Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5のレビュー 最高スペック満載ハイエンドモデル

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ThinkPad X1 Extreme はクリエイターPCやワークステーションと言った方が良い様なスペックで、執筆時現在、これ以上求めることは無理なんじゃ?と言うくらい、最新で最高のスペックを詰め込んでいます。

最高峰のノートパソコンです。

まずは、レビューのまとめからどうぞ。

良い点

・16型画面比16:10と大画面
・カーボン素材アリでおしゃれ・傷もつきにくい
・CPUやメモリ、SSDが最新
・ディスプレイが最高峰品質
・GPUが4つから選べ、現行最高のRTX 3080 Tiもあり
・Wi-Fi 6Eに5G LTE搭載可能
・Thunderbolt 4が2つ

 

残念な点

・??

Lenovoでは年度末決算セールを実施中で、新モデルも旧モデルも安くなっています

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

ThinkPad X1 Extreme Gen 5のスペックレビュー

CPU Core i7-12700H/12800H
Core i9-12900H
メモリ 最大64GB
ストレージ SSD×2
グラフィックス RTX 3050 Ti
RTX 3060
RTX 3070 Ti
RTX 3080 Ti(Core i9)
ディスプレイ(16型) WUXGA / WQXGA / WQUXGA
IPS 光沢なしAdobe RGB 100%あり
OS Windows 11 Home / Pro
無線 Wi-Fi 6E、5G LTE
オーディオ Dolby Atmos
生体認証 指紋センサー、顔認証
Webカメラ FHD 1080p
寸法(幅×奥行×高さ) 359.5 × 253.8 × 17.9㎜
重さ 1.88㎏~
バッテリー 4セル・90Wh
電源 170W/230W
保証 1年間
ペン Lenovo presicion Pen 2購入可能
価格 32.7万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは、最新のインテル第12世代Hシリーズが搭載で、このHは「ハイパフォーマンスモデル」になります。通常のPシリーズでも高い性能ですが、HシリーズはワークステーションやゲーミングPCに搭載されるハイエンドモデルです。

メモリも最新のDDR5-4800MHzが搭載で、メモリスロットは2つ・最大64GBになります。大容量ですね。

ストレージも最新のPCIe 4.0が搭載で、M.2スロットは2つでSSD2枚搭載可能です。RAID 0と1も設定できるので、ワークステーションとしても使いやすいですね。

グラフィックボードも最新のRTX 30シリーズで、ミドルクラスのRTX 3050 Tiから、現行最高性能のRTX 3080 Tiも選択できます。用途を選ばずに、何でもできる性能です。

ディスプレイは画面比が縦に長い16:10で、FHD相当のWUXGA、2.5KのWQXGA、そして4KのWQUXGAが搭載可能です。色域はsRGB 100%かAdobe RGB 100%があり、輝度は最大600ニト、リフレッシュレートも最大165Hzとなっています。

その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、無線は最新のWi-Fi 6E搭載、5G LTEも搭載可能、WEBカメラは高画質FHD 1080p搭載で、IRカメラ付き、指紋センサーもあります。

バッテリーは90Whrとかなり大きく、電源は170Wか230Wとこちらも大きいです。

ワークステーションとして、ゲーミングPCとしても、クリエイターPCとして使え、現行最高スペックを搭載できる機種で、用途を選ばずに何でもできるウルトラハイエンドPCです。これ以上の機種は、知る限りありません。

 

公式サイト

 

2022年のトレンドと比較

2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。

ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。

12世代CPU Evo DDR5 PCIe 4.0
×
アスペクト比16:10 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Wi-Fi 6E 素材 Dolby Atmos 全方位360°マイクが4つ
カーボンファイバー ×
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.2㎏前後 18時間以上バッテリー
指紋センサー
顔認証

Evoプラットフォーム認証は、100機種以上販売しているLenovoでも数機種しかないほどのものになります。全方位マイク4つ搭載はいくつかのThinkPadに搭載して言いますが、本機には遠距離マイクが2つ搭載しています。

