Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMDの実機レビュー 最高で2.8K OLED液晶 10bitディスプレイ搭載可能

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クリエイターPCでプロ向けの品質ですが、12万円台からと購入しやすい価格で販売されています。

特にディスプレイが高品質で、WUXGA(1920×1200ドット)か2.8Kが選べ、どちらもOLED液晶で、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%になります。また、2.8Kは10bit 10.7億色の出力が可能です。

USB4も搭載しており、データ移動もサクサクです。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4.5 out of 5 stars
コスパ 4.6 out of 5 stars
総合評価 4.5 out of 5 stars

レビュー機はLenovo様からお借りしており、スペックはRyzen 5 7535U、メモリ16GB、SSD 512GBになります。

サクッと概要をつかみたい方は、こちらの動画をどうぞ。

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

Yoga 7 Gen 8 14型のスペック

CPU Ryzen 5 7535U
Ryzen 7 7735U
メモリ 16GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) WUXGA/2.8K OLED
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ IR&FHDカメラ
スピーカー ドルビーアトモス対応
寸法(幅×奥行×高さ) 317.87 × 222.5 × 16.49mm
重さ 約1.49㎏
バッテリー 最大約14.4時間
付属 Lenovoデジタルペン
標準保証 1年間
価格 11.4万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のRyzen 7000シリーズで、上位モデルの下二桁が35になっています。ただし、旧モデルのRyzen 7 6800Uもかなり高い性能だったので、CPU Markスコアは微増です。

メモリも最新のLPDDR5-6400MHzが搭載で、オンボード16GBになります。動作周波数が6400MHzとかなり高く、処理速度が速いです。

ストレージも最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、最大1TBと大容量です。SSD PCIe 4.0はデータ転送速度がかなり速く、パソコンの起動も10~15秒ほどと速いです。

解像度はフルHDよりも縦に長いWUXGA(1920×1200ドット)か、2.8K(2880×1800ドット)になり、どちらもOLED(有機EL)液晶を採用し、広色域DCI-P3 100%、輝度は400ニトとハイスペックです。

色域が広く、動画編集などのクリエイティブワークに向いていますね。

また、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されます。より多くの情報を一目で見れるので、作業効率が上がりますね。

スピーカーはちょっと大きめの2Wが2つで、ドルビーアトモスに対応しているので、臨場感のある音が楽しめます。

その他のスペックは、OSにはWindows 11 HomeかProが選べ、顔認証機能付きの高画質FHD Webカメラが搭載です。

14インチの2 in 1 PCで、自宅でも外出先でも使いやすいですが、旧モデルよりも重くなっており、「軽々使える」とはいきませんが、問題なく使える程度の重さです。

価格は12万円からと、このスペックにしてはかなり安いです。高品質なディスプレイを採用した2 in 1 PCをお求めなら、第一候補に入ると思います。

 

 

公式サイト

 

2023年のトレンドと比較

2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

Ryzen 7000 LPDDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
USB4 生体認証 重量1.4㎏前後 バッテリー14時間以上
×

重量は1.49㎏と、平均的な14インチよりも90gほど重たいですが、その他の項目はすべて満たしています。

 

 

旧モデルとの比較

<左/本機種・右/Yoga 770>

旧モデルのYoga 770との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 Yoga 770
CPU Ryzen 5 7535U
Ryzen 7 7735U
Ryzen 5 6600U
Ryzen 7 6800U
メモリ LPDDR5-6400 16GB
ストレージ SSD PCIe 4.0 1TB
ディスプレイ WUXGA OLED
2.8K OLED
2.8K OLED
無線 Wi-Fi 6E
バッテリー 14.4時間 17時間
重量 1.49㎏ 1.42㎏
寸法 317.87 × 222.5 × 16.49㎜ 316.66 × 220.25 × 17.35㎜

主な変更点です。

・CPUがRyzen 7000シリーズに
・WUXGA OLEDが追加
・スピーカーが4つから2つに減った
・70g重くなった
・数ミリ筐体が大きくなったが、薄くもなった
・インターフェイスは同じだが、配置が変わった
・バッテリー駆動時間が2.6時間減った

 

スピーカーが4つから2つに減り、14インチで1.49㎏と増量しました。ちょっと重たいですね。

また、バッテリー駆動時間も減っています。Ryzen 6000シリーズは性能が高すぎたので、こうなったと思います。

 

プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。Ryzen 7の性能はそこまで変わりません。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Ryzen 7 7735U  21486
Ryzen 7 6800U  20549
Ryzen 5 6600U  17699
Ryzen 5 7530U  17310

 

 

どこででも使いやすい2 in 1 PC

2 in 1 PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様に使用したりできるタイプのPCになります。

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD タブレットモードとペン

<タブレットモード>

移動中の車内やカフェで使うときは、タブレットモードだと場所を取らないので使いやすいです。また、4096段階の筆圧を感知するLenovoデジタルペンも付属しており、簡単な絵を描いたりメモを取ったりもできます。

ただし、他の機種(例えばYoga 6 Gen 8など)の様にグリップが効いておらず、若干ツルツル動く感じです。IPS液晶とOLED液晶の差でしょうか?

