Surface Laptop Studioのレビュー・Surface史上最高性能PC

Surface史上最高性能のSurface Laptop Studioは、ミドルクラス性能に近いRTX 3050 Tiを搭載し、インテル11世代のハイパフォーマンスCPUを搭載しています。

2.4KのPixelSense Flowのディスプレイでリフレッシュレートが120Hzと高いので、動画編集やゲームも快適にできます。

いつものようにちょっと癖がある機種ですが、性能が高いので人気が出そうですね。

Surfaceは12月2日朝10時59分までBlack Fridayセールを行っており、多くの機種が安くなっています。

在庫限りの機種も多いので、お早めにどうぞ!

セール会場

Surface Laptop Studioのスペックレビュー

Surface Laptop Studio 左斜め前から

CPU Core i5-11300H
Core i7-11370H
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 最大2TB
グラフィックス Iris Xe、GeForce RTX 3050 Ti
ディスプレイ(14.4型) PixelSense Flowディスプレイ
2.4K 120Hz
OS Windows 11
無線 WiFi6
オーディオ Dolby Atmos
生体認証 顔認証
電源 65W/102W
バッテリー 最大19時間
寸法(幅x奥行きx高さ) 323.28 x 228.32 x 18.94㎜
重さ 1742.9g(Core i5)
1820.2g(Core i7)
保証 1年間
価格 2022年前半発売予定

パソコンの頭脳であるCPUは最新の第11世代が搭載で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになっています。通常版よりも約20%ほど高い性能です。

メモリはCore i5(Iris Xe)が16GB、Core i7(RTX 3050 Ti)が32GBと、十分な大きさですね。SSDは取り外し可能なものが搭載で、最大2TBになっています。

グラフィックスはCore i5が内蔵グラフィックスのIris Xeで、Core i7モデルがGeForce RTX 3050 Tiになります。Iris Xeは内蔵グラフィックスとしては最高峰の性能で、簡単な画像編集や動画編集もできるほどの性能ですが、がっつりとした本格的な作業をするのであればRTX 3050 Tiがおすすめです。

ディスプレイはPixelSense Flowで、2400×1600ドットの解像度に最大120Hzのリフレッシュレートになります。動画編集もゲームも滑らかにできますね。また、コントラスト比も高めの1500:1となっています。一般的なディスプレイのコントラスト比が700~800:1と考えると、倍くらい高いコントラスト比ですね。

Core i5モデルの電源は65Wと一般的ですが、Core i7はグラボ付きにしては小さめの102Wになります。一般的なゲーミングPCやグラボ搭載機種は150~170Wなので、小さな電源です。電源が小さいと高いパフォーマンスが発揮できないですが、その分、発熱も低くバッテリー駆動時間も最大18時間(Core i7)/19時間(Core i5)と長くなっていますね。

インターフェースはドックを使うことを前提とした様なもので、Thunderbolt 4が2つと、ヘッドフォンジャックのみになっています。HDMIやSDカードリーダーもなく、USB-Aも無いのでドックや変換ハブ、変換ケーブルを持っていないと使いにくいですね。

14.4インチのノートパソコンってほとんどないのですが、一般的な14インチは平均で1.4㎏くらい、軽量モデルになると1.1㎏くらいもありますが、本機はCore i5が約1742g、Core i7は約1820gと重たいです。

Surfaceと言えば「持ち運びがしやすい」と言う特徴がありますが、本機はグラボなしの機種としてみたら、15.6型並みの重量なので重たいです。グラボ搭載モデルとしてみると、コンパクトで若干軽量だと思います。

総合的に見て、本機のスペックはこのような特徴があります。

・Core i5はライトな動画・画像編集向けのスペックだが、標準的な14型同等スペックモデルより大きくて重い

・Core i7はがっつり編集ができ、同等スペックモデルより若干小型で軽量だが、電源が30%以上小さいので性能も劣る

 

本機はグラフィックボードが付いているので、Surface Book 3と並び、Surfaceで一番性能が高い機種です。

公式サイト

 

Surface Laptop Studioの特徴

Surface Laptop Studio 右斜め前から<ラップトップモード>

本機種はディスプレイ背面にキックスタンド付き天板が付いており、ディスプレイを360度回転できる2 in 1 PCの様な筐体です。フロントカメラは一般的な720pじゃなく、FHDの1080pとなっています。より解像度が高い映像が撮影できますね。

Surface Laptop Studio 背面<キックスタンド>

斬新なスタイルですね。筐体はマグネシウムとアルミを使用しており、耐久性も高く高級感もあります。

Surface Laptop Studio ディスプレイをキーボード状に置いた状態<ステージモード>

こちらはステージモードで、ディスプレイをキーボードの上に置いて画面を近づけることができます。ペンで操作するときに使いやすそうですね。

Surface Laptop Studio 横

角度調整は3つのみで、ラップトップモード、ステージモード、タブレットモードの3つの角度のみになります。

Surface Laptop Studio 斜め前

この角度には設定できません。

Surface Laptop Studio タブレット<スタジオモード>

タブレットの様にしても使えますが、14.4インチで約1.8㎏なので、普通のタブレットの様に手で持って使うのには向いていません。また、キーボードの下に磁力でSurface スリムペン2をくっつけることができ、充電も一緒にできるとのことです(ペンは別売り)。

