LenovoとHPの比較レビュー・両社全モデルを徹底比較!

コスパの高い機種と言えばLenovoとHPが思い浮かぶと思いますが、違いはどうなんでしょうね?

どっちの方がコスパが高いのか?どんな違いがあるのか?CPUが同じでも中身が全然違うものもあるので、パソコンのパーツにも詳しくないとわからないことって多いと思います。

いろいろ気になると思うので、全機種を完全比較していきます。

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HPとLenovoの特徴

HPもLenovoもノートパソコンにデスクトップも販売しており、個人向けモデルとビジネスモデルがありますが、HPはより法人(企業)向け、Lenovoは個人のビジネスパーソン向けの特色が強いです。

両社の各モデルの特徴です。

HP Lenovo
低価格 Stream、HPシリーズ Lenovoシリーズ
メインストリーム Pavilion IdeaPad
クリエイター向け Envy、Spectre、Zbook Yoga、ThinkPad Pシリーズ
低~中価格ビジネスモデル HP
ProBook
ThinkPad Eシリーズ
ThinkBook
中~高価格ビジネスモデル Elite ThinkPad Tシリーズ
ThinkPad Lシリーズ
ハイエンド ThinkPad Yogaシリーズ
ThinknPad Xシリーズ
ゲーミング OMEN Legion

かなり大まかな評価ですが、HPのパソコン50台近くとLenovoのパソコン200台近くレビューをしてきて感じたことを紹介します。全体的な評価なので、個別機種の特徴ではありません。

HP Lenovo
筐体 標準的なサイズだが、小型軽量モデルもあり 低価格モデルは大きな筐体もあるが、基本的に小さく軽い
ベゼル 全体的に太いものが多いが、2021年に入り細くなってきた 全体的に細い
スペック 最新パーツなどの搭載は遅い。低性能~高性能 最新パーツの搭載は速い。低性能~高性能
ディスプレイ 安いモデルにHD TN液晶もあるが、メインはFHD IPSでUHDもあり 安いモデルにHD TN液晶もあるが、メインはFHD IPSでUHDもあり
ホームページ 誇大表現が多い気がする・・・ 情報が少ない
生産 ビジネスモデルの一部は東京生産。その他は中国など ビジネスモデルは横浜で研究開発され、一部はNECの山形県米沢事業所で生産。その他は中国など
種類 普通 多い
ビジネスモデル サポートとセキュリティはすごいが、古い筐体に古いパーツを使用し低スペックが多い。2021年に入り改善 セキュリティはそこそこだが、新し筐体に新しいパーツ、高スペック
サポート 電話相談、LINE、ツイッターなど オンラインチャット、電話、メールなど
販売台数 世界No.2(約5835万台/2020年度) 世界No.1(約6850万台/2020年)
価格 低価格~高価格。ビジネスモデル以外は値段相応のスペック 低価格~高価格。値段相応のスペック

2020年の世界ノートパソコン出荷台数の比較図<Gartnerより引用>

サポートの比較

スペック的な比較の前に、気になるサポートについてです。

HP Lenovo
購入時に200ページ以上ある説明書付属 小冊子付属。基本的にオンラインで調べる
ツイッター・LINE・電話サポートあり。ビジネスモデルは特別サポートあり チャット・電話サポート、LINEあり。Premium Careという24時間365日サポートもあり
1年間保証(別料金で上位保証あり) 1年間保証(別料金で上位保証あり)

個人向けPCを購入の場合は、そこまでサポートに差があるとは思いません。ただし、HPのビジネスモデル購入時には、法人としてあったら嬉しいサポート付きです。(下記に詳細あり)

HPとLenovoの比較

次は個別のモデルを見てみましょう。

普段使いモデル

普段使い用としては

  • HP・・・Stream、HP、Pavilion
  • Lenovo・・・Lenovo、IdeaPad

があります。

HPもLenovoも社名がモデル名になっていますが、どちらとも低スペックです。不思議ですよね?社名を冠したモデルなのに、一番性能が低いなんて。まぁ、性能が低い=安い=購入者が多いと睨んでそうしたかもしれません。

まずは低性能モデルのHPシリーズと、Lenovoシリーズの比較です。

HP HPシリーズ<HP・HPシリーズ Lenovo Lenovoシリーズ<Lenovo・Lenovoシリーズ

どちらもベゼル(画面の黒い枠)が太めで、筐体は重たく大きいです。また、素材は基本的にプラスチックなので、見た目で安さが分かります。

HPシリーズは2.9万円からあるHP 14s dk0000を筆頭に、とにかく安い機種を提供していて、種類も豊富です。

変わってLenovoは1~2年に数機種投入するくらいで、全然力を入れていません。しかもHPシリーズのようにそこまで安いわけじゃないので、お得感も無いしおすすめもできないような機種です。

3万円台のパソコンを買うなら、HPシリーズがおすすめです!