 

旧モデルとの比較

ThinkPad X1 Extreme Gen 5とGen 4の筐体<左/本機種・右/ThinkPad X1 Extreme Gen 4>

旧モデルのThinkPad X1 Extreme Gen 4との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 Extreme Gen 4
CPU Core i7-12700H/12800H
Core i9-12900H
C11800H/11850H
Core i9-11950H
メモリ 64GB(4800MHz) 32GB(3200MHz)
ストレージ SSD ×2 SSD ×2
GPU RTX 3050 Ti
RTX 3060
RTX 3070 Ti
RTX 3080 Ti
RTX 3050 Ti Max-Q
RTX 3060/3070/3080
ディスプレイ
アスペクト比
WUXGA / WQXGA / WQUXGA
16:10
WQXGA、WQUXGA
16:10
無線 Wi-Fi 6、5G LTE Wi-Fi 6E、5G LTE
バッテリー 12.8時間
重量 1.88㎏ 1.81㎏
価格 32.7万円~ 27.1万円~

筐体は底面カバーの通気口部分がちょっと変わっていますが、寸法もほぼ同じ(高さが0.2㎜違う)なので、同じ筐体だと思います。

変更点はこちらになります。

・CPUが11世代から12世代に
・メモリがDDRからDDR5に
・SSDがPCIe 3.0から4.0に
・グラボにRTX 3070 Tiと3080 Tiが追加
・WUXGA(FHD相当)が追加
・70g重たくなった
・底面カバーの通気口がちょっと大きくなった

 

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Core i9-12900H  29773
Core i9-12900HK  27501
Core i7-12800H  ??
Core i7-12700H  27754
Core i9-11950H  24248
Core i7-11850H  21756
Core i7-11800H  21652

 

ThinkPad X1 Extreme Gen 5の特徴

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 正面

ベゼル(画面の黒い枠)上部はノッチになっていないので太く見えますが、左右下はかなり細くなっていますね。

例えば、Lenovoの本格派ハイエンドワークステーションで、15.6インチのThinkPad P15 Gen 2と比較してみると、一回り小さいです。

奥行き 高さ 重さ
本機種 359.5㎜ 253.8㎜ 17.9㎜ 1.88㎏
ThinkPad P15 Gen 2 375.4㎜ 252.3㎜ 24.5㎜ 2.87㎏

まぁ、ワークステーションはでかい・重たいが普通なので比較するのもどうかと思いましたが、本機はビジネスノートと言うよりもワークステーションに近いので、比較してみました。

 

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 横から

奥行きは画面アスペクト比が16:10なので小さくないですが、15.6インチサイズです。また、厚さは17.9㎜と薄いですね。

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 ブラックペイントの天板

天板は2種類あり、こちら↑はブラックペイントになります。

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 カーボンの天板

こちらはカーボンファイバーを使用した天板で、WQUXGAを選択した場合はカーボンになります。

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 背面

底面カバーには大きな通気口があり、ヒンジ部分に排気口があります。エアフローは良さそうです。

 

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 スピーカー

スピーカーはキーボードの左右にあり、オーディオはDolby Atmosになります。Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感でき、よりリアルなサウンドになっています。

Netflixなどの動画配信サービスで、ドルビーアトモス対応動画が出ていますね。

 

FHD 1080p Webカメラ搭載

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 Webカメラ

高画質FHD 1080p WEBカメラが搭載なので、Web会議などが多い人はちょっとうれしい品質です。自分を映すカメラが高画質なので、相手に映し出される映像がきれいになり、相手に与える印象もちょっとアップすると思います。

また、顔認証用のIRカメラもあり、プライバシーシャッターもあります。物理シャッターがあるので、カメラを使用していないときは閉じておくと安心です。

仕様書によるとIRカメラがないモデルもあるようですが、執筆時現在販売されているモデルは全てIRカメラ搭載です。念のため、購入時に「内蔵カメラ」にIRと書かれているか確認してみてください。

