HP 17s-cu2000(2022年モデル)のレビュー 17.3インチの大画面ノートパソコン


HP 17シリーズと言えば、ハイスペックで光学ドライブ搭載機種として人気がありましたが、新モデルの本機より、光学ドライブが無くなりました。その結果、今まで以上に筐体が小さく、そして軽くなったので、ちょっとした移動も楽になりましたね。

本機も性能が高いモデルで、普段使い用途のノートパソコンとしてはかなり使いやすい機種になっています。

※2022年8月20日追記)インテル12世代CPUが搭載され、Bluetoothも5.0から5.2にバージョンアップし、HP 17s-cu2000として販売されているので、追記しています。

 

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HP 17s-cu2000のスペックレビュー

CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
メモリ 16GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィクス
ディスプレイ(17.3型) FHD IPS
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
生体認証 指紋センサー
寸法(幅×奥行×高さ) 400 × 258 × 19.9㎜
重さ 約2.1㎏
バッテリー 最大7時間
保証 1年間
価格 10.1万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第12世代で、省電力モデルのUシリーズが搭載です。省電力モデルとは言え12世代CPUで、しかも上位モデルのCore i5とi7なので性能はかなり高く、旧モデル・11世代よりも30%近い高い性能です。

メモリはDDR4-3200MHzで、スロット2つの16GB(8GB×2)が搭載です。ストレージはデータ転送速度が速いSSDで、最大1TBと大容量です。

ディスプレイはかなり大きめの17.3インチで、フルHD IPS液晶となっています。これだけ大きいので2.1㎏と重く、バッテリー駆動時間は約7時間(実働3~4時間ほど)なので、据え置き用として活躍します。

もしくは、重たくても外出先で大画面を使う必要がある人向けですね。

無線はWi-Fi 6に対応し、OSはWindows 11 Homeとなっています。

 

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

HP 17s-cu2000とcu0000<左/本機種・右/HP 17s-cu0000>

旧モデルのHP 17s-cu0000との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 HP 17s-cu0000
CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 16GB 16GB
ストレージ SSD 1TB SSD 1TB
ディスプレイ FHD IPS FHD IPS
無線 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6
バッテリー 7時間 8時間
重量 2.1㎏ 2.1㎏
価格 10.1万円~ 9.9万円~

変更点です。

・CPUが11世代から12世代に
・Bluetoothが5.0から5.2に
・バッテリー時間が1時間減った

 

マイナーチェンジされた機種で、CPUとBluetooth以外は同じスペックのようです。

CPU性能の比較です。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Core i7-1255U  13251
Core i5-1235U  13039
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098

 

HP 17s-cu2000の特徴

HP 17s-cu2000 正面

ベゼル(画面の黒い枠)は普通サイズですが、上部ベゼルがノッチという仕様になっていいますね。

ノッチはWebカメラやマイクがある部分だけ大きく、ほかの部分を細くしているので、スリムに見えるという特徴があります。

 

HP 17s-cu2000 右側面インターフェイス

最薄部は19.9㎜、最厚部は22.5㎜と5円玉(直径22㎜)ほどの大きさで、結構ぶ厚いです。

HP 17s-cu2000 側面

ちょっと厚いとはいえ、使っているときは気になりませんね。

 

HP 17s-cu2000 背面

カラーはナチュラルシルバーで、おしゃれです。天板にはHPのロゴがあるだけで、シンプルなので個人的に好きです。

 

指紋センサー搭載

HP 17s-cu2000 指紋センサー

本機は指紋センサーを搭載しているので、サインインも一瞬で完了です。わざわざパスワードを入れなくていいので、楽ですね。

 

素材

HP 17s-cu2000 左斜め前から

本機種には1台当たりペットボトル約1本分の再生プラスチックが使用されており、「サステナビリティ」を体現したモデルです。

ベゼルや底面カバーの一部、キーボードのキーキャップの一部などに使用されています。

 

キーボード

HP 17s-cu0000 キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.7 × 18.4㎜で、窮屈じゃない幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.3㎜と若干浅いので、結構軽めのタイプで入力しやすいですね。

 

WEBカメラ

HP 17s-cu2000 WEBカメラ

カメラはHD 720pで、一般的な解像度です。今までと同じ画質なので困ることはないですが、ここ最近FHD解像度のWEBカメラも増えたので、上位モデルと比べると見劣りします。

 

 

CPU

Core i7-1255U Core i5-1235U
Pコア 2
Eコア 8
スレッド 12
キャッシュ 12MB
Pコア最大周波数 4.7GHz 4.4GHz
Eコア最大周波数 3.5GHz 3.3GHz
GPU実行ユニット 96 80
ベースパワー 15W
最大パワー 55W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

 

スコアの目安

  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  18691
Core i5-1240P  17664
Core i7-1265U  13126
Core i7-1255U  13251
Core i5-1245U  13023
Core i5-1235U  13039
Core i3-1215U  10907
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098

