Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD)のレビュー

work-from-anywhere(どこからでも働ける)を実践するThinkPad Zシリーズは、Z世代や今までThinkPadを使わなかった人にもアプローチした機種で、今までのThinkPadと一味違う機種になっています。

特に素材にこだわっており、本体は再生アルミニウムや再生プラスチックを使用しており(ヴィーガンレザー部分)、パッケージは竹やサトウキビの繊維由来の素材だったりと、サステナビリティを地で行く機種です。

今までと違うとは言っても、やっぱりThinkPadはThinkPadなので、安心・安定した使い心地や性能、耐久性があります。

まずはレビューのまとめをどうぞ。

良い点

・小型軽量で持ち運びがしやすい
・カスタマイズしなくても高品質パーツが標準搭載
・アルミニウム素材(+ヴィーガンレザー)でおしゃれ・耐久性も高い
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・CPUやメモリ、SSDが最新スペック
・OLED液晶ありで、色域も広いDCI-P3 100%がある
・Wi-Fi 6EにLTEにも対応
・バッテリー駆動時間が長い
・セキュリティが豊富

 

残念な点

・インターフェイスがミニマム

 

Lenovoでは9月1日までサマーセールを実施中で、最大55%OFFになっています!!

この機会をお見逃しなく!

ThinkPad Z13 Gen 1(AMD)のスペックレビュー

CPU Ryzen 5 PRO 6650U
Ryzen 7 PRO 6860Z
メモリ LPDDR5 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(13.3型) WUXGA IPS 光沢なし タッチあり
WQXGA+OLED タッチ
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6E、4G LTE、Bluetooth 5.2
オーディオ ドルビーアトモス、2Wスピーカー×2、360°全方位マイク2つ
生体認証 指紋センサー、顔認証
WEBカメラ 1080p、IRカメラ
カラー ブラックビーガンレザー+ブロンズ
アークティックグレー
セキュリティ ThinkShield、パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワードなど
寸法(幅×奥行×高さ) 294.4 × 199.6 × 13.99㎜
重さ 1.19㎏~
バッテリー 最大約22.8時間
保証 1年間
価格 21.7万円~

<性能評価>

パソコンの頭脳であるCPUは最新のRyzen 6000シリーズが搭載で、Ryzen 5は6コア12スレッド、Ryzen 7は8コア16スレッドと、多コアで性能もかなり高いです!また、Ryzen 7は末尾が本機と同じ「Z」になっており、これはLenovoのみで使用されるプロセッサーになります。

メモリも最新のLPDDR5-6400MHzで、最大32GBと大容量です。動作周波数がかなり高いので、処理速度も速くなっています。ちなみに、インテル第12世代CPUは最大で5200MHzの対応なので、全体的にインテルよりも処理速度が速いです。

ストレージも同じく最新で、PCIe 4.0が搭載です。旧モデルよりも倍の最大データ転送速度があり、Webサイトの表示もパソコンの起動もサクサクです。

ディスプレイはFHD相当のWUXGA IPS液晶か、2.8KのWQXGA+ OLED(有機LED)液晶が選択できます。画面のアスペクト比が従来の16:9じゃなく、縦に長い16:10なので、より見やすくなっています。

また、色域は最低でもsRGB 100%と広く、2.8KディスプレイはDCI-P3 100%とより広い色域です。色域が広いとより鮮やかな色彩が描写されるので、見やすくなります。

パソコンのコアスペックはかなり高いですね。

通信環境も抜群で、最新のWi-Fi 6Eに対応し、4G LTEも対応予定です(執筆時現在、LTEは選択不可)。13.3インチで1.19㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大約22.8時間とかなり長いので、持ち運びも楽だし、外出先でもがっつりと使えます。

Lenovoは本機をWFA/Work-From-Anywhere(どこからでも働くことができる)PCと呼んでいるのですが、まさにその通りのスペックだと思います。

その他のスペックも高く、Windows 11 HomeかProが選択でき、ThinkShield搭載とセキュリティも万全、高画質の1080p WEBカメラ搭載、顔認証や指紋センサーも搭載です。

