HP Pavilion Aero 13-be(2023年モデル)のレビュー

普段使いモデルとしては、最軽量の部類に入るんじゃないかと思うくらい軽い、Pavilion Aero 13です。ビジネスモデルならLifeBookなど世界最軽量の機種もありますが、普段使い用PCではあまり見ないですね。しかも、価格は10万円台からです。

13インチで957gと超軽量で、全体的なスペックも高い機種です。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4.2 out of 5 stars
コスパ 4.7 out of 5 stars
総合評価 4.5 out of 5 stars

 

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Pavilion Aero 13-be2000のスペック

APU Ryzen 5 7535U
Ryzen 7 7735U
メモリ 8/16GB
ストレージ SSD 最大512GB
グラフィックス Radeonグラフィックス
ディスプレイ(13.3型) WUXGA IPS 400nit sRGB 100%
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
生体認証 指紋センサー
セキュリティ TPM、パワーオンパスワード、アドミニストレーターパスワード
寸法(幅×奥行×高さ) 298 × 209 × 16.9㎜
重さ 957g
バッテリー 12時間
保証 1年間
価格 10.9万円~

パソコンの頭脳であるCPUは最新のRyzen 7000シリーズで、上位モデルのZen 3+ アーキテクチャになります。CPUの最大温度が95°と低いので、高負荷な作業を長時間しやすくなっています。

メモリはLPDDR5-6400で、オンボード・最大16GBと大きく、ストレージは高速データ転送速度があるM.2 PCIe NVMeで、最大512GBと大容量です。SSDの速度が速いので、パソコンの起動も10秒ほどと速いです。

ディスプレイはWUXGAと言ってフルHDより縦に長く、画面アスペクト比が16:10と縦に長いので13.3型と言っても14型以上の情報が表示されます。また、輝度は400ニトと明るく、画像編集をするようなクリエイターにも向いたsRGB 100%の色域があります。

957gとかなり軽量でコンパクトな機種、それでいて表示情報も多いので、外出先でも作業がしやすい機種です。

また、最新のWi-Fi 6Eに対応しており、安定した高速回線で通信も可能です。

その他のスペックはWindows 11 Homeに、指紋センサーも搭載、Webカメラは92万画素、USB Type-CはDiplayPort 1.4機能付きで、モバイルモニターなどの仕様もできます。

バッテリー駆動時間は12時間と、そこまで長くないですが、半日くらいの外出であれば十分な長さです。

とにかく軽い機種で、持ち運びが多い人に向いています。

 

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

HP Pavilion Aero 13-be<本機種・Aero 13-be2000>

2022年に発売された、Aero 13-be1000と同じ筐体を使用しています。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)

旧モデル 本機種
CPU Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
Ryzen 5 7535U
Ryzen 7 7735U
メモリ DDR4-3200 16GB LPDDR5-6400 16GB
ストレージ SSD 512GB
ディスプレイ
画面比
WUXGA IP
16:10
無線 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6E
バッテリー 11時間 12時間
重量 957g
寸法 298 × 209 × 16.9㎜

変更点です。

・CPUがRyzen 7000シリーズに変更
・バッテリー駆動時間が少し伸びた
・Wi-Fi 6Eに対応、Bluetoothが5.2から5.3に変更
・背面のロゴが変わった

頑丈で軽量な筐体を作ってしまったので、もう、これ以上変更できないんじゃないかと思います。2021年から、同じ筐体で変わりがありません。まぁ、そのくらいセンセーショナルな機種です。

こちらは、CPUの性能を測るCPU Markのスコアです。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Ryzen 7 7735U  21486
Ryzen 7 5825U  18328
Ryzen 5 5625U  15108

 

 

Pavilion 13-be2000の特徴

HP Pavilion aero 13-be2000 左斜め前から

本機種はベゼル(画面の黒い枠)が細く、おしゃれですね。もちろんベゼルだけじゃなく、筐体自体もスリムで、

  • 幅298㎜
  • 奥行き209㎜
  • 高さ16.9㎜

で、A4サイズ(297×210㎜)よりも少し大きいサイズです。

 

HP Pavilion Aero 13-be0000 右側面

高さは最薄部が16.9㎜、最厚部が18.9㎜と薄いので、カバンにもすっぽり入りやすいし、重さはたったの957gなので持ち運びが楽です。一般的な13型の重さは1.3㎏なので、いかに軽いかが分かりますね。

 

HP Pavilion Aero 13-be0000 セラミックホワイトとピンクベージュ

カラーはセラミックホワイトとピンクベージュの2種類があり、色が選べるのもさすがHPですね。

 

HP Pavilion aero 13-be2000 左側面インターフェイス

ちなみにディスプレイを開く開閉部分が「くの字」になっており、指に引っ掛かるので開けやすくなっています。

 

HP Pavilion aero 13-be2000 リフトアップヒンジ

リフトアップヒンジを採用しており、ディスプレイ下部が机にあたり、キーボードに傾斜が付くようになっています。

タイピングがちょっとしやすくなっています。

 

HP Pavilion aero 13-be2000 右斜め前から

指紋センサーも搭載しているので、サインインも楽です。

 

 

素材

HP Pavilion Aero 13-be 背面

素材は耐久性も高く、高級感のあるマグネシウム合金です。通常のPavilionは樹脂素材がほとんどですが、本機種は上位モデルなので素材から違うものを使用していますね。

