HP 15-fcの実機レビュー 2023年モデルでTOP3に入る高コスパ機種

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

低価格で、作業がしやすい大型の15.6インチモデルです。全体的なスペックは価格に反して高く、コスパが高い機種です。(Athlonモデル以外)

そこそこ快適に使えるスペックで、時々持ち運びもするような人に合う機種です。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 3.8 out of 5 stars
コスパ 4.8 out of 5 stars
総合評価 4.5 out of 5 stars

レビュー機は当サイトの購入品で、Athlon Silver 7120U、メモリ4GB、SSD 128GB、OSはWindows 11 Home Sモードです。

2023年10月1日追記)Sモードを解除したので、今までダウンロードできなかったソフト(PCMark10・i1Profiler)を使って追加のスペックチェックをしました。

サクッと概要をつかみたい方は、こちらの動画をどうぞ。

特別にHP様より本サイト専用の割引クーポンを作っていただき、「税込み13.2万円以上の個人向けモデル」を購入した場合は、割引価格からさらに7%OFFになります。

こちらの割引クーポンもどうぞ。[広告]【提供:株式会社日本HP】

金土日月開催の週末限定セールはこちらを、5/7までのGWセールはこちらからどうぞ。

パソコンガイド専用割引クーポン

パソコンガイド限定 HP割引クーポン HP様に当サイト向けの割引クーポンをご提供いただきました。下記リンクより本機を探して購入したら、割引が適用されます。ただし、ワークステーションなど一部の機種は非対象です。

・個人向けモデル13.2万円(税込)以上の機種を購入で7%OFF

・法人向けモデル7.7万円(税込)以上の機種を購入で4%OFF

個人向けPC割引クーポン

法人向けPC割引クーポン

[広告]【提供:株式会社日本HP】

HP 15-fcのスペック

CPU AMD Athlon Silver 7120U
Ryzen 3 7320U
Ryzen 5 7530U
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 最大512GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(15.6型) FHD IPS液晶
OS Windows 11 Home Sモード
Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ HD 720p
寸法(幅×奥行×高さ) 358 × 236 × 17.9 -21.5 mm
重さ 約1.63㎏
バッテリー 最大約10時間
標準保証 1年間
価格 4.4万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のRyzen 7000シリーズで、超低スペックのAthlon、普段使いでは十分なRyzen 3、そして高い性能のRyzen 5になります。

メモリは「なんでこんなことしたの?」って思うスペックです。AthlonとRyzen 3モデルにはオンボードで、最新のLPDDR5-5500MHzが、Ryzen 5モデルは旧モデルのDDR4-3200MHzが2枚(4GB×2 / 8GB×2)搭載です。なぜこんなスペックにしたのか分かりませんが、すべてのCPUはDDR4までしか対応していないので、DDR4の速度で処理されます。

ストレージは全モデル、高速データ転送速度があるSSD PCIe NVMeが搭載で、Athlonモデルは128GBと小さく、Ryzen 3は256GB、Ryzen 5は256GBか512GBになります。128GBを選ぶ人はゆくゆくストレージが足りなくなると思うので、外付けHDDやクラウドストレージの活用を考えた方がいいです。

ディスプレイは15.6インチと大型で、フルHD IPS液晶、そして光沢なしになります。普通と言えば普通のディスプレイで、この価格帯なので標準的です。

その他のスペックは、意外なことに高速・安定通信が可能なWi-Fi 6に対応し、指紋センサーも搭載です。

また、15.6インチで1.63㎏と軽く、バッテリー駆動時間は標準的な10時間です。

1つだけ注意点で、Athlon搭載モデルはOSがSモードと言って、Microsoft Store以外からダウンロードができません。と言うことは、Google ChromeやYahooなどが使えません。Sモードを解除しても使い心地は悪くならなかったので、解除したい人は「Sモードの解除方法」をどうぞ。

Microsoft Store以外から何かしらのアプリやソフトウェアをダウンロードする人は、Ryzen 3モデル以上がおすすめです。

総合的に見て、全体的にしっかりとしたスペックなのは、Ryzen 5を搭載できるからだと思います。コスパが高い機種です。

 

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

HP 15-fcシリーズは初めてのモデルで、旧モデルはありません。HP 15s-eqと言うRyzen 5000シリーズが搭載した機種が販売されていますが、本機は系統的にはeqシリーズの後継機種っぽい感じです。

 

 

HP 15-fcの特徴

HP 15-fc 正面

ナローベゼルを採用し、ディスプレイの画面占有率は85%となっています。

 