ThinkPadでは珍しくカラーが2種類あり、アークティックグレーか、ブロンズ+ビーガンレザーになります。ThinkPadの印象がガラッと変わったと思います。もしかすると、数年後にはZ世代などの若者はZシリーズを、私たちは長年愛用したいつものThinkPadをと、二極化しているかもしれません。

ただし、本機にも1点だけ残念な個所があり、それは、インターフェイスです。インターフェイスはマイク/ヘッドフォンジャックとUSB4が2つのみです。

USB4が左右に1つずつあるので、筆者個人的な望みはかなえられたのですが、仕事で使うなら(というか、普段使い用でも)、USBハブが必要になると思います。USB-Aを使ったり、SDカードを読み込んだり、HDMIに繋いだり・・・。

14㎜以下と言う筐体の薄さに加え、キーボードもEdge-to-Edgeと言って、筐体の端から端まで大きく幅を取ったので、いろいろなポートが搭載できなかったようですね。まぁ、少なくとも、今後USB-Aはどんどん少なくなってくると思うのですが・・・。

 

公式サイト

 

2022年のトレンドと比較

2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。

ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載、もしくは搭載可能になってきたイメージです。

Ryzen 6000 LPDDR5 PCIe 4.0
アスペクト比16:10 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Wi-Fi 6E メタル素材 Dolby Atmos 全方位360°マイクが4つ
×
USB4 生体認証 重量1.2㎏前後 18時間以上バッテリー
指紋/IR

基準を満たしていない個所はマイクのみですね。とは言っても、本機には全方位360°マイクが2つ搭載しているので、標準以上のスペックです。

また、本機はその他の多くの機種と違い、上記スペックが「標準搭載」なので、カスタマイズからいろいろ変更しなくても、元からハイスペックなんです。

本機は異論なく、ハイエンドモデルと呼んでいいと思います。

 

 

Zシリーズの特徴

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 右斜め前から

ThinkPad Zシリーズは本機と、同時発売された16インチのZ16が初めての機種なので、旧モデルはありません。

Zシリーズは、インターネットで情報を収集することが当たり前の「Z世代」にも、本機を使ってほしいという意味で付いた名前だそうです。

Z世代は一般的に、SDGs(持続可能な開発目標)などでよく聞くように、環境問題への取り組みや関心が高いと言われていますよね。本機はそういったサステナビリティにも取り組んでおり、ボディは再生アルミニウムを、ビーガンレザーには再生プラスチックを、そして竹とサトウキビの繊維由来の堆肥化可能なパッケージング素材を使用しています。

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 筐体と箱

Z世代だけじゃなく、人々の関心はいかに環境を破壊しないかに向いているので、Lenovoでも強く意識して取り組んでいますね。

 

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD)アークティックグレーとゴールド

また、外観からも分かるように、今までは、ほぼ黒で統一されていた筐体が、ビーガンレザーを使用したり、ゴールドやアークティックグレー(グレーのモデルはX1 Yogaなどでも使用されていますね)と、今までとは違う一面ものぞかせています。

 

ThinkPad Z13 Gen 1(AMD)の特徴

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 正面

左右のベゼル(画面の黒い枠)は4㎜とかなり細く、上下のベゼルも細いですね。ディスプレイの画面占有率は92%と大きく、いかにベゼルが細いかがわかりますね。

上部はコミュニケーションバーと言う仕様になっており、ノッチと違い、ディスプレイ上部にバーが乗っかっている感じです。

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) コミュニケーションバー

後ろから見ると、より分かりやすいですね。

このコミュニケーションバーにはWebカメラやIRカメラなど、そして全方位360°マイクが2つ搭載しています。

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 正面

ベゼルが細いので、筐体もコンパクトに仕上がっており、

・幅 294.4㎜
・奥行き 199.6㎜
・高さ 13.99㎜

と、かなり小さいです。また、画面アスペクト比が16:10で、奥行き200㎜以下はすごいと思います。Lenovoで一番コンパクトじゃないかな?と思います。

Lenovoのコンパクトモデルと、通常モデル(アスペクト比16:9)を合わせて比較してみます。

奥行き 高さ 重さ
本機種 294.4㎜ 199.6㎜ 13.99㎜ 1.19㎏
X1 nano 292.8㎜ 207.7㎜ 13.87㎜ 907g
X13s Gen 1 298.7㎜ 206.4㎜ 13.4㎜ 1.06㎏
IdeaPad Flex 560i
Chromebook
310㎜ 212㎜ 16.95㎜ 1.38㎏

