Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9 16インチのレビュー 6万円台と低価格だがスペックはしっかりしている

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久しぶりのIdeaPad Slim 3シリーズです。

最後のモデルは2022年に発売されたSlim 370シリーズ(Gen 7相当)で、2023年にGen 8が日本では発売されませんでした。

今回はGen 9で、さすがに2年ぶりのアップデートということもあり、性能は高くなっています。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 3.9 out of 5 stars
コスパ 4.3 out of 5 stars
総合評価 4 out of 5 stars

 

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

IdeaPad Slim 3i Gen 9 16インチのスペック

CPU Core 3 100U
Core 5 120U
Core 7 150U
メモリ DDR5-5200 最大16GB
ストレージ SSD 最大1GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS液晶 光沢なし
OS Windows 11 Home
LAN Wi-Fi 6
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ 1080p FHD
寸法(幅×奥行×高さ) 359.3 × 257 × 17.9㎜
重さ 約1.74㎏
バッテリー(JEITA 3.0)
JEITA 2.0
最大約7.7時間(動画再生時)
最大約13.9時間
標準保証 1年間
価格 6.6万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはメインストリーム向けのCore Uプロセッサで、Core Ultraの下位モデルの位置づけです。下位モデルとは言え新しいCPUなので性能も高く、Core 5 120Uは約1.7万ほどのCPUマークスコアをつけています。

メモリはDDR5-5200MHzでオンボード最大16GBと十分な容量、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TBとこちらも大容量です。

グラフィック性能はUltraとは違い今までのIris-Xeと同じで、Intel Graphicsと名称が変わりました。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。解像度はWUXGA(1920×1200ドット)で視野角が広いIPS液晶、そして300ニトの輝度になります。

その他のスペックは、OSはWindows 11 Homeで無線はWi-Fi 6に対応、Webカメラは高画質FHDでプライバシーシャッター付き、そして指紋センサーがあるのでサインインは一瞬です。

16インチで1.74㎏と平均的な重量をしており、最大バッテリー駆動時間は約7.7時間と半日くらいは使えるバッテリー容量です。

インターフェイスは豊富じゃないですが必要最低限あり、USB Type-CはPowerDeliverとDisplayPort映像出力機能付きになります。

6.6万円からと低価格ですがしっかりとしたスペックで、自宅用兼時々持ち運びをするという人に向いています。

 

 

公式サイト

 

2024年のトレンドと比較

2024年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

 

14世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
×
Thunderbolt 4 生体認証 バッテリー14時間以上(JEITA 2.0)
×

低価格モデルなので色域とThunderbolt 4は満たしていませんが、その他はほぼ大丈夫ですね(バッテリーは13.9時間なので△にしています)。

 

 

旧モデルとの比較

Gen 8が出なかったので、旧モデルは2022年発売のSlim 370i 17型になります。ただし、16インチは初になるので、正確に言うと旧モデルはありません。

2年前の機種と比較しても性能は全然違うので、スペックの比較は省略します。

 

それでは、以下にて特徴をご紹介します。

 

 

画面アスペクト比が16:10と縦に長い

Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9 16インチ 正面

Slim 3シリーズでは初の、画面アスペクト比が16:10の機種になります。解像度はWUXGA(1920×1200ドット)とFHDに比べ縦に120ドットも長いので、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。ディスプレイも大きく一目で見て取れる情報量が多いので、作業効率も上がります。

液晶はコントラスト比が高く視野角が広いIPS液晶で、光沢なし、そして輝度は300ニトになります。

こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見えるしっかりとしたスペックです。
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

6万円台の低価格PCですが、普段使い用PCとしては良いスペックです。

 

高画質FHD Webカメラ搭載

Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9 16インチ 右斜め前から

「あれ?」と思ったのですが、Slim 3シリーズにも高画質FHD Webカメラが搭載です。ここ最近はビジネス向けPCだとFHD画質が主流ですが、普段使いPCで、しかも下位モデルの本機がFHD画質というのはすごいです。