ベゼル幅は、上11.2㎜、下17.9㎜、左右約7㎜と、そんなに太くないですが細くもないです。ただし、低価格モデルにしては良い方だと思います。

 

HP 15-fc 横から

15.6インチの筐体で、寸法は

・幅 358㎜
・奥行 236㎜
・高さ 17.9㎜

になります。奥行はちょっとありますが、コンパクトと呼んでも良い寸法です。

 

HP 15-fc 厚さ

厚さは17.9㎜(最薄部)と、スタンダードな厚さです。

普通、低価格モデルって筐体が大きかったり、ベゼルがすごく太かったりしますが、本機は低価格モデルとは思えない筐体です。

 

HP 15-fc 背面

ちなみに、もう一点低価格モデルとは思えないところが、ユニボディを採用しているところです。ユニボディとはボディを1つのパーツで構成し、つなぎ目などがないもので、おしゃれで堅牢性も上がります。

 

HP 15-fc 上から

天板にはおしゃれでシンプルなロゴがあります。このロゴは2023年から採用されたもので、昔のロゴに比べかなり見た目が良くなりました。

 

HP 15-fc ボディライン

ラウンドエッジで、高級感があります。実際に、本機を購入して初めて手に取った時、「あれ、何か高いPC買ったっけ?」と思いました。そのくらい、デザイン性も高くおしゃれです。

 

HP 15-fc 底面カバー

ただし、樹脂素材を使用しており、特に底面カバーは安っぽさがあります。

 

HP 15-fc ディスプレイが開く最大角度

ディスプレイが開く最大角度で、135°くらいです。

 

排気性能

HP 15-fc 底面カバー

底面には幅広い通気孔があり、ヒンジ裏に排気口があります。

 

HP 15-fc 筐体内部

ちょっとしたヒートパイプが1本あり、簡素な内部です。ヒートシンクなどもなく、発熱があることを想定していない様な造りです。

 

HP 15-fc Cinebench計測時のCPU温度推移グラフ

こちらはCinebench R23というCPUをフルパワーで使うベンチマークを計測時に、CPU温度を計測しました。

温度はケルビンで記載されており、これを摂氏にすると平均47°(ケルビンでは320)、最大55°(同328)でした。

グラフを見る限り、ベンチを取り始めてすぐに赤い線が右下に下がっており、上がっては下がってを繰り返しています。これは温度が上がり過ぎたときに、クロック数を落としてCPU温度を下げるときに出る特徴です。たったの55°なのでまだ余裕はありそうですが・・・。

ただし、筐体はすごく静かで、ファンレスかと思いました。

 

 

WEBカメラ周り

WEBカメラはHD 720pで、カメラシャッターも搭載しているので、使わないときは閉じておくと安心です。

 

左が本機のカメラで撮影したもので、別の機種で撮影した同じ解像度の写真と比較ですが、同じくらいの映りだと思います。良いものではないですが、普段使いPCにはほとんどHD解像度のカメラで、一般的な画質と言えます。

ちなみにオーディオはデュアルスピーカーにデュアルマイクと、普通です。

 

 

キーボード

HP 15-fc キーボード

キーピッチは縦横18.7㎜×18.4㎜とほぼフルサイズですが、キーが15.4㎜×15.1㎜と小さいので、手が大きな人はちょっと窮屈だと感じる人もいるかもしれません。テンキー付きのキーボードは総じてキーが小さいですが、テンキーがあるのでExcelなどで数字を使うことが多い人は使いやすいです。

電源ボタンはdeleteキーの横にあるので、ちょっと嫌な場所ですね。電源は長押ししないと反応しないので間違って消すことはないと思いますが、まぁ、うれしい場所ではないです。

キーストローク(キーを押し込む距離)は1.3㎜と浅く、軽めの流れるようなタイピングをする人に合います。

キーはプラスチック感が強く、安っぽい手触りですが、タイピングをしてもカチャカチャと音がしないので、静かな場所でも使いやすいです。

タッチパッドは125×80㎜と大きく、総合的なキーボードのスペックは普通です。良くも悪くもないです。

 

HP 15-fc 指紋センサー

キーボード右下に指紋センサーがありますが、電源ボタンと統合していたら、パソコンをスタートしたときに電源と指紋センサーの両方を押さなくていいので、より使いやすいです。

 

 

Ryzen 7000シリーズ搭載

Athlon Silver 7120Uモデルは、OSはSモードと言うよりセキュリティが強化されたOSになっており、Microsoft Storeからのみアプリなどをダウンロードできます。