また、Surface Dialのオフスクリーン相互作用にも対応しています。

Surface Laptop Studio 正面

寸法はグラフィックボード搭載機種にしては、コンパクトだと思います。

幅323.28㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
奥行228.32㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
高さ18.94㎜(≒一円玉/20㎜)

A4サイズ(297×210㎜)より一回り大きいですね。これは、グラフィックボードありの機種としてみると小さく、グラフィックボード無しの機種としては若干コンパクトかなと思います。ただし、14型でグラフィックボード搭載機種はほとんどないので、珍しい機種です。

外出先でも、グラボが必要なほどの高負荷な作業をする人には合う機種ですね。

Surface Laptop Studio タブレットモード

重量は1742.9g(Core i5・グラボなし)か1820.2g(Core i7・グラボあり)で、標準的なグラフィックボードがない14型の重さが1.4㎏と考えると、Core i5モデルはかなり重たいです。

 

Surface Laptop Studio キーボード

キーボードはメカニカルキーで、バックライト付きです。

Surface Laptop Studio 筐体内部

筐体内部はきれいにまとまっており、大きなスピーカーがありますね。Dolby Atmos搭載のOmnisonicスピーカーで、4つのステレオ2ウェイスピーカーが搭載です。

CPU

Core i5-11300H Core i7-11370H
開発コード Tiger Lake
アーキテクチャ 10nm SuperFin
コア/スレッド 4/8
グラフィックス Iris Xe
基本クロック 3.1GHz 3.3GHz
ブーストクロック 4.4GHz 4.8GHz
キャッシュ 8MB 12MB
TDP 35W

プロセッサーはインテル11世代のHシリーズが搭載で、通常のゲーミングPCやクリエイターPCに使用されるHシリーズよりも省電力になっています。(通常モデルは45W~65W)

こちらはCPUの性能を計るPassmarkスコアです。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i5-11500H  17472
Core i7-11370H  12630
Core i5-11300H  11450
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i7-1065G7  9063
Core i5-1035G1  8010
Core i3-1005G1  5188

本機種搭載のCore i5-11300Hでも、通常版のCore i7-1165G7より高い性能ですね。通常7000以上あればビジネス用途でも快適に使え、クリエイターPCが1万以上なので、本機種は文句なしに使い勝手が高いです。

こちらはCinebench R23で、マルチコア性能はパソコンの総合性能で、シングルコア性能はゲームやクリエイティブワークをするときに指標にする性能です。

Cinebench R23スコア

オレンジ色・・・マルチコア 青・・・シングルコア

Core i7-11800H  12180
 1492
Core i5-11500H  9532
 1492
Core i7-1165G7  6070
 1504
Core i5-1135G7  5913
 1343
Core i7-11370H  5812
 1517
Core i5-11300H  5349
 1394
Core i7-10510U  3271
 1102

 

グラフィックス

RTX 3050 Ti Laptop GPU
アーキテクチャ Ampere
プロセス 8nm
CUDAコア 2560基
RTコア 16/20(第2世代)
Tensorコア 64/80(第3世代)
ベースクロック 735~1463MHz
ブースト周波数 1035~1695MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ帯域 88GB/秒
メモリバス幅 128bit
メモリ容量 4GB
TGP 35~80W

※クロック数はTGPにより変動

RTX 3050 Tiはエントリーモデルとしては初のレイトレ対応モデルで、RTコアやTensorコアも搭載しています。RTコアはレイトレーシング専用のコアで3D環境で光と音の計算をするコア、Teansorコアは行列演算ユニットになります。

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業、画像編集などのクリエイティブワークがしやすくなります。本機はまだ販売されていないので正確なスペックは分かりませんが、目安として同じグラフィックボードの性能を紹介します。計測機種は複数で、電源は本機よりも50~70%高い150W~170Wになります。

Fire Strike Graphics

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3070 Laptop  26637
RTX 2080 Super  24960
RTX 2070 Super  21896
RTX 3060 Laptop  20381
RTX 2060 Mobile  16331
GTX 1660 Ti  14818
RTX 3050 Ti Laptop  14679
GTX 1660 Ti Max-Q  13355
RTX 3050 Laptop  12674
GTX 1650 Ti  9833
GTX 1650 Mobile  9315

 

RTX 3050 Tiは、ほぼミドルクラスと言っていいほどの性能がありますが、本機は電源が小さいためこれ以下の数値になると思われます。

 