 

電源統合型指紋センサー

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 電源ボタン

ここ最近のハイエンドモデルはこのタイプが多く、電源に指紋センサーが統合されています。

電源ボタンを押したらサインインも完了するので、すぐに使い始めることができます。

 

MILスペック

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 左斜め前から

また、本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。

 

キーボード

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 キーボード

バックライト付きのキーボードで、ThinkPadにしては浅いキーストローク(キーを押したときに沈む距離)の1.5㎜となっています。まぁ、「ThinkPadにしては」と言うだけで、1.5㎜はそこそこ高い打鍵感があります。

また、タッチパッドは62㎜×110㎜と、16インチにしては小さいかな?と思います。

 

インテル第12世代CPU・Hシリーズ搭載

Core i9
12900H
Core i7
12800H/12700H
Pコア 6 6
Eコア 8 8
スレッド 20 20
キャッシュ 24MB 24MB
ターボブースト時 5.0GHz 4.8/4.7GHz
Pコア最大周波数 5.0GHz 4.8/4.7GHz
Pコア基本周波数 2.5GHz 2.4/2.3GHz
Eコア最大周波数 3.8GHz 3.7/3.5GHz
GPU実行ユニット 96 96
ベースパワー 45W
最大パワー 115W 115W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

 

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  29773
Core i7-12800H  ??
Core i7-12700H  27754
Ryzen 9 6900HS  24820
Ryzen 7 6800H  24278
Ryzen 9 5900HX  23370
Core i7-1260P  18771
Core i5-1240P  17664
Core i7-1165G7  10620

12世代になりかなり性能が上がっており、通常スコアが7000くらいあればビジネス用途でもがっつり使え、1.5万あればゲーミングPCやワークステーションなどに搭載されるっような性能になります。

下から2、3番目の末尾がPのものは、一般的なノートパソコンに搭載されるもので、これでも高性能、一番下のCore i7-1165G7は11世代になります。

本機搭載モデルは異次元なほど高い性能で、何をするにも困ることはないと思います。

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアは1万あるとかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。

マルチコアシングルコア

Cinebench R23 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-12700H  16745
Core i9-12900H  16555
Ryzen 7 6800U  14228
Ryzen 9 5900HX  13875
Ryzen 7 5800H  12969
Core i9-11900H  12345
Core i7-1260P  10571
Ryzen 7 5700U  9555
Core i7-1165G7  6070

Cinebench R23 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  1917
Core i7-12700H  1806
Core i7-1260P  1773
Ryzen 7 6800U  1617
Core i9-11900H  1540
Core i7-1165G7  1504
Ryzen 9 5900HX  1478
Ryzen 7 5800H  1445
比較CPUはハイエンドモデルばかりですが、その中でも際立って高い性能です。

 

グラフィックス

RTX 3050 Ti
Laptop
RTX 3060
Laptop
RTX 3070 Ti
Laptop
RTX 3080 Ti
Laptop
アーキテクチャ Ampere
プロセス 8nm
CUDAコア 2560基 3840基 5,888基 7424基
RTコア 20基 30基 46基 58基
Tensorコア 80基 120基 176基 232基
ブースト周波数 1035~1695MHz 1282-1485MHz 1035-1485Hz 1260-1590Hz
メモリタイプ GDDR6
メモリ帯域 192GB/s 336GB/s 448GB/s 512GB/s
メモリバス幅 128bit 192bit 256bit 256bit
メモリ容量 4GB 6GB 8GB 16GB
TDP 35~80W 90W 80-125W 115-150W

RTX 3080 TiとRTX 3070 Tiはウルトラハイエンドモデルで、RTX 3060はミドルクラス、RTX 3050 Tiはミドルクラス寄りのエントリ―クラスになります。

何をするかにもよりますが、RTX 3060やRTX 3070 Tiが人気のスペックになると思います。

 

DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyです。

Fire StrikeTime Spy

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3080 Ti  26136
RTX 3070 Ti  24924
RTX 3080  23637
RTX 3070  22431
RTX 2080S  21862
RTX 2080  20939
RTX 2070 Super  19070
RTX 3060  17853
RTX 2070  16872
RTX 2070 Max-Q  15624
RTX 2060 Max-Q  13876
GTX 1660 Ti  13074
RTX 3050 Ti  11768
RTX 3050  10718
GTX 1650  8033
GTX 1650 Max-Q  6861

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3080 Ti  12599
RTX 3080  11510
RTX 3070 Ti  11427
RTX 3070  10260
RTX 2080S  10096
RTX 2080  9585
RTX 2070 Super  8328
RTX 3060  8323
RTX 2070  7317
RTX 2070 Max-Q  6757
RTX 2060 Max-Q  5870
RTX 3050 Ti  5518
RTX 3050  5018
GTX 1650  3555
GTX 1650 Max-Q  2985

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 ディスプレイ

解像度 液晶 輝度 リフレッシュレート
WQUXGA IPS
反射汚れ防止
600nit 60Hz
IPS
光沢なし
600nit 60Hz
WQXGA 500nit 165Hz
WUXGA 300nit 60Hz
色域 その他
Adobe RGB 100% HDR400、Dolby Vision、タッチ
Adobe RGB 100% HDR400、Dolby Vision
sRGB 100%
sRGB 100%
WQUXGA 4K UHD相当で、解像度は3840×2400ドット
WQXGA 2.5Kで、2560×1600ドット
WUXGA フル・ハイディフィニション相当で、1920×1200ドット
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。250nitが標準。300nitあれば屋外でもそこそ見やすくく、400nit以上あれば直射日光があたる屋外でも見やすい
Dolby Vision Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる

ディスプレイは言う事なしの品質で、現行最高峰ですね。

画面アスペクト比が16:10と縦に長く、17インチ並みの情報が表示されるので、一目でより多くの情報を見て取れます。

液晶はコントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶、そして、輝度はなんと最大600ニトです!!こんなに明かるくていいの?と言うくらい高い輝度で、日が当たる屋外でも作業がしやすいです。

 

色域図

色域はWeb用画像編集向きのsRGB 100%と、製版向けのAdobe RGB 100%になります。上の図でいうと、sRGBは小さい黒三角で、Adobe RGBは大きな黒三角になります。

色域の比較

上の図は例ですが、この様に、色域が広いと鮮やかに描写でき、より正確な色彩になります。

また、Dolby VisionとHDR400に対応です。このHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応しているので、より現実に近い色合いが描写されます。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR5-4800MHzで、メモリスロット2つ・最大64GBになります。動作周波数(MHz)も最高速で、処理速度がかなり速くなっています。

メモリ1つを選んだ場合は自分で増設もできますが、保証が外れます。

 

ストレージ

SSD(PCIe 4.0×4) SSD(PCIe 3.0×4) HDD
最大データ転送速度 最大64Gbps 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージも最新のPCIe 4.0×4が搭載で、帯域幅が倍になったので、最大データ転送速度も倍の64Gbpsとなっています。

最大で2枚のSSDを搭載でき、デュアルストレージにした場合は、RAID 0か1の設定も可能です。

  • RAID 0は読み込み書き込みが高速で出来るし、分散してデータを保存ができる反面、1つのストレージに障害が発生すると復旧できません。(出来ない可能性が高いです)
  • RAID 1は読み書きが遅いが、複数のストレージに「同じデータを書き込む」ので、1つのストレージに障害があってももう一つの方のデータを使って作業が出来ます。

こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  7000MB/秒
 5000MB/秒
PCIe 3.0×4  3000MB/秒
 2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

  • Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
  • Privacy Shutter・・・前面カメラの物理カバー
  • セキュリティケーブルスロット・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所
  • OPAL・・・自己暗号化ドライブ。ソフトでなくハードウェアレベルでデータを暗号化するので、解読されづらい

などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

Wi-Fi 6Eに対応

周波数 通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 300Mbps
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) 2.4/5GHz 1.7Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。

 

公式サイト

 

LTE

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5に搭載できるLTE

5G SUB6 LTEのFibocom FM350-GLが搭載可能で、ダウンロードは最大4.7Gbps、アップロードは最大1.25Mbpsと超高速です。

SUB6とは6GHz帯以下の周波数と言う意味で、日本では3.7GHzと4.5GHz帯が5Gに使用されています。

ちなみにLTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。

 

バッテリー

バッテリーは4セル・90Whrとかなり大きく、電源も170Wか230Wと大きくなっています(一般的なノートパソコンは45Wか65W)。

バッテリー駆動時間は、分かり次第追記します。

 

インターフェイス

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 右側面インターフェイス

右側面インターフェイスはSDカードリーダー、USB 3.2が2つ、セキュリティキーホールになります。

 

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5 左側面インターフェイス

左側面インターフェイスは電源、Thunderbolt 4が2つ、HDMI、コンボジャックになります。

有線LANポートがないですが、必要十分だと思います。

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

ライバル機種

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5と比較機種<左から本機種・>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad X1 Carbon Gen 10 ThinkPad P1 Gen 4
CPU Core i7-12700H/12800H
Core i9-12900H
Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
Core i7-11800H/11850H
Core i9-11950H
Xeon W-11855M
メモリ 64GB 32GB 64GB
ストレージ SSD ×2 SSD ×1 SSD×2
グラフィックス RTX 3050 Ti
RTX 3060
RTX 3070 Ti
RTX 3080 Ti
Iris Xe NVIDIA T1200
NVIDIA RTX A2000/A3000/A4000/A5000
NVIDIA GeForce RTX 3070/3080
ディスプレイ WUXGA、WQXGA
WQUXGA
最高Adobe RGB 100%
WUXGA、WQUXGA
最高DCI-P3 100%
WQXGA、WQUXGA
最高sRGB、Adobe RGB 100%
無線 Wi-Fi 6E、5G LTE Wi-Fi 6、LTE Wi-Fi 6E、5G LTE
バッテリー 24.9時間 13.7時間
重量 1.88㎏ 1.12㎏ 1.81㎏
価格 32.7万円~ 22.5万円~ 23.9万円~

X1 Carbon Gen 10のみ14インチで内蔵グラフィックス、ほかの機種は16インチでグラボ付きになります。

各機種の特徴です。

本機種・・・最高のスペックに最高のディスプレイが搭載、価格以外では欠点らしき欠点がない機種です。

X1 Carbon Gen 10・・・グラボがないですが、CPUやメモリ、SSDは同じく最新モデルが搭載。画像編集なら本機でも十分。また、持ち運びもしやすい

ThinkPad P1 Gen 4・・・Xeonも搭載可能で、グラボはゲーム用じゃないNVIDIA Aシリーズが搭載(旧名称はQuadro)。より本格的な研究などに向いている

 

まとめ

良い点

・16型画面比16:10と大画面
・カーボン素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・CPUやメモリ、SSDが最新
・ディスプレイが最高峰品質
・GPUが4つから選べ、最高のRTX 3080 Tiもあり
・Wi-Fi 6Eに5G LTE搭載可能
・Thunderbolt 4が2つ

 

残念な点

・(高い・・・)

総合評価

Lenovo最高峰のスペックで、これ以上は何も望めないんじゃ?と言うくらい、完璧なスペックになっています。

CPUやメモリ、SSDが最新なのは序の口で、Wi-Fi 6Eもあれば5G LTEも搭載可能。ディスプレイは輝度がかなり高いので、屋外でもがっつり使えます。色域も最高でAdobe RGB 100%なので、最高品質ですね。

これだけ性能が高いので価格も高くなっていますが、こだわり派にはたまらない逸品だと思います。

 

公式サイト