ASUS ROG Zephyrus G16 (2023)の実機レビュー 高性能だがコンパクトで軽い

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持ち運びがしやすいコンパクトな筐体で、重量も2.1㎏とこのスペックのゲーミングPCにしてはかなり軽いです。

外観もどちらかと言うとクリエイターPCっぽく見え、おしゃれですね。

本機はコンパクトですが、性能を犠牲にすることなくうまくまとめられた機種で、外出先でもパワフルなPCを必要としている人に合います。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4.6 out of 5 stars
コスパ 4 out of 5 stars
総合評価 4.6 out of 5 stars

レビュー機はASUS様から借りており、型番はROG Zephyrus G16 GU603VI、Core i9-13900H、メモリ32GB、SSD 1TBになります。

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ROG Zephyrus G16(2023年モデル)のスペック

CPU Core i7-13620H
Core i9-13900H
メモリ 32GB/最大48GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(16型) 2560×1600 240Hz/165Hz
OS Windows 11 Home
通信 ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ HD、IRカメラ
スピーカー 2W×6
寸法(幅×奥行×高さ) 355 × 243.5 ×19.9~22.34mm
重さ 約2.1㎏
バッテリー
電源
90Whr/最大約11.4時間
240W
標準保証 1年間
価格 33.9万円(RTX 4060)
43.9万円(RTX 4070)

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになり、Core i7とi9の上位モデルになります。性能はかなり高く、グラボもRTX 4060か4070なのでちょうどよいと思います。

メモリはDDR4-3200MHzで、最大48GBになります。この価格帯のハイエンドゲーミングPCに、旧モデルのDDR4が搭載しているのも珍しいです。また、64GBじゃなく48GBと言うのも珍しいですね。

ただし、ベンチマークを見るとかなり高速な処理ができており、筆者が今まで計測したメモリで一番速かったです。

ストレージはSSD PCIe 4.0×4で、1TBと大容量です。シーケンシャル速度も速く、パソコンの起動やゲームのロード時間も短いです。

グラフィックボードはRTX 4060かRTX 4070があり、RTX 4060はミドルハイエンド、RTX 4070はハイエンドGPUになります。どちらも重量級ゲームが視野に入り、2.5K解像度でのプレーもできます。

ディスプレイは16インチで、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、17インチ並みの情報量があります。また、2.5K解像度と高精細、広色域のDCI-P3 100%です。ゲームだけじゃなく、動画編集などをするクリエイターにも向いています。

リフレッシュレートはRTX 4070モデルが240Hzと超ぬるぬる、RTX 4060モデルは165Hzとぬるぬるです。もし、ゲームの腕が伸び悩んでいる人は、240Hzを試してみるのも良いと思います。

その他のスペックはWindows 11 Homeに、通信はWi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネットを搭載、スピーカーは何と6つもあります!また、ドルビーアトモス対応なので、空間に広がりのある音が楽しめます。

ゲーミングPCでは珍しい顔認証も搭載しており、楽にサインインできます。

このクラスのゲーミングPCにしてはコンパクトで、重量も約2.1㎏と持ち運びがしやすいです。バッテリー駆動時間は最大約11.4時間と長めで、何と言ってもゲーミングPCっぽくない筐体なので、カフェなどで作業をすることがあるクリエイターにも合うし、旅行や出張先でもゲームをしたい人におすすめです。

 

 

RTX 4070/グレー

RTX 4070/ホワイト

 

RTX 4060/グレー

RTX 4060/ホワイト

 

ROG Zephyrus G16(2023年モデル)の特徴

しっかりとした箱に入っており、これ、ふたを開けると筐体が持ち上がって出てくるんです。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 正面

ハイエンドゲーミングPCとは思えない見た目で、どちらかと言うとクリエイターPCに見えますね。画面占有率は、驚異の94%です!