普段使いモデルのIdeaPadは一回り大きいサイズですが、一般的な13.3インチのサイズです。一番薄いThinkPad X13s Gen 1はファンレス設計なので、かなり薄いですね。

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 閉じた状態

本機は幅、奥行き、高さの全方向が小さいですが、かなり軽いというわけじゃありません。とは言っても、13.3インチの平均的な重さは1.3㎏~1.35㎏くらいなので、軽量モデルになります。

 

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 横から

本機は特徴的な筐体で、一般的なウェジット型じゃなく、手前まで均一した厚さになっています。

ThinkPad E14 Gen 2<ThinkPad E14 Gen 2>

一般的なノートパソコンは上の写真の様に、手前に行くにつれて薄くなっているのが普通です。

 

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 筐体側面

95%再生プラスチック由来のヴィーガンレザーを使用したモデルは、特に高級感が高いですね。ヴィーガンレザー以外のボディ部分は、アルミニウムを使用しています。

細部までこだわった作り込みです。

 

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 筐体側面

エッジも丸く、最近の流行もしっかりと取り入れています。

 

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 天板

コミュニケーションバーがあるので飛び出したように見えますが、ディスプレイを開くときは指に引っ掛かりができ、開けやすそうです。

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 前部側面

前から見たらこんな感じです。

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 底面

底面もアルミニウムを使用しており、熱やたわみに強く、耐久性も高いです。底面左下には、「リサイクルアルミニウム」を使用したというロゴもあります。

通気口は幅が広いですが、小さめですね。

 

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 左斜め前から

筐体は珍しく、180°開くことができません。135°くらいまでです。

 

WEBカメラ回り

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) WEBカメラ

コミュニケーションバーには、WEBカメラやマイクなどが搭載しており、eシャッターもあります。

Webカメラはf2.0と多くの光量を取り入れることができ、高画質のFHD 1080pになります。一般的なモデルにはHD画質の720pなので、全然違いますね。

マイクは360°全方位集音マイクが2つ搭載しており、パソコンの前からでも後ろからでも声が相手に届きやすいです。

オーディオは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できるドルビーアトモスが搭載で、2Wスピーカーが2つになります。

また、eシャッターと言う電子シャッターがあるので、カメラを使わないときはOFFにしておくと安心です。

 

MILスペック

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 背面

本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。

 

キーボード

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) キーボード<ThinkPad Z13のUSキー>

ThinkPadのキーボード<一般的なThinkPadのUSキー>

2つを見比べてわかりますが、本機のキーボードはEdge-to-edgeキーボードと言い、筐体の端から端までキーが広がっています。

このため、13.3インチのコンパクト筐体でも、すべてのメインキーが大きくなっており、小さくなっているものはありません。ただし、Fキー列はすべてが小さなキーです。

また、左下のCtrlとFnの位置が通常配置に戻りました。これは、新たにThinkPadを使い始める人にも違和感がないようにしていると思います。ただし、今までの逆配置が良い人は、CtrlとFnキーの入れ替えも可能です。

キーストローク(キーを押し込む距離)は1.35㎜と、ThinkPadにしては浅いですが、いつものThinkPadのタイピングのしやすさを受け継いでいるようです。

 

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) クイックメニュー

赤いボタンのトラックポイントを2回タップすると、カメラの輝度やコントラスト、マイクの設定などができるクイックメニューがポップアップします。

 

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) キーボードと通常のThinkPadのキーボード<左・本機種/右・通常のThinkPad>