Google Chromeなどを使いたい場合はSモードを解除でき、解除しても特に動作も悪くならなかったので、解除したい方はこちらを参考にどうぞ。

Ryzen 3 7320U Ryzen 5 7530U
アーキテクチャ Zen 2 Zen 3
製造プロセス 6nm 7nm
コア/スレッド 4/8 6/12
L3キャッシュ 4MB 16MB
ベースクロック 2.4GHz 2.0Hz
ブーストクロック 4.1GHz 4.5GHz
GPUコア 2 7
TDP 15W

Athlonは2コア2スレッドで、L3キャッシュは2MB、クロック数は3.5/1.4GHzになっています。

Ryzen CPUは最新の7000シリーズで、ちょっとややこしいですが、下2桁が「20」のモデルと、下2桁が「30」のモデルを採用しています。

どちらも旧アーキテクチャを採用しており、最新CPUとは言え新しい機能や性能はありません。ただし、Ryzen 5はZen 3アーキテクチャで、性能も高めです。

 

HP 15-fc AthlonのCPU Mark計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Athlon Silver 7120Uは3587と低い性能でした。

初めてパソコンを起動したときは動作がすっごく遅く、ほとんどフリーズしていましたが、翌日からはそこそこ快適に使えるようになりました。アップデートや読み込みが全部終わったんでしょうね。

ただし、起動直後は2日目以降も動きが遅く、5分くらい待ってから使うのが良さそうです。

CPU Markは普段使い用途なら7000以上、ビジネス用途なら1万以上あると快適です。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  18691
Ryzen 5 7530U  16139
Core i7-1355U  15878
Ryzen 5 5625U  15108
Core i3-1315U  13755
Core i7-1165G7  10620
Ryzen 3 7320U  9064
Athlon Silver 7120U  3587

Ryzen 5は、最新のCore i7-1355U並の性能があり、Ryzen 5は11世代Core i7よりちょっと低い性能です。Athlonは御覧の通りの性能です。

当サイトであえてAthlonを購入したのは、レビューをやっていると高い性能のPCを使うことが多く、こういった低性能CPU搭載モデルを実際に使う機会が少ないので、どのくらい使いにくいかを調べようと思ったからです。

 

HP 15-fc Athlon Silver 7120UのCinebench R23計測結果

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機のスコアはマルチコア1686、シングルコア893とかなり低いです。先述したように、マルチタスクをしただけでCPU使用率がかなり上がってもっさりした動作になるので、がっつり使う人向けじゃないですね。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7840HS  16854
Ryzen 9 PRO 6950H  14670
Ryzen 7 6800H  14135
Ryzen 5 7535U  8071
Ryzen 7 7735U  8013
Ryzen 7 7730U  7170
Ryzen 5 7520U  4976
Athlon Silver 7120U/HP 15-fc  1686

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7840HS  1815
Ryzen 9 PRO 6950H  1662
Ryzen 7 7735U  1509
Ryzen 7 6800H  1498
Ryzen 5 7535U  1447
Ryzen 7 7730U  1399
Ryzen 5 7520U  1150
Athlon Silver 7120U/HP 15-fc  893

 

PCMark10

HP 15-fc PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。

・5000以上・・・ハイスペック
・4000以上・・・中位モデル
・3000以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は3047
  • Essentialは5284→通常用途やビデオ会議も使える
  • Productivityは5821→高速に使える(なんでこんなに高いスコアが出たか不思議です)
  • Digital content creationは2499→かなり低い性能で向いていない

その他のCPUとの比較です。

EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  10005
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core i5-1340P  9549
Ryzen 5 7535U  9541
Core i5-1335U  9383
Core i7-1355U  9110
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 7 7730U  8831
Ryzen 3 5425U  8743
Core i5-1235U  8197
Ryzen 7 7735U  7590
Ryzen 5 7520U  7546
Athlon Silver 7120U  5284

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7730U  9276
Ryzen 5 7535U  9040
Ryzen 3 5425U  8193
Core i9-13900H  8138
Ryzen 7 5700U  8065
Core i7-1355U  7619
Core i5-1335U  7227
Ryzen 5 7520U  6952
Core i5-1340P  6632
Core i3-1215U  6570
Core i5-1235U  6532
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Athlon Silver 7120U  5821
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  7394
Ryzen 7 7735U  7159
Ryzen 5 7535U  6437
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Core i5-1335U  5839
Core i7-1355U  5572
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 7 7730U  5056
Core i5-1235U  4818
Core i3-1215U  4796
Core i5-1340P  4661
Ryzen 3 5425U  4240
Ryzen 5 7520U  3660
Athlon Silver 7120U  2499