次は普段使いのメインモデルである、HP PavilionとLenovo IdeaPadの比較です。

HP Pavilionシリーズ<HP Pavilion> Lenovo IdeaPadシリーズ<Lenovo IdeaPad>
天面とキーボード面はアルミニウム製だが、その他の部分は樹脂(プラスチック)製 IdeaPad s145などのS1シリーズは樹脂(プラスチック)製もあるが、基本的に天面とキーボード面はアルミニウム製

こちらは4万円ほどから10万円を超える機種で、HP、Lenovoともに力を入れているモデルですが、HPは現在7種類のPavilionが、Lenovoは現在38種類のIdeaPadが公式ページで販売されています。

HPは元から種類が多くないので、こだわりが少ないパソコンライトユーザーや、初めてのパソコンを買う人をターゲットにしていると思います。

変わってLenovoは種類が豊富なので、妥協せずに自分好みの機種を購入することが出来ます。

筐体やスペックは比較的似ており、2 in 1 PCもあります。今では2 in 1 PCって当たり前のように見ますが、Lenovoが開発したらしいですね。他にも、世界初の折りたためるパソコンも、Lenovoから出ています。

2 in 1 PCの各モード<2 in 1 PC>

このクラスは似たような価格に似たようなスペックや筐体なので、カスタマイズ性が高いのはLenovoですが、ピンクやゴールドなど他社にないようなカラーがあるのはHPです。

Pavilion

IdeaPad

クリエイター向けモデルの比較

HP Envy<HP Envy> LenovoクリエイターPC<Lenovo Yoga>

画像・動画編集などのクリエイター向けPCは、HPはピンポイントで数機種良いスペックを販売しており、Lenovoは幅広く販売しています。

クリエイターモデルとは、画像編集や動画編集に適したCPU、グラフィックボード、そして一番重要なディスプレイが高品質になっている機種です。

ディスプレイの色域にはいくつか種類があり、用途によって選ぶ色域も変わります。

色域図

  • Adobe RGB・・・アドビ社の規格で製版、ポスターなどに印刷する用途の場合(もしくはプロとして画像編集をやる場合)に選ぶ規格
  • DCI-P3・・・動画編集用
  • sRGB・・・Web用画像編集用

これに付け加えて、通常のノートパソコンでは色域を記載しておらず、記載していないものはNTSC45%がほとんどです。

中にはNTSC72%と記載されているものがあり、こちらはsRGB100%相当になります。

LenovoとHPの大まかな共通点として

  • 個人の趣味クリエイター向けから、プロ向け・法人向けモデルあり

です。

本格的なクリエイターや映像制作スタジオで使うスペックは、Core i9やXeonを搭載します。また、ここ最近はGeForceを使う人も多いですが、クリエイター向けのグラフィックボードであるQuadroを使うことが多いです。

こういった場合はZbookやThinkPad Pシリーズの上位モデルですね。

メモリも一般的に言われる16GBは編集が支障なくできるレベルの個人向けの話であって、通常、最低でも32GB、64GBとか普通です。デスクトップだと128GBとか普通に使っています。

解説は下でしていますが、まずは結論です。

  1. 4K UHDディスプレイが安いのはHP
  2. 趣味程度のなら編集(グラボなし)ならHPもLenovoも似たような価格帯
  3. HP Zbookは超高額で高性能(コスパはよくない)
  4. 本格的個人でやる人はLenovo ThinkPad Pシリーズ(コスパが高い)
  5. 法人として購入するのであればHPのサポートが良し

HPのクリエイターモデル

HPのクリエイターモデルは4種類で、一番性能が高いのは最上位モデルのSpectreじゃなく上位モデルのEnvy 15です。

特徴は、個人で映像編集するならまぁ、問題なく使えるよ、と言ったスペックですが、ディスプレイは4K UHDもあるので高画質です。32GB選べるものが1機種しかないのが、ちょっと不満です。(快適度に違いはありますが、16GBあれば問題ないです)

