HP Elite Folio(2021年モデル)のレビュー・外出用にピッタリのモバイルノート

WiFi6やLTE 5G対応の2 in 1 PCで、持ち運び用にピッタリの13.5型・1.32㎏と軽量です。プロセッサーにはクアルコムのSnapdrogaon 8cx Gen 2が搭載で、スマホの様に常時接続・常時電源ONが可能になっています。

持ち運び用の機種としては優秀で、移動が多く、外出先でも簡単な作業をしたいというビジネスパーソンにお勧めです。

HP Elite Folioのスペックレビュー

HP Elite Folioの外観 メディアモード・右斜め前から

CPU Qualcom Snapdragon 8cx Gen 2
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 最大512GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(13.5型) WUXGA+ 光沢あり マルチタッチ 400nit
画面比 3:2
OS Windows 10 Pro ARM
無線 WiFi6、5G LTE、Bluetooth 5
オーディオ Bang &Olfsen、スピーカー4つ、デュアルマイク
生体認証 顔認証
寸法 298.6×229.6×16.1㎜
重さ 1.32㎏
バッテリー 最大24.5時間/4セル・46Wh
保証 1年間
付属 HP Elite スリムアクティブペン
価格 18万4580円~

CPUにはSnapdragon 8cx Gen2が搭載で、Snapdragonと言えばスマホに多く搭載されているので、聞いたことがある人も多いと思います。ただし本機種搭載のものはパソコン用に設計されたもので、省電力でバッテリー駆動時間が延び、スマホの様にすぐにスリープから復帰するので、外出用としての使い勝手が良くなっています。

メモリはLPDDR4xで、最大16GBと大容量搭載可能、ストレージも最速タイプのM.2 PCIe NVMeで、起動もデータ移動も速いです。

ディスプレイは13.5インチで画面縦横比が3:2になっており、縦により多くの情報が表示されるので13.5型と言っても14型以上の表示情報があります。また、解像度はFHD相当のWUXGA+で、光沢パネルで輝度が高く、IPS液晶なのでコントラスト比も高いです。

無線環境は抜群で、WiFi6に5G LTE対応、そして1.32㎏と軽くバッテリー駆動時間は最大24.5時間です!外出が多い人でも安心して出かけることができますね。

軽作業中心で、外出が多いビジネスパーソン向けの機種です。

公式サイト

ライバル機種

HP Elite Folioと比較機種の筐体

<左から本機種・Lenovo ThinkPad X1 Titanium・ThinkPad X13 Gen 2>

本機種 X1 Titanium ThinkPad X13 Gen 2
CPU Qualcom Snapdragon 8cx Gen 2 Core i5-1130G7/1140G7
Core i7-1160G7/1180G7
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7/1145G7
Core i7-1165G7/1185G7
メモリ 16GB 16GB 32GB
ストレージ SSD 512GB SSD 1TB SSD 2TB
グラフィックス CPU内蔵 Iris Xe Iris Xe
UHD
ディスプレイ FHD
画面比3:2
13.5型 2.2K
画面比3:2
FHD、2.5K
画面比16:10
無線 WiFi6、5G LTE WiFi6、4G/5G LTE WiFi6, 4G/5G LTE
バッテリー 24.5時間 16.8時間 24時間
重量 1.32㎏ 1.15㎏ 1.19㎏
その他 2 in 1 PC 2 in 1 PC
Thunderbolt 4
Thunderbolt 4
価格 未発表 22.9万円~ 10.9万円~

各機種の特徴です。

  • 本機種・・・タブレットにキーボードが付いた機種と言う表現が一番合う機種で、低負荷な事を外出先でする場合に合う
  • X1 Titanium・・・ハイスペック機種で、メイン機種としても使えるほどの性能。同じく2 in 1 PC
  • X13 gen 2・・・2 in 1 PCでなく普通のPCだが、小型軽量で高性能

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアの比較です。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種

青・・・比較

Core i7-1160G7  10981
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1130G7  10483
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1115G4  6546
Snapdragon 8cx Gen 2  4103

本機種はSnapdragonなのでインテルには性能では及びませんが、バッテリー駆動時間が長い、スリープからの復帰が早いなどタブレット的な特徴があります。

メリット・デメリット

良い点

・レザー柄のカバーで高級感がある
・2 in 1 PCでどこででも使いやすい
・ファンが無いので静か

残念な点

・性能が控えめ
・もうちょっと軽ければ移動にも便利だった

HP Elite Folioの特徴

HP Elite Folioの外観 正面

画面占有率が88.3%と大きく、ベゼル(画面の黒い枠)がかなり細いですね。上部はWebカメラがあるので若干太いですが、左右下のベゼルは極細です。見た目もおしゃれだし、視界に邪魔な部分が入らないので見やすいですね。

