2022年にRyzen搭載モデルとして発売開始したLavie N13ですが、2023年モデルはインテル12世代CPUが搭載です。
「なんで13世代じゃないの?」という疑問もありますが、普段使い用のPCであれば、十二分の性能になっています。
また、13.3インチと言えば、質量1.2~1.3㎏が標準ですが、本機は984gと1㎏を切る軽量モデルです。(大容量バッテリーを選択したら1035g)
当サイトの評価は、こうなりました。
スペック | |
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コスパ | |
総合評価 |
スペックから見た価格は若干高めですが、国内生産されており、サポートがすっごく手厚いので、総合評価も上がりました。
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Contents
Lavie N13 2023年春モデルのスペックレビュー
CPU | Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | FHD IPS液晶 ノングレア |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証カメラ、指紋センサー(一部モデル) |
寸法(幅×奥行×高さ) | 307×216×17.9㎜ |
重さ | 984g(標準バッテリ) 1035g(大容量バッテリ) |
バッテリー | 最大約12時間(標準バッテリ) 最大約18時間(大容量バッテリ) |
保証 | 1年間 |
価格 | 16万6980円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるプロセッサーは高性能・インテル第12世代CPUで、省電力モデルのUシリーズになります。省電力モデルはバッテリー駆動時間が長くなるという特徴がありますが、省電力であるがゆえ、性能が若干下がります。
性能が下がるとは言っても、ここはインテル第12世代CPU。CPU Markスコアも1万以上と、ビジネス用途でも快適に使えるほどです。
メモリはLPDDR4Xで、最大32GBと大容量。ストレージは最新のSSD PCIe 4.0で最大2TBです。SSDは速度がかなり速く、データ移動が多い人にも使いやすいです。
ディスプレイはいたって普通で、フルHD IPS液晶、そしてノングレアになります。1㎏を切るノートパソコンは、画面アスペクト比が16:9のものが多いですね。最近の主流は画面比16:10なので、好みが分かれるかもしれません。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProがあり、無線は最新のWi-Fi 6E、顔認証搭載、指紋センサーはモデルにより搭載しています。
標準バッテリーでは984gと軽く、最大バッテリー駆動時間は約12時間、大容量バッテリー搭載モデルは1035gで、最大約18時間になります。
50gしか変わらないので、丸一日外出するような人は、大容量バッテリーがおすすめです。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/2022年モデル>
旧モデルのLavie N13 2022年モデルとの比較です。筐体は同じものを使用しており、インターフェイスなども同じです。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
旧モデル | 本機種 | |
CPU | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U |
メモリ | 16GB | 32GB |
ストレージ | SSD PCIe 3.0 1TB | SSD PCIe 4.0 2TB |
ディスプレイ | FHD IPS液晶 ノングレア | |
無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 15.8時間 | 18時間 |
重量 | 970g~ | 984g |
価格 | 14.4万円~ | 16.6万円~ |
旧モデルとの大きな違いは、プロセッサーがAMDからIntelに変わった点です。また、メモリとストレージ容量が倍になり、SSDは最新のPCIe 4.0になっています。Wi-Fiも最新の6Eになりましたが、その他はそこまで変化はありません。
こちらはCPUの性能を測る、CPU Markスコアの比較です。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5700U | |
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Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 3 5300U |
旧モデルの方がスコアが高いですが、コアとスレッド数が増えているし、最大バッテリー駆動時間も上がっているので、使い勝手が上がっています。
Lavie N13 2023年春モデルの特徴
カラーはパールブラックとネイビーブルー、そしてメタリックライトブルーがあり、黒だとビジネスモデルをイメージする外観ですね。
ベゼル(画面の黒い枠)は極細じゃないですが、太くもなく、標準的だと思います。
カラーが3種類あるので、好みの色を選べるのはうれしいです。(Core i3モデルはブラックのみ)
寸法は
幅307㎜(千円札2枚分/300㎜)
奥行き216㎜(千円札1.5枚分/225㎜)
高さ17.9㎜(一円玉の直径/20㎜)
で、A4サイズ(297㎜×210㎜)よりもほんのちょっと大きいだけです。それでいて、重量は1㎏以下なので、持ち運びが便利なモバイルPCです。
厚さは17.9㎜と厚くなく、手で掴みやすいサイズです。ちなみに、背面にある排気口はかなり小さいです。
Lavieの天板はシンプルで、知らないとどこのブランドか分からないですね。
MILスペック準拠
本機は軽くてコンパクトだけじゃなく、落下試験や面加圧試験(150kgf)もクリアしており、米軍の物資調達規格であるMIL規格に準拠したテストもパスしているとのことです。
耐久性が高いので、ぶつけてしまったときや、満員電車に揺られているときでも、安心ですね。
キーボード
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19㎜もあるので、手が大きな人でも窮屈じゃないと思います。
Enterキーは大きく、カーソルキーも小さくないので、ミスをしにくいと思います。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.7㎜と打鍵感が深く、「リフトアップヒンジ」を採用しており、よりタイピングがしやすい仕様です。
リフトアップヒンジは、ディスプレイを開いたときにキーボードに傾斜が付くように設計されているので、タイピングがしやすくなります。
カメラ周り
Webカメラはここ最近はやりのFHD解像度ではなく、ぶっちゃけ言うと、低価格モデルに搭載されるHD解像度です。本機の価格を考えると、残念です。
また、顔認証用のカメラとWebカメラは共用なので、会議などで相手に写される映像はあまり良くないです。
マイクは2つ内蔵され、プライバシーシャッターもあります。Webミーティングの離席中など、カメラを使用しないときは、閉じておくと安心です。
CPU
Core i7-1255U | Core i5-1235U | Core i3-1215U | |
Pコア | 2 | ||
