Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3の実機レビュー

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Lenovoのビジネスデスクトップの新シリーズで、「Neo」と言う名称のデスクトップになります。

カテゴリ的にはThinkCentre Mシリーズに該当するシリーズの様ですが、Mシリーズから一回り小さくなった筐体です。

ちなみに第3世代を表す「Gen 3」と言う名称ですが、Gen 2やGen 1は発見できませんでした。英語では「Neo 50s」として発表されているので、日本だけGen 3と付いたかもしれませんね。

最新のインテル12世代CPUを搭載したパワフルな性能で、7.4Lと小さな筐体ですが、ある程度の拡張性もあるのでカスタマイザーにも嬉しい機種です。

購入機種はIntel Core i3-12100、メモリ8GB、SSD 256GBです。

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3のスペックレビュー

CPU Pentium Gold G7400
Core i3-12100/12300
Core i5-12400/12500/12600
Core i7-12700
Core i9-12900
メモリ 最大64GB
ストレージ 最大 SSD+HDD
グラフィックス 内蔵グラフィックス
OS Windows 11
無線 Wi-Fi 6/5、Bluetooth搭載可能
有線 ギガビットイーサネット
光学ドライブ 搭載可能
内蔵スピーカー 搭載可能
セキュリティ TPM 2.0、Smart USB Protection、指紋センサーなど搭載可能
寸法(幅×奥行×高さ) 100×274.8×308㎜
重さ 最大4.5㎏
電源 180W/260W
価格 6.3万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUには最新のインテル12世代が搭載で、かなり高性能です。Core i5も11世代のCore i9に近い性能で、Core i7に至っては11世代Core i9よりも40%ほど高い性能になっています。

また、12世代CPUはWindows 11に最適化されているので、より快適に使える仕様になっています。

メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、最大64GBにできます。ただし、インテル12世代CPUは最新のDDR5に対応しているので、DDR4搭載と言うのはちょっとしたマイナスポイントですね。

ストレージは最大でHDD SATAとSSD PCIe NVMeが搭載でき、PCIe NVMeはPCIe 3.0か4.0が選べます。

無線はモデルによっては「なし」なので、カスタマイズからWi-Fiを選んで追加します。また、Wi-Fi無しモデルはBluetoothもないので結構困ることが多くあると思います(体験談)。ただし、ギガビットイーサネットは標準搭載です。

電源は180Wか260Wが選べます。ちょっとでも高い性能が欲しい場合は、260Wを選んだ方が良いです。

拡張性も少しあり、PCI Expres ×16と×1が1つずつ空いており、Low Profileも搭載可能です。

総合的に見て、メモリがDDR4と言うのがちょっと残念ですが、インテル12世代CPUにPCIe 4.0搭載、Wi-Fi 6も搭載可能なので高性能機種になり、拡張性も少しあるのでライトカスタマイザーにも使いやすい機種ですね。

企業が購入した場合でも簡単にメモリやストレージの増設ができるので、コスト削減にもなると思います。

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3と旧モデルの比較<左/本機種・右/M70s Small Gen 2>

Neoは新シリーズなので正確に言うと旧モデルはありませんが、ThinkCentre M70s Small Gen 2が一番近いと思うので、比較します。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 M70s Small Gen 2
CPU Pentium Gold G7400
Core i3-12100/12300
Core i5-12400/12500/12600
Core i7-12700
Core i9-12900
Core i3-10100
Core i5-10400
Core i7-10700
メモリ 64GB 128GB
ストレージ HDD+SSD HDD x2+SSD
通信 Wi-Fi 6/5/なし
ギガビットイーサネット
電源 180W/260W 180/260/380W
重量 4.5㎏ 5.3㎏
価格 6.3万円~ 6.3万円~

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900  38272
Core i7-12700  32105
Core i5-12600  21925
Core i5-12500  21094
Core i5-12400  19447
Core i7-10700  18023
Core i3-12300  14955
Core i3-12100  14089
Core i5-10400  13120
Core i3-10100  8945
Pentium Gold G7400  6912

Passmarkスコアをみたら一目瞭然ですが、性能がかなり上がっていますね。旧モデルはなぜだか11世代CPUを搭載しなかったので10世代になり、本機種は2世代新しい12世代になっています。