HP Elite Folioの外観 左斜め前から

寸法は幅298.6㎜、奥行き229.6㎜、厚さ16.1㎜と小型で、カバー付きでこの薄さはすごいですね。 大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べると、幅+0.16㎝、奥行き1.96㎝とほぼ同じサイズです。小さめのカバンにも余裕で入ります。

HP Elite Folio 閉じた状態の右側面

高さは16.1㎜で、一円玉(直径20㎜)の約3/4サイズです。カバンに入れてもかさばりにくいと思います。重さは1.32㎏と、カバー付きでこの重さは合格点だと思います。

HP Elite Folioの外観 背面

そのカバーは、今海外で流行りの「ヴィーガンレザー(ポリ塩化ビニル)」で、見た感じレザーっぽいですね。

HP Elite Folioのヴィーガンレザーカバー

ちゃんと革のしわまであります。

HP Elite Folioの筐体エッジ

エッジもちゃんと加工されていて、丸みを帯びてレザーに包まれています。ボディの90%はリサイクルされたマグネシウムが使用されており、振動吸収性や軽量性の高い素材です。

HP Elite Folio 閉じた状態の左側面

個人的に一番感心した事は、ここ最近のHPのハイエンドノートはディスプレイ開閉部分が「くの字」になっていて、指が引っ掛かりやすく、ディスプレイが開けやすいんですよね。ディスプレイの開閉は毎日するので、意外に助かります。

HP Elite Folioのキーボードとディスプレイの接続部分

キーボード面とディスプレイを繋ぐヒンジ部分です。精巧な造りですね。HP Elite Folioの外観

もちろん、ディスプレイの角度も変えることができます。

2 in 1 PC

HP Elite Folioのモード

本機種は3つのモードにできるので、場所を選ばずに使いやすい形状で使うことができます。

HP Elite Folioの外観 メディアモード・右斜め前から

メディアモードではディスプレイを前面に移動させ、キーボードを隠す形にできます。必要ないものが視界に入らないので、動画視聴などより没入感が増しますね。

HP Elite Folio(2021年モデル) タブレットモード

タブレットモードは電車などの移動中や、イラストを描くとき、メモを取るときに使いやすいです。

HP Elite Folioの外観 右斜め前から

「クラムシェルモード」では通常のノートパソコンのタイプで、がっつりと作業をするときに使いやすいですね。

2 in 1 PCは、使い勝手が高いので人気ですね。

キーボード

HP Elite Folioのキーボード

キーボードにはアクティブペンを収納でき、一緒に充電もされるので、使いたいときに「アレ?ペンどこ?」や、「充電がない・・・」なんて言うこともないですね。

キーピッチ(1つのキーから次のキーへの距離)は18.4㎜x18.4㎜と標準的で、キーストロークは1.3㎜と若干浅いですが、ラバードームキーなので「打感」があります。

また、キーボードはバックライト付き、静音キータッチ、そして防滴機能付きです。

MILスペック

HP ビジネスの品質テスト

HPのノートパソコンは高い品質で有名ですが、それもそのはず。12万時間に及ぶ耐久性テストを行っており、5万ものテストがあるそうです。

これに加えて、落下や衝撃、振動、気温・湿度変化などの19の「米軍の物資調達規格(MIL-STD 810H)」に準拠したテストをパスしています。

すごい量のテストをやっていますね。

CPU

CPUにはQualcom Snapdragon 8cx Gen 2が搭載で、パソコン用に作られたものですが、どちらかと言うとスマホやタブレットの仕様に似ています。

Qualcom Snapdragon 8cx Gen 2
コア/スレッド 8/8
グラフィックス Qualcom Adreno 690
キャッシュ 4MB
TDP 7W

こちらはArm系のCPUなので、ARM 64アプリ、ARM32アプリ、もしくは32bit(x86)アプリで動作するので、通常の64bitのアプリは使えません。

どういうことかと言うと、通常アプリの開発をする時は利用者が多いので、Windows向けのアプリを作ります。なので、一般的なインテルやAMDのCPUを搭載したパソコンだと、いろんなソフトが使えるんですね。

ただし、本機種はARM系なのでほぼ使えません。(正確に言うと、エミュレーションをしたら一般的に流通しているアプリも使えるようになるとのことです)

なので、普通のパソコンの様にいろいろなアプリを入れて使うことを考えている人は、注意が必要ですが、そういったものは使わずに動画を見たり標準搭載しているアプリを使うくらいなら問題ありません。

また、TDPが7Wと低く、ファンレス(CPUを冷やすファンが無い設計)になっていることから、そこまで高い性能ではないです。あくまで、「低負荷な作業をするのに向いている」CPUです。

このCPUを使うメリットも当然あり、省電力なのでバッテリー駆動時間が長い、ファンレスなので静か、スリープからの復帰が速いなど挙げられます。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種

青・・・比較

Core i7-1160G7  10981
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1130G7  10483
Core i5-1135G7  10098
Core i7-10510U  6939
Core i3-1115G4  6546
Snapdragon 8cx Gen 2  4103
Core i3-10110U  4052

