スタンダードノートのPavilionにも、ついにインテル11世代CPU搭載モデルが販売スタートしました。
本機種の特徴は、「高性能で低価格」に尽きると思います。性能や機能は普段使い用でも十二分で、USB-AやHDMIもあるのでビジネス用途でも問題なく使えます。
15.6型と大きなため据え置き用として使いやすいと思いますが、重さは1.71㎏と、このサイズにしては軽い方なので、時々持ち運ぶことがあっても問題ないと思います。
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Contents
HP Pavilion 15-eg0000のスペックレビュー
<フォグブルー>
カラー | セラミックホワイト、フォグブルー |
---|---|
CPU | Intel core i3-1115G4 Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス Iris Xe |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPSタッチディスプレイ 光沢あり |
OS | Windows 10 Home |
Microsoft Office | Office Home & Business 2019搭載可能 |
無線 | WiFi6、Bluetooth 5.0 |
生体認証 | 指紋センサー |
セキュリティ | Windows Defender、TPM、セキュリティロックケーブル用スロット、マカフィーリブセーフ30日版 |
寸法 | 360x234x17.9㎜ |
重さ | 1.71㎏ |
バッテリー | 最大8時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 5.9万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUには、最新のインテル第11世代CPUが搭載です。前世代のCPUと比べても大幅に性能が上がっており、年々、Webサイトに表示されるコンテンツがリッチになっているので、CPUの性能が高いとストレスフリーですね。
Core i3でも高い性能があり、より快適に使う場合やビジネス用途ではCore i5にCore i7も選べます。また、Core i5とi7にはIris Xeという内蔵グラフィックスが搭載で、動画編集や画像編集がしやすくなっています。
メモリはデータ処理速度が速いDDR4-3200MHzが搭載で、オンボードでなくスロットが2つになっています。ストレージはデータ移動もパソコンの起動も速いSSD M.2が搭載で、パソコンの起動時間は約10秒ほどです!
ディスプレイには標準的なフルHD IPS液晶になっており、高画質で見やすく、タッチパネルなのでタブレットの様に画面を触って操作も出来ます。
指紋センサー搭載なのでサインインは一瞬で終わるし、次世代通信規格のWiFi6にも対応しているので、混みあった回線でも安定した高速通信が可能です。
バッテリー駆動時間が最大8時間と長くないですが、45分の充電で50%まで充電できる急速充電機能付きなので、外出時でもどこかの時点でサクッと充電すれば長時間使えます。
全体的に標準以上の性能で、家や会社で「がっつり使うメイン機種」として使用できる性能があります。
Pavilion 15-eg0000の特徴
本機種にはフォグブルーと、セラミックホワイトの2種類があり、どちらもおしゃれな外観をしていますね。ベゼル(画面の黒い枠)が結構細く、画面占有率は86%と高いです。ベゼルが細いと単純に画面が見やすいし、ボディも小型軽量にできます。
天面とキーボード面はアルミニウム素材を使用しているので、軽量化をしつつ耐久性も高くなっています。セラミックホワイトの天板は「アニオン電着塗装」で加工されており、指紋が付きにくく引っかき傷にも強いという特徴があります。
寸法・重さ
寸法は幅360㎜、奥行き234㎜、高さ17.9㎜で、前世代モデルより小型化が進んでいます。上下のベゼルがかなり削減されたので、奥行きが-12㎜になっていますね。
幅 | 奥行き | 高さ | 重さ | |
本機種 | 360㎜ | 234㎜ | 17.9㎜ | 1.71㎏ |
Pavilion 15-CS | 361㎜ | 246㎜ | 18㎜ | 1.82㎏ |
重さは1.71㎏と100g以上軽くなりましたが、持ち運びしやすい重さではないので、主に据え置き用として使い、時々持ち運ぶこともあるというのであれば気にならないと思います。
コネクテッド・モダンスタンバイ
通常、パソコンを使用時に閉じると「スリープ」モードになるのですが、本機種はConnected Modern Stand-byと言って「低電力で動作し続ける」ので、次にディスプレイを開くと、例えばすでにメールを受信していたりと、情報がアップデートされています。また、スリープ機能よりも復帰が速いという特徴があります。
移動中にサクッとメール確認したい人には、使いやすいですね。
キーボード
キーボードの右下には指紋センサーがあるので、サインインは一瞬で終わります。
キーボードにはバックライト付きなので、暗い所でもタイピングがしやすいし、テンキー(数字のキー)付きで資料作成などもしやすいです。
また、本機種は「リフトアップヒンジ」というディスプレイを開いたときにキーボードに傾斜が付く設計なので、タイピングがしやすく、底面にある吸気口もより空気を取り込みやすくなるため、排熱効率も上がっています。
CPU
Core i7-1165G7 | Core i5-1135G7 | Core i3-1115G4 | |
製造プロセス | 10nm SuperFin |
10nm SuperFin |
10nm SuperFin |
コア/スレッド | 4/8 | 4/8 | 2/4 |
キャッシュ | 12MB | 8MB | 6MB |
グラフィックス | Iris Xe | Iris Xe | UHDグラフィックス |
基本クロック | 2.8GHz | 2.4GHz | 3.0GHz |
ブーストクロック | 4.7GHz | 4.2GHz | 4.1GHz |
CPUは最新のインテル第11世代CPU搭載で、性能はCore i3 < Core i5 < Core i7の順に高くなります。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
注)スコアは平均値で、状況やスペックにより前後します
Core i3でも第10世代Core i5並みのスコアがありますね。スコアは6564と、もうちょっとで「ビジネス用途でも快適に使える目安」のスコアですね。
Core i5とi7は、さすがにかなり高い性能です。i5とi7は4コア8スレッドなのでより快適に使えるし、グラフィック性能(Iris Xe)も高いので、画像編集や動画編集もやりやすくなっています。
<アプリの数は例です>
グラフィックス
グラフィックスは内臓グラフィックスでは最高性能があるIris Xe(Core i5,i7)と、インテルUHDグラフィックス(Core i3)が内蔵されています。
注)Core i3のみ未確認で、一般的なインテルUHDグラフィックスの性能を記載しています。どちらにしても、性能は普通クラスだと予想されます
Iris Xeは外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce GTX 660並みの性能があるので、今まで以上に動画編集や画像編集がやりやすくなっています。すごい性能です!
