Lenovo V50t Mini-Tower Gen2のレビュー

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最大でインテル11世代Core i9も搭載できる本機種はパワフルな性能を持ち、メモリは最大で64GBと大容量とほとんどの用途に対応できます。

この寸法の筐体にしては拡張性は高くないですが、メモリやストレージなども増設可能なので、安いモデルを購入してスペックを上げることもできます。

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2のスペックレビュー

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2 モニターとキーボード・マウス<モニターは別売り>

CPU Core i3-10105
Core i5-11400
Core i7-11700
Core i9-11900
メモリ 最大64GB
ストレージ SSD+HDD
グラフィックス 内蔵グラフィックス
Radeon RX 550x
LAN なし/WIFi5/WiFi6
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
スピーカー なし/内蔵
光学ドライブ 搭載可能
セキュリティ TPM、パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード(ユーザー&マスター)、アドミニストレーター パスワード、セキュリティー キーホール
寸法(幅x奥行きx高さ)  145 x 278 x 340㎜
重さ 最大5.9㎏
電源 180W~380W
保証 1年間
価格 5.2万円~

パソコンの頭脳であるCPUは主に11世代CPUが搭載可能で、Core i3のみ第10世代のComet Lake-S RefreshとしてリリースされたCore i3-10105になりました。

11世代CPUには、Core i3-11100の様なモデルがないんですね。なんででしょうね?

メモリは2スロットで・最大64GB(32GB x2)搭載可能で、公式サイトではDDR4-2933MHzとなっています。

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2 搭載メモリ

ただし仕様書を見ると、搭載メモリはDDR4-3200MHzで、動作周波数はCPUによると記載されているので、3200MHzで動くと思います。(MHzが高いと処理速度が上がります)

ストレージは最大でHDDx2(4TB)かSSD+HDD(3TB)が選択でき、悪くない容量だと思います。

グラフィックスは内蔵グラフィックスか、AMD Radeon RX 550xが搭載できます。Radeonの性能は内蔵グラフィックスと同じくらいですが、VGAとHDMI、Dispaly Portが追加されるので、もっとインターフェースが欲しいという場合に有効です。

無線は最高でWiFi6が搭載できますが、無しも選べます。無線が無しの場合はBluetoothもないので、マウスなどのBluetooth接続ができないのでご注意を。

電源は180Wから380Wまで選べるので、大きめの電源を搭載した場合は、寸法が合えばGTX 1650くらい搭載できそうですね。

ミニタワーでここまで拡張性が低く搭載できるものが少ないので、エアフローは他のミニタワーに比べ良いと思います。

公式サイト

旧モデルとの比較

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2と旧モデルの比較<左/本機種・右/旧モデル>

旧モデルのLenovo V50t Mini-Tower との比較です。(メモリ・SSD・電源・重量は最大値)

本機種 V50t mini-Tower
CPU Core i3-10105
Core i5-11400
Core i7-11700
Core i9-11900
Core i3-10100
Core i5-10400/10500
Core i7-10700
Core i9-10900
メモリ 64GB 32GB
ストレージ HDD+SSD HDD+SSD
GPU 内蔵グラフィックス
Radeon RX 550x
内蔵グラフィックス
NVIDIA GeForce GT 730
AMD Radeon 520
LAN 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
電源 最大380W 最大310W
重量 5.9㎏ 4.8㎏
価格 5.2万円~ 4.9万円~

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-11900  23574
Core i7-11700  21306
Core i9-10900  20818
Core i7-10700  18023
Core i5-11400  17556
Core i5-10400  13120
Core i3-10105  9007
Core i3-10100  8945

 

CPU性能も格段に上がり、メモリ容量も倍増、そして最大電源も大きくなったので、全体低に性能が高くなっています。それでも+3000円なので、妥当な値上がりですね。

 

Windows 11

Microsoftが2021年6月にWindows 11を発表しました。今までのWindowsのアップデートと違い、全機種アップデートできるわけじゃなく、以下の要件を満たした機種のみになります。

  1. 1GHz以上で動作する複数コアを搭載した64bitCPU
  2. メモリ4GB以上
  3. ストレージ64GB以上
  4. DirectX 12サポート
  5. 9インチ以上720p以上の解像度
  6. Microsoftアカウント
  7. ネット接続
  8. UEFIによるセキュアブートをサポート
  9. TPM 2.0

本機種は仕様書に「TPMなし」と記載されているので、Lenovoチャットサービスで問い合わせたのですが、TPM 2.0も搭載でWindows 11にアップグレードできるとのことでした。

 

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2の特徴

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2 モニターとキーボード・マウス付き<マウスとキーボードは付属>

特徴的な筐体で、前面下部が内方向に角ばった感じになっています。

カラーはIdeaCentreの色(上部)とThinkCentreの色(下部)のツートンカラーで、おしゃれです。

寸法は

幅145㎜(≒千円札の長辺/150㎜)
奥行278㎜(≒千円札2枚分/300㎜)
高さ340㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)

