OMEN Transcend 14のレビュー 持ち運びがしやすい14インチハイエンドクリエイターPC

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

2023年夏ごろTranscend 14 16インチが発売されましたが、半年ほど遅れて2024年初旬に14インチの登場です。

インテル第14世代CPUを搭載し、2.8K OLEDディスプレイを搭載、そして高色域のDCI-P3 100%になります。ディスプレイだけじゃなく全体的に高いスペックで、しかもここ最近では珍しい14インチのクリエイターPCです。

持ち運びがしやすく、それでいてパワフルなので、家でも外でもがっつり作業ができます。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4.7 out of 5 stars
コスパ 4 out of 5 stars
総合評価 4.5 out of 5 stars

 

特別にHP様より本サイト専用の割引クーポンを作っていただき、「税込み13.2万円以上の個人向けモデル」を購入した場合は、割引価格からさらに7%OFFになります。

こちらの割引クーポンもどうぞ。[広告]【提供:株式会社日本HP】

金土日月開催の週末限定セールはこちらを、5/7までのGWセールはこちらからどうぞ。

パソコンガイド専用割引クーポン

パソコンガイド限定 HP割引クーポン
HP様に当サイト向けの割引クーポンをご提供いただきました。下記リンクより本機を探して購入したら、割引が適用されます。ただし、ワークステーションなど一部の機種は非対象です。

・個人向けモデル13.2万円(税込)以上の機種を購入で7%OFF

・法人向けモデル7.7万円(税込)以上の機種を購入で4%OFF

個人向けPC割引クーポン

法人向けPC割引クーポン

[広告]【提供:株式会社日本HP】

OMEN Transcend 14のスペック

CPU Core Ultra 7 155H
Core Ultra 9 185H
メモリ 32GB
ストレージ SSD 最大2TB
グラフィックス RTX 4050
RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(14型) 2.8K OLED 120Hz
OS Windows 11 Pro
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD、IRカメラ
オーディオ HyperX オーディオコントロールデュアルスピーカー
寸法(幅×奥行×高さ) 313 × 233.5 × 17.99 mm
重さ 1.63㎏
バッテリー 最大約8時間
アダプタ 140W
標準保証 1年間
価格 24.3万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第14世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。Core Ultra 9は3万オーバーのCPU Markスコアがあり、かなり高い性能です。

また、14世代UltraはNPUというAI専用コアがあり、AI関連の性能も上がっています。

メモリはLPDDR5X 7467MHzで、オンボード・最大32GBになります。周波数が高く、サクサク使えます。ストレージも最新のSSD PCIe 4.0で、最大2TBと大容量です。持ち運び向けのPCなので、どちらも増設はできません。

ディスプレイもハイスペックで、2.8K(2880×1800ドット) OLEDを採用し、最大500ニトと明るく、映像編集をするようなクリエイター向けのDCI-P3 100%と高色域です。

画面アスペクト比は16:10と縦に長く、14インチですが15インチ並みの情報が表示されます。一度により多くの情報を見て取れるので、生産性もアップです。

リフレッシュレートは120Hzとこの価格のPC、そしてこんなに良いグラボを搭載している機種では珍しく低めですが、本機はゲーミングPCじゃなくクリエイターPCなので必要十分だと思います。ゲームをするとき、ちょっと残念ですね。

グラフィックスはミドルクラスのRTX 4050、ミドルハイクラスのRTX 4060、そしてギリハイエンドクラスのRTX 4070が搭載可能です。

その他のスペックはOSはWindows 11 Proで、高速安定通信が可能なWi Fi 6Eに対応、Webカメラは高画質FHDで、顔認証のIRカメラ付きです。

14インチのグラボ付きPCにしては結構コンパクトで、重さは約1.63㎏とちょっと重たいですがグラボ付きにしては軽量で持ち運びもしやすいです。

クリエイターPCなのにSDカードリーダーがなく、一眼を使う人には使いにくいですが、USB 4(Thunderbolt 4対応)があるので屋内で使うときはドックがあれば使いやすいです。

 

 

公式サイト

 

2023~24年のトレンドと比較

2023~24年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

14世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Thunderbolt 4 生体認証

 

 

旧モデルとの比較

旧モデルはありません。

Transcendには16インチがありますが、14インチは初になります。

 

 