ディスプレイ

HP Elite Folioのディスプレイ

右にスライドできます↓

解像度 光沢/液晶 輝度 ディスプレイ
WUXGA+
1920×1280
あり/IPS 400nit ゴリラガラス5
WUXGA+ フルHDと同等解像度で、ディスプレイの画面縦横比が3:2
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250nitが標準
ゴリラガラス 正式名称はCorning Gorilla Glass 5で、タブレットやスマホに使用される強度が高く、傷がつきにくい素材

ディスプレイは高解像度のフルHD相当で、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶が搭載です。また、画面の縦横比が通常の16:9じゃなく3:2なので縦に表示される情報が増え、14型以上の情報が表示されます。

16:9の画面と3:2の画面の比較

かなり見やすくなっていますね。

HP Elite FolioのWebカメラ

HD 720pのWebカメラに、顔認証システムのIRカメラも搭載です。Webカメラを使用しないときは、プライバシーシャッターという物理シャッターを閉じればプライバシーも守られます。

公式サイト

メモリ

メモリはパソコンの作業台で、より大きなメモリは処理が速く、大きなデータも扱いやすくなります。

メモリはオンボードで8GB(4GBx2)か16GB(8GB x 2)で、メモリが2枚使用されているので1枚のメモリよりも処理速度が速くなっています。

ただし、CPUが対応しているメモリがLPDDR4x-2133MHzと動作周波数(MHz)が低いものが搭載なので、大きなデータを扱う際は一般的なノートパソコンに比べて遅さを感じると思います。

ストレージ

SSD(PCIe) SSD(SATA) HDD(本機種非搭載)
最大データ転送速度 最大32Gbps 最大6Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 15秒前後 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 中価格 安い

ストレージはデータを保管する場所で、パソコンの起動時間やデータ移動速度に影響があるパーツです。

本機種搭載のストレージはM.2 PCIe NVMe、PCIe 3.0×4というデータ転送速度が速いものが搭載なので、パソコンの起動も速く、Web閲覧なども快適にできます。

バッテリー駆動時間

バッテリーは4セル・46Whで、最大24.5時間のバッテリー駆動時間があります。また、90分の充電で約90%の充電も可能です。

無線(WiFi6・LTE)

次世代通信規格のWiFi6と5G LTEに対応しており、無線環境は最高ですね。

WiFi6は現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっており、今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

LTEはQualcom Snapdragon x55 5Gで、今までの4G回線と比べると20倍という桁違いに速くなっています。

  • 4G LTE・・・下り最大450Mbps~1Gbps
  • 5G LTE・・・下り最大10Gbps~20Gbps

Qualcom snapdragon x55 5gの対応バンド

対応バンドはこちらになり、携帯大手3社の重要バンドにはすべて対応しています。

4G

  • docomo・・・1,3,19,21
  • au・・・1,18
  • softbank・・・1,3,8

5G

  • docomo・・・77、78、79
  • au・・・77、78
  • softbank・・・77、78

LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioが価格も安く種類も豊富です。

オーディオ

HP Elite Folioのキーボード

オーディオはデンマークの高級老舗オーディオメーカーのBang & Olfsenで、キーボード面の左右に1つずつと側面に1つずつの合計4つのスピーカーが付いているので、音楽を聴いたり動画を見たりと、より質の高い音が楽しめます。

また、内蔵マイクが2つ搭載でノイズキャンセリング機能付きなので、ビデオ会議でも相手に声がクリアに伝わりやすいし、相手の声も聞き取りやすいですね。

インターフェイス

HP Elite Folio 閉じた状態の左側面

HP Elite Folio 閉じた状態の右側面

インターフェイスはUSB-Cが2つのみで、最大5Gbpsのデータ転送速度、給電機能付き、Display Portに出力機能付きです。

ちょっと寂しいインターフェイスですね。

サポート・保証

標準保証は1年間引き取り修理・パーツ保証・電話サポートになります。引き取り修理とは、万が一の際は、HP指定業者が自宅や会社まで伺い、PCを引き取り、リペアセンターに配送、修理後郵送してくれるサービスです。家まで来てくれるので楽ですね。

まとめ

バッテリー駆動時間も長く、軽い、しかもおしゃれなので人気が出ると思います。また、スピーカーが4つも搭載されているので、音楽好きや動画視聴が多い人にはたまらないかもしれません。

ただしプロセッサーがARM系という普通と違う(?)ものが搭載しているので、パソコンに詳しい人、もしくはアプリを使わない人などに合うと思います。

性能的には、Web閲覧や動画視聴などの低負荷な事しかしないのであれば、十分な性能だと思います。

MacもARM系のプロセッサーに変わったりと今後伸びていくことは間違いないので、先行投資としての購入はありかもしれませんね。

公式サイト