 

HD解像度のカメラと比べると全然解像度が高く、Web会議やビデオ通話で印象がアップしますね。また、プライバシーシャッターも搭載しており、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。

スピーカーは1.5Wが2つ、デュアルマイクが搭載しており、こちらは標準的なものです。

 

 

その他の特徴

 

外観

Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9 16インチ 左斜め前から

ここ最近のLenovoの低価格モデルは、外観だけじゃわからなくなってきましたね。以前はベゼルが太かったり、やけに大きいとか重いとか一目でわかる低価格仕様でしたが、今は上位モデルとそん色ないですね。

寸法も標準的な幅359.3㎜、奥行き257㎜、厚さ17.9㎜で、重量も1.74㎏と標準的です。

 

天板はシンプルで「Lenovo」のロゴがあるだけで、底面には幅広い通気口があります。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9 16インチ 閉じた状態

ラウンドエッジの筐体で、おしゃれです。

 

 

キーボード

Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9 16インチ キーボード

キーボードは日本語キー84キーで、テンキー付きになります。Excelなどで数字を扱うことが多い人には、使いやすいです。

タッチパッドは約120㎜×75㎜と大きく、操作性も高いです。

 

 

CPU

Core 3 100U Core 5 120U Core 7 150U
Pコア 2 2 2
Eコア 4 8 8
スレッド 8 12 12
キャッシュ 10MB 12MB 12MB
ターボブースト 4.7GHz 5GHz 5.4GHz
Pコア最大周波数 4.7GHz 5GHz 5.4GHz
Pコア基本周波数 1.2GHz 1.4GHz 1.8GHz
Eコア最大周波数 3.3GHz 3.8GHz 4GHz
GPU実行ユニット 64EU 80EU 96
ベースパワー 15W 15W 15W
マックスパワー 55W 55W 55W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

ちなみに今までのように「Core i」じゃなくなりましたが、中身は13世代Uシリーズのリフレッシュ版で、大きな変更はありません。

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、PassMark Softwareが公表している数値です。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H  33266
Core Ultra 7 165H  31583
Core Ultra 5 135H  24276
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 5 125H  20071
Core i5-1335U  18931
Core 5 120U  17292
Core i7-1355U  15878
Core i3-1315U  12654

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

本機にはDDR5-5200が搭載で、オンボード最大16GBになります。執筆時現在Core 3を選ぶと8GB、Core 5は8GB/16GBが選べ、Core 7は16GBになっています。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、512GBか1TBが搭載できます。データ転送速度も速く、パソコンの起動も速いです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

Windows PCはWindows Defenderに守られていますが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは3セル47WHrで、最大約7.3時間(動画再生時)になります。バッテリー駆動時間はそこそこ長いので、半日ほどの外出であれば十分だと思います。

充電時間は約3.5時間になります。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは豊富じゃないですがそこそこ搭載しており、すべてのUSBポートのデータ転送速度は5Gbpsになります。

左側面には電源コネクタ、USB 3.1 Gen 1、HDMI、USB 3.2 Gen 1 Type-C、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。USB Type-CはPowerdeliveryとDisplay Port映像出力機能です。

右側面には4 in 1メディアカードリーダーとUSB 3.2 Gen 1のみです。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

まとめ

良い点

・おしゃれな筐体
・画面比が16:10で、16インチでも17インチ並みの情報が表示される
・FHD Webカメラ

 

残念な点

・価格を考えると残念な点はなし

 

総合評価

低価格モデルとは思えないスペックで、全体的に標準的、もしくはそれ以上です。16インチと大きなディスプレイで作業効率も高く、バッテリー駆動時間もそこそこ長いので外で使う人にも使いやすいです。

この価格でこのスペックなら、文句なしだと思います。

 

 

公式サイト