Made in JapanにこだわるFrontierは、Windows 95が販売される前から国産のPCを製造している歴史の深い会社ですよね。工場は山口県柳井市にあり、ここで日々受注生産をしています。
バッテリーのコンデンサーなどにもこだわり、細かい部品も国産を使っています。サポートも評判がいいですよね。
FrontierはデスクトップのゲーミングPCが有名だと思いますが、コスパの高いノートパソコンも作っており、3種類のゲーミングPCがあります。
デスクトップは「Frontierのゲーミングデスクトップ全てのレビュー」で紹介しているので、今回はノートパソコンを紹介します。
Frontierゲーミングノートの種類
Frontierではゲーミングノートは、LNシリーズ、XNシリーズ、ZNシリーズがあります。
- LNシリーズ・・・GTX 1650搭載モデル・ライトユーザー向け
- XNシリーズ・・・RTX 2060搭載モデル・ライトユーザー~ミドルユーザー
- ZNシリーズ・・・RTX 2070搭載モデル・ヘビーユーザー
このようにグラフィックボードで分かれているので、選びやすいと思います。
GTX 1650 | RTX 2060 | RTX 2070 Super | |
GPUアーキテクチャ― | Turing | Turing | Turing |
製造プロセス | 12nm | 12nm | 12nm |
CUDAコア | 896 | 1920 | 2560 |
Gigaレイ/秒 | – | 5 | 7 |
リアルタイムレイトレーシング | 非対応 | 対応 | 対応 |
DLSS | 非対応 | 対応 | 対応 |
ベースクロック | 1410MHz | 1365MHz | 1605MHz |
ブーストクロック | 1590MHz | 1680MHz | 1770MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ容量 | 4GB | 6GB | 8GB |
メモリ帯域 | 192GB/秒 | 336GB/秒 | 448GB/秒 |
TDP | 50W | 115W | 115W |
グラフは、デスクトップに搭載されるグラボも併せての比較になります。(グラフをタップすると数値が表示されます)
性能を表すベンチマークスコアを見ても、各シリーズで全然違う事が分かりますね。
下記にてシリーズごとに、各ゲームのベンチマークスコアを紹介しているので、そちらの確認もして下さい。
また注意点で、LNシリーズはなんとディスプレイのリフレッシュレートが60Hzというバカげたものを使っているので、HDMIかDisplay Port経由でリフレッシュレート144Hz以上のモニターに繋いで使うことをおすすめします。
リフレッシュレートとは1秒間に更新されるコマ数の事で、いくら性能が良いPCを使ってもディスプレイが60Hz(リフレッシュレート/1秒間に60コマ更新)だとそれが限界なので、高レートはでません。
LNシリーズ
CPU | Intel core i7-10750H |
---|---|
メモリ | 8GB~64GB |
ストレージ1 | SSD 最大2TB(M.2 PCle-NVMe) |
ストレージ2 | SSD 最大2TB(SATA)もしくはHDD 2TB |
OS | Windows 10 Home |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPS 非光沢 |
リフレッシュレート | 60Hz |
セキュリティ | Windows Defender、セキュリティロックホール |
カードリーダー | マルチカードリーダー |
LAN | 1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T対応 |
無線LAN | WiFi6、Bluetooth5.0 |
電源 | 120W |
寸法(幅・高さ・奥行) | 359.5×21.9×238㎜ |
重さ | 1.98㎏ |
バッテリー | 7時間 |
保証 | 1年間 |
その他 | 動画編集・画像編集もできるPowerDirectorとPhotoDirector搭載可能 |
価格 | 税込)11万3080円 |
特徴的なのが、キーボードですね。キーピッチは約18.2㎜、キーストロークは1.8㎜(±0.2㎜)です。ストロークが深いとタイピングしやすいし、普通のノートの様な「軽いカチャカチャ」した音が出にくいので使いやすいです。
また、デュアルストレージで最大4TBのストレージが搭載可能なので、ゲームをいちいち外付けHDDに入れなくても多くのデータが保管できますね。
また、内部に2つのファンを搭載しており、排気口が左右の側面、背面、そして底面に大きな吸気口があるのでシステム温度の上昇もしにくくなっています。
パソコンの頭脳であるCPUには、超高性能のIntel core i7-10750Hになります。通常ノートパソコンにはUシリーズの省電力モデルが使われるのですが、さすがにゲーミングPCなのでハイパフォーマンスのHシリーズ搭載です。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
本機種搭載のCore i7-10750Hは、スコアが12903と高い性能になっています。また、6コア12スレッドなので、データ処理も早く快適に使えますね。
全機種に共通して使われるCPUなので、どのシリーズを選んでも性能は高いです。
グラフィックボードはエントリークラスですが、画質を調整すれば重たいゲームも出来ます。
グラフの単位はfps(フレームレート)で、1秒間に何コマ更新されたかの数値です。60以上が「快適」にプレイできる目安になります。(スコアは目安です。グラボ以外のスペックや環境によってスコアは上下します)
GTX 1650でも画質を調整すれば問題なくできるゲームが多いです。人気のエーペックスやフォートナイトなども中画質でいけるし、虹6なんかは高画質でもプレイできますね。
有線LANポートもあるし、WiFi6にも対応しているので、「部屋にLANケーブルが届かない・・・」って人でも、高速回線でゲームが出来ます。(ルーターもWiFi6対応必須・契約回線の速度にもよります)
1つだけ注意点で、LNシリーズの安いモデルはメモリが8GBですが、16GBにカスタマイズ推奨です!