 

ベゼル(画面の黒い枠)はすごく細く、左右4.0㎜、上7.6㎜、下9.6㎜です。これ、ゲーミングPCだけでなくおしゃれなクリエイターモデルや普段使いモデル、どんなPCよりも細いんじゃないでしょうか?今まで数多くのPCのレビューをしてきましたが、一番細いベゼルだと思います。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 正面

寸法は、

・幅 355㎜
・奥行 243.5㎜
・高さ19.9~22.34㎜

で、あれ?先日レビューをしたLenovo ThinkPad E16よりも小さい。あの機種も結構コンパクトなんですが、本機はすごいですね。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 重さ

重さは実測2088g!90Whrの大容量バッテリー搭載でこの重さです。持ち運びがしやすい上に、超高性能です。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 厚さ

厚さは19.9~22.34㎜と、普通です。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI リフトアップヒンジ

ディスプレイは約180度まで開くアルゴリフトヒンジを採用し、90度以上倒すとキーボードに傾斜が付き、タイピングがしやすなります。ちなみに、ディスプレイを開くとき、筐体前面が「くの字」になっており、指に引っ掛かりができて開けやすいです。しかも、指一本で開けることができます。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 背面

本機はムーンライトホワイトで、もう一つエクリプスグレーもあります。Eclipsは日食と言う意味なのですが、かっこいいですね。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 天板

公式サイトによると、プリズムフィルムがついているとのことですが、天気が悪いためかレビュー機では未確認です。

天板に施されたアシンメトリーのドットマトリックス・デザインは、8279個の穴が等間隔に配置され、どの角度からでもマシンを輝かせるプリズムフィルムが付いています

それにしても、外観からはゲーミングPCには見えづらく、クリエイターPCとして購入する人も多そうです。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 底面のゴム足

しっかりとした大きなゴム足があり、ちょっと熱くなってキーをたたいてもびくともしません。ゴム足は手前1.7㎜、奥7.5㎜で、傾斜が付くようになっています。

 

 

排気性能

ROG Zephyrus G16 GU603VI 底面カバー

底面にはおしゃれなデザインの排気口がありますが、そこまで多くの穴があるわけではありません。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 背面通気孔ROG Zephyrus G16 GU603VI 右側面 ROG Zephyrus G16 GU603VI 左側面

排気口は左右と背面で、合計4方向から空気の循環をしています。

以下は、公式サイトからです。

最大6本のヒートパイプがあり、電源を供給するVRM回路からの放熱も可能にしています。0.1mmの極薄銅製フィンが並んだ4つのヒートシンクによって放熱されます。このフィンは一般的な製品の半分の大きさにも関わらず、密度を高め空気抵抗を減らすことでスムーズな放熱を可能にしています。ヒートシンクのフィンは最大で256枚、合計103,385.5㎟の表面積を誇ります。

また、液体金属でCPUを冷却し、標準的なサーマルペーストと比較してCPU温度を最大13℃低下させます。エアフローの効率化と低ノイズを実現するArc Flow Fansを採用し、軽負荷な作業では静かな冷却になっています。

 

こちらはFire Strike Extreme使用時のCPUとGPUの動きです。GPU温度とクロック数(緑と水色の線)は比較的安定した動きですが、何度がクロック数が落ちていますね。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI ベンチマーク時のCPU温度の推移

こちらはCinebench R23と言うCPU性能をフルパワーで使うベンチマーク時に、温度とクロック数を計測したものです。赤が周波数で、青がクロック数ですが、問題なくほぼ直線で推移していますね。

これは、排熱が上手くされている証拠です。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI ベンチマーク時のノイズ測定値<Fire Strike Extreme計測時のノイズ測定値>

また、ファンのノイズは45~55dBの間で、最大71dBでしたが、これはスマホを机の上に置いたときの音です(笑)。50dBと言えば「静かな事務室」レベルのノイズです。が、静かなカフェでこの音が出たら焦ると思います。

 

 

Webカメラ周り

ROG Zephyrus G16 GU603VI Webカメラ

Webカメラは残念ながらHD92万画素が搭載で、207万画素FHDや500万画素ではありません。このクラスでこの価格のPCなら、ここは妥協してほしくなかったですね。

 

上の画像は本機で撮影したものですが、言うほど悪くないです。ただし、別機種のFHDカメラで撮影したものと比べると、やはり劣りますね。

顔認証にも対応しているので、サインインはハンズフリーで素早くできます。

マイクは3Dアレイマイクを搭載し、Armoury Crateからマイクの方向の変更やノイズキャンセリング機能のON/OFFができます。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI キーボード面