右にスライドできます↓

Spectre x360 15 Spectre x360 13 Envy 15 Envy 13
インチ 15型 13型 15型 13型
CPU Core i7-10750H
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Core i7-10750H
Core i9-10885H
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 最大16GB 最大16GB 最大32GB 最大16GB
グラフィックボード GTX 1650 Ti Max-Q Iris Xe(内蔵グラフィックス) GTX 1660 Ti
RTX 2060 Max-Q
Iris Xe(内蔵グラフィックス)
ディスプレイ 4K UHD FHD 4K UHD
FHD(sRGB100%)
FHD
4K UHD
色域 DCI-P3 100%
Adobe RGB 100%
記載なし UHDのみ
sRGB 100%
DCI-P3 100%
Adobe RGB 99%
sRGB 100%
 価格 約18万円~ 約12万円~ 約19万円~ 約10万円~
用途 画像・動画編集 簡単な画像編集と簡単な動画編集 画像・動画編集 簡単な画像・動画編集

第11世代搭載モデルが販売され、内蔵グラフィックスにIris Xeという性能が高いものが搭載されたので、動画編集や画像編集もしやすくなっています。

これとは別にモバイルワークステーションもあり、こちらはXeonやCore i9、Quadroが搭載出来たりとスペックは高めですが、セキュリティが豊富なためLenovoより30~40%ほど割高です。ただし、日本では13年連続でシェアNo.1です!

HPのワークステーションは13年連続シェアNo.1

法人で購入するのであれば、HPのワークステーションが一番売れています。

Lenovo

Lenovoはクリエイター向けという名称で販売をしていない機種が多いですが、スペックや質を見るとクリエイター向けの機種が多いです。

インテル第11世代CPU搭載モデルが多く販売されているので、CPUも性能が高く、グラフィックスのIris Xeは外付けグラフィックボードのNVIDIA GeForce GTX 660並みの性能!

Lenovoでは趣味クリエイター向けのIris Xe搭載モデルも多数、動画編集をちょっと本格的にやるGTX 1650搭載モデルも数機種、そして本格的なクリエイター(もしくは制作スタジオ)向けのQuadro搭載モデルなど多岐に渡ります。

Yogaシリーズ Yogaシリーズは最上位モデルに4K UHDディスプレイがあり、その他はFHDだが、基本的にsRGB 100%以上の品質
第11世代CPU搭載モデルがあり、性能が高い
ThinkBookシリーズ 2020年秋季販売モデルは第11世代CPU搭載で、高性能。ディスプレイはThinkBook 15pのみUHD・GTX 1650 Ti搭載、その他はFHDでsRGB100%・Iris Xe
ThinkPad Pシリーズ 最上位シリーズ
ワークステーションで、初心者からプロまで納得がいくラインアップあり。画像・動画編集、3DCAD、VRなど専門職向けの機種
CPUにはXeon搭載可能、Quadro RTX 20シリーズもあり
メモリ最大128GBまで搭載できる最高クリエイター機種もあり
ThinkPad T15g ワークステーションで、QuadroじゃなくGeForce搭載の万能モデル。もちろん、Xeon搭載可能
ThinkPad X1 Extreme Gen 3 Core i9、メモリ最大64GB、UHDディスプレイも選べる本格機種です。全体的な性能が高く、質が高いパーツも使用

ビジネスモデルの比較

HP ProBook 650 G5の外観 正面<HP ProBook> Lenovo thinkpadビジネスノート<Lenovo ThinkPad>

HPとLenovoのビジネスモデルはタイプが全然違い、棲み分けができているのでどちらか選びやすいです。また、どちらもLTEなどのビジネスにあったらいいなと言う機能がついているモデルがあります。

HP(HP、ProBook、Elite) Lenovo(ThinkPad)
スペック 下の上~中の上 中の下~高
サポート Eliteは最高クラスのサポート
その他は中の上
電話・チャットでのサポートで、普通
セキュリティ HP独自のセキュリティ搭載で最高クラス(HPシリーズには無し) TPMやハードディスクパスワードなど標準以上。中にはFIDO認証もあり
価格 低~高 低~高