ディスプレイ

Surface Laptop Studio ディスプレイ

解像度 ディスプレイ リフレッシュレート 縦横比
2400 x 1600 PixelSense Flow 120Hz 3:2
コントラスト比 色域 タッチ その他
1500:1 Dolby Vision
リフレッシュレート 1秒間に更新されるコマ数
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
コントラスト比 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能

ディスプレイは工場出荷時に調整されており、均一でリアルな色とコントラストになっています。また、紙の上にペンで書くような感覚で、より高い精度でメモを取ったり、スケッチをしたり、操作したりできます。

解像度も2.4Kと標準的なノートパソコンの1920ドットよりも高く、コントラスト比も標準的なディスプレイのコントラスト比(700~800:1)と比べて、約2倍になっています。

ディスプレイのリフレッシュレートが120Hzと高いので、ゲームもぬるぬるできますね。

Surfaceのディスプレイは質が高いですよね。

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

現在分かっていることはLPDDR4xで、16GBか32GBが搭載可能です。32GBあれば、このパソコンでできることに十分対応できると思います。

 

WiFi6

次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは58Whとそこまで大きいわけじゃないですが、Core i5モデルは最長19時間、Core i7モデルは最長18時間のバッテリー駆動時間があります。

Core i5モデルもすごいですが、グラボ付きのCore i7モデルが18時間も持つというのは、かなりすごいですね。

電源はCore i5モデルが65W、Core i7モデルは102Wになります。先述したように、Core i5モデルは標準的な電源ですが、Core i7モデルはグラボ付きの機種としてはかなり小さな電源になります。

パソコンは電源が大きい方がパフォーマンスも高くなるので、本機は一般的なグラボ付きモデルに比べ低い性能になると思います。

 

インターフェイス

Surface Laptop Studio 斜め前

インターフェースはThunderbolt 4が2つと、右側に3.5㎜ヘッドフォンジャックがあるだけです。もうちょっとポート増やしてくれたらよかったですね。

Thunderboltドッキングステーションは必須ですね。

 

サポート・保証

Surfaceでは「60日間返品無料」保証があり、もし気に入らない場合は60日以内なら返品が可能です。品質に自信があるからだと思います。

また、テクニカルサポートは90日間なので、購入初期に使い込んで分からないことがあれば聞くといいと思います。また、保証は1年間になります。

 

ライバル機種

ライバル機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad X1 Carbon Gen 9 Thinkbook 16p Gen 2
CPU Core i5-11300H
Core i7-11370H
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Ryzen 5 5600H
Ryzen 7 5800H
Ryzen 9 5900HX
メモリ 32GB 32GB 32GB
ストレージ SSD 2TB SSD 2TB SSD 1TB
グラフィックス Iris Xe
RTX 3050 Ti
Iris Xe RTX 3060 Max-Q
ディスプレイ 14.4型)2.4K
画面比3:2
14型)FHD、UHD相当
画面比16:10
16型)2.5K
画面比16:10
無線 WiFi6 WiFi6、4G/5G LTE WiFi6
バッテリー 19時間 26時間 13.3時間
重量 1.74/1.82㎏ 1.13㎏ 1.99㎏
価格 2022年前半販売 17.2万円~ 17.6万円~

本機種は執筆時現在価格が公表されていませんが、米国では1600ドル(約18万円)からとなっています。ThinkPadはグラボなしの機種で、重さが1.13㎏とかなり軽量です。Thinkbookは16インチなので大きめで、本機種14.4インチよりも二回り大きいですが、重さは170g増しとそこまで差がありません。

個人的に、本機種はディスプレイに直接ペンでイラストや書き込みをしたい人に向いており、そこまで高負荷じゃない作業を外出先でする人に合うと思います。

各機種の特徴です。

・本機種・・・比較的コンパクトなボディだが重たく、電源が小さいため同じスペックの機種よりも性能は劣る。ペンを使った時のディスプレイは高品質。

・ThinkPad X1 Carbon・・・超小型軽量モバイルPCで、グラボなしの機種であれば本機の方が断然使いやすい

・ThinkBook 16p・・・16型と大きいが、2㎏以下の重量で電源は230WとSurfaceより130%増しの容量です。グラボも上位モデルのRTX 3060で、より本格的な作業が可能

 

まとめ

良い点

・バッテリー駆動時間が長い
・おしゃれで品質の高いディスプレイ
・スピーカーがすごい
・リフレッシュレートが120Hz

残念な点

・重い
・インターフェースが少ない
・ペンは別売り

総合評価

持ち運びがしやすい設計で14.4インチになったと思いますが、かなり重たく「ポータブルなPC」とはいきません。ただし、14型では珍しいグラフィックボード搭載だし、ペンを使って作業をする人には使いやすい機種なので需要もありそうです。

筆者としては「持ち運びがしやすそうに見えて、実はかなり重たい」点が気になりますが、この点が気にならない人なら使いやすそうです。

 

公式サイト