また、筐体がよりコンパクトになり、最大重量も下がっています。左側面に排気口が追加されたので、エアフローがより良くなっていると思います。

ただし、旧モデルはメモリが最大128GBでしたが、本機は64GBです。

 

ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3の特徴

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 正面

個人的にですが、Neoは「低価格ビジネスモデルのLenovoシリーズ」を思い起こさせる外観だと思います。

筐体は他のThinkCentreの様に重厚な造りでなく、指で軽く叩くとちょっと安っぽい音がします。

寸法は、

幅100㎜(≒名刺の長辺/91㎜)
奥行274.8㎜(≒千円札2枚分/300㎜)
高さ308㎜(≒千円札2枚分/300㎜)

とほぼ同じになり、約7.4Lとコンパクトですね。重さもたったの4.5㎏なので、設置もしやすいです。

 

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 左側面

ここまでコンパクトだと排熱処理具合が気になると思うし、特にインテル12世代は発熱がすごいと言われていますが、Cinebench R23(CPUをフルパワーで使うベンチマーク)をやっている時もちょっと暖かいくらいで、そんなに熱くなりませんでした。

側面にある通気口が、しっかり働いていると思います。

ただし、Cinebench計測時は最大77dBほどの騒音で、ちょっとうるさかったです。(70dBはエアコンの風量を最大にしたくらい。もしくはゲーミングPCがうなっているくらい)

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 Cinebench R23計測時の騒音値

まぁ、CinebenchほどCPU性能をフルに使うことはあまりないと思うので、ほとんどの人はここまでの騒音を聞くことはないと思います。

 

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 左斜め前から

レノボ独自のICE 5.0(インテリジェント・クーリング・エンジン)と言う機能を搭載しており、消費電力を抑えつつパフォーマンスを最大化するそうです。前世代のThinkCentreと比べ、年間40kwh以上の電力削減を実現したとのことです。

 

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 右側面

右側面には排気口はありません。左側だけですね。

 

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 横置き

旧モデルは横に置いても使いやすいように側面にもゴム足が付いていましたが、本機には縦置きの時のみゴム足があります。

 

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3のゴム足

ゴム足は山なりになっていて、左右には動かしやすく、前後には動かしにくいです。安定していますね。

 

インターフェイスが豊富

こんなに小さな筐体ですが、インターフェイスはかなり豊富です。

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 正面

1. オプティカルドライブ (カスタマイズから追加/削除可能)
2. 電源ボタン
3. マイク入力
4. マイク入力/ヘッドフォン出力コンボ ジャック
5. USB-C 3.2 Gen1
6. USB-A 3.2 Gen1×2

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 背面

7. ライン出力
8. HDMI
9. DisplayPort
10. VGA
11. イーサネット・コネクター(RJ-45)
12. USB-A 2.0×2
13. USB-A 3.2 Gen1×2
14. 電源コネクタ
15. セキュリティ スロット
16. シリアル ポート(カスタマイズによる選択)
17. シリアル ポート(カスタマイズによる選択)

 

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 筐体内部

また、本機にはPCI Express ×16とPCI Express ×1が1つずつ空いており、最大167.5㎜までのビデオカードを追加できます。なので、上記したインターフェイスに加え、グラフィックカードのポートが追加されます。(ただしビデオカードを搭載すると、一部ポートが追加できなくなります)

ちなみに、HDD SATAが2つ搭載でき、メモリスロットは2つあります。

 

環境に配慮した設計

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 右側面

国際的な環境基準のEPEAT Gold Certified、Energy Star® 8.0に適合。ワールドワイドで汎用性の高い環境基準に対応しています。また、前面ベゼルの塗装を廃し、VOCの排出量を15g/u削減。梱包材も90%リサイクル可能な素材を使用しています  by Lenovo

Lenovoは2022年1月19日に、「2022年の世界で最も持続可能な100社の1つ」に3年連続で選ばれたことを発表しましたが、こういった積み重ねが認められたんでしょうね。

発表内容の原文はこちらから読めます。

 

