Lavie N15 2024年モデルのレビュー

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

2024年1月に販売開始したN15 2024年モデルになります。旧モデルからほとんど変更がなく、13世代CPUが1つ追加されました。

ただし、本機は貴重な光学ドライブ搭載モデルなので、DVDを焼いたり、編集をしたりする人に合います。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4.1 out of 5 stars
コスパ 2.9 out of 5 stars
総合評価 3.1 out of 5 stars

 

  NEC Lavieでは5月16日までGW得トクキャンペーンを行っており、CPUやメモリなどのアップグレードがお得になっています。このチャンスをお見逃しなく!

また、特別にLavieから当サイト専用クーポンを作っていただきました。通常クーポンよりも割引率が高く最大21%オフなので、ぜひご活用ください。コードは NAK-355-736-ETJC で、5月09日まで有効です。

Lavie N15 2024年モデルのスペック

内蔵グラフィックモデル Arcモデル
CPU Celeron 7305 Core i7-1360P
メモリ 最大8GB 最大32GB
ストレージ 最大1TB 最大2TB
ディスプレイ(15.6型) WXGA LED液晶 スーパーシャインビュー FHD IPS液晶 スーパーシャインビュー
OS Windows 11 Home/Pro
LAN Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット
WEBカメラ HD FHD
光学ドライブ なし
DVDスーパーマルチドライブ
ブルーレイディスクドライブ
なし
DVDスーパーマルチドライブ
オーディオ 2W×2、ヤマハ製AudioEngine機能搭載
生体認証 なし、指紋センサー
寸法(幅×奥行×高さ) 362.4 × 253.4 × 22.8mm 362.4 × 254.7 × 23.7mm
バッテリー(JEITA 2.0/3.0) 最大約8.5/4.5時間(標準バッテリ)
最大約15/6.8時間(大容量バッテリ)
最大約10/3.7時間
カラー パールブラック、ネイビーブルー、カームレッド、パールホワイト
質量 2.1㎏(標準バッテリ)
2.2㎏(大容量バッテリ)
2.2㎏
標準保証 1年間
価格 12.5万円~ 18.5万円~

 

本機はちょっとややこしいスペックをしており、違う機種だと思ったほうが良いくらいスペックに天と地ほどの差があります。

Celeronモデル(内蔵グラフィクモデル)は普段使い用PCとしては十分な性能で、簡単な作業をする人に合います。Intel Arc A350M搭載モデルはビジネスPCとしても上位モデルで、グラフィック性能はGTX 1650 Max-Qほどと高いのでクリエイティブワークをする人に向いています。

この2モデルは、全然違う用途になりますね。また、カラーも違うので、違うPCのように見えます。

それではスペックの解説です。

パソコンの頭脳であるCPUはローエンドモデルのCeleron 7305か、ハイエンドモデルのCore i7-1360Pになり、おおざっぱに言うと10倍ほど性能差があります。

両モデルともメモリは旧モデルのDDR4が搭載しており、なんでDDR5じゃないのかちょっと疑問です。

また、Celeronモデルは4GBと8GBのメモリがあり、4GBなんて使えたもんじゃないですが、のんびり使う人なら良いかもしれません。ただし、できれば8GBをおすすめします。

Arcモデルは最大32GBと大容量で、まず困ることはないと思います。

ストレージはデータ転送速度が速いSSDが搭載で、パソコンの起動もデータ移動もサクサクです。

ディスプレイはCeleronモデルはHD解像度(1366×768ドット)と、Lavie以外じゃ見かけることが少ない低解像度です。

Arcモデルは一般的なFHD解像度(1920×1080ドット)で、視野角が広いIPS液晶を採用です。ただし、18万円台のPCにしては物足りないスペックです。

また、どちらも光沢がある液晶で、スマホやタブレットのように背景が反射しやすいです。

その他の特徴はOSにはWindows 11 HomeかProが選べ、無線はWi-Fi 6Eに対応、ギガビットイーサネットもあるので有線でも無線でも高速通信が可能です。

Webカメラは高解像度のFHD 1080pかHD解像度があり、ちょっと大きめの2Wスピーカーが2つ、そしてヤマハ製AudioEngine機能が搭載しています。

また、生体認証(指紋センサー)はオプションで追加できます。

光学ドライブが搭載できるので分厚く大きな筐体で、重さは2.1㎏からになり、Celeronモデルは大容量バッテリーも選べバッテリー駆動時間も長めです。

インターフェイスは若干貧相で、もうちょっとどうにかしてくれたらと思います。ただし、RJ45があるので、有線でも無線でも使えるのはうれしいですね。USB Type-Cは1つしかなく、USB-Aは2つありますがデータ転送速度がは5Gbpsになります(USB Type-Cは10Gbps)。