ForcePad(フォースパッド)と呼ばれるトラックパッドがあり、クリック時などはクリックしたような振動を指先に返す、触覚フィードバックがあります。

今までの様に上部の3ボタンも独立していません。今までのThinkPadから乗り換える人は、慣れが必要ですね。

また、指紋センサーは電源ボタンと統合じゃなく、キーボードのカーソル横にあります。

 

CPU

Ryzen 6000シリーズの特徴

Ryzen 5 PRO 6650U Ryzen 7 PRO 6860Z
アーキテクチャ Zen 3+ Zen 3+
製造プロセス 6nm
コア/スレッド 6/12 8/16
キャッシュ 16MB
基本クロック 2.9GHz 2.7GHz
ブーストクロック 4.5GHz 4.725GHz
GPUコア 6 12
TDP 15-28W

Ryzen 6000シリーズはすべてがZen 3+のアーキテクチャで、以下の様な特徴があります。

・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(リアルタイムレイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能は最大約2倍に
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応

プロセッサーはかなり高い性能で、PROモデルというセキュリティが強化されたビジネスモデルです。

Ryzen 7 PRO 6860ZはLenovoで使うためにチューンされたモデルになり、一般的なモデルのRyzen PRO 6850Uと比較すると、ブーストクロック時の周波数が0.025GHz高いという違いがありました。Cinebench R23では、どちらもほぼ同じスコアになっており、そこまで性能差はなさそうですが、Zoomなどのオンラインミーティングアプリに最適化されているそうです。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

 

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ/本機搭載 青/比較 赤/通常モデル

Core i9-12900H  29773
Core i7-12700H  27754
Ryzen 7 Pro 6860Z  ??
Ryzen 7 Pro 6850U  24322
Core i5-12500H  23156
Core i7-1280P  22897
Core i7-1270P  19915
Core i7-1260P  18771
Ryzen 5 Pro 6650U  18482
Core i5-1240P  17664
Core i7-1265U  12334
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098

スコアは7000ほどあれば、ビジネス用途でもがっつり使えるのですが、本機はRyzen 5でも約1.8万となっており、性能が高いですね。

 

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアは6000ほどで高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。

マルチコアシングルコア

Cinebench R23 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-12700H  16745
Ryzen 7 PRO 6860Z  14369
Ryzen 7 PRO 6850U  14228
Ryzen 9 5900HX  13875
Core i9-11900H  12345
Core i7-11800H  12180
Core i7-1260P  10571
Ryzen 7 5700U  9555
Core i5-1240P  8392
Ryzen 5 PRO 6650U  8018
Ryzen 5 5500U  7783
Ryzen 7 4700U  6874
Core i7-1165G7  6070
Core i5-1135G7  5913

Cinebench R23 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  1917
Core i7-12700H  1806
Core i7-1260P  1773
Ryzen 7 PRO 6850U  1617
Ryzen 7 PRO 6860Z  1613
Core i9-11900H  1540
Core i7-1165G7  1504
Core i7-11800H  1492
Core i5-1240P  1488
Ryzen 9 5900HX  1478
Ryzen 5 PRO 6650U  1425
Ryzen 5 5600U  1372
Core i5-1135G7  1343
Ryzen 5 5700U  1274
Ryzen 5 5500U  1180

 

グラフィックス

グラフィックは内蔵グラフィックスで、Ryzen 5 6600UがRadeon 660M、Ryzen 7 6800UがRadeon 680Mになります。

こちらは計測次第、情報をアップデートします。

 

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 正面

解像度 光沢 液晶 輝度
WUXGA
WUXGA
WQXGA+
なし
反射/汚れ防止
反射/汚れ防止
IPS
IPS
OLED
400nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
1500:1
1500:1
100000:1
sRGB 100%
sRGB 100%
DCI-P3 100%
178°
178°
175°
省電力
省電力/タッチ
Dolby Vision/タッチ
WQXGA+ 解像度は2160×1350ドット
WUXGA フル・ハイディフィニション相当、解像度は2880×1800ドット
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
コントラスト比 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250nitが標準
Dolby Vision Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる

ディスプレイはアスペクト比が16:10と縦に長く、13.3インチとは言え、14インチ以上の情報が表示されます。

縦横比16対9の14型ディスプレイと縦横比16対10の13型ディスプレイの表示情報量比較<左・13.3インチ16:10/右・14インチ16:9>

一目で多くの情報が見て取れるので、スクロールアップ/ダウンをする回数も減り、作業効率が上がります。

解像度はフルHD相当のWUXGA IPS液晶と、2.8K解像度のWQXGA+になり、OLED(有機EL)液晶になります。

IPS液晶もコントラスト比が高く視野角が広いですが、OLEDは完全な黒が描写でき、コントラスト比は10万対1とかなり高くなっています。Dolby Vision(HDR・ハイダイナミックレンジ)にも対応しているので、よりくっきりとシャープで、鮮やかな色彩になります。

HDR ONとOFFの比較<左・HDRなし/右・HDR>

色域はWUXGAがsRGB 100%、2.8KがDCI-P3 100%と広い色域です。

 

色域の比較

Adobe RGBは製版向け画像編集向きで、DCI-P3 100%はデジタルシネマ規格で動画編集向き、sRGB 100%はWeb用画像編集に向いている色域です。

上の図は分かりやすいようにちょっと極端にしていますが、色域が広い方が鮮やかな色が描写できるので、クリエイティブワークだけじゃなく、動画や画像を見る時、Webサイトを見る時も鮮やかなので見やすいです。

また、本機はWUXGAには非タッチとタッチディスプレイがあり、2.8Kはタッチディスプレイのみになっています。やはり、スマホやタブレットを小さなころから使っているZ世代向けなので、タッチディスプレイがメインになっていますね。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5-6400MHzで、オンボードになります。6400MHzってかなり高い周波数で、現行最高になります。

この周波数が高いと処理速度が速いので、本機はかなり速い処理速度になります。

 

ストレージ

SSD(PCIe 4.0×4) SSD(PCIe 3.0×4) HDD
最大データ転送速度 最大64Gbps 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機は最新のPCIe 4.0だが搭載で、最大データ転送速度が旧モデルの倍・64Gbpsになっています。パソコンの起動も、Webサイトの表示も速いです。

こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  7000MB/秒
 5000MB/秒
PCIe 3.0×4  3000MB/秒
 2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

  • パワーオンパスワード・・・電源を入れた時のログインパスワード
  • ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでストレージにパスワードを設定
  • スーパーバイザーパスワード・・・BIOSなどの設定を見たり変更する時のパスワード
  • Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
  • セキュリティキーホール・・・ワイヤーを設置できる箇所
  • AMD Memory Guard・・・多くのコンピューティ ング・システムにシンプルかつ信頼性の高いセキュリティーを提供するメモリー暗号化テクノロジー
  • Microsoft Pluton・・・CPU にセキュリティ機能を直接組み込むことで、通信経路が攻撃される可能性を排除する

などがあり、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られています。ThinkShieldの詳細は、公式サイトをどうぞ。

ThinkShield

この様に、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

Wi-Fi 6Eに対応

周波数 通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 300Mbps
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。未来で必要な機能を先取りですね。

 

公式サイト

 

LTE

LTEは執筆時現在はまだ搭載できませんが、今後対応モデルが販売されるとのことです。

搭載されるのはFibocom L860-GLで、ダウンロード最大1Gbps、アップロード最大75Mbpsになります。アップロードは普通の速さですが、ダウンロードは速いですね。1Gbpsもあったら、Wi-Fiのギガ契約よりもはやい速度です。

ちなみに、LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは3セル51.5Whrで、最大約22.8時間のバッテリー駆動時間があります。こんな小さなバッテリーで、良くこれだけ持ちますね。

計測はJEITA 2.0で、輝度を150ニトで測定しているので実際の使用時間はこれよりも減りますが、それでも、使い方によっては丸一日充電しなくても持ちそうです。

 

