Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2のレビュー・Ryzen 5000シリーズ搭載の省スペースモデル

ThinkCentreのMシリーズTinyは、最近人気がある省スペースモデルの中でも抜群に小型の機種になります。

たった1Lの筐体で、寸法は幅3.65㎝、奥行き18.29㎝、高さ17.9㎝と、少年ジャンプより全然小さなサイズになっています!

今までデスクトップが欲しかったけどスペースの都合で購入を控えていた個人はもちろん、ビジネス用PCなので企業にもおすすめの機種です。

小さいだけでなく、性能の高いRyzen 4000シリーズのProも搭載できるので、性能的にはかなり高いです。価格もたったの5.3万円からと、まとめ買いしやすい価格です。

追記)2021年9月18日 プロセッサーにRyzen 5 5650GEとRyzen 7 5750GEが追加されたので、「CPU」の項目に性能を追加しています。

Lenovoでは9月29日まで四半期決算セールを実施中で、大幅割引になっています!!

この機会をお見逃しなく!

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2のレビュー

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 外観

<モニターは別売り>

CPU AMD Ryzen 3 4300GE/Pro 4350GE
AMD Ryzen 5 4600GE/Pro 4650GE
AMD Ryzen 7 4700GE/Pro 4750GE
AMD Ryzen 5 Pro 5650GE(追加
AMD Ryzen 7 Pro 5750GE(追加
メモリ 最大64GB
ストレージ HDD 最大1TB+SSD 最大1TB
グラフィックス Radeon Vega
Microsoft Office 搭載可能
光学ドライブ 無し
ウルトラスリムDVD-ROM
ウルトラスリムDVDスーパーマルチドライブ
無線LAN 無し、AC 9260(WiFi5)、WiFi6
有線LAN イーサネット(RJ45)
セキュリティ Windows Defender、TPM、ハードディスクパスワード、セキュリティキーホール、DASH、AMD Memory Guardなど
付属 マウス、キーボード(付属無し可能)
寸法 36.5×182.9×179㎜
重さ 最大1.32㎏
電源 65W/90W
保証 1年間オンサイト
価格 5.3万円~

パソコンの頭脳であるプロセッサーには、性能が高いRyzen 4000シリーズ搭載です。販売当初は人気があり過ぎて、購入できない機種が多かったですね。

本機種では筐体がかなり小型化されているので、発熱を抑えるために省電力モデルEシリーズが使われています。これによってシステム温度が上昇しにくいので、発熱によるパフォーマンス低下を防ぐことが出来ています。

ただし、省電力モデルと言っても性能は高いのでご心配なく。

メモリはDDR4で最大64GBとまず困ることはない大きさで、ストレージも最大2TBとなっています。

ThinkCentreはビジネスモデルなのでセキュリティも堅牢で、ThinkShieldによってセキュリティが強化され、ビジネスのために作られた機種になります。言い換えると、個人向けのPCよりもセキュリティが強固で、性能も高いです。

たった1Lの筐体なのでデスク上においても圧迫感は無いし、机の横のシェルフや棚にも置けるし、場所を選ばずに設置できます。専用のモニターを購入すればモニターの背面に設置できるので、使用面積0にもできます。

また、最大で3つのディスプレイへ出力できるので、株やFXなどのトレーディングをする人にも向いています。

保証はオンサイト保証で、万が一の時は作業員が現場まで来てくれて修理をしてくれます。パソコンをLenovoまで送らなくていいので助かりますね。

公式サイト

旧モデルと比較

ThinkCentre M75q Tiny Gen2と旧モデルの筐体

<左/本機種・右/ThinkCentre M75q-1 Tiny>

旧モデルのThinkCentre M75q-1 Tinyとの比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 ThinkCentre M75q-1 Tiny
CPU Ryzen 3 4300GE/Pro 4350GE
Ryzen 5 4600GE/Pro 4650GE
Ryzen 7 4700GE/Pro 4750GE
Ryzen 5 5650GE
Ryzen 7 5750GE
Athlon 300GE Pro
Ryzen 3 Pro 3200GE
Ryzen 5 Pro 3400GE
メモリ 64GB 32GB
ストレージ SSD x2 SSD x2
無線 無し/WiFi5/WiFi6 無し/WiFi5
電源 65W/90W 65W/135W
重量 1.32㎏ 1.32㎏
価格 5.3万円~ 3.9万円~