スピーカーは底面に4つ、キーボード面に2つの計6つが搭載しており、すべて2Wになります。Dolby Atmos対応で空間的な音の広がりがあり、ノートパソコンとしては最高峰の音じゃないかなと思います。

 

 

キーボード

ROG Zephyrus G16 GU603VIのキーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は横縦約18.7×18.1㎜で、十分な幅がありますが、主要キーは横縦15.5㎜×14.7㎜と若干小さいので、しっかりと中心を打たないといけません。

キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と、ある程度の打鍵感があります。タッチパッドは130×85㎜と大きく、使いやすいです。

全体的に見て、キーボードは普通の打ち心地です。

Fキー以外はほぼ同じ大きさなので、ミスタイプもしにくいと思いますが、矢印キーが小さいのが残念です。

 

キーボードはRGBライティングで、Armoury Crateから変更できます。1ゾーンなので、キーの色を個別に設定はできません。

 

 

CPU

Core i7-13620H Core i9-13900H
製造プロセス 10nm
Pコア 6
Eコア 6 8
スレッド 16 20
キャッシュ 24MB
ターボブースト 4.9GHz 5.4GHz
Pコア最大周波数 4.9GHz 5.4GHz
Eコア最大周波数 3.6GHz 4.1GHz
GPU実行ユニット 64EU 96EU
ベースパワー 45W
マックスパワー 115W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI CPU Mark計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Core i9のスコアは32,698でした。Core i9-13900Hの平均スコアよりも高かったです。

その他のCPUとの比較です。以下、平均値は各ベンチマーク社が公表している数値です。また、Armoury Crateからパフォーマンスモードを変更できますが、計測は通常モードの「パフォーマンス」を使用しています。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

 

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13980HX  48765
Core i9-13950HX  45822
Core i9-13900HX  45440
Core i7-13850HX  39035
Core i7-13700HX  35130
Core i9-13900H/ROG Zephyrus G16 2023  32698
Core i9-13900H/平均  30459
Core i5-13600HX  29716
Core i7-13700H  31090
Core i9-13900H/他機種  28937
Core i7-13800H  27829
Core i7-13620H  27302
Core i5-13500H  23206
Core i7-1360P  21549
Core i5-1340P  20197
Core i5-13420H  19950
Core i7-1365U  14982

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI Cinebench R23計測結果

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

レビュー機はマルチコア18874とかなり高く、シングルコアは2039と予想外に低いスコアでした。

その他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H/Zephyrus G16 2023  18874
Core i7-13700H  16201
Core i9-13900H  12895
Core i5-13420H  9948
Core i7-1355U  9033
Core i5-1335U  6639
Core i7-1355U  5775
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1355U  2551
Core i9-13900H/Zephyrus G16 2023  2039
Core i9-13900H/他機種  1909
Core i7-13700H  1704
Core i5-1335U  1698
Core i5-13420H  1661
Core i5-1340P  1532
Core i5-1235U  1472

 

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI Geekbench 6計測結果

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコア12608、そしてシングルコアは2819とかなり高いです。

その他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13980HX  17097
Core i9-13950HX  16477
Core i9-13900HX  15722
Core i7-13700HX  13914
Core i9-13900H/平均  12706
Core i9-13900H/Zephyrus G16 2023  12608
Core i7-13800H  12460
Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core i5-1340P  10302
Core i7-1370P  10095
Core i5-13420H  9912
Core i7-1360P  9542
Core i7-1355U  9033
Core i5-1345U  7850
Core i7-1365U  7549
Core i5-1340P  7281
Ryzen 7 7730U  6714
Ryzen 5 7530U  5546

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13980HX  2819
Core i9-13900H/Zephyrus G16 2023  2819
Core i9-13950HX  2745
Core i9-13900HX  2712
Core i9-13900H/平均  2617
Core i7-1355U  2567
Core i7-1370P  2536
Core i7-13800H  2499
Core i7-13700HX  2465
Core i7-13700H  2415
Core i5-13500H  2378
Core i5-13420H  2321
Core i5-1340P  2317
Core i7-1360P  2306
Core i5-1335U  2183
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857