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD テントモード<テントモード>

ベッドやソファに寝転がって使うとき、テントモードだと底面にある吸気口を塞がないので、本体が熱くなりにくいです。

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD スタンドモード

<スタンドモード>

スタンドモードだと光が反射して見にくい時や、ディスプレイをもっと近づけたいときに有効です。

 

 

Yoga 7 Gen 8 14型 AMDの特徴

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD 左斜め前から

上下左右のベゼル(画面の黒い枠)が細く、スリムでスタイリッシュな筐体です。

上部はWebカメラやマイクが収納されている部分のみ大きくなっており、その他の部分は細くされています。このおかげで、よりスリムに見えますね。

 

ベゼルは左右4.1㎜、上7.2㎜、下10㎜になり、狭額ベゼルです。かなり細いです。

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD 開くときにカメラ部分が指に引っ掛かり、開けやすい

また、ディスプレイを開けるときに、Webカメラ部分に指が引っ掛かるので、開けやすいです。

 

さすが上位モデルなので、指一本でディスプレイを開くことができます。これって、片手に飲み物などを持っているとき、すごく役に立つんですよね。

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD 横から

筐体はコンパクトですが、旧モデルよりも1~2㎜大きくなり、少し薄くなりました。

・幅 317.87㎜
・奥行 222.5㎜
・高さ 16.49㎜

また、重量は1.49㎏と約1.5㎏もあり、14インチにしては重たいですね。

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD ボディ

Yogaはボディラインが美しく、アルミニウムボディのラウンドエッジ(公式サイトではコンフォートエッジデザインと呼んでいます)に仕上げられています。手触りもよく、高級感があります。

筆者の妻はここ数年いつもYogaを使っていますが、彼女のお気に入り部分はこの筐体でもあります。

 

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMDの天板

天板もアルミニウム素材で、表面やパームレストは陽極酸化スタンピングと言うアルマイト加工をしており、自然に作られた皮膜で耐食性が上がります(錆びにくい)。

カラーはタイダルティールというブルー系の色で、珍しい色です。ここ最近、いろんな名前の色が出てきて、聞いただけじゃんわかんないですね(笑)。

 

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD MIL規格に準拠した堅牢性

本機はMIL規格と言う米軍の物資調達規格の堅牢性を実現しており、安心して持ち運びができます。

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMDの排気口

排気口は筐体後ろに大きくとられています。

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMDの底面カバー

アルミニウム素材の底面カバーには、幅広い通気孔が取られています。

 

 

排熱性能

CinebenchというCPUをフルパワーで使うベンチマークを使っているときに、CPU温度を計測しました。

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD cinebench計測時のCPU温度の推移

御覧の通り2分を過ぎたところから温度が下がって言っており、ベンチマークが動いている間はこのままの温度でした。これは、CPUの温度が上がり過ぎたため、クロック数を落とし温度が上昇しないようになったためです。

ベンチマークを見る限り、そこまで性能が抑えられているようには思いませんでしたが、グラフを見るとそのようです。

 

 

WEBカメラ周り

WEBカメラは高画質FHD 1080pで、顔認証のIRカメラ付きになります。高解像度なので、Web会議などで相手にクリアな映像が写されます。

また、プライバシーシャッターもあるので、離席中やカメラを使わないときは閉じておくと安心です。

また、顔認証もあるので、サインインはパスワードを入れなくても一瞬でできます。

 

左から本機、同じくLenovoの別機種のFHD Webカメラ、そして右はHD Webカメラですが、本機はHD解像度と比べると全然きれいですね。他のFHDカメラと比べてもそん色はないというか、良いかなと思います。

何が変わったのか分かりませんが、2023年モデル搭載のFHDカメラは、2022年モデルのFHDカメラよりも、よりきれいに映るようになったと思います。

 

 