Evoプラットフォーム認証

本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。

Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。

こちらは第4世代Evoプラットフォーム認証の要件ですが、このようになっています。5世代目のEvoプラットフォーム認証の要件が見つからないので、見つかり次第情報をアップデートします。

  • Iris Xeグラフィックス搭載の第13世代CPU搭載機種
  • アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
  • AI推論も高速で使える
  • 電源を問わずにレスポンスが良い事
  • 9時間以上のバッテリー駆動時間
  • フルHD以上
  • 1秒以内でスリープから復帰
  • 30分の充電で4時間駆動
  • Wi-Fi 6E実装
  • Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
  • フルHD以上のWebカメラを搭載
  • 音声ノイズ抑制機能搭載
  • Thunderbolt 4搭載
  • ノートパソコンであること
  • Intel Unisonのサポート

 

 

第14世代CPU搭載

Intel 14世代CPUのロゴ

 

Core Ultra 9 185H Core Ultra 7 155H Core Ultra 5
125H
製造プロセス Intel 4(7nm)
P/E/LPコア 6/8/2 6/8/2 4/8/2
スレッド 22 22 18
キャッシュ 24MB 24MB 18
Pコア最大クロック 5.1GHz 4.8GHz 4.5GHz
Eコア最大クロック 3.8GHz 3.8GHz 3.6GHz
Xコア 8 8 7
ベースパワー 45W 28W 28W
マックスパワー 115W 64/115W 64/115W

CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。

AI専用のプロセッサーであるNPUが搭載し、内蔵グラフィックスはIntel Arcベースになっています。

ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えており、こういった作業をNPUがやるので全体的なパフォーマンスが上がりますね。ただし、本機はグラボ搭載なので、グラボが使えないソフトなどでのみ有効です。

それでは、こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H   33266
Core i7-13620H   26813
Core Ultra 7 155H   24271
Core i5-13500H   23206
Core i7-1370P   23042
Core i5-1340P   20922
Core Ultra 5 125H   20071
Ryzen 7 7730U  19034
Core i7-1260P   18691
Ryzen 5 7530U  17704
Core i5-1240P   17318
Core i7-1365U   16232
Core i7-1355U   16378
Core i5-1335U   13220

Core Ultra 5でも2万オーバーのスコアです。高い性能ですね。

次はCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

やはりどれも高い性能で、ビジネスでもクリエイティブワークにも合いますね。ACアダプタは100Wと大きく、よりパワフルになります。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H  ??
Core i9-13900H  18874
Core Ultra 7 155H  16825
Core i7-13700H  16201
Core Ultra 5 125H  14771
Core i5-13420H  9948
Core i7-1355U  9033
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251
Core i5-1335U  5104

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H  ??
Core Ultra 7 155H  1761
Core i7-13700H  1704
Core Ultra 5 125H  1692
Core i5-13420H  1661
Core i5-1340P  1532
Core i5-1335U  1514
Core i5-1235U  1472

 

 

RTX 40シリーズ搭載

RTX 4070 Laptop RTX 4060 Laptop RTX 4050 Laptop
コードネーム Ada Lovelace
CUDAコア 4608基 3072基 2560基
RTコア 36基 24基 20基
Tensorコア 144基 96基 80基
ブーストクロック 2175MHz 2370MHz 2370MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB 8GB 6GB
メモリバス幅 128ビット 128ビット 96ビット
メモリ帯域幅 256GB/s 256GB/s 192GB/s
TGP 140W 115W 105W

RTX 40シリーズ搭載で、ミドルクラス~ハイエンドクラスのスペックがあります。業務用に購入するならRTX 4070がおすすめですが、RTX 4050や4060もすごく高い性能なので、個人で使う場合はそちらでもいいですね。

例えば、Premiere Proで動画編集の速度の比較で、RTX 4050は14分ほど、RTX 4060は13分ほど、RTX 4070は12分ほど、DaVinciを使った色彩調整と動画編集の速度は、21分、17分、14分となっています。

RTX 40シリーズの動画編集速度の統計

どれだけ速く作業を終わらせたいかによりますね。

ゲームに限って言えばどのグラボもレイトレ対応で、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。

リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングOFF> リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングON>

DLSS OnとOFFの比較<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>

 

 

ベンチマーク

DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。

 