 

 

グラフィックス ベンチマーク

RTX 4070 Laptop RTX 4060 Laptop
コードネーム Ada Lovelace
CUDAコア 4608基 3072基
RTコア 36 24
Tensorコア 144 96
ブーストクロック 2175MHz 2370MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB 8GB
メモリバス幅 128ビット 128ビット
メモリ帯域幅 256GB/s 256GB/s
TGP ~140W

RTX 40シリーズは最新のモデルでレイトレに対応しており、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。

リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングOFF> リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングON>

DLSS OnとOFFの比較<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI グラフィックボードシステム情報

レビュー機のRTX 4070のメーカーが設定できる最大グラフィックパワーは、最大140W中120Wでした。今回ベンチマークを取った結果を見ると、ほとんどのベンチでRTX 4070の平均値に及びませんでした。

 

左からFire Strike、Fire Strike Extreme、Fire Strike Ultraのベンチマークで、それぞれ24,947、13,130、6,742となりました。

 

DirectX 11で動作するFire Strikeの比較で、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。

Fire StrikeFire Strike ExtremeFire Strike Ultra

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  35361
RTX 4080  33106
RTX 3080 Ti  26136
RTX 4070/平均  26024
RTX 4070/本機  24947
RTX 3070 Ti  24924
RTX 4060/平均  23768
RTX 3080  23637
RTX 3070  22431
RTX 2080  20939
RTX 4050  19661
RTX 3060  17853

Fire Strike Extreme

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  21292
RTX 4070/平均  13479
RTX 4070/本機  13130
RTX 4060/平均  12086
RTX 4050  9607
RTX 2060  7158
RTX 3050  6598
RTX 3050 Ti  6449
GTX 1650 Ti  4465

Fire Strike Ultra

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  11353
RTX 4070/本機  6742
RTX 4070/平均  6716
RTX 4060/平均  6139
RTX 4050  4608
RTX 2060  3583
RTX 3050 Ti  3293
RTX 3050  3280
GTX 1650 Ti  2111

 

その他のベンチマークです。

ROG Zephyrus G16 GU603VI time spy, Time spy extremeのスコア

Time Spyは11621、Time Spy Extremeは5454、Speed wayは2762、そしてPort Royalは6968でした。

各種ベンチマークは、以下のテストになります。

Time Spy ゲーミングPC向けDirectX 12
Speed Way DirectX 12 Ultimateの性能をテスト
Port Royal リアルタイムレイトレーシング
Time SpyTime Spy ExtremeSpeed WayPort Royal

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  20269
RTX 4080  18091
RTX 3080 Ti  12599
RTX 4070/平均  12310
RTX 4070/Zephyrus G16 2023  11621
RTX 3080  11510
RTX 4060  10653
RTX 3070  10260
RTX 4050  8498
RTX 2070 Super  8328
RTX 3050  5812
GTX 1650  3555

Time Spy Extreme

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  9145
RTX 4070/平均  5726
RTX 4070/Zephyrus G16 2023  5454
RTX 4060/平均  5050
RTX 4050  3975
RTX 3050  2630
RTX 3050 Ti  2620
GTX 1650 Ti  1768

Speed Way

オレンジ色・・・本機種

青・・・比較

RTX 4080  4703
RTX 4070/平均  2828
RTX 4070/Zephyrus G16 2023  2762
RTX 4060/平均  2572
RTX 4050  1764
RTX 3050/パフォーマンス  1227
RTX 3050/バランス  1217

Port Royal

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  13882
RTX 4080  11814
RTX 4070/平均  7210
RTX 4070/Zephyrus G16 2023  6968
RTX 4060/平均  5843
RTX 4050  4353
RTX 3050  3187

 

 

ゲームのベンチマーク

スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、画質は最高画質です。

RTX 4070ゲームベンチマーク

青・・・FHD 赤・・・QHD

Watch Dogs Legion  89
 64
Horizon Zero Dawn  126
 98
Red Dead Redemption 2  88
 52
Assassin’s Creed Odyssey  60
 49
Monster Hunter World  88
 58
Far Cry New Dawn  94
 83
Cyberpunk 2077  88
 54
Apex Legends  135
 106