インターフェイス

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 左側面インターフェイス

右側面インターフェイスは、充電兼用のUSB4のみです。

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD) 右側面インターフェイス

左側面インターフェイスはマイク/ヘッドフォンジャック、電源、そしてUSB4になります。

インターフェイスは最低限で、普通に使っていても足りない場合が多いと思います。

Lenovo USB Type-C 7-in-1 ハブ

Lenovo USB Type-C 7-in-1 ハブなどのUSBハブを持っていたら、それなりに普通に使えます。

USB4には主に、以下の様な機能があります。

・最大データ転送速度が40Gbps
・DisplayPort Alt Modeでの映像出力機能(接続1台)
・最大100Wの供給が可能(ただし最大値であって、すべてのUSB4ができるわけじゃない)
・最大伝送距離0.8m(USB4 20Gbpsケーブル使用時は2m)

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、通常、最長5年まで延長できます。通常と言ったのは、現時点ではなぜか1年しか選べないからです。すぐに、最長5年まで選べるようになると思います。

また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

ライバル機種

Lenovo ThinkPad Z13 Gen 1(AMD)と比較機種<左から本機種・ThinkPad X1 Carbon Gen 10・Yoga 770>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad X1 Carbon Gen 10 Yoga 770
CPU Ryzen 5 PRO 6650U
Ryzen 7 PRO 6860Z
Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
Ryzen 5 6600U
Ryzen 7 6800U
メモリ LPDDR5 32GB LPDDR5 16GB
ストレージ SSD PCIe 4.0
ディスプレイ WUXGA IPS
2.8K OLED
sRGB/DCI-P3 100%
WUXGA,2.2K,4K IPS
2.8K OLED
sRGB/DCI-P3 100%
2.8K OLED
DCI-P3 100%
画面サイズ 13.3インチ 14インチ 14インチ
無線 Wi-Fi 6E、LTE Wi-Fi 6E、LTE Wi-Fi 6E
バッテリー 22.8時間 24.9時間 17時間
重量 1.19㎏ 1.12㎏ 1.42㎏
価格 21.7万円~ 22.5万円~ 13.8万円~

各機種の特徴です。比較機種もハイエンドモデルを選んでいるので、スペック的には大差はありませんが、外観以外にインチ数や重さがなどが違います。

本機種・・・Z世代向けの新しいThinkPadで、おしゃれなボディにおしゃれな性能。

ThinkPad X1 Carbon Gen 10・・・Lenovoのフラッグシップモデルで、ハイエンド中のハイエンドモデル。記事最初の方で「ハイエンドモデルのトレンド」を紹介しましたが、主にX1 Carbonのことです。14インチなのに1.12㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大24.9時間!

Yoga 770・・・2 in 1 PCのおしゃれなPCで、ThinkPadの様なビジネスモデルじゃなく、クリエイター向けの機種。1.42㎏と比較機種に比べ重たいが、バッテリー駆動時間も長い。しかも低価格。

 

まとめ

良い点

・小型軽量で持ち運びがしやすい
・カスタマイズしなくても高品質パーツが標準搭載
・アルミニウム素材(+ヴィーガンレザー)でおしゃれ・耐久性も高い
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・CPUやメモリ、SSDが最新スペック
・OLED液晶ありで、色域も広いDCI-P3 100%がある
・Wi-Fi 6EにLTEにも対応
・バッテリー駆動時間が長い
・セキュリティが豊富

 

残念な点

・インターフェイスがミニマム

 

総合評価

CPUやメモリ、SSDなどのパソコンの速度に関するパーツは、最新スペックで高性能と、安心してサクサクヘビーな作業もできるほどです。

また、Wi-Fi 6EやLTE対応、WEBカメラは高画質1080pなど、速度面以外のスペックもしっかりしており、苦手なタスクはないんじゃないかな?と思います。

特にヴィーガンレザーの筐体はかっこよく、しかもブロンズカラーと高級感もありますよね。バッテリー駆動時間も最大22.8時間と長く、1.19㎏の軽量コンパクト筐体なので、外出が多い人にも使いやすいです。

唯一の欠点は、インターフェイスが少ないことですが、先ほど紹介した様に、USBハブを持っていたらそこまで影響はないと思います。

価格も高めですが、全体的な性能も高く価格に見合った機種だと思います。

 

公式サイト