筐体の外観は変わっていますが、寸法も最大重量もほぼ同じです。ただし、旧モデルは電源が135Wと高いものが搭載できました。本機種はWiFi6に対応したりと機能もアップしているし、プロセッサー性能がかなり上がっています。

こちらはプロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700GE  22566
Ryzen 7 Pro 5750GE  22536
Ryzen 7 4700GE  20671
Ryzen 7 Pro 4750GE  20456
Ryzen 5 Pro 4650GE  16689
Ryzen 5 4600GE  16377
Ryzen 3 4300GE  11878
Ryzen 3 Pro 4350GE  11499
Ryzen 5 Pro 3400GE  8154
Ryzen 3 Pro 3200GE  7295
Athlon 300GE Pro  4337

考えられないくらい性能が上がっていますね。

ライバル機種

ThinkCentre M75q Tiny Gen2と比較機種の筐体

本機種と比較機種はスペックが違うだけで、同じ筐体を使用しています。(メモリ・SSDは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 M80q Tiny M90q Tiny
CPU Ryzen 3 4300GE/Pro 4350GE
Ryzen 5 4600GE/Pro 4650GE
Ryzen 7 4700GE/Pro 4750GE
Ryzen 5 5650GE
Ryzen 7 5750GE
Celeron G5900T
Core i3-10100T
Core i5-10400T/500T/600T
Celeron G5900T
Core i3-10100/10100Tなど
Core i5-10400~10600/10400T~10600T
Core i7-10700/10700T
メモリ 64GB 64GB 64GB
ストレージ SSD x2 SSD x2 SSD 1TB+HDD 2TB
無線 無し/WiFi5/WiFi6 無し/WiFi5/WiFi6 WiFi5/6
電源 65/90W 65/135W 65/135/230W
重量 1.32㎏ 1.25㎏ 1.25㎏
価格 5.3万円~ 4.9万円~ 5.4万円~

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700GE  22566
Ryzen 7 Pro 5750GE  22536
Ryzen 7 4700GE  20671
Ryzen 7 Pro 4750GE  20456
Core i7-10700  18023
Ryzen 5 Pro 4650GE  16689
Ryzen 5 4600GE  16377
Core i5-10600  13990
Ryzen 3 4300GE  11878
Ryzen 3 Pro 4350GE  11499
Core i5-10400T  11312
Core i3-10100  7589

 

数が多いので主なものだけ記載しましたが、本機搭載のRyzenがいかに高い性能か分かると思います。ただし、他の機種は電源が大きくできるので総合的に見たら高いパフォーマンスを発揮しやすいです。

各機種の特徴

  • 本機種・・・電源は一番小さいがプロセッサー性能は一番高い。
  • M80q Tiny・・・CPU性能はほどほどだが、電源も最大135WでインテルCPU搭載
  • M90q Tiny・・・インテルCPU搭載で最大230Wの電源も搭載可能。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2の特徴

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 外観

とにかく、小さいですよね。この小さな筐体にRyzen 4000シリーズのパワフルなCPUや、最大64GBものメモリが詰め込まれています。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2の外観 前面と背面

下記で詳しく解説していますが、小さいからと言ってインターフェイスが少ないわけじゃないんです。USB-AにUSB-C、そしてDisplay portにHDMIもあります。しかもオプションでインターフェイスの追加も出来ます。

寸法は幅36.5㎜、奥行き182.9㎜、高さ179㎜となっています。幅は千円札の短辺の半分ほど(3.8㎝)、幅と奥行きは名刺の長辺x2(18.2㎝)とほぼ同じ寸法です。

スペースの都合上デスクトップをあきらめる人は多いですが、このサイズならどこにでも設置できますね。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 左側面

筐体の左側面です。前部分の側面に吸気口があり、右側面にもついています。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 右側面筐体の右側面です。標準で「ツールレス・オープンシャーシ」になっており、その名の通り「工具無し」で筐体内部にアクセスできます。このほかにもカスタマイズから、「ダストシールド」が選べます。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 モニターの背面に設置