 

RTX 4060は参考値で、別機種で計測したものです。

RTX 4060 ゲームベンチマーク

青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質

Watch Dogs Legion  84
 65
Horizon Zero Dawn  95
 108
Red Dead Redemption 2  65
 43
Assassin’s Creed Odyssey  77
 60
Monster Hunter World  98
 85
Far Cry New Dawn  98
 90
Cyberpunk 2077  68
 74
Apex Legends  127
 128
Fotnite  145
 121

 

ディスプレイ

ROG Zephyrus G16 GU603VI ディスプレイ

解像度 光沢 液晶 輝度
16型 2560×1600 ノングレア TFT 426nit
応答速度 色域 リフレッシュレート その他
3ms DCI-P3 100% 240Hz/165Hz Dolby Vision

画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチですが17インチ並みの情報が表示されます。今まで見えなかった敵なども見やすくなりますね。

解像度は2.5Kと高精細で光沢なし、応答速度は3ms、リフレッシュレートは240HzとぬるぬるでDolby Vision HDRにも対応しています。

リフレッシュレートが240Hz(RTX 4060モデルは165Hz)もあるので、今まで165Hzで伸び悩んでいた人なんかは、次のレベルに行けるかもしれないですね。

公称色域はDCI-P3 100%と言うことで、当サイトでも計測してみました。

 

i1 Display Proで色域を計測したら、このようになりました。

・DCI P3カバー率97.7%、DCI P3比98.8%

・Adobeカバー率86.4%、Adobe比100.3%

DCI-P3カバー率はもう少しで100%ですね。Adobe比は86.4%とちょっと低いので、印刷用の画像編集などをする人は、別のモニターを使った方がいいかもしれません。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 輝度計測結果

計測輝度は426ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI UFOTestの結果

最後にUFOテストを実施しました。シャッタースピード1/2000で撮影したものになります。上の画像は残像もありませんが、50枚ほどとったところ半分以上の写真には1コマ分の残像がありました。

まぁ、どちらにしても残像が少ないので、fps系のゲームもしやすいです。

 

 

メモリ

ROG Zephyrus G16 GU603VI Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4-3200MHzで、オンボードに16GB、スロットに16GBの32GBになります。増設換装も可能で、スロットの16GBを32GBに変更もできます。DDR4なら32GBでも1万円以下であるので、安く増設できますね。こちら、Crucialの32GBが9080円で販売されています。

さて、Memory Markで計測したら3862と、DDR4じゃ考えられないくらいのスコアでした。不具合じゃないかな~と思い何度も計測したのですが、だいたいこのくらいのスコアでした。

と言うのも、今までの最高はLPDDR5-6400の3226だからです。まぁ、何はともあれ、メモリ処理がもたついていると感じることはなかったので、処理速度は速いと思います。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機  3862
DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR4-4266MHz平均  2735
LPDDR5平均  2703
DDR4-3200MHz平均  2151

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI シーケンシャル速度計測結果

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0で、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は4722MB/秒、ライト(書き込み速度)は3591MB/秒と速いです。

パソコンの起動も速く、ゲームのロード時間も今までより速いと思います。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6E+ギガビットイーサネット

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

有線は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tのギガビットイーサネットに対応しています。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーはなんと4セル・90Whrで、最大11.4時間のバッテリー駆動時間があります。まぁ、ゲーミングPCなので電源に繋がずにプレイをすることも少ないと思いますが、1-2時間であればプレイできますね。

電源は240Wアダプターで、そこそこパワフルです。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは背面になく、ほぼ左側面に偏っています。必要十分なポートがありますが、本機はクリエイターPCとしても使えるので、SDカードリーダーがあればうれしかったです。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 右側面

右側面にはUSB 3.2 Gen 2、microSDカード、セキュリティロックになります。

 