キーボード

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD キーボード

キーボードは84キーの日本語配列で、バックライト付きになります。タッチパッドは120㎜×75㎜と大きく、ガラスっぽい素材になっており、操作性が高いです。

キーストローク(キーを押し込む距離)は1.1㎜と浅いですが、若干堅めの打鍵感があります。キーピッチは縦横17.7㎜×19㎜で、ちょうどよいと思います。

スピーカーはキーボード両端にあり、2.0Wが2つ搭載です。ドルビーアトモス対応のスピーカーで、標準的なスピーカーよりも臨場感のある音が楽しめます。

いろいろ設定ができるので一概に言えませんが、音楽を聴くとミドルが強くハイがちょっと弱いと思います。スピーカーの評価としては中くらいです。

 

 

CPU

Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735U
製造プロセス 7nm
アーキテクチャ Zen 3+
コア/スレッド 6/12 8/16
L3キャッシュ 16MB
GPUコア 6 12
基本クロック 2.9GHz 2.7GHz
ブーストクロック 4.55GHz 4.75GHz
TDP 28W

アーキテクチャがZen 3+になっており、クロック数が上がり、Ryzen 7のGPUコアが12と増えていますね。

Zen 3+はZen 3と比べ、以下の点が変わっています。

・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能はRyzen 5000シリーズの最大2倍
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応

 

ちなみに、Ryzen 7000シリーズって5種類あり、それぞれ仕様や規格が全然違うんです。見分け方は下2桁の数字です。

20U 30U 35U 40U/HS 45HX
プロセス 6nm 7nm 7nm 4nm 5nm
アーキテクチャ Zen 2 Zen 3 Zen 3+ Zen 4 Zen 4
最大温度 95° 95° 100° 100°
メモリ DDR4 DDR4 DDR5 DDR5 DDR5
PCIe 4.0 PCIe 3.0 PCIe 3.0 対応 対応 対応
USB4 × × 内蔵 内蔵 ×

本機搭載モデルは下2桁が「35」で、ちょうど真ん中のモデルです。程よく新スペックと旧スペックが混ざっており、性能は普段使いやビジネス用途にも十分なほどです。

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD CPU Mark計測結果

こちらはCPU Markスコアで、本機Ryzen 5 7535Uは17310と高いスコアでした。下の表に記載しているスコアは別機種で計測したものや、Passmark社が公表している平均値になります。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 14000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1360P  21549
Ryzen 7 7735U/平均  21486
Core i5-1340P  20197
Ryzen 7 5825U  18328
Ryzen 5 7535U/平均  17419
Ryzen 5 7535U/本機  17310
Core i7-1355U  16378
Ryzen 5 7530U  16139
Ryzen 5 5625U  15108
Core i3-1315U  13755

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD Geekbench 6計測結果

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコアが8185、シングルコアが1989と、そこそこ良い性能でした。

その他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H  12410
Core i7-1370P  10095
Core i7-1355U  9033
Ryzen 5 7535U  8185
Ryzen 7 7735U  7692
Ryzen 7 7730U  7569
Ryzen 7 7730U  6714
Ryzen 5 7530U  5546

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1355U  2567
Core i5-1335U  2319
Ryzen 7 7735U  2031
Ryzen 5 7535U  1989
Ryzen 7 7730U  1926
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857

 

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD Cinebench R23計測結果

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

スコアはマルチコア8071、シングルコア1447と、悪くない数値です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7840HS  16854
Ryzen 9 PRO 6950H  14670
Ryzen 7 6800H  14135
Ryzen 5 7535U  8071
Ryzen 7 7735U/別機種  8013
Ryzen 7 7730U  7170
Ryzen 5 7520U  4976

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7840HS  1815
Ryzen 9 PRO 6950H  1662
Ryzen 7 7735U/別機種  1509
Ryzen 7 6800H  1498
Ryzen 5 7535U  1447
Ryzen 7 7730U  1399
Ryzen 5 7520U/Vivobook  1150

 

 

PCMark10

Lenovo Yoga 7 Gen 8 14型 AMD PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。

・5000以上・・・ハイスペック
・4000以上・・・中位モデル
・2000以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は5892→ハイスペックです
  • Essentialは9541→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい
  • Productivityは9040→かなり高い性能
  • Digital content creationは6437→グラボ無しではかなり高い性能

その他のCPUとの比較です。

EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  10005
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core i5-1340P  9549
Ryzen 5 7535U  9541
Core i5-1335U  9383
Core i7-1355U  9110
Ryzen 7 7730U  8831
Ryzen 3 5425U  8743
Core i5-1235U  8197
Ryzen 7 7735U/別機種で計測  7590
Ryzen 5 7520U  7546
Core i5-1235U  7399