とほぼ同じで、ミニタワーなので小さいですね。机の上においても圧迫感がないので、置き場所に困らないし、最大重量も5.9㎏なので移動も難しくないと思います。

低価格モデルなのでインターフェースが少ないかな?と思ったのですが、USB端子は合計8つ(USB-A 3.2 Gen 1 x2、USB-A 3.2 Gen 2 x2、USB-A 2.0 x4)で、背面のUSBの1つはスマートパワーオンに対応しているため、「Alt+P」を押すことによってパソコンを起動できます。わざわざ電源ボタンを押さなくていいんです。

USB端子は8つなので十二分にありますが、USB 2.0の数が多いですね。

他にも、HDMIやDisplay Port、そしてVGAポートもあります。PCI Express x16とx1も1つずつ空きがあるので、消費電力の少ないグラボなら搭載できそうですね。

また、オプションでRadeon RX 550xも搭載でき、その場合はHDMIとDisplay Port、VGAポートが追加されます。

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2 前面インターフェース

光学ドライブやメディアカードリーダーも搭載可能で、必要であればカスタマイズから追加することになります。ちなみに、スピーカーも搭載可能です。

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2 上部

左側面のカバーはプラスドライバーで簡単に外すことができ、簡単に筐体内部へアクセスできます。また、増設などの作業も、ほとんど工具なしで可能です。初心者カスタマイザーには、使いやすい仕様だと思います。

 

付属のキーボードとマウス

付属のキーボードとマウスは「付属なし」にもできますが、何も持っていない人は購入してもいいんじゃないかと思います。

筆者も先日デスクトプを購入したときに赤枠の付属品を選んだのですが、キーボードはちょっとおすすめしにくいクオリティでした。選ぶなら日本語配列がよさそうです。

Lenovo v50t Mini-Tower Gen 2付属のキーボードとマウス

興味がある方は、キーボードもレビューマウスのレビューも読んでみてください。(CalliopeマウスはThinkPad USBエッセンシャルマウスでした)

CPU

Core i3
10105
Core i5
11400
Core i7
11700
Core i9
11900
開発コード Comet Lake Rocket Lake
製造プロセス 14nm
コア/スレッド 4.8 6/12 8/16
ベースクロック 3.7GHz 2.6GHz 2.5GHz 2.5GHz
ターボクロック 4.4GHz 4.4GHz 4.9GHz 5.2GHz
キャッシュ 6MB 12MB 16MB
TDP 65W

CPUはCore i3-10105のみ10世代で、その他は最新のRocket Lake 11世代CPUになります。Core i3は10世代とは言え、4コア8スレッドでノートパソコンのCore i5-1145G7並みの性能です。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-11900  23574
Core i7-11700  21306
Ryzen 7 Pro 4750G  21016
Core i9-10900  20818
Core i7-10700  18023
Core i5-11400  17556
Ryzen 5 Pro 4650G  16598
Core i5-10400  13120
Ryzen 3 Pro 4350G  10833
Ryzen 5 Pro 3400G  9493
Core i3-10105  9007
Core i3-10100  8945

 

CPUの性能はかなり高いものまで選べるので、心配ないと思います。

こちらはCinebench R23のスコアで、マルチコア性能は総合性能ですが、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-11900  ??
Core i7-11700  ??
Ryzen 7 Pro 4750G  12916
Core i7-10700  12250
Core i5-11400  10074
Ryzen 5 Pro 4650G  9258
Core i5-10400  7610
Ryzen 3 Pro 4350G  5995
Core i3-10105  5737
Core i3-10100  5612
Ryzen 5 Pro 3400G  4810

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-11900  1630
Core i7-11700  ??
Core i5-11400  1313
Ryzen 7 Pro 4750G  1308
Ryzen 5 Pro 4650G  1262
Core i7-10700  1255
Ryzen 3 Pro 4350G  1162
Core i3-10105  1168
Core i3-10100  1141
Core i5-10400  1110
Ryzen 5 Pro 3400G  1068

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
まだ出たばかりのCPUなので、入手次第情報をアップデートします。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4-2933MHzで、下の画像のように8GB(4GB x2)と記載されていたらメモリが2枚搭載されているので、自分で増設をしない限り2枚組のメモリを選んだほうが処理速度が速くなります。

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2 搭載メモリ

先述したように公式サイトに記載されているメモリはDDR4-2933MHzですが、仕様書にはDDR4-3200MHzが搭載していると書かれているので、3200MHzで動作するものと思われます。この周波数が高いとより速くデータ処理ができるので、表示速度も上がります。

 

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) HDD SATA
最大データ転送速度 最大16Gbps~32Gbps 最大6Gbps
平均起動時間 10秒~15秒 30秒前後
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機種はデュアルストレージが可能で、SATA接続のHDD2基か、HDDとSSD1基ずつの搭載が可能です。SSD+HDDの構成が一番いいですね。