ROG Zephyrus G16 GU603VI 左側面

左側面には電源、HDMI、RJ45、USB 3.2 Gen 2、Thunderbolt 4、USB 3.2 Type-C Gen 2、そしてマイク/ヘッドフォンジャックで、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

 

サポート・保証

ASUS サポートと保証

ASUSの保証やサポートはかなり手厚いことで有名で、製品購入後30日以内に登録するだけで、破損・自損問わずに1年間保証、負担は部品代の20%のみです。

例えば、ほとんどないですが、「メモリを増設したら壊れた」などが起こっても、元のメモリを入れなおして修理に出せばOKです。

 

 

ライバル機種

 

Legion Slim 7i Gen 8

Legion Slim 7i Gen 8 16型 Intel 正面ハイエンドゲーミングPCで、持ち運びを想定したスペックになっています。このスペックで約2㎏と軽く、普段使いモデル並のコンパクトな筐体、Wi-Fi 6Eや指紋センサーも搭載しています。持ち運びを想定している分、据え置き用としては不十分な個所もあります

CPU Core i7-13700H
Core i9-13900H
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD ×2
グラフィックス RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(16型) WQXGA IPS 240H
3.2K IPS 165Hz
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ 1080p FHD
バッテリー
電源
最大約12.6時間
230W
価格 21.8万円~

レビュー

 

OMEN Transcend 16

OMEN Transcend 16のレビューゲームもするクリエイターに向いた機種で、おしゃれな外観なのでカフェで作業をしていても違和感がありません。ディスプレイが高品質で、スペックも高いです。Victus以上のスペックが必要で、OMENのようなこてこてのゲーミングPCをちょっと・・・と言う人向けです

CPU Core i7-13700HX
Core i9-13900HX
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 最大2TB+空きスロット1つ
グラフィックス RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(16型) WQXGA IPS/mini-LED 240Hz
sRGB 100%/DCI-P3 100%
通信 Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット
重さ 2.17㎏
バッテリー
電源
最大約6.5時間
230/280W
価格 31.6万円~

レビュー

 

OMEN 16-wf(2023年モデル)

HP OMEN 16 2023年モデルのレビューインテル13世代CPU+RTX 40シリーズが搭載で、ディスプレイは2.5K QHDに、リフレッシュレートは240Hz、そして広色域のsRGB 100%とハイスペックです。全体的に高性能なPCで、旧モデルよりも筐体が大きくなり、エアフローもよくなっています

CPU Core i7-13700HX
メモリ 16GB
ストレージ SSD 1TB+空きスロット1つ
グラフィックス RTX 4060
RTX 4070
RTX 4080
ディスプレイ(16.1型) QHD IPS 240Hz
通信 Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット
WEBカメラ FHD 1080p
重さ 2.44㎏
バッテリー
電源
最大約4時間45分
280W
価格 19.3万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・このスペックのゲーミングPCにしては軽くてコンパクト
・おしゃれな筐体で、ゲーミングPCっぽくない
・画面比が16:10で、16インチでも17インチ並みの情報が表示される
・高解像度の2.5Kで最大リフレッシュレートが240Hzと超ぬるぬる
・リフレッシュレートが高く、ぬるぬる
・スピーカーが6つもあり、ドルビーアトモス対応でオーディオは高品質

 

残念な点

・WEBカメラの解像度が低価格モデル並
・キーボードのRGBライティングが1ゾーンで、個別に設定できない
・SDカードリーダーがあればなお良し

 

総合評価

本機は、やはり「コンパクトで軽量だけど、性能は高く。排熱もうまく処理されている」と言う、ゲーミングPCの一番大事なところを忠実に実現していると思います。

大きな筐体にした方が排熱しやすいので性能が上がりますが、大きいと持ち運びしにくいので、ノートパソコンを買う意味が薄れますよね。

おしゃれな筐体で、一見するとゲーミングPCとは思えないので、クリエイターPCとして購入する人も多いんじゃないかなと思います。

価格も高めですが、性能も高いので、持ち運びがしやすい本物志向のゲーミングPC兼クリエイターPCをお探しの人に合います。

 

RTX 4070/ブラック

RTX 4070/ホワイト

 

RTX 4060/ブラック

RTX 4060/ホワイト