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7730U  9276
Ryzen 5 7535U  9040
Ryzen 7 7735U/別機種で計測  8540
Core i9-13900H  8138
Ryzen 7 5700U  8065
Core i7-1355U  7619
Core i5-1335U  7227
Ryzen 5 7520U  6952
Core i5-1340P  6632
Core i3-1215U  6570
Core i5-1235U  6532
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  7394
Ryzen 7 7735U/別機種で計測  7159
Ryzen 5 7535U  6437
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Core i5-1335U  5839
Core i7-1355U  5572
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 7 7730U  5056
Core i5-1235U  4818
Core i5-1235U  4716
Core i5-1340P  4661
Ryzen 5 7520U  3660

 

グラフィック性能

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。3D Graphics Markの計測結果は、3782と高いスコアでした。PCMark10のデジタルコンテンツクリエイションも高いスコアだったので、グラフィック性能は高めです。

その他のCPUとの比較です。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 PRO 6850U  5663
Ryzen 7 7735U  5098
MX550  5089
Ryzen 5 7535U  3782
MX450  3715
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i9-13900H  3501
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 7730U  2432
Ryzen 7 PRO 5850U  2328
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U  2196

 

ゲームのベンチマーク

グラフィック性能が高めだったので、ゲームのベンチマークも計測しました。

FFXIV暁月のフィナーレは6850で「やや快適」、ドラクエ10は「快適」でした。ちょっと重ためのFFもできるくらいなので、高いグラフィック性能ですね。

その他のCPUとの比較です。

ドラクエXFFXIV

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 5500U  10769
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 7535U  6501
Core i7-1260P  6272
Core i7-1355  6213
Core i5-1240P  6204
Core i5-1340P  5661
Core i3-1215U  5651
Core i5-1335U  5566
Core i5-1235U  5135

FFXIV 高品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 7535U  6850
Core i5-1240P  6402
Core i7-1355U  6270
Core i7-1260P  6155
Core i5-1335U  5941
Core i3-1215U  5913
Core i5-1335U  5386
Ryzen 7 7730U  5295
Core i5-1235U  4509
Ryzen 3 5425U  4082
Ryzen 5 5500U  3732
Ryzen 7 5700U  3731
Core i5-1235U  3443

 

 

ディスプレイ

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD ディスプレイ

<レビュー機はWUXGAになります>

解像度 光沢 液晶 輝度
WUXGA
2.8K(PureSight Display)
あり OLED 400nit
コントラスト比 色域 視野角 リフレッシュレート
100,000:1 DCI-P3 100% 175° 60Hz
90Hz
その他
16:10、Dolby Vision、HDR 500、ブルーライト軽減、10bit(2.8Kディスプレイ)
2.8K 解像度は2880 × 1800ドット
WUXGA FHDよりも縦に長く、解像度は1920 × 1200ドット
Dolby Vision Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる
HDR 500 True Black ハイダイナミックレンジの規格。

ディスプレイは2種類あり、どちらもOLED液晶を搭載し、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%になっています。また、Dolby Visionにも対応しており、コントラスト比は10万対1と高く、くっきりとメリハリのある描写になります。プロ向けの画像・動画編集に使えるディスプレイです。

視野角もかなり広い175度で、隅々まで見やすいですね。

2.8Kディスプレイは出力可能な色は10bit・10億7374万色とかなり多く、より正確な色が描写可能です。

より多くの情報が表示可能な16:10ディスプレイです。

 

左からDCI-P3 100%、sRGB 100%、NTSC 45%のディスプレイ。全然色が違いますね。

 

i1 Displayで本機の色域を計測したら、かなり広色域でした。

・Adobeカバー率99.8%、Adobe比は117.4%
・DCI P3カバー率99.9%、DCI P3比116.8%

ここ最近Adobe RGB100%の色域の機種は少ないのですが、本機は99.8%と十分な広さがあります。

Adobeは印刷をする人向け、DCI-P3はデジタルシネマ規格で動画編集など向け、sRGBはWeb用画像編集向けにあう色域です。

 

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD ディスプレイ 斜め前から

視野角も広く、最高峰のディスプレイですね。

また、OLED液晶は完全な黒を描写できるのでメリハリのある描写ができ、本機は10万対1のコントラスト比があります。一般的に採用されるIPS液晶は高くても1500:1、通常800:1くらいなので、全然違いますね。

 

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD 輝度計測結果

計測した最大輝度は345ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

 

メモリ

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはLPDDR5-6400MHzが搭載で、大容量16GBになります。動作周波数も高く、処理速度が速いので、重たい作業も快適にしやすいです。