また、SSDは高速データ通信速度があるPCIe 3.0×4なので、サクサク快適に使えます。

 

公式サイト

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

ビジネスモデルなので、普段使い用のデスクトップよりも多くのセキュリティがあります。

  • Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
  • TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
  • ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでパスワードを設定できるので、パソコン内部のデータが盗み見られる可能性がかなり減ります
  • セキュリティキーホール・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所
  • OPAL・・・自己暗号化ドライブ。データが流出した時など、暗号化されているので解読されにくいという特徴があります。
  • シャーシ イントルージョン スイッチ・・・筐体へのアクセスを記録できる(誰かが勝手に開けて内部を触っても分かる)

WiFi6

次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

AC 9260はWiFi5ですが最高速度が1.73Gbpsと速く、同じく2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しているので、こちらも快適な通信環境があります。

 

電源

パソコンの電源の種類

電源は4種類あり、それぞれ電力変換効率があるので、例えば100Wの電源だからと言って100W供給されるわけではありません。以下の変換率で、電力は供給されます。

  • 80PLUS Bronze・・・82%~85%
  • 80PLUS Silver・・・85~88%
  • 80PLUS GOLD・・・87%~90%
  • 80PLUS Platinum・・・90~92%
  • 80PLUS Titanium・・・92~94%

使用されている電源は、Bronze相当とPlatinum相当になると思われます。電源が大きい方がより高いパフォーマンスを発揮できるので、大きめの電源を選んでおいた方が良いと思います。

モニター

おすすめLenovoモニターLenovo L28u-30 28インチ

本製品はマウスとキーボード付きですが、当然、モニターはついていません。

Lenovoおすすめモニターにいろいろなモニターをまとめているので、併せてどうぞ。

 

サポート・保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

ライバル機種

Lenovo V50t Mini-Tower Gen2と比較機種<左から本機種・M90t Mini-Tower・M75s Small>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・電源・重量は最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 M90t M75s Small
CPU Core i3-10105
Core i5-11400
Core i7-11700
Core i9-11900
Celeron G5900
Core i3-10100
Core i5-10400
Core i7-10700
Athlon Silver 3050GE/Gold Pro 3150G
Ryzen 3 Pro 4350G
Ryzen 5 Pro 4650G
Ryzen 7 Pro 4750G
Ryzen 9 Pro 3900
メモリ 64GB 128GB 128GB
ストレージ SSD+SSD SSDx2+HDDx3 SSDx1+HDD x2
グラフィックス 内蔵
Radeon RX 550x
最大RTX 2060 内蔵
Radeon 520
LAN WiFi5/6、ギガビットイーサネット WiFi5、ギガビットイーサネット
電源 380W 500W 310W
重量 5.9㎏ 7.5㎏ 5.3㎏
価格 5.2万円~ 7.4万円~ 4.6万円~

本機種は低価格モデルなので最大メモリ容量やストレージ容量は他機種に比べ少ないですが、価格が安いですね。電源容量も申し分ないくらいあるので、足を引っ張らないと思います。

こちらはCPUの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 9 Pro 3900  31800
Core i9-11900  23574
Core i7-11700  21306
Ryzen 7 Pro 4750G  21016
Core i9-10900  20818
Core i7-10700  18023
Core i5-11400  17556
Ryzen 5 Pro 4650G  16598
Core i5-10400  13120
Ryzen 3 Pro 4350G  10833
Ryzen 5 Pro 3400G  9493
Core i3-10105  9007
Core i3-10100  8945
Athlon Gold Pro 3150G  7702
Athlon Silver 3050GE  2977
Celeron G5900  2737

 

本機種搭載で一番性能が低いCore i3でも約9000のスコアがあるので、これでも安心して使えますね。

各機種の特徴です。

  • 本機種・・・Core i3搭載モデルでも5.2万円からと、他機種の同等性能モデルに比べかなり安い。ただし、拡張性が低い
  • M90t Mini-Tower・・・RTX 2060のグラフィックボードも搭載できるほど高い性能で、より本格的な用途にも向いている
  • M75s Small・・・実は筆者も購入してメイン機種として使用中。そこそこ拡張性もあり、使いやすい。CPU性能はぴか一

 

まとめ

良い点

・低価格でスペックもそこそこ高い
・インターフェースも充実
・セキュリティもそこそこ豊富

残念な点

・拡張性が低い

総合的に見て、この価格でこれだけのスペックと言うのは、かなりお買い得だと思います。ハイスペックPCが必要でない個人や法人にとっては、購入しやすいモデルだと思います。

CPUは最新の11世代が搭載で、メモリもストレージも速度が速いものなので、ここのスペックに関しては上位モデルと大差ありません。

安いモデルを探している人には、おすすめです。

公式サイト