8GBだとちょっと遅いと感じる時があります。
あとは先ほど言った、ディスプレイですね。本機種はリフレッシュレートが60Hzなので、「なんてことをしてくれたんだ・・・」って感じですね・・・。
XNシリーズ
CPU | Intel core i7-10750H |
---|---|
メモリ | 8GB~64GB |
ストレージ1 | SSD 最大2TB(M.2 PCle-NVMe) |
ストレージ2 | SSD 最大2TB(SATA) |
ストレージ3 | HDD 最大2TBもしくはSSD 最大500GB |
OS | Windows 10 Home |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2060 |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPS 非光沢 |
リフレッシュレート | 144Hz |
セキュリティ | Windows Defender、セキュリティロックホール |
カードリーダー | マルチカードリーダー |
LAN | 1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T対応 |
無線LAN | WiFi6、Bluetooth5.0 |
電源 | 180W |
寸法(幅・高さ・奥行) | 361x27.9x258㎜ |
重さ | 2.25㎏ |
バッテリー | 4.5時間 |
保証 | 1年間 |
特典 | 動画編集・画像編集もできるPowerDirectorとPhotoDirector標準搭載 |
価格 | 税込)15万3780円~ |
LNシリーズとほぼ同じ構成ですが、グラフィックボードがRTX 2060搭載、ストレージは最大6TBも搭載できます。デスクトップ並みですね。
ちなみに旧モデルのFrontier ZNはリフレッシュレートが60Hzだったのですが、今回から144Hzになったので購入しやすいと思います。
CPUは同じく高性能のCore i7-10750Hで、メモリも最速クラスのDDR4 3200MHzです。(2933MHzで動作します)
それでは、RTX 2060モバイルのゲームベンチマークスコアです。
重量級ゲームも標準画質でプレイでき、中級クラスのゲームなら高画質でもプレイできるものが多いですね。
RTX20シリーズはリアルタイム レイトレーシング対応で、DLSSも対応です。リアルタイム レイトレーシングとは、光の反射などの動きをシュミレートして、リアルタイムで描写する技術です。
例えば、GTXシリーズではガラスに何も映っていないのに、RTXでは敵がガラスに映っていたり、光の反射がリアルに表現されるので、より現実世界に近づいたグラフィックスになります。
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ちょっと分かりにくいかもですが、水たまりに反射する光や背景は、レイトレーシングをONにすると鮮明に、よりリアルに表現されます。
ただし、レイトレをONにすると重くなるんですよね。結構な負荷がかかる機能なので、軽いゲームでも急に重くなるやつもあります。
ただしRTXシリーズはDLSSという機能があり、これをONにすると画質を落とさずにフレームレートを上げることが出来るので、レイトレを使う時や、レイトレ無しでもゲームをする時はDLSSをONにしておけばより快適にプレイできます。
より本格的にゲームをするなら、本機種か、次に紹介するRTX 2070 Super搭載モデルがおすすめです。
ZNシリーズ
CPU | Intel core i7-10750H |
---|---|
メモリ | 8GB~64GB |
ストレージ1 | SSD 最大2TB(M.2 PCle-NVMe) |
ストレージ2 | SSD 最大2TB(SATA) |
ストレージ3 | HDD 最大2TBもしくはSSD 最大500GB |
OS | Windows 10 Home |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2070 Super |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPS 非光沢 |
リフレッシュレート | 144Hz |
セキュリティ | Windows Defender、セキュリティロックホール |
カードリーダー | マルチカードリーダー |
LAN | 1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T対応 |
無線LAN | WiFi6、Bluetooth5.0 |
電源 | 230W |
寸法(幅・高さ・奥行) | 359x29.9x258㎜ |
重さ | 2.4㎏ |
バッテリー | 2.9時間 |
保証 | 1年間 |
特典 | 動画編集・画像編集もできるPowerDirectorとPhotoDirector標準搭載 |
価格 | 税込)19万3380円 |
XNシリーズより若干厚くなっていますが、幅が少しだけ小さくなっている本機種は、XNシリーズとほぼ同じ構成です。ただし、グラフィックボードが超高性能のNVIDIA GeForce RTX 2070 Superです!
はっきり言って、困ることはほとんどないでしょう。重たいゲームも、本格的な画像・動画編集ソフトも快適に使えるスペックです。先ほど紹介した、レイトレーシング、DLSSも対応だし、RTX 2060より40%ほど性能が高いです!
あの重たいArkも標準画質でプレイできるし、画質調整すればより快適にプレイできます。
性能が高いと温度の上昇が心配ですが、本機種は大きな吸気口と排気口があるので、エアフロ―は良いです。
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とにかく「快適にプレイしたい」人であれば、本機種が一番です!
まとめ
Frontierではほぼグラボで機種分けがしてあるので、選びやすいと思います。
LNシリーズはリフレッシュレートが60Hzなので買う人はいないと思いますが、他の2機種はリフレッシュレートも高く、おすすめですよ。