カーボン素材で軽量性と剛性を兼ね揃えた本機種は、外出が多いビジネスパーソンに使いやすい機種になっています。
最新のインテル11世代CPUのCore i5搭載で性能が高く、メモリは最大16GBと大容量です。WiFi6にLET対応モデルもあるので外出先での通信も快適にでき、画面縦横比が通常の16:9じゃなく16:10なので、より見やすいディスプレイになっています。
Contents
Lavie Direct PM(x) 2021年夏モデルのスペックレビュー
CPU | Intel core i5-1135G7 |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Iris Xe |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS液晶 光沢なし |
OS | Windows 10 Home、Pro |
無線 | WiFi6、Bluetooth、LTEモデルあり |
Webカメラ | 1080p(FHD解像度) |
生体認証 | 顔認証 |
MSOffice | Office Home &Business 2019、Personal 2019搭載可能 |
セキュリティ | TPM |
寸法 | 305.8 x 217.6 x 19.3㎜ |
重さ | 1.31㎏ |
バッテリー | 最大19時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 18万8980円~ |
パソコンの頭脳であるCPUは最新で高性能のインテル11世代CPUが搭載で、Core i5のみになっています。Core i7搭載モデルは無いのですが、なぜでしょうね?それでも内蔵グラフィックスはIris Xeが搭載なので、動画編集や画像編集などのクリエイティブワークもやりやすいですね。
メモリは最新のLPDDR4xが搭載で、最大16GBと大容量なのでヘビーユーザーでも満足いくと思います。ストレージも大容量で、最大でSSD 1TBが搭載可能です。
ディスプレイは高解像度のWUXGA IPS液晶で、画面比が16:10と縦に長いのでかなり見やすく、そしてかなり作業がしやすくなっています。14型以上の表示情報があるので、モバイルPCとは言え普通に作業ができます。
機動性は高く、次世代通信規格のWiFi6に対応、LTEはオプションで搭載可能です。満員電車内などでの圧迫を想定した面加圧試験や、机から落ちた場合の落下試験にもクリアーした機種で、キーボードの下は防滴構造になっています。ドリンクから水滴が落ちた経験ってあると思いますが、こういったときにも役に立ちますね。
もちろんバッテリー駆動時間も長く、最大19時間です!丸一日外出しても、充電アダプターの持ち運びが必要ない人がほとんどだと思います。
旧モデルとの比較
<本機種/PM(x) 2019年秋冬モデル>
旧モデルはLavie PM(x) 2019年秋冬モデル(Lavie Direct PM)で、旧モデルは画面の縦横比が16:9になります(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | ||
CPU | Core i5-1135G7 | Core i3-8145U Core i5-8265U |
メモリ | 16GB | 8GB |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 512GB |
ディスプレイ | WUXGA IPS | FHD IPS/HD TN |
無線 | WiFi6、LTE | WiFi5、LTE |
バッテリー | 19時間 | 17.2時間 |
重量 | 1.31g~ | 1.29㎏~ |
価格 | 18.8万円~ | 9.7万円~ |
旧モデルはIntel 8世代CPUでしたが、本機種では最新の11世代になっています。また、メモリもストレージも倍増、バッテリー駆動時間は微増です。20gほど重くなっていますが、問題ない範疇だと思います。
一番の変化は、画面縦横比が16:10になったことです。13.3型でも16:10だと14型以上に情報が表示されるので、作業がしやすくなっています。
こちらはCPUの性能を表すPassmarkスコアです。
第8世代との比較なので、全然性能が違いますね。
ライバル機種
<左から本機種・Lenovo ThinkPad X1 Nano・Lavie Pro Mobile 2021>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Nano | Lavie PM 2021年春モデル | |
CPU | Core i5-1135G7 | Core i5-1130G7 Core i7-1160G7 |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 1TB | SSD 1TB |
グラフィックス | Iris Xe | Iris Xe | Iris Xe |
ディスプレイ | WUXGA IPS 画面比率16:10 |
2K IPS 画面比率16:10 |
FHD IPS 画面比率16:9 |
無線 | WiFi6、LTE 3G/4G | WiFi6、LTE 4G/5G | WiFi6、LTE 4G/5G |
バッテリー | 19時間 | 22.9時間 | 20時間 |
重量 | 1.31㎏ | 907g~ | 842g~ |