大まかな違いを書きましたが、HPのビジネスノートを選ぶ人、Lenovoのビジネスノートを選ぶ人はこういった違いがあります。

  • HP・・・スペック的にはビジネス用途で使えればOKで、パソコンに詳しくないので手厚いサポートが必要な企業
  • Lenovo・・・初期設定などできる程度にパソコンのことが分かっていて、普通のサポートがあれば大丈夫な個人・企業

まず大前提として、HPのビジネスノートは5万円前後クラスのパソコンに搭載されるようなスペックが多いです。

2021年以前は、ディスプレイやCPU、メモリなど結構古いものも使用されている機種が多く、それでも10万円、15万円、20万円で販売されています。と言うのも、サポートとセキュリティが手厚いのでここにお金がかかる分、その他を削って買いやすい価格にしているからだと思います。

HPのサポートは

  • サポート受付時間が長い(平日朝8時〜21時・土曜朝8時〜17時30分まで)
  • 1つの窓口で対応(たらい回しなし)
  • サポートセンターは日本で、熟練エージェントが対応(普通は中国などのコールセンター)

で、最上位モデルのEliteシリーズを購入すると、以下のサポートが追加されます。

  • 60分で解決しない場合は、マネージャーへ報告し対応
  • 修理→発送手配を3営業日で実施

サポートだけを見るとすごく良く、法人であればあって欲しいサポートです。

2021年以前のモデルは以下のような特徴がありますが、2021年に入り価格は上がっていないですが、性能が高くなっています。

  • 第8世代のCPU搭載モデルが大半(現在は第11世代が最新)
  • LPDDR3というここ最近見かけない古いメモリの搭載あり、もしくはDDR4でも2400MHzなど低性能が多い
  • ディスプレイにHD TN液晶と言う低品質が散見される
  • HPシリーズは、HP独自のセキュリティなし
  • 基本的に大きな筐体で重い(2021年モデルは除外)
  • 筐体がプラスチックのものがあり
  • バッテリー駆動時間はLenovoに比べるとかなり短いものが多い

HPのビジネスノートを購入する際は、2021年以降モデルをお勧めします。

  • HPシリーズ・・・スペックは若干まともで低価格だが、セキュリティなし、プラスチックの筐体
  • ProBook・・・サポートにセキュリティも欲しいならこの機種。
  • Elite・・・とにかく手厚いサポートが必要な人はこれ!

変わってLenovoは、サポートがHPのように手厚いわけじゃなく、普通です。その分、スペックに対する価格は正当なものが多く、いわゆる「コスパが高い」機種です。また、至れり尽くせりの「プレミアサポート(24時間365日対応)」や「オンサイト修理(会社に来て修理をしてくれる)」も有料であります。

また、種類が豊富なので色々選べる反面、種類が多すぎてどれを買えばいいか迷うこともあると思いますが、全体的にスペックは高いです。

と言うのも、Lenovoはモデルチェンジが速く、兄弟機種なども投入して常に新しいものを市場に供給しているので、常に最新にアップデートされています。通常年に2回、もしくは1年に1回新しいモデルや、兄弟機種が出ます。

「ThinkPad全機種の比較」で全てのシリーズ・モデルを比較紹介しているので、チェックしてみてください。

ゲーミングPCの比較

HPもLenovoもゲーミングPCの種類は、そこまで豊富ではありません。

  • HP・・・OMEM、Pavilionゲーミング
  • Lenovo・・・Legion、IdeaPadゲーミングエディション

ゲーミングPCは、スペックなど総合してもどちらも同じくらいの価格で、同じくらいのスペックです。

細かいことを言えば、Lenovoは最新グラフィックボードの追加が速いですが、HPは少し間を置いてから販売されます。

価格もLenovoの方が1~2万円くらい安いかな、と言った感じです。

HPゲーミングPC

LenovoゲーミングPC

まとめ

色々たくさん紹介したので、まとめます。

  • とにかく安い3万円などの激安モデルが欲しいならHPシリーズ
  • 中価格帯はどちらも似たようなスペック・価格なのでどちらでもOK
  • 最新パーツ(インテル11世代CPUやRTX 3080など)搭載機種ならLenovo
  • ワークステーションの性能重視ならLenovoだが、トータルで見るとHPの方が人気が高い
  • ビジネスモデルは個人・法人で買うならLenovo、スペックよりもサポート重視ならHP
  • ゲーミングPCはどちらも似たようなものなので、どちらでもOK

販売台数世界1位と2位の会社なので、どちらを購入しても間違いはないと思います。

Lenovo全機種

HP全機種