ツクモのG-Gearはゲーマーには有名ですよね。一般的には他のBTOより知名度が低い気もしますが、創業はなんと1947年です!当然この時期にはパソコン販売じゃなく、無線機器を販売していました。その後、1977年にApple Ⅱの販売を始めた老舗になります。
2009年にヤマダ電機の子会社になりましたが、変わらずツクモらしいパソコンの販売をしています。
サポートの評判もよく、平日11時~19時、土日祝日も10時半~18時半まで電話サポートをしています。何かあったときにすぐに電話できるので、嬉しいですよね。
またBTOパソコンはどの型番のパーツを使っているか分からないことがほとんどですが、ツクモではマザーボードやストレージ、電源などの型番が分かるので、こだわりがある上級者にも購入しやすいパソコンを販売しています。
しかも品ぞろえが豊富なんです!こんなにあるの?ってくらい多いのはメリットの反面、パソコンに詳しくないと、どれを選んでいいか分からなくなることもあります。
今回は全機種の特徴とレビュー、そしておすすめパソコンを紹介するので、参考にどうぞ。
ツクモ ゲーミングPCの種類
ツクモのゲーミングデスクトップには3種類あり、それぞれ筐体のサイズが違います。
寸法(幅・奥行・高さ) | 重さ | ファン | 性能 | |
G-Gear mini | 183x390x300㎜ | 約7㎏前後 | リアx1(90㎜) | 中 |
G-Gear | 190x475x435㎜ | 約12㎏前後 | リアx1(120㎜) フロントx1 |
高 |
G-Gear neo | 235x512x548㎜ | 約19㎏前後 | リアx1(140㎜) フロントx2 |
最高 |
筐体のサイズが大きい程、拡張性が高く、エアフロ―も良く、より大きなグラボ、大きな電源も付けることが出来るので性能が高くなります。
自分でカスタマイズしたり、内部をいじりたい人はG-GearかG-Gear neoを選びますが、ただ単にゲームをしたいというのであれば、好みの性能のみで選んでいいと思います。
ただし小さな筐体であるminiでも、2.5インチベイが3つあります。ここ最近はSSDを2つ3つ搭載する人も多いので、助かりますね。
カスタマイズ
ツクモでは他のBTO同様、カスタマイズ性は高いです。機種によってはCPUもグラボも、ファンもストレージも・・・と多くのパーツを追加・アップデートできるので、クリック一つで自分好みのスペックに変えることが出来ます。
G-Gear miniのレビュー
G-Gear miniはCPUのみ固定になりますが、メモリやグラボなどのパーツはカスタマイズから変更が出来ます。
種類は6種類になり、RyzenのプロセッサーではRadeon RXのグラボが搭載できます。
CPUはRyzen Pro4000シリーズと第10世代のCoreシリーズ搭載で、各CPUによって名称が変わります。
機種名(価格は税別) | |
Ryzen 3 Pro 4350G | GI3A-A201/T(グラボ無し8万4800円) |
Ryzen 5 Pro 4650G | GI5A-B201/T(グラボ無し9万9800円) |
Ryzen 7 Pro 4750G | GI7A-C201/T(グラボ無し11万4800円) |
Intel core i3-10110 | GI3J-A201/T(GTX 1650搭載8万2800円) |
Intel core i5-10400 | GI5J-B201/T(RTX 2060搭載10万9800円) |
Intel core i7-10700 | GI7J-C201/T(RTX 2070 Super搭載16万9800円) |
Intel3つ、AMD3つ同じくきれいに3段階の性能になっているので、選びやすいと思います。軽いゲームメインならCore i3/Ryzen 3、中量級~重量級ゲームをするならCore i5/Ryzen 5、ハイスペックにしたいならCore i7/Ryzen 7といった選び方になると思います。
グラフィックボードは種類が多く、エントリークラスからハイエンドモデルまであるので、自分に合ったものを選びやすいです。
NVIDIAとAMDのグラボは対になったように似たような性能になっていますが、RTX 2060とRTX 2070 Superのみ「リアルタイムレイトレーシング対応」なので、NVIDIAのグラボは魅力的ですよね。