CPU

Pentium Gold G7400 Core i3-12100 Core i3-12300
開発コード Alder Lake
製造プロセス Intel 7
Pコア 2 4 4
Eコア 0 0 0
スレッド 2 8 8
キャッシュ 6MB 12MB 12MB
GPU実行ユニット 16 24 24
ターボブースト 4.3GHz 4.4GHz
Pコア最大周波数 4.3GHz 4.4GHz
Pコア基本周波数 3.7GHz 3.3GHz 3.5GHz
ベースパワー 46W 60W 60W
最大パワー 89W 89W
Core i5-12400 Core i5-12500 Core i5-12600
開発コード Alder Lake
製造プロセス Intel 7
Pコア 6 6 6
Eコア 0 0 0
スレッド 12 12 12
キャッシュ 18MB 18MB 18MB
GPU実行ユニット 24 32 32
ターボブースト 4.4GHz 4.6GHz 4.8GHz
Pコア最大周波数 4.4GHz 4.6GHz 4.8GHz
Pコア基本周波数 2.5GHz 3.0GHz 3.3GHz
ベースパワー 65W 65W 65W
最大パワー 117W 117W 117W
Core i7-12700 Core i9-12900
開発コード Alder Lake
製造プロセス Intel 7
Pコア 8 8
Eコア 4 8
スレッド 20 24
キャッシュ 25MB 30MB
GPU実行ユニット 32 32
ターボブースト 4.9GHz 5.1GHz
Pコア最大周波数 4.8GHz 5.0GHz
Pコア基本周波数 2.1GHz 2.4GHz
Eコア最大周波数 3.6GHz 3.8GHz
Eコア基本周波数 1.6GHz 1.8GHz
ベースパワー 65W 65W
最大パワー 180W 202W

CPUは最新のインテル第12世代が搭載で、Core i7とi9は高性能のPコアと省電力のEコアと言う2つのコアを搭載しています。これは負荷が低いものは省電力のEコアで処理をし、高負荷な事はPコアを使うというように分けており、省電力性とハイパフォーマンスを兼ね揃えた仕様になっています。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアで、14089となりました。Core i3でここまでの性能なので、困ることはないですね。

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 CPU Passmarkスコア計測結果

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900  36855
Core i7-12700  32105
Core i9-11900  23574
Core i5-12600  21925
Core i7-11700  21306
Core i5-12500  21094
Core i5-12400  19447
Core i5-11500  17859
Core i5-11400  17556
Core i3-12300  14955
Core i3-12100  14089
Core i3-10105  9007
Pentium Gold G7400  6804

前世代・11世代のCore i9-11900はスコアが約2.3万ですが、12世代Core i5-12600は約2.2万、Core i7に至っては約3.2万とかなり高性能ですね。

Core i3-12100も1万4089と、ビジネス用途でがっつり使える性能があります。第12世代になり、かなり性能が上がっていますね。

 

次はCinebench R23で、マルチコアは8300、シングルコアは1557となりました。マルチコアは第10世代のCore i5以上で、シングルコアは第11世代Core i7以上だったので、かなり高い性能です。

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 Cinebench R23 計測結果

Cinebench R23は、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアは6000以上で高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  27472
Core i9-12900  26455
Ryzen 9 5900X  21878
Core i7-12700  21568
Core i5-12600K  17660
Core i5-12600  ??
Ryzen 7 5800X  15228
Core i7-11700  14792
Core i5-12500  12974
Ryzen 7 Pro 4750G  12916
Core i5-12400  12454
Core i7-10700  12250
Ryzen 5 5600G  11077
Core i5-11400  10074
Ryzen 5 Pro 4650G  9258
Core i3-12300  ??
Core i3-12100  8300
Core i5-10400  7610
Ryzen 3 Pro 4350G  5995
Core i3-10100  5612

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900K  1997
Core i9-12900  1988
Core i5-12600K  1918
Core i7-12700  1862
Core i5-12600  ??
Core i5-12500  1804
Core i3-12300  ??
Ryzen 9 5900X  1636
Core i9-11900  1630
Ryzen 9 5900  1627
Core i5-12400  1623
Ryzen 7 5800X  1619
Ryzen 5 5600X  1593
Core i3-12100  1557
Core i7-11700  1538
Core i5-11400  1313
Ryzen 7 Pro 4750G  1308
Core i7-10700  1255
Core i5-10400  1110