Thunderblt 4 | 〇 | 〇 | x |
価格 | 18.8万円~ | 18万円~ | 20.9万円~ |
PM 2021年春モデル以外にはThunderbolt 4が搭載し、画面の縦横比が16:10と縦長になっています。ただし、最軽量はPM 2021年春モデルですね。
比較機種はたまたま超軽量モデルですが、ハイエンドノートで13.3型となると、軽量化が進んだ機種がどんどん多くなってきています。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
このグラフだけを見ると本機種搭載のCore i5-1135G7は一番性能が下ですが、通常、普段使いであればスコア4000~5000ほど、ビジネス用途は7000ほどが目安なので、1万オーバーと言えばかなり高い性能になります。
購入のポイント
- 本機種・・・5G LTEやCore i7は必要ないけど、性能が高い日本生産ノートパソコンが欲しい人に合います
- ThinkPad X1 Nano・・・5G LTEが欲しい人で、外出先でもがっつりと作業をしたい人向け
- Lavie PM 2021年春モデル・・・激軽・バッテリー駆動時間も長い!移動が多い人向け。日本生産ノートパソコン。
メリット・デメリット
本機種のメリット・デメリットです。価格が価格なので、ちょっと辛口でデメリットを記載しています。
良い点
・カーボン素材使用
・バッテリー駆動時間が長い!
・日本生産
・画面の縦横比が16:10
・WiFi6にLTEもあり
残念な点
・もう少し軽ければ高評価
・Core i7があればヘビーユーザーにも嬉しかった
・5G LTEがあればなお良し
Lavie Direct PM(x) 2021年夏モデルの特徴
13.3型の小型筐体ですが、若干ベゼル(画面の黒い枠)が太くなっています。これは、机から落ちた時を想定した落下テストなどをしているため、ディスプレイを守るためにベゼルが大きくなっていることが多いですね。
寸法は幅305.8㎜、奥行きは217.6㎜、高さ19.3㎜で、
・幅は千円札2枚分(300㎜)
・奥行きは千円札1.5枚分(225㎜)
・厚さは一円玉(直径20㎜)
とほぼ同じサイズです。13.3型にしては厚い機種です。
先ほど比較したThinkPad X1 NanoとLavie Pro Modelのサイズと比べて見ます。
幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
本機種 | 305.8㎜ | 217.6㎜ | 19.3㎜ |
X1 Nano | 292.8㎜ | 207.7㎜ | 13.87㎜ |
Lavie Pro Mobile | 307.2㎜ | 216.0㎜ | 16.9㎜ |
右側面には通風孔もあり、エアフローはよさそうです。
Lavieは日本生産で自社工場で一貫した品質管理をしており、品質が高い機種なんですね。
例えば、150kg/fの面加圧試験や落下試験にもクリアーしており、キーボード下は防滴構造になっているので、水滴がPC内部に入り込むことを遅らせ、安全にシステムをシャットダウンする時間を確保できます。
Japanクオリティですね!
キーボード
NECのキーボードは全体的に質が高く、本機種はキーストローク(キーを押し込む距離)が1.5㎜と軽すぎず重すぎずなので、若干軽めのタッチだとサクサクタイピングができると思います。キーピッチ(1つのキーから次のキーへの距離)は18.5㎜なので、手が大きな人でもゆとりをもってタイピングできると思います。
右端のEnterキーがすごく大きく。右下のカーソルキーも4キー全部が通常サイズなので、ミスしにくいですね。ただしスペースキーは若干小さめです。
CPU
Core i5-1135G7 | |
製造プロセス | 10nm SuperFin |
---|---|
コア/スレッド | 4/8 |
キャッシュ | 8MB |
グラフィックス | Iris Xe |
基本クロック | 2.4GHz |
ブーストクロック | 4.2GHz |
パソコンの頭脳であるCPUには最新のインテル11世代CPUで、かなり性能が高いですが、Core i5のみになっています。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
ビジネス用途で快適に使いたい場合はスコア7000くらいが目安ですが、本機種はCore i5とは言え1万オーバーのハイエンドモデルです。
本機種搭載のCore i5の一つ下にあるCore i7-10510Uは第10世代CPUですが、スコア7000弱でもかなりサクサク快適に使えましたね。でも、 本機種のCore i5は約50%ほど高い性能になっています。
こちらはCinebench R23で、パソコンの総合性能を表すマルチコア性能と、クリエイティブワークがしやすい指標になるシングルコア性能の結果です。
こちらも10世代Core i7より高い性能になっています。
グラフィックス
グラフィックスは内蔵グラフィック最高性能のIris Xeで、今まで以上に動画編集や画像編集がやりやすくなっています。外部グラフィクボードのNVIDIA GeForce MX350並みの性能があるので、すごいですね。
ディスプレイ
ディスプレイは高画質のWUXGAで、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶、光沢なしになります。