専用モニターを購入すると、この様にモニターに筐体を収納することが出来ます。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 モニターの背面に設置

利用できるモニターはThinkCentre Tiny-in-Oneで、23インチモニター以外は使えるとのことです。こちらでTiny-in-Oneのモニターが確認できますが、中にはAll-in-Oneなど似た名前のものもあるので、ご注意を。

Lenovo ThinkCentre M75q-1 Tinyのサイズ・狭いスペースに立てて設置<前モデルのThinkCentre M75q Tiny 1です>

もしくは「バーティカルスタンド(訳すと垂直スタンド)」と言う、本機種を垂直に立てて置けるスタンドもあります。こちらは購入時に1100円で追加できますが、前機種のTiny 1は光学ドライブを付けたらこのスタンドは使えなかったので、本機種も同じ仕様だと思います。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 左斜め前から

最大で3台の外部ディスプレイに接続できるので、トレーディングや2DCADなど専門的なことをする場合でも使いやすいです。

CPU

CPUはパソコンの頭脳で、重要な部分ですね。Ryzen 4000シリーズは性能が高く、同等モデルのIntel製CPUと比べても性能は上回っています。また、Ryzen 5000シリーズも追加されたので、情報をアップデートしています。

 

Ryzen 7 5750GE Ryzen 5 5650GE
製造プロセス 7nm
コア/スレッド 6/12 8/16
基本クロック 3.4GHz 3.2GHz
ブーストクロック 4.4GHz 4.6GHz
キャッシュ 16MB
TDP 35W
Ryzen 3 4300GE/Pro 4350GE Ryzen 5 4600GE/Pro 4650GE Ryzen 7 4700GE/Pro 4750GE
製造プロセス 7nm 7nm 7nm
コア/スレッド 4/8 6/12 8/16
ベースクロック 3.5GHz 3.3GHz 3.1GHz
ブースト時 4.0GHz 4.2GHz 4.3GHz
キャッシュ 4MB 8MB 8MB
TDP 35W 35W 35W

Ryzen Proはビジネスモデルのプロセッサーで、AES128という暗号化方式に対応しており、メモリ内のデータを暗号化したりと、ビジネス用に作られた品質になります。

面白いことに、Ryzen 3ではProの方が価格が安く、Ryzen 5はProも通常版も同じ価格、Ryzen 7のみProが+2200円と高くなっています。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2のプロセッサー

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-11900K  25590
Core i7-11700K  25084
Core i9-11900  23574
Ryzen 7 5700GE  22566
Ryzen 7 Pro 5750GE  22536
Core i9-11900T  21553
Core i7-11700  21306
Ryzen 7 4700GE  20671
Ryzen 7 Pro 4750GE  20456
Core i5-11600K  20022
Core i5-11400  17556
Ryzen 5 Pro 4650GE  16689
Ryzen 5 4600GE  16377
Core i5-11400T  13367
Ryzen 3 4300GE  11878
Ryzen 3 Pro 4350GE  11499
Core i3-10105T  8354

 

Ryzen 3でもインテルのCore i5並みの性能、Ryzen 5はCore i7、Ryzen 7はCore i9に近い性能があります。性能的にRyzen 3でもビジネス用途に十分な性能があるので、あとはどのくらい快適に作業をしたいかでCPUを決めていいと思います。

どのモデルも1万オーバーの高性能プロセッサーなので、ほとんどの人はRyzen 3でも十分だと思います。

また、並行作業(複数作業)がしやすいかどうかの目安になるのはコアとスレッド数で、当然コア数が多い方がより快適に作業ができます。

コアとスレッド数の解説図

Ryzen 3の4コア8スレッドはデスクトップでは標準的、6コア12スレッドは大きな方、Ryzen 7の8コア16スレッドはかなり大きい方で、専門的な作業をするパソコンに搭載されるようなスペックです。