 

 

グラフィック性能

HP 15-fc Athlon Silver 7120Uの3D graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。Athlonはメモリも4GBだし、性能はダントツで最下位です。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 PRO 6850U  5663
Ryzen 7 7735U  5098
Ryzen 5 7535U  3782
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 7730U  2432
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 7 PRO 5850U  2328
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i5-1235U  2319
Core i3-1215U  2258
Ryzen 7 5700U  2251
Core i3-1115G4  2118
Ryzen 5 5625U  2021
Ryzen 3 5425U  1859
Ryzen 3 5300U  1606
Athlon Silver 7120U  1136

 

 

ディスプレイ

ディスプレイは特筆するところもないですが、FHD IPS液晶で、非光沢です。

まぁ、一般的なディスプレイと言えばそうなので、特に見にくいとかはありません。普通です。

視野角も一般的で、4隅が暗くなったりなどもなく、輝度もそこそこあります。

ディスプレイの詳細は、後日Sモードを解除したときにi1 Display Proを使って計測します。Sモードだと測定アプリがダウンロードできないので、計測できません。

 

追記)

HP 15-fcの色域をi1 Display Proで計測

i1 Display Proで本機の色域と輝度を計測したら、

・sRGBカバー率62.9%
・sRGB比63.1%

でした。

低価格モデルはこのくらいの色域が多いですが、特にこのPCで本格的な画像編集をするわけでもないので、影響はあまりないと思います。

 

HP 15-fcの最大輝度を計測

計測輝度は262ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

メモリ

HP 15-fc Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはちょっとややこしく、このようになっていますが、CPUがDDR5に対応していないので、最新のLPDDR5を搭載しているAthlonモデルもRyzen 3モデルも、特に処理速度が速いわけではありません。

・Athlon・・・LPDDR5-5500MHzがオンボードで4GB
・Ryzen 3・・・LPDDR5-5500MHzがオンボードで8GB
・Ryzen 5・・・DDR4-3200MHzがオンボード+スロットで8GB(4GB×2枚)か16GB(8GB×2枚)

Memory Markの計測結果は、1291とすごく遅いです。が、起動直後以外はめちゃくちゃ処理が遅いと感じることもないです。ただし、遅いです。クリックして数秒待ちは当たり前です(Athlonモデルのみ)。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR4-4266MHz平均  2735
LPDDR5平均  2703
DDR4-3200MHz平均  2151
本機  1291

 

 

 

ストレージ

HP 15-fc シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD M.2 PCIe NVMeで、データ転送速度がそこそこ速いSSDです。

本機のシーケンシャル速度計測結果はリードが1775MB/秒、ライトが1007MB/秒と、普段使い用であればそんなに気にならない遅さです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測したら、平均14秒でした。速いですね。

1回目 14秒97
2回目 13秒97
3回目 13秒83
4回目 14秒61
5回目 13秒84
平均 14秒24

 

 

Wi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

また、15.6インチと大きいですが、イーサネットコネクタはないので、無線接続のみになります。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間は最大約10時間と、一般的な長さです。ディスプレイの輝度ややっていることにもよりますが、4時間ほどは使えそうです。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは本当に最低限のものが搭載しており、USBのデータ転送速度はすべて5Gbpsになります。

 

HP 15-fc 左側面インターフェイス

左側面にはUSB-A、HDMI、USB Type-C、そしてヘッドフォン/マイクジャックです。USB Type-CはDisplay Port映像出力機能はありません。

 

HP 15-fc 右側面インターフェイス

右側面はUSB Type-Aと、電源ジャックのみです。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついています。

パソコンに同梱される「パソコン入門書」を見ながら設定や使い方を見ることが出来、分からない場合は電話でサポートを受けることが出来るので、安心して購入できます。

保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料

 

 

まとめ

良い点

・安い!
・意外に軽い!
・普通に使えるスペック(Athlon以外)
・Wi-Fi 6対応
・指紋センサー搭載
・ユニボディで堅牢性があり、おしゃれ

 

残念な点

・インターフェイスがミニマム

 

総合評価

安いのにしっかりとしたスペックで(Athlonモデル以外)、おしゃれな機種です。

15.6インチと大画面で作業効率も高く、意外に軽めなので、持ち運びもしやすいです。

何でこんなに安いんだろ?って思うくらい安いですが、HP 14-emと言う本機の14インチ版の機種があり、こちらも同じく3.8万円からとかなり低価格なんです。

もしかすると、今年のHPは価格で攻めてきているかもしれませんね。

 

 

公式サイト