 

上位モデルのCPUなので、ゲームや動画編集などの高負荷な作業でなければ問題なく使用できると思います。

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。また、本機で言えば、ドラクエやFFなどの2Dゲームもしやすいほどの性能です。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  3263
Core i5-1135G7  2898
Ryzen 7 5800U  2416
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i3-1215U  2258
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U  2196
Core i3-1115G4  2118
Ryzen 5 5600U  2101
Ryzen 3 5425U  1859

Core i5-1235Uの詳しいベンチマークは、こちらをどうぞ。

Intel Core i5-1235Uのベンチマーク・スペックレビュー

 

ディスプレイ

HP 17s-cu2000 正面

解像度 光沢 液晶
FHD
1920×1080
なし IPS 最大1677万色
HD ハイディフィニション、低解像度で安い機種に使用される
FHD フル・ハイディフィニション、一般的な画質
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い

ディスプレイは標準的なFHD IPS液晶で、光沢なしになります。IPS液晶は低価格モデルに使用されるTN液晶よりコントラスト比が高く、視野角も広いので使いやすい液晶です。

また、17.3型の大画面なので、迫力のある動画が楽しめますね。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4-3200MHzで、メモリは2枚一組のデュアルチャンネルメモリー・8GBメモリが2枚(計16GB)搭載です。これは、メモリを1枚使うシングルチャンネルメモリーよりも高速にデータ処理ができ、グラフィック性能や全体的な性能が高くなります。

 

公式サイト

 

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) HDD
最大データ転送速度 最大16Gbps~32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機搭載ストレージは高速のM.2 PCIe NVMeで、最高クラスのデータ転送速度があります。パソコンの起動も10秒ほどと速く、アプリの起動なども速いです。

 

Wi-Fi 6

次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

バッテリー駆動時間

3セル リチウムイオンバッテリーが搭載で、最大7時間のバッテリー駆動時間があります。

そこまで長い時間ではないですが、家や事務所内を動くのには便利ですね。また、急速充電にも対応しているので、サクッと充電できます。

 

インターフェイス

HP 17s-cu2000 右側面インターフェイス

右側面インターフェースは、USB-Aと電源コネクタになります。

 

HP 17s-cu2000 左側面インターフェイス

左側面インターフェースはUSB-A、HDMI、USB Type-C、そしてヘッドフォン/マイクジャックになります。

すべてのUSBのデータ転送速度は、5Gbpsとなっています。

大きな筐体なので、もうちょっとインターフェイスがあれば助かる場面も増えると思います。

 

 

サポート・保証

HPのサポートと保証

HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついています。

パソコンに同梱される「パソコン入門書」を見ながら設定や使い方を見ることが出来、分からない場合は電話でサポートを受けることが出来るので、安心して購入できます。

保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料

 

ライバル機種

HP 17s-cu0000と比較機種の筐体<左から本機種・Lenovo IdeaPad Slim 360i・IdeaPad Slim 360>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 Slim 370i IdeaPad Flex 570
CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
Core i3-1215U
Core i5-1235U
Core i7-1255U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 7 5700U
メモリ 16GB
ストレージ SSD 1TB SSD 512GB
ディスプレイ 17インチ FHD IPS WUXGA IPS
無線 Wi-Fi 6 WiFi5
バッテリー 7時間 6.7時間 14時間
重量 2.1㎏ 2.04㎏ 2.1時間
価格 10.1万円~ 8.2万円~ 7.8万円~

まずはPassmarkスコアです。ビジネス用途で快適に使用する目安は7000以上になり、普段使いであればどのCPUでも快適に使えます。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5500U  13579
Core i7-1265U  13126
Core i5-1235U  13039
Core i3-1215U  10907

 

各機種の特徴

  • 本機種・・・最大ストレージが2TBと大容量で、WiFi6に対応。より快適にサクサク使用したい人におすすめ
  • IdeaPad Slim 370i・・・Core i3から搭載でき、そこまで高いスペックが必要ない人にも合います。約2万円ほど安い
  • IdeaPad FLEX 570・・・Ryzen搭載で、性能が高い!ディスプレイの画面アスペクト比が16:10と他機種に比べ縦に長いので、17インチ並みの表示が可能。17.3インチよりも一回り以上小さいので、機動性が高い。

まとめ

良い点

・大画面で見やすい・作業しやすい
・CPU性能が高いので、多くのことがサクサクできる
・Wifi6対応で、通信速度が速い
・Windows 11搭載

残念な点

・スペックのわりに若干割高感がある
・価格のわりにインターフェースが普通

 

総合評価

総合的に見て、普段使い用途であればかなり快適に使える機種ですが、旧モデルからそこまで変化がないので、ちょっと期待外れでした。

とは言え、CPUの性能が大きく上がってるので、よりサクサク快適に作業ができるし、今まで通り画面が大きく作業効率が高いので、据え置き用として使いやすい機種です。

 

公式サイト