メモリ

メモリはパソコンの作業台で、大きければ大きい程より大きなデータが扱いやすくなります。

メモリの種類はDDR4-3200MHzで、メモリスロットは2つ、最大64GBも搭載できます。ビジネス用途であれば最低8GBで、16GBあれば快適に使えます。大きなデータを使うことが多い場合は、32GBあれば安心ですね。

また、本メモリは動作周波数(MHz)が3200と最高の周波数になっており、この周波数が高いとより高速にデータ処理ができます。DDR4で現行3200MHzが最高なので、処理速度はピカ一です。

ストレージ

ストレージは最大1TB HDD(ハードディスクドライブ)と最大1TB SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)が搭載できます。

SSD HDD
値段 高い 安い
動作音 静か うるさい
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
データ移動 速い 遅い
寿命 長い(壊れにくい) 短い(壊れやすい)

2つの違いはこの様になり、SSDはHDDの数十倍のデータ転送速度があります。HDDのみの場合は起動にも時間がかかるし、何をするにしてもSSDより数倍~数十倍時間がかかります。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2のストレージ

SSDはM.2 PCle-NVMeというデータ転送速度が速いタイプで、128GB以外にはOPALが搭載です。

OPALとは自己暗号化ドライブで、セキュリティがより強固になっています。これは、ハードウェアレベルでストレージを暗号化できるので、仮にウイルスが侵入してデータを盗もうとしても、暗号化されているので解読されにくいという特徴があります。

公式サイト

無線LAN

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2の無線

無線は標準で最新規格のWiFi6にBluetooth 5.1が搭載です。有線LANを使う場合は必要ないかもしれませんが、無線が無いとBluetoothもないので搭載していてもいいかなと思います。

セキュリティ

主なセキュリティをご紹介します。

  • Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアやフィッシングなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
  • TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
  • ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでパスワードを設定できるので、パソコン内部のデータが盗み見られる可能性がかなり減ります
  • ケーブルロック・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所(オプション)
  • AMD Memory Guard・・・メモリを暗号化
  • DASH(Desktop and Mobile Architecture for System Hardware)・・・保護されたアウトバンド管理やリモート管理が可能

MIL

本機種はアメリカ軍の物資調達規格であるMILスペック準拠の堅牢性があり、気温や湿気などの耐久性テストをクリアーしています。

 

電源

電源は標準で65Wとノートパソコン並みの大きさですが、モデルによっては90Wにカスタマイズできます。電源が大きいとより高いパフォーマンスを発揮できるので、チャンスがあればカスタマイズから90Wを選んだ方がいいです。

インターフェイス

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2のインターフェイス

1. 電源ボタン
2. USB-C 3.1 Gen2
3. USB-A 3.1 Gen2
4. コンボジャック
5. 電源コネクタ
6. DisplayPort
7. USB 3.1 Gen1
8. HDMI(オプション)
9. USB 3.1 Gen1
10. VGA(オプション)
11. USB2.0
12. シリアルポート(オプション)
13. イーサネット・コネクター(RJ-45) 

これだけ小さな筐体なのに、十分すぎるほどのインターフェイスがありますね。

10番のVGAはアナログモニターに繋ぐもので、もしお持ちのモニターが古いものだったらこれを使いますが、ここ4-5年に購入したものであればHDMIかDisplay portでデジタル出力で使います。

12番のシリアルポートも古い機器を持っている人は必要ですが、基本的に使う機会はありません。

13番のイーサネットコネクター(RJ-45)はLANケーブルポートの事で、有線接続をする時に使います。

オプションと書かれたインターフェイスはモデルによっては標準搭載なので、購入時に確認してください。

また、カスタマイズから光学ドライブの追加も出来ます。標準では「無し」ですが、DVD-ROM(読み出し専用)、DVDスーパーマルチドライブ(読み書き両方)が選べます。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 2のオプティカルドライブ

まとめ

インターフェイスも豊富で、プロセッサーやメモリもスペックが高く、ストレージも最大2TB搭載と、5.3万円から購入できるパソコンにしてはかなり性能が高いです。

しかも保証は1年間のオンサイト保証なので、故障かな?と言うときでも修理の人が現場まで来てくれて修理してくれるので助かります。また、保証は延長も出来るのでご心配なく。

公式サイト