RTX20シリーズはリアルタイム レイトレーシング対応で、DLSSも対応です。リアルタイム レイトレーシングとは、光の反射などの動きをシュミレートして、リアルタイムで描写する技術です。
例えば、AMDやGTXシリーズではガラスに何も映っていないのに、RTXでは敵がガラスに映っていたり、光の反射がリアルに表現されるので、より現実世界に近づいたグラフィックスになります。
水たまりに反射する光や背景は、レイトレーシングをONにすると鮮明に、よりリアルに表現されます。
ちなみに上でも紹介したように、Ryzen搭載モデルはグラフィックボードが搭載されていない価格なので、最低でも+2.2万円(GTX 1650)かかります。
性能的にはグラボもGTX 1650から最高でRTX 2070 Superが搭載できるので、かなりハイスペックになります。ただし筐体が小さくファンの数も少ないので、あまり高性能パーツを組み込むと発熱が怖いですね。RTX 2070 Superは215Wなので、個人的にはRTX 2060(160W)くらいがいい気がします。
おすすめモデルはこちらです。
スペック | レビュー | |
RTX 2060/ 10万9800円 GTX 1660Ti/ 9万7800円 |
Core i5-10400 RTX 2060(GTX 1660Tiもおすすめ) メモリ 8GB SSD 500GB(最低+1TB推奨) |
RTX 2060搭載モデルで、この価格はほとんど見ないくらいコスパが高い! メモリを16GBにし、ストレージを追加すれば重量級ゲームも快適にプレイ可能!GTX 1660Tiも高性能ながらお安く買える! |
11万4800円 |
Ryzen 7 Pro 4750G 内蔵グラフィックス(カスタマイズ推奨) メモリ16GB SSD 500GB(+1TB推奨) |
Ryzen 7 Proの高性能CPUにメモリも16GBとハイスペック。ただしグラボが非搭載なので追加すると最低でも+2.2万円。それでもこの高性能CPUは捨てがたいです! |
すべてのモデルは、こちらからどうぞ↓
G-Gearのレビュー
G-Gearはミドルタワーで拡張性も高く、エアフロ―もよい機種になります。先ほどのminiと違って、販売されたばかりのRTX 3080やRTX 2080/2080Tiも搭載できます。
本機種に搭載できるCPUとグラボの性能は、この様になります。
通常スコアが2万超えたら「かなり」性能が高いのですが、Ryzenは3つを除いてすべて超高性能ですね。
種類が多いので、どのCPUを選べばいいか迷うと思います。ただし、Ryzen 3 3100とCore i5-10400以外はかなり性能が高いので、あまり気にすることもないと思いますが、資金に余裕があればより性能が高いものにしたらいいと思います。
やはり、RTX 3080は別次元の性能ですね。スコア4万越えです!しかも、RTX 3080搭載モデルの最安値は、19万9800円です!!かなり安いですね。RTX 2080でも出来ない事はほとんどなかったですが、RTX 3080になると2K(WQHD)や4K(UHD)でのプレイも視野に入ります。
ついに高画質で、高いフレームレートでゲームをする時代がやってきましたね。
筐体はminiより大きい分、フロントとリアにファンが1つづつ付いているので、エアフロ―もより良くなっています。
おすすめ機種
スペック | レビュー | |
<19万9800円> |
Ryzen 5 3600XT RTX 3080 メモリ 16GB SSD 500GB |
RTX 3080の最強GPU搭載で税込約22万円!困る事はまずないスペックです。ストレージは1TB以上増設し、予算があればメモリ32GBにしたら完璧です! |
<22万4800円> |
Intel core i7-10700K RTX 3080 メモリ16GB SSD 500GB+HDD 2TB |
Intel製CPU+RTX 3080搭載の本機種は、ゲームだけに限らず、ゲームの開発などをやる人にもおすすめです。ストレージも大容量なので、メモリを32GBにすれば快適にできないことは無いと思います |
<9万9800円> |
Intel core i5-10400 GTX 1660 Ti メモリ8GB SSD 240GB |
