
最大パワー 55W

通常モデルのPシリーズです。

Core i7-1280P Core i7
1270P/1260P
Core i5
1250P/1240P
Pコア 6 4 4
Eコア 8
スレッド 20 16 16
キャッシュ 24MB 18MB 12MB
Pコア最大周波数 4.8GHz 4.8/4.7GHz 4.4GHz
Pコア基本周波数 1.8GHz 2.2/2.1GHz 1.7GHz
GPU実行ユニット 96 96 80
ベースパワー 28W
最大パワー 64W

全てにおいて、もちろんですが、Pシリーズの方が高性能で、ベースパワーは倍の電力になっています。

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。どのCPUもビジネス用途で使いやすい目安である7000を余裕で上回っており、すごく高い性能です。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 17000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  30419
Core i9-12900HK  27501
Core i7-12800H  ??
Core i7-12700H  27754
Core i7-1280P  22897
Core i7-1270P  19915
Core i7-1260P  18771
Core i5-1250P  ??
Core i5-1240P  17664
Core i5-12600H  ??
Core i5-12450H  19820
Core i3-1220P  18329
Core i7-1265U  12334
Core i7-1255U  ??
Core i5-1245U  12133
Core i5-1240U  ??
Core i5-1235U  15759
Core i3-1215U  13007
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1115G4  6546

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。

NVIDIA GeForce RTX 2050とMX550が搭載可能で、現在分かっているのはMX550の性能のみです。筆者はRTX 2050なんて言うものがあることすら知らなかったのですが、2021年の12月に販売開始したそうです。RTX 20シリーズは2019年ごろに出たモデルで、現行モデルはRTX 30シリーズなので、見過ごしていました。。。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

MX550  5089
MX450  3715
Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
MX250  2582
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 5 5500U  2326
Ryzen 7 5700U  2251
Core i3-1115G4  2118
Ryzen 5 5600U  2101
Ryzen 7 4700U  2066
Iris Plus  1859
Ryzen 5 4500U  1818
Ryzen 3 5400U  1734
Ryzen 3 4300U  1607

MX550はOfficeワークをより快適にするために使用し、ゲームなどの用途では使いません(使えないこともないでしょうが、あまり意味がないかもです)。

 

ディスプレイ

ThinkPad T14 Gen 3 正面

解像度 液晶 輝度 コントラスト比
WUXGA IPS
光沢なし
300nit 700:1
300nit 700:1
400nit 800:1
2.2K 300nit 1500:1
WQUXGA 500nit 1500:1
色域 視野角 その他
NTSC 45% 170°
NTSC 45% マルチタッチ
sRGB 100% 省電力、ブルーライト軽減、ICC
sRGB 100% ブルーライト軽減、ICC
DCI-P3 100% マルチタッチ、反射汚れ防止
ブルーライト軽減、ICC、Dolby Vision
WQUXGA 4K UHD相当で、解像度は3840×2400ドット
WUXGA フル・ハイディフィニション相当で、1920×1200ドット
2.2K 解像度は2240×1400ドット
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
コントラスト比 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。250nitが標準。300nitあれば屋外でもそこそ見やすくく、400nit以上あれば直射日光があたる屋外でも見やすい
Dolby Vision Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる

ディスプレイは画面アスペクト比が縦に長い16:10で、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されます。一目でより多くの情報が見て取れるので、作業効率もアップします。

色域は一般的なNTSC 45%と、画像編集をするクリエイター向けのsRGB 100%、そして、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%があります。

色域の比較<色域の例>

色域が広いとより現実に近い色が描写できるので、鮮やかな色彩になります。本機には製版向けのAdobe RGB 100%はありませんが、DCI-P3 100%があるので、ほとんどの用途で使えると思います。

また、4K解像度のWQUXGAもあり、本格的なクリエイターにも向いた品質です。ただし、4Kディスプレイは電力消費が激しいので、バッテリー駆動時間が減ります。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4-3200MHzで、オンボードに1つ、スロットに1つになります。

メモリが8GBモデル(オンボードのみ)はシングルチャンネルメモリで動作するので、内蔵グラフィックスがIris Xeじゃなく、インテルUHDで動作します。グラフィック性能がかなり違うので、メモリは確実に2枚組(オンボードに1つ、スロットに1つ)で搭載したいですね。

また、本機はDDR5にも対応していますが、搭載メモリは旧モデルのDDR4なので、ちょっと残念です。

 

ストレージ

SSD(PCIe 4.0×4) SSD(PCIe 3.0×4) HDD
最大データ転送速度 最大64Gbps 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機には最新のPCIe 4.0×4が搭載で、最大データ転送速度の理論値は64Gbpsと最速です!

こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  7000MB/秒
 5000MB/秒
PCIe 3.0×4  3000MB/秒
 2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

  • Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
  • OPAL・・・ハードウェアレベルの自己暗号化ドライブ。万が一紛失しても、暗号鍵がない他者がデータを解読するのは、かなり難しい

などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

Wi-Fi 6Eに対応

周波数 通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 300Mbps
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) 2.4/5GHz 1.7Gbps
IEEE802.11ax 201
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax 211
(Wi-Fi 6E)
2.4/5GHz/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6のエクステンション版で、6GHz帯が追加されたWi-Fiになります。現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっおり、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

ただし、日本では6GHz帯がまだ使えないので、2.4GHzと5GHz帯になります。

 

LTE

LTEモデルは執筆時現在未発売ですが、仕様書によるとFibocom L860-GL CAT 16(ダウンロードは最大1Gbps、アップロードは最大75Mbps)か、Quectel EM05-G(ダウンロードは最大150Mbps、アップロードは最大50Mbps)が搭載可能のようです。

LTEを搭載する場合は、大手のIIJmioが格安SIMを販売しているのでおすすめです。

 

バッテリー駆動時間

ThinkPad T14 Gen 3のバッテリー

バッテリーは3セル39.3Whか、4セル52.5Whが搭載可能で、39.3Whの場合は最大15時間前後、52.5Whの場合は最大19.9時間となっています。

3セルでも長いですが、外出時にがっつり使う人は4セルバッテリーが使いやすそうですね。

 

公式サイト

 

インターフェイス

ThinkPad T14 Gen 3 右側面インターフェース

右側面インターフェースは、スマートカードリーダー(カスタマイズ)、USB 3.2 Gen 1、そしてセキュリティーキーホールになります。

ThinkPad T14 Gen 3 左側面インターフェイス

左側面はRJ45、Thunderbolt 4が2つ、HDMI、USB 3.2 Gen 1、そしてマイク・ヘッドフォンジャックになります。

1つのThunderbolt 4は充電と兼用ですが、Thunderbolt 4が2つあるので使い勝手が高いですね。

USB 3.2 Gen 1はデータ転送速度が5Gbpsで、Thunderbolt 4以下のような特徴があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

また、LTEモデルを購入した場合は、背面にnanoSIMスロットがあります。

 

サポート・保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

ライバル機種

ThinkPad T14 Gen 3と比較機種<左から本機種・ThinkPad X1 Carbon・ThinkBook 14 Gen 4>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad X1 Carbon Gen 10 ThinkBook 14 Gen 4
CPU Core i5-1235U/1245U
Core i7-1255U/1265U
Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
Core i3-1215U
Core i5-1235U/1240P
Core i7-1255U/1260P
メモリ DDR4 48GB LPDDR5 32GB DDR4 40GB
ストレージ SSD  PCIe 4.0
グラフィックス Iris Xe
MX550
RTX 2050
Iris Xe Iris Xe
MX550
ディスプレイ WUXGA、WQXGA
画面比16:10
WUXGA、WQUXGA
画面比16:10
FHD
画面比16:9
無線 Wi-Fi 6E、LTE Wi-Fi 6E、LTE Wi-Fi 6/6E
バッテリー 19.9時間 24.9時間 7.7時間
重量 1.21㎏~ 1.12㎏~ 1.4㎏
価格 14.1万円~ 22.5万円~ 9.7万円~

CPUはどれもインテル12世代CPUなので高い性能ですが、本機のみハイエンドグラフィックボードのRTX 2050も搭載できるので、グラフィック性能はかなり高くなります。

また、本機とX1 Carbonは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、LTEもあるので、移動が多い人にも合います。

ThinkBookは他の機種に比べ若干スペックが劣りますが、価格がかなり安いです。

 

まとめ

良い点
・小型軽量
・画面比が16:10で、14型でも15.6型並みの情報が表示される
・最大でDCI-P3 100%の色域
・4Kディスプレイあり
・メモリ容量が大きい
・ストレージが最新のPCIe 4.0×4
・Wi-Fi 6E対応
・RTX 2050搭載可能
・バッテリー駆動時間が長い
・Thunderbolt 4が2つ
・4G LTE搭載可能
・1080p WEBカメラ搭載可能
残念な点
・メモリがDDR4
・筐体が樹脂素材(底面カバーにアルミニウムモデルもあり)

 

総合評価

Tシリーズと言えば、ThinkPad最高峰のX1シリーズよりも筐体が大きいので価格が安いのですが、コンパクトな筐体になり、重量も1.21㎏からとかなり軽量です。

CPUは省電力モデルもあれば、超高性能のPシリーズもあるので、バッテリー重視のスペックや、性能重視のスペックが選べます。メモリはDDR4ですが、最大で48GBと大きいので、編集作業などの高負荷なこともしやすいです。

また、ディスプレイが16:10なのでより多くの情報が表示でき、最大で広色域・DCI-P3 100%もあるので、クリエイターにも、ビジネス用途でも使いやすいです。

筐体は樹脂素材とは言えあからさまなプラスチックじゃないので、触っただけではわかりにくいですが、アルミニウムやマグネシウム合金を使用したモデルよりも、耐久性や高級感は下がります。

 

公式サイト