FHD | 1920×1200の解像度 |
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光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
写真は画面比が16:10の13.3型(左)と、画面比が16:9の14型(右)の比較ですが、13.3型の方が縦の表示情報が多いのが分かると思います。今までの13型ディスプレイでは、画面を上下に移動することが多くイライラしたことがあると思いますが、一目でより多くの情報を見て取れるので使い勝手がかなり上がります。
また、IRカメラ付きで、顔認証でサインインができるので楽ですね。また、通常のWebカメラは720p(HD)画質がほとんどですが、本機種には1080p(FHD)になっているので、Web会議やオンラインミーティングなどのビデオ通話時に自分の印象がちょっと良く相手に表示されます。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機種搭載のメモリは最新のLPDDR4xが搭載で、処理速度も速いです!ただし、オンボードで増設できないので、大きめのメモリを搭載しておいた方がいいと思います。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
---|---|---|
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps(SATA) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機種には高速タイプのPCIe NVMe SSDが搭載なので、Web閲覧もスムーズだし、起動も高速です!
また、現在セール中で512GBのSSDが3万3000円OFFに、1TBのSSDが4万8400円OFFとかなり割引になっています。
セキュリティ
本機種にはTPMなどのセキュリティが付いています。
- Windows Defender・・・Windows 10に搭載されているウイルスから保護するセキュリティ
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
- 盗難防止用ロック・・・ワイヤーなどを繋げて持ち運びできないようにする
Windows Defenderは無料ですが、年々性能が高くなり信頼性がどんどん増していますね。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
LTE
LTEはnanoSIMを使って常時インターネット接続が可能になる機能で、3Gと4Gのみになります。
対応バンドは以下になります。
LTE(A対応) : バンド1, 3, 8, 18, 19, 26, 28, 42
3G : バンド1, 6, 8, 19
大手3社の4G重要バンドは以下になり、すべて対応しています。
- docomo・・・1、3、19
- au・・・1、18
- softbank・・・1、3、8
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は約19時間で、充電OFF時には約1.9時間で満タンに充電できます。バッテリー駆動時間がかなり長いので、外出が多い人でもモバイルバッテリーなど使わずに一日持つと思います。
インターフェイス
右側面インターフェイスには盗難防止ロック、USB-A 3.0があります。
左側面インターフェイスはヘッドフォン/マイクジャック、USB-A 3.0、HDMI、イーサネット拡張コネクタ、Thunderbolt 4(Power DeliveryとDisplay port出力機能付き)が2つあります。
Thunderbolt 4は最新の規格で、以下のような特徴があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
背面にはnanoSIMカードスロットやnanoSIMスロットがあります。
13型にしては豊富なインターフェースですが、USB Tupe-C拡張ドックも本機種購入時に買えるので、配線が多い人はあったら役に立つと思います。
ドックには、USB-C 3.0が2つ(うち1つはACアダプタ用)、USB-Aが5つ(3.0が3つ、2.0が2つ)、HDMIが1つ、Display Portが2つ、RJ45が1つ、ヘッドフォン/マイクジャックがあります。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポートがあります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
まとめ
カーボン素材で耐久性も品質も高く、小型軽量でWiFi6にもLTEにも対応し、バッテリー駆動時間も長いので、移動が多いビジネスパーソンに合う機種ですね。また、日本で生産されているという点も、ポイントが高いです。
ディスプレイの画面比が16:10と縦に長いので作業効率も上がるし、Thunderbolt 4があるので、単純に便利です。外付けドライブからデータ移動を頻繁にする人は、特に使いやすいと思います。
一点だけ言わせてもらえば、「なぜCore i7を搭載しないのか?」と言う疑問がありますが、紹介したようにCore i5でも前世代のCore i7より性能が高いので、影響は軽微だと思います。