ちなみに、背面のロゴはプレミアムモデルにのみ使用されるロゴに変更され、より洗練された外観になりました。

こちら↓は、旧モデルのロゴです。私はこのロゴが好きじゃないので、ロゴが変わってうれしいです(笑)。

HP Pavilion aero 13-be2000 背面

 

 

キーボード

HP Pavilion Aero 13-be キーボード

HPのキーボードは特徴的で、通常一番端にある「Enterキー」や「バックスペースキー」が1つ中に入っており、若干慣れが必要かもしれません。

キーボードは暗がりでも作業がしやすいバックライト付きで、キーピッチ(キーの中心から次のキーまでの距離)は縦横18.7㎜×18.4㎜と13型なのに大きめなので、手が大きな人でも使いやすいと思います。

キーストローク(キーを押し込む距離)は1.3㎜と標準的で、軽めのタッチでタイピングした方が打ちやすいと思います。

 

CPU

Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735UU
製造プロセス 7nm
アーキテクチャ Zen 3+
コア/スレッド 6/12 8/16
L3キャッシュ 16MB
GPUコア 6 12
基本クロック 2.9GHz 2.7GHz
ブーストクロック 4.55GHz 4.75GHz
TDP 28W

アーキテクチャがZen 3+になっており、クロック数が上がり、Ryzen 7のGPUコアが12と増えていますね。

Zen 3+はZen 3と比べ、以下の点が変わっています。

・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能はRyzen 5000シリーズの最大2倍
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応

USB4に対応したのは、すっごく評価できますね。今まではIntel搭載PCとRyzen 6000シリーズ搭載PCのみ使えたので、今後、ビジネス用途でのAMDの購入者も増えると思います。ただし、本機にはUSB4はありません。

 

CPU Markスコアです。順当に、インテル13世代と同じくらいの性能ですね。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1360P  21549
Ryzen 7 7735U  21486
Core i5-1340P  20197
Ryzen 7 5825U  18328
Core i7-1355U  16378
Ryzen 5 5625U  15108

 

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、動画編集や画像編集、3Dゲーム、そして複数画面を使ったり、Officeワークなどもやりやすくなります。

詳しいベンチマークは、入手次第情報をアップデートします。

 

 

ディスプレイ

HP Pavilion Aero 13-be0000 正面

解像度 光沢 液晶 輝度 色域
WUXGA
1920×1200
なし IPS 400nit sRGB 100%
FHD フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920 × 1080ドット
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準

 

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、13.3インチでも14インチ(16:9)以上の情報が表示されます。

これは13.3型16:10のディスプレイ(左)と、14型16:9のディスプレイを並べたものですが、左の13.3型の方が縦に表示される情報が多いですよね。上下にスクロールする回数も減り、作業効率が高くなっています。

色域もsRGB 100%とクリエイターにも向いた広い色域で、色鮮やかです。

こちらは一般的なノートパソコンに搭載されるディスプレイ(右)と、sRGB 100%のディスプレイ(左)を一眼カメラで撮影したものですが、全然違う色になっていますね。

Webサイトを見ても、全然色が違うし、画像や動画を見る時もより鮮やかです。

また、輝度は400ニトと高く、屋外でも使いやすいです。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5-6400MHzで、オンボード最大16GBになります。動作周波数が6400MHzと高く、より高速にデータを処理できます。

ヘビーユーザーにも使いやすいスペックですが、オンボードのため増設や換装はできません。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機種には高速モデルのM.2 PCIe NVMeが搭載で、パソコンの起動も約10秒と速いですね。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  ~600MB/秒
 ~200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

 

インターフェイス

インターフェイスはミニマムですが、ビジネス用途でない限り困ることはないかなと思います。ビジネス用途でご利用をお考えの人は、ドックを持っていたら使いやすくなります。

HP Pavilion aero 13-be2000 左側面インターフェイス

左側面インターフェースはHDMI 2.1、USB-A(最大データ転送速度5Gbps)、USB Type-C(同10Gbps、Powerdelivery・Display Port出力機能)、ヘッドフォン/マイクジャックがあります。

 

HP Pavilion aero 13-be2000 右側面インターフェイス

右側面にはUSB-A(同5Gbps)と電源コネクタになります。

 

 

サポート

HPのサポートと保証

HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。

購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料

 

 

ライバル機種

モバイルPCで、1㎏前後の機種が比較検討になると思います。

こちらに1㎏以下のPCをまとめているので、比較材料として読んでみてください。

1㎏以下の軽量ノートパソコン26選・重さ順ランキング

 

まとめ

良い点

・957gと軽量コンパクト
・画面アスペクト比が16:10と縦に長く、広色域のsRGB 100%
・Wi-Fi 6E対応
・マグネシウム合金の筐体で高級感があり剛性も高い

 

残念な点

・インターフェイスがミニマム

 

総合評価

個人向けのPCとしては十分なスペックがあり、困ることはないと思います。マグネシウム合金を使用した筐体で堅牢性も高く、高級感がありますね。

この価格のPCでこれだけのスペックだと、コスパが高い部類に入り、インターフェイス以外に困るような個所もないので、持ち運びが多い学生や社会人に合う機種です。

 

 

公式サイト