ライトユーザー向けでおすすめの機種です。税込み11万円でGTX 1660Ti搭載はコスパが高く、重たいゲームも画質を下げれば出来るものが多いです。メモリを16GB、ストレージを最低1TB追加すればなお良し。 |
<11万6800円> |
Ryzen 5 3600 RTX 2060 メモリ16GB SSD 240GB+HDD 1TB |
レイトレーシングを使ってゲームも出来るRTX 2060で、メモリもストレージも十分な構成になっています。このままの構成で購入しても性能が高いので、カスタマイズする手間も省け、コスパが高い機種です。 |
すべての機種はこちらからどうぞ。↓
G-Gear neoのレビュー
G-Gear neoはフルタワーの筐体なのでエアフロ―も良く、拡張性も一番高いです。スペック的にはG-Gearの方がより多くのCPUを選べますが、基本的に同じ程度の性能です。
特段のこだわりが無ければneoじゃなくG-Gearが一番コスパも良く、選びやすいと思います。ただし、neoは基本構成がしっかりしているものが多いので、「コレをカスタマイズして、あれも付け加えて」など考えずに、販売されているスペックで購入しても問題ないと思います。(時々メモリが8GBなので、これは16GBに変更を推奨)
違う点は、エアフロ―とファンの数、ベイの数で、IntelモデルはマザーボードにASUS TUF GAMING Z490-PLUS搭載、AMDモデルはRTX 3090搭載モデルがあります。
全体的に高額なため、こだわりのある中・上級者向けになると思います。
それでは、CPUとグラボの性能です。
Ryzen 9 3950Xは、16コア32スレッドですよ!やばい性能ですね。まぁ、ここまでの性能が必要な人は限られてくると思いますが。ここまでくると、Ryzen Threadripper(24/32/64コアあり)とかがいいかもですね。こちらRTX 3090搭載モデルにThreadripper搭載モデルがあるので、チェックしてみて下さい。ゲームのベンチマークスコアも紹介しています。
RTX 3090は4万4710ですよ。おそろしいスコアですね。2K、4Kでゲームをプレイしたい人はRTX 3090が良いですが、標準のFHDでいい場合はRTX 20シリーズ十分ですね。
本機種は筐体も大きく、リアに1つフロントに2つのファンが付いているので、エアフロ―は抜群に良いですね。
おすすめ機種
スペック | レビュー | |
<48万9800円> |
Ryzen 9 3950X RTX 3090 メモリ32GB SSD 1TB 電源1200W(Platinum) |
文句なしの、完全無欠スペックです!ストレージを増やせば完璧の中の完璧です! |
<17万4800円> |
Ryzen 7 3700X RTX 2060 メモリ16GB SSD 500GB+HDD 2TB |
バランスの良い構成で、ここ最近の傾向を見ると人気のスペックだと思います。普通に困る事は無いと思います。 |
<22万9800円> |
Ryzen 9 3900X RTX 2070 Super メモリ16GB SSD 500GB+HDD 2TB 電源700W(定格650W) |
ハイエンドモデルのスペックで言う事ないですが、電源が小さく、Bronzeなので、750W(GOLD)/+3000円に変更をおすすめます。 |
<19万9800円> |
Core i7-10700 RTX 2070 Super メモリ16GB SSD 500GB 電源750W(GOLD) |
マザボには人気のASUS製が使われており、しっかりとしたスペックです。こだわり派にも納得がいく仕様です。 |
まとめ
色々と機種が多くて混乱するかもしれませんが、最後におすすめ機種から特におすすめの機種をピックアップしました。
スペック | 価格 | |
Core i5-10400 RTX 2060(GTX 1660Tiもおすすめ) メモリ 8GB SSD 500GB(最低+1TB推奨) |
RTX 2060/ 10万9800円 GTX 1660Ti/ 9万7800円 |
|
Ryzen 5 3600XT RTX 3080 メモリ 16GB SSD 500GB |
19万9800円 | |
Core i7-10700 RTX 2070 Super メモリ16GB SSD 500GB 電源750W(GOLD) |
19万9800円 |
予算が20万あれば、RTX 3080搭載モデルが断然お得ですね。