ディスプレイ
解像度 | 液晶 | 光沢 | 輝度 | タッチディスプレイ |
フルHD 1920×1080 |
IPS | あり | ー | 〇 |
一般的な高解像度のフルHDで、コントラスト比が高く、視野角も広いIPS液晶になっています。
また、タッチディスプレイなので、スマホやタブレットの様に画面を触って操作できるので、便利です。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きいとより快適にパソコンが動作します。
本機種には8GB(4GBx2)か16GB(8GBx2)の2種類があり、通常、8GBあれば困ることはないです。より快適に使いたい人や、ビジネス用途で、と考えている人は16GBモデルを選んでもいいと思います。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、メモリスロットは2つになります。メモリは8GB1枚よりも4GB2枚での方が処理が速く、動作周波数(MHz)が高いと、より速い処理速度があります。
本機種はメモリ2枚組だし、3200MHzの現行最高速の周波数があるのですごく良い組み合わせになっています。
ストレージ
ストレージはデータ転送速度が速く、パソコンの起動も速いSSD M.2 PCIe NVMeが搭載です。
以前主流だったHDD(ハードディスクドライブ)と比べると、使い勝手がかなり良くなっています。
SSD | HDD | |
最大データ転送速度 | 16Gbps~32Gbps | 6Gbps |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
バッテリー
バッテリーは最大8時間とあまり長くありませんが、基本的に持ち運びが少ない人向けの機種なので、妥当かなと思います。
45分で50%まで充電できるので、屋内で場所を変えながら使う場合は、時々充電していたら問題なく使えると思います。
WiFi6
WiFi6は次世代通信規格で、5G回線と共に注目されている通信規格です。
WiFi6の何がすごいかと言うと、
- 理論値ベースの最大通信速度が9.6Gbps(WiFi5は6.9Gbps)
- 一度に多くの電波を飛ばせるので、安定した通信が可能
で、簡単に言うと、今まで以上に安定して高速回線で通信ができるようになりました。
セキュリティ
スタンダードモデルのPavilionにしては、多くのセキュリティが付いています。ビジネス用かと思うほどです。
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティでウイルス対策機能がある
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納
- パワーオンパスワード・・・電源を入れた時に入れるログインパスワード
- アドミニストレーターパスワード・・・管理者以外はソフトウェアなどをダウンロードする時に、管理者の認証・パスワードが必要にできる。子供が有害なものをダウンロードしないように等の時に使います
- セキュリティロックケーブル用スロット・・・PCを持ち運びできないようにワイヤーを設置する箇所。展示品などについているようなワイヤーが使用可能
- マカフィーリブセーフ・・・セキュリティソフト30日試用版
インターフェイス
右側面には、セキュリティロックケーブル用スロット、USB Type-A、電源コネクタがあります。
左側面には、HDMI、USB-AとUSB-C、microSDカードリーダーにヘッドフォンとマイクジャックがあり、USB-Cは給電充電対応、Display Port 1.4(映像出力付き)になります。
メディアカードリーダーが小さいMicroSDカードのみの対応なので、通常のSDカードを使う場合はUSB-A(もしくはC)ポートで読み込むカードリーダーの購入が必要です。
それ以外だと、必要なものは全部あると思います。問題なしですね。
保証・サポート
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついています。
パソコンに同梱される「パソコン入門書」を見ながら設定や使い方を見ることが出来、分からない場合は電話でサポートを受けることが出来るので、安心して購入できます。
保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
まとめ
人気のPavilionで11世代CPU搭載モデルが出たのは、嬉しいですね。スペック的にも申し分ないし、SDカードリーダーがあれば完璧でしたが、それでも1000円くらいで購入できるので影響は小さいと思います。
高画質のディスプレイに高品質なメモリやストレージを採用しているので、サクサク快適に使えますね。
個人的にはWiFi6に対応しているのが、一番ポイントが高いです。