Eコア | 8 | 4 | |
スレッド | 12 | 8 | |
キャッシュ | 12MB | 10MB | |
Pコア最大周波数 | 4.7GHz | 4.4GHz | 4.4GHz |
Pコア基本周波数 | 1.7GHz | 1.3GHz | 1.2GHz |
Eコア最大周波数 | 3.5GHz | 3.3GHz | 3.3GHz |
GPU実行ユニット | 96 | 80 | 64 |
ベースパワー | 15W | ||
最大パワー | 55W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
本機には省電力モデルのUシリーズが搭載しており、Pシリーズよりも性能が落ちますが、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
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Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1245U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 |
こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは6000以上で高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
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Core i7-1260P | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1215U | |
Core i3-1115G4 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
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Core i7-1260P | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 5 5700U |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。グラフィック性能は普通で、特に困ることはないと思います。
Video Card Benchmarks
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MX550 | |
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Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
MX250 | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 3 5425U |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 |
FHD | なし | IPS |
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
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光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
ディスプレイは一般的な品質で、高解像度のフルHD、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶になっています。
スタンダードなディスプレイですが、価格が価格なので、画面比が16:10だったらうれしかったです。(本機は画面比が16:9)
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR4で、最大32GBと大容量です。一般的に8GBあれば十分ですが、大きなデータを扱う人や、より快適に使いたい人は16GBモデル以上がお勧めです。
ちなみに、メモリスロットは無いので、増設/換装はできません。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機には最新のPCIe 4.0が搭載で、快適に作業ができると思います。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
基本的にWindows Defenderで十分だと思いますが、追加のセキュリティをお考えの場合は「パソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは2種類あり、標準バッテリ搭載モデルは最大12時間のバッテリー駆動時間で、大容量バッテリ搭載モデルは最大18時間となります。
標準バッテリだと本体重量は984g、大容量だと1035gになり、50gほど重さに違いがありますが、一日中で歩くような人は、大容量バッテリーが良いと思います。
インターフェイス
右側面インターフェイスはヘッドフォン/マイクジャック、USB-A 3.2 Gen 2が2つ、HDMIにセキュリティスロットです。
左側面は電源コネクタ兼用のUSB-C 3.2 Gen 2(Display Port映像出力機能付き)と、SDカードリーダーになります。
USB Type-Cが1つしかなく、電源と共有なのであまり使い勝手は高くありませんが、全てのUSBは最大10Gbpsのデータ転送速度があるので、速いです。
また、有線LANを使う人は、アマゾンなどで変換アダプタ―を購入すると使えます。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポートがあります。サポートは、受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
NECのサポートは手厚いことで有名で、「デジタルライフレスキューサービス」があり、パソコンだけじゃなくデジタル家電やゲーム機の設定方法、Officeの使い方、テレワークをしたいけどどうしたらいいかなど、幅広い質問ができます。
Lavieは若干価格が高いですが、こういった「至れり尽くせり」のサポートがあるので、特に、PC初心者には購入しやすいと思います。
ライバル機種
ライバル機種として、1㎏以下のPCを集めた記事を作成したので、こちらも併せてどうぞ。
まとめ
良い点
・サポートが手厚い
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・高性能Intel 12世代CPU搭載
・メモリが最大32GBと大きい
・SSDが最新のPCIe 4.0
・Wi-Fi 6E対応
・生体認証付き
・大容量バッテリー選択可能
・タイピングしやすいキーボード
残念な点
・画面比が16:9
・カメラがHD画質
・唯一のUSB Type-Cが、電源アダプターと共用なので、使いにくい場面がある
総合評価
全体的なスペックが高く、ビジネス用途でも十分に使える機種です。また、なんと言っても1㎏以下の超軽量モデルで、バッテリー駆動時間も長いので、持ち運びが多い人に向いた機種です。
サポートが手厚いので、パソコンに詳しくない人でも安心して使えるのも、ポイントが高いですね。また、パソコンの開発・生産は日本国内の工場で作っており、Made in Japanなのも安心できます。