Memory Markで計測したら2317となりました。使っていても処理速度が気になることはないですが、スコアを見るとメモリ性能はそこまで高くないです。

また、オンボードメモリなので、増設や換装はできません。

その他のメモリの平均値です。LPDDR5は周波数が高いのですが、処理速度が遅くなる傾向がありますね。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR4-4266MHz平均  2735
LPDDR5平均  2703
DDR4-3200MHz平均  2151

 

 

ストレージ

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、パソコンの起動やデータ移動などサクサクです。

シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は5088MB/秒、ライト(書き込み速度)は3980MB/秒と速いです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4 ~約7000MB/秒
~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

起動時間を計測しました。5回の平均で9.8秒とかなり速いです。

1回目 9秒82
2回目 10秒25
3回目 10秒00
4回目 9秒65
5回目 9秒44
平均 9.8秒

 

 

LTE

LTEなどのWWANには非対応です。屋外で使用する際は、モバイルのテザリング機能を使うか、カフェなどの無線に繋ぐ必要があります。

テザリングであればLTE用の格安SIMのIIJmioか、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは4セル71Whrとかなり大きく、最大バッテリー駆動時間は14.4時間とそこそこ長く、半日くらいなら普通に使えます。

OLED液晶搭載のノートパソコンで、最大14.4時間と言うのは長い方です。また、急速充電に対応しており、約2時間で満充電になります。

 

 

インターフェイス

インターフェイスはUSB4が1つ搭載、USB-A(データ転送速度5Gbps)とUSB Type-C(同10Gbps)が1つずつあります。数が多いわけじゃありませんが、AMD搭載PCでUSB4が搭載してるものは少ないので、貴重な機種です。

 

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD 右側面インターフェイス

右側面インターフェイスは電源ボタン、microSDカードリーダー、そしてUSB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)です。いつも思うのですが、microSDカードを入れる人っているんですか?

 

Lenovo 7 Gen 8 14型 AMD 左側面インターフェイス

左側面インターフェイスはHDMI、USB 3.2 Gen 2、USB4、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになり、USB4は以下のような特徴があります。

  • 最大データ転送速度が40Gbps
  • 最大100WのUSB Power Delivery対応
  • 映像出力機能付き

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

ライバル機種

 

 

IdeaPad Flex 5 Gen 8 14 AMD
IdeaPad Flex 5 Gen 8 14型(AMD)下位版のRyzen 7000シリーズ搭載で、2.2Kディスプレイが選べたり、Windows 11 Proも選べ、ビジネスモデル寄りの普段使いPCです。同じく2 in 1 PCで、どこででも使いやすいです。ディスプレイの品質が落ちますが、かなり安いです

CPU Ryzen 3 7330U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U
メモリ 8GB/16GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(14型) WUXGA IPS NTSC 45%
2.2K IPS sRGB 100%
その他 Wi-Fi 6、指紋センサー、HD/FHDカメラ、Lenovoデジタルペン付属
重さ 1.55㎏
バッテリー 最大約14.5時間
価格 7.7万円~

レビュー

 

ThinkPad X13 Yoga Gen 4

Lenovo ThinkPad X13 Yoga Gen 4のレビュー13世代CPU搭載で、メモリやストレージも最新、そして基本性能が高い2 in 1 PCになります。Wi-Fi 6EにLTEにも対応、WEBカメラも高画質です。ThinkPad Pen Proが付属しており、筐体に収納できるので失くす心配もありません

CPU Core i5-1335U/1345U
Core i7-1355U/1365U
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 最大2TB
ディスプレイ(13.3型) WUXGA IPS
無線 Wi-Fi 6E、4G LTE
生体認証 指紋センサー、顔認証
WEBカメラ FHD、500万画素
寸法(幅×奥行×高さ) 301.7 × 214.6 × 16.4mm
重さ 1.21㎏~
バッテリー 最大約22.6時間
付属 Lenovo内蔵ペン
価格 21.7万円~

レビュー

 

 

まとめ

総合的に高い性能で、重さ以外はコレと言った引っ掛かる点もありません。最新スペックが満載で、特にディスプレイがハイスペックなので、クリエイター向けのPCです。もちろん、クリエターだけじゃなく動画配信をよく見る人にも合います。

残念な点として、14インチで1.49㎏と重たく、クリエイターPCなのにSDカードリーダーがないのはマイナスポイントですね。SDカードリーダーがあれば、一眼で写真を撮てその場ですぐに編集や確認ができたので、ここは残念です。

 

 

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