総合的に見て、Celeronモデルは毎日PCを使わない人向け、もしくは1日1~2時間使ったりするような人に向いています。Web閲覧や電子書籍を読んだり、テキスト作業であればビジネス用途でも使えると思います。

Arcモデルはクリエイティブワークをする人や、Word、Excelなどグラフィックパワーがあったほうが仕事がはかどるという人に向いています。

 

 

公式サイト

 

2023年~2024年のトレンドと比較

2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

13世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
× ×
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.7㎏前後 バッテリー14時間以上
× ×

う~ん・・・って感じです。

 

 

旧モデルとの比較

<左/本機種・右/旧モデル>

旧モデルのLavie N15 2023年モデルとの比較です。実は、Arcモデルは旧モデルと同じ筐体を使用しており、Core i7-1360pが追加されただけになります。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 旧モデル
CPU Celeron 7305
Core i7-1360P
Celeron 7305
Core i3-1215U
Core i5-1235U
Core i7-1255U
Core i5-1240P
Core i7-1260P
メモリ 32GB
ストレージ SSD SSD+HDD
iGPU 内蔵グラフィックス
Arc
ディスプレイ WXGA/FHD
無線 Wi-Fi 6E
バッテリー 15時間 14.1時間
重量 2.1㎏~ 2.2㎏
寸法 362.4 × 253.4 × 22.8㎜
362.4 × 254.7 × 23.7㎜
362.4 × 254.7 × 23.7㎜

旧モデルからの変更点です。

・13世代Core i7が追加
・HDDがなくなった
・最大バッテリー駆動時間が若干伸びた
・最軽量モデルが100g軽くなった
・Celeronモデルの筐体が少し小さくなった

Arcモデルを見る限り、Core i7-1360pが追加されただけで他は同じですね。

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアの比較です。最大性能が15%ほど上がっていますが、選べるCPUが減ったのでローエンドかハイエンドの二択になりました。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1360P  21549
Core i7-1260P  18691
Core i5-1240P  17664
Core i5-1235U  14106
Core i7-1255U  13919
Core i3-1215U  10907
Celeron 7305  2665

 

それでは以下にて特徴をご紹介しますが、ArcモデルはCore i7-1360Pがあるかないかだけで旧モデルと全く同じなので、旧モデルの画像も一緒にご紹介します。

 

光学ドライブが搭載!

Lavie N15 2023モデル 側面<旧モデルの画像>

Lavieでは貴重な光学ドライブ搭載機種を作っており、本機にもDVDスーパーマルチドライブか、ブルーレイディスクドライブが搭載可能です。使う人は減ってきたとはいえ、まだまだ必要な人もいるので助かります。

 

カラーが多彩

Lavie N15 2024年モデルのカラーバリエーション

本機は4つの色があり、カラーバリエーションが豊富です。通常1色しかないですが、Lavieだと用途によって選んだりもできますね。

注)時期によっては選べるカラーも変わります

 

 

Intel Arc A350M搭載で、クリエイティブワークもできる

Intel Arcのロゴ

Arc A350Mはインテルが開発したグラフィックボードで、CPU内蔵グラフィックスに比べグラフィック性能が高いです。DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで比較します。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti  11768
RTX 3050  10718
GTX 1650  8033
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6784

GTX 1650 Max-Q並みの性能で、軽いゲームもできるほどですね。Arcにはディープラーニングに特化したMatrixコアとレイトレーシングに特化したRTユニットが搭載しているので、AI性能やレイトレーシング性能はGTX 1650 Max-Qよりも高いと思います。

クリエイティブワークをする人や、Excelなど多用する人はArcモデルはおすすめです。

 

 

こだわりのキーボード

Lavie N15 2023モデル キーボード

キーボードはテンキー付きで、下段にあるキーも2つを除き通常サイズなので、ミスタイプをしにくいと思います。主要キーは大きく、特に全矢印キーが大きいので使いやすいです。

また、エンターキーもかなり大きいので、手が大きな人にも小さな人にも使いやすいです。

旧モデルと同じくインテルArc A350M搭載モデルのみバックライトがついており、Celeronモデルはバックライトなしです。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は縦横19㎜と幅広く、キーストローク(キーを押し込む距離)は公称1.7㎜と悪くないです。

また、キートップには湾曲している「シリンドリカル形状」を採用しており、指がちょっとずれてもしっかりと中心を打てます。

 