Fire StrikeFire Strike ExtremeFire Strike Ultra

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  35361
RTX 4080  33106
RTX 3080 Ti  26136
RTX 4070  26024
RTX 3070 Ti  24924
RTX 4060  23768
RTX 3080  23637
RTX 3070  22431
RTX 2080S  21862
RTX 4050  19661
RTX 2070 Super  19070
RTX 3060  17853
RTX 2070  16872
RTX 2060  14004

Fire Strike Extreme

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  21292
RTX 4070  13479
RTX 4060  12086
RTX 4050  9873
RTX 2060  7158
RTX 3050  6598
RTX 3050 Ti  6449
GTX 1650 Ti  4465

Fire Strike Ultra

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  11353
RTX 4070  6716
RTX 4060  6139
RTX 4050  4640
RTX 2060  3583
RTX 3050 Ti  3293
RTX 3050  3183
GTX 1650 Ti  2111

 

Time SpyはゲーミングPC向けDirectX 12のベンチマークです。

Time SpyTime Spy Extreme

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  20269
RTX 4080  18091
RTX 3080 Ti  12599
RTX 4070  12310
RTX 3080  11510
RTX 3070 Ti  11427
RTX 4060  10653
RTX 3070  10260
RTX 2080S  10096
RTX 4050  8551
RTX 2070 Super  8328
RTX 3060  8323
RTX 3050 Ti  5518

Time Spy Extreme

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  9145
RTX 4070  5726
RTX 4060  5050
RTX 4050  3891
RTX 3050 Ti  2620

 

Port Royalは、リアルタイムレイトレーシングのベンチマークです

Port Royal

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  13882
RTX 4080  11814
RTX 4070  7210
RTX 4060  5843
RTX 4050  4617
RTX 3050  3187

 

 

超ハイスペックディスプレイ

OMEN Transcend 14 正面

ディスプレイは2.8K(2880×1800ドット)で、OLEDディスプレイが搭載です。高精細ディスプレイで、「完全な黒」を描写できるので、より引き締まった美しい映像になります。

また、DCI-P3 100%と高色域で、業務用のスペックです。

左は2.8K OLED DCI-P3 100%で、右は一般的なPCに搭載されるFHD IPS液晶 NTSC 45%の色域です。同じものを見ても、全然違いますね。正確な色を見ながら編集ができます。

画面アスペクト比は16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示され、今まで以上に一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。

 

さすがに15.6インチほどではないですが、一般的な14インチと比べるとかなり使いやすいです。

リフレッシュレートは120HzとクリエイターPCとしては十分で、ティアリングやスタッターの発生を軽減させるVariable Refresh Rateや、コンテンツに応じて自動でリフレッシュレートを変化させてバッテリー駆動時間を延ばすダイナミックリフレッシュレートにも対応しています。

また、色精度に影響を与えずに有害なブルーライトをカットするテュフラインランドEyesafe認定ディスプレイになります。こういったPCを使う人はディスプレイを見ていることが多いと思うので、目に良いのは助かります。

 

IMAX ENHANCED

IMAX Enhancedとは、「圧倒的な映像美とダイナミックなサウンド、そしてIMAX特有の壮大なスケール。まるで劇場にいるかのような、没入型エンターテインメント体験を提供します」とのことです。

IMAXを有効化するには、設定→システム→ディスプレイ→「明るさを100%に」、「夜間ランプをOFF」、「HDR 使用をオン」にすると完了です。

 

輝度はSDR時は400ニト、HDR時は500ニトで、こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

その他の特徴

 

おしゃれな筐体

OMEN Transcend 14 右斜め前から

高強度アルミニウム合金を採用し、軽量薄型化をしつつも堅牢性を兼ねそろえた筐体です。

ベゼルも比較的細く、筐体は普段使い用PC並みのコンパクトさです。

 

OMEN Transcend 14 横から

幅313㎜、奥行き233.5㎜、そして厚さ17.99㎜とコンパクトです。とは言え、後部が少し出っ張っているので、奥行きは若干長めです。

 

OMEN Transcend 14 背面

そういえば、OMEN Transcend 16は真っ白な筐体でクリエイターPCっぽい外観でしたが、本機はゲーミングPCっぽい色ですね。ほかのゲーミングPCであるOMENと同じ色です。

 

 

排熱性能

OMEN Transcend 14 正面 閉じた状態

背面の排気口は大きく、がっつりと排気してくれそうです。

 

OMEN Transcend 14 筐体内部

底面から吸入する空気を従来よりも約4倍加圧することで、背面への排熱効果を高める Intel Hyperbaric Cooling Technologyを採用しており、安心して重たいこともできますね。

Cyberpunk 2077という重たいゲームを2.5K、レイトレ有効などの設定でプレイしているときにキートップとパームレストの平均温度は35.05°だったということで、排熱性能は高そうです。普通、ゲーミングPCだと結構暖かく感じますしね。

 

 

Webカメラ周り

OMEN Transcend 14 WEBカメラ

Webカメラは高解像度のFHDで、顔認証センサーも搭載しています。

 

FHDだと毛並みまでしっかりと見え、一般的なHD解像度と比べると全然違いますね。

HyperX オーディオコントロールデュアルスピーカー と、デュアルマイクも搭載しています。

 

 

キーボード

OMEN Transcend 14 キーボードのRGBライティングON

キーボードは4 Zone RGBライティングのキーボードで、26キーロールオーバーとアンチゴーストに対応しています。アンチゴーストはキーの誤認識を防ぎ、26キーロールオーバーは26個のキーを同時に押しても全部認識します。ゲーミングPC向けの機能ですね。

キーはプディングキートップという半透明と黒の2色構造で、キーとキーの間が狭いラティスレスキーボードになっています。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-7467MHzで、オンボード・最大32GBと大容量です。また、動作周波数がかなり高く、7467メガヘルツです。この数値が高いとより高速に処理ができるのですが、価格の高いPCでもDDR5-5200MHzや4800MHzが主流なので、本機搭載メモリはすごく高性能です。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

最新のSSD PCI 4.0が搭載で、最大2TBとこちらも大容量です。データ転送速度が速く、パソコンの起動も10秒ちょっとと爆速です!

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは大容量6セルで、最大8時間のバッテリー駆動時間があります。さすがにグラボを使った作業をしていたらここまで持ちませんが、140Wの最大消費電力でグラボ付き、そしてOLEDディスプレイ搭載機種にしては長いと思います。

 

 

インターフェイス

SDカードリーダーがないのはクリエイターPCとしては残念ですが、ポートもそこそこあるしUSB4もあるので、据え置き時でも使い勝手は良いと思います。

 

OMEN Transcend 14 背面

右側面にはUSB-A(10Gbps)が2つあり、背面にはHDMIとUSB4(Thunderbolt 4対応)があります。

 

OMEN Transcend 14 横から

左側面にはUSB Type-C(10Gbps、DisplayPort映像出力機能)と、ヘッドフォン/マイクジャックがあります。

 

Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

 

サポート・保証

Cafe de OMEN・Omenのサポート

HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。

また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料

ゲーミングPC用のCAFE DE OMENという「技術的サポートと修理受付窓口」があり、1年間利用でき、受付時間は月~金・9時~21時、土曜日は9時~17時、日曜は休みです。LINEでの自動サポートは24時間365日です。

このサポートの特徴として「サポートスタッフ全員が熟練プレーヤー」で、みなさんマニアックらしいです。普通に「ゲーム用語」を使っても理解できる人たちなので、話が速いですね。また、自分に合ったアクセサリ、例えばディスプレイやVR用ヘッドセット、マウス・・・など、HP製品に限らずアドバイスをくれます。

 

 

まとめ

良い点

・14インチのクリエイターPCは珍しい(ほとんどが16インチ)
・このスペックにしては小型軽量で持ち運びがしやすい
・アルミニウム合金を使用し高級感があり傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、14インチでも15インチ以上の情報が表示される
・ディスプレイなども含め、ほぼすべてのスペックが高い
・生体認証付き
・Cafe de OMEN付き

 

残念な点

・SDカードリーダーがない

 

総合評価

14インチのクリエイターPCでコンパクトで軽量、そしてスペックが高いですね。妥協なくほぼすべてに最高(最高峰)のものを搭載しています。

どれもハイスペックなのですが、特にディスプレイは業務用レベルなので、画像編集者や映像クリエイターなどほとんどの人が使えます。

一点だけ残念なところを挙げるなら、SDカードリーダーがない点です。筆者は一眼を使うので、これがないと面倒なんですよね。特に外で撮影してそのままカフェで作業をするときなんか、SDカードリーダーを忘れずに持って行かないと行けません。小さなことですが、これがあればより快適だったと思います。

 

 

公式サイト