本リフトアップヒンジを採用しており、ディスプレイを90度以上倒すとキーボードが持ち上がる仕組みになっています。キーボードに傾斜が付くので、ちょっとタイピングしやすいです。

ディスプレイ下部にはゴム足があるので、パソコンやデスクが傷つくことはありません。

 

Lavie N15 2023モデル 電源ボタンとソフトボタン

指紋センサーをカスタマイズから追加した場合は、電源ボタンと統合されるので、電源を入れたらサインインも完了します。

 

 

国内生産

NEC Lavie 国内生産

これ、珍しいですよね。普通はコスト削減のため中国などで製造されますが、Lavieは一貫して国内で生産しています。

Made In Japanで安心ですが、この分価格にも転嫁されています。

 

 

高画質FHD Webカメラ搭載

Lavie N15 2023モデル Webカメラ

Arcモデルは高画質のFHDカメラが搭載しており、CeleronモデルはHD解像度になります。ビジネス用途ならFHD解像度が欲しいですね。

 

筆者が旧モデルをレビューしたときはHD解像度でしが、それほど悪くない映りです。そういえば、旧モデルは「Webカメラの解像度が購入して手元に来ないとわからない」という不思議な機種でした。

 

 

その他の特徴

Arcモデルは同じ筐体なので、参考に旧モデルの写真をご紹介します。同じ筐体ですが、実機が来たら写真を差し替えます。

 

筐体は若干安っぽい手触りでしたが、光沢がある天板で見た目は良いです。

 

 

CPU性能

Core i7-1360P Celeron 7305
Pコア 4 1
Eコア 8 4
スレッド 16 5
L3キャッシュ 18MB 8MB
Pコア最大周波数 5.0GHz
Eコア最大周波数 3.7GHz
GPU実行ユニット 96 48
ベースパワー 28W 15W
最大パワー 64W 55W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 14000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1280P  22897
Core i7-1360P  21549
Core i5-1240P  17664
Core i5-1235U  14106
Core i7-1255U  13919
Core i3-1215U  10907
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Celeron 7305  2665

Celeronはひと際目立ちますね・・・。ちなみにCeleronモデルはSモードじゃありません。通常のHomeかProになります。

 

メモリとストレージは普通

メモリは旧モデルのDDR4-3200MHzで、Celeronモデルは4GBか8GB、Arcモデルは8GB/16GB/32GBになります。

旧モデルとはいえ悪くないメモリで、8GB以上を選べばストレスも感じずに使えます。

ストレージはデータ転送速度が速いSSDが搭載で、パソコンの起動もデータ移動もサクサクです。

 

 

ディスプレイ

Lavie N15 2023モデル 正面<画像はFHD IPS液晶>

Lavieは価格の割にディスプレイの品質が良くなく、一番安いCeleronモデルはWXGA解像度(1366×768ドット)が標準搭載です。

光沢ありの液晶なので反射しやすいですが、スマホやタブレットと同じ仕様なので気にならない人が多いと思います。

参考までに、同じだと思いますが旧モデルのディスプレイは

・最大輝度は237ニト

・sRGBカバー率61.8%、sRGB比62.2%

でした。価格の割に低品質です。

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは左に偏っており、右は光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブかブルーレイディスクドライブ)のみです。ポートは豊富ではないですが、困らない程度に困らない速度のものが搭載しています。

 

Lavie N15 2023 左側面インターフェイス

左から電源コネクタ、RJ45、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1が2つ、そしてヘッドフォン/マイクジャックになります。

データ転送速度はUSB-Cが10Gbps、USB-Aが5Gbpsになります。

 

Lavie N15 2023モデル 側面

右側面には、光学ドライブがあります。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)

最長5年まで延長できるので、安心ですね。

また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。

サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポート(フリーダイヤル)があります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。

NECのサポートは手厚いことで有名で、「デジタルライフレスキューサービス」もあり、パソコンだけじゃなくデジタル家電やゲーム機の設定方法、Officeの使い方、テレワークをしたいけどどうしたらいいかなど、幅広い質問ができます。しかも、フリーダイヤルなので、気軽に電話できますね。

 

 

まとめ

良い点

・ここ最近珍しい光学ドライブが搭載できる
・Arcモデルはグラフィック性能が高い

 

残念な点

・旧モデルから代わり映えがない

 

総合評価

旧モデルからCore i7-1360pが追加されただけで、そこまで代わり映えがない機種です。とはいえ、光学ドライブが搭載したハイスペック機種は少ないので、貴重ですね。

また、デジタルライフレスキューサービスなどサポートが手厚いので、パソコンに詳しくなくても安心して購入できると思います。

 

 

公式サイト