性能が高いのはすごいですが、今回購入した機種はCore i3-12100で、先述した様にCinebenchをやっている時はかなりの騒音でした。これがCore i7やi9となると、騒音も上がりそうな気がします。

本機は小型筐体なので、あまり高性能なCPUを搭載しない方が良さそうです。

 

PCMark10

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 PCMark10 計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、

・Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」
・Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」
・Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」

を表しています。また、総合性能の目安こちらです。

5000以上・・・超ハイスペック(グラボ搭載機種はこれ以上)
4000以上・・・ハイスペック
3000以上・・・中位モデル
2000以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアは

  • 総合性能は4732
  • Essentialは9297→通常用途やビデオ会議などはかなり使いやすい
  • Productivityは7214→そこそこ快適に使える
  • Digital content creationは4289→外付けGPU無しにしてはそこそこ良い

Essentialのスコアが高いので一般的な用途には向いていますが、レビュー機はメモリが8GBでグラフィック性能が低いので、Office系のアプリや画像編集などのGPUが必要な用途のスコアは、あまり伸びませんでした。

EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i3-1215U  9899
Core i7-1165G7  9553
Core i5-1135G7  9502
Ryzen 7 4700U  9230
Core i3-12100  9297
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Core i7-1065G7  8661
Core i3-1115G4  8411
Ryzen 3 Pro 4350G  8271
Core i5-1235U  8197
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 7 4700U  7641
Ryzen 3 Pro 4350G  7534
Core i3-12100  7214
Ryzen 5 5500U  7209
Core i7-1165G7  6643
Core i3-1215U  6570
Core i5-1135G7  6300
Core i3-1115G4  5994
Core i5-1235U  5542
Core i7-1065G7  5487

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 7 4700U  5178
Core i7-1165G7  5150
Core i3-1215U  4796
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 Pro 4350G  4555
Ryzen 5 5500U  4445
Core i3-12100  4289
Ryzen 3 5425U  4240
Core i5-1135G7  4189
Core i7-1065G7  3699
Core i3-1115G4  3646

 

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。本機はメモリ8GBのシングルチャンネルメモリなので、グラフィック性能は1328とかなり低く、メモリ8GBを増設した16GB時でも1501と低かったです。

メモリは2枚1組で使うのが基本なので、16GBにカスタマイズした方がグラフィック性能はあがりますが、本機種で言えばあまり変わりませんでした。

その他のCPUとの比較です。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 PRO 6850U  5663
MX550  5089
MX450  3715
Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
MX250  2582
Ryzen 7 5800U  2416
Core i3-1215U  2258
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U  2196
Core i3-1115G4  2118
Ryzen 5 5600U  2101
Ryzen 3 5425U  1859
Core i5-1235U UHD  1831
Ryzen 3 5400U  1734
Core i3-12100 16GB  1501
Core i3-12100 8GB  1328
Ryzen 3 4300U  1314
Ryzen 3 5425U  1127

 

グラフィック性能が低かったので、LightroomとPhotoshopを入れて編集をしてみましたが、普通にサクサク使えました。読み込みも書き出しも、ストレス無くです。

なんでこんなに低いスコアになったのか分かりませんが、一般的な実務用途だと困ることはないと思います。

また、メモリやHDDの増設方法は、「ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3の分解・増設方法」をどうぞ。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

本機にはDDR4-3200MHzが搭載で、最大64GBになります。これだけあれば、特に困ることもないですが、先述した様にCPUがDDR5に対応しているので、DDR5を搭載してくれていたら嬉しかったです。

Memory Markでベンチマークを取ると、8GB時で2312と普通、16GB時は3186とかなり高くなりました。(増設したメモリはCrucial DDR4-3200 8GBです)

他の機種との比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Thinkcentre Neo 50s Small Gen 3  3186
Thinkbook 13s Gen 2 16GB  2921
ThinkPad E14 Gen 4 24GB  2739
OMEN 25L AMD 16GB  2674
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 16GB  2539
Yoga 660 16GB  2417
ThinkPad E15 Gen 4 24GB  2385
Thinkcentre Neo 50s Small Gen 3  2312
Thinkbook 15 Gen 2 8GB  2227
Thinkcentre M75s Small Gen 2  2212
ThinkPad T14 Gen 3 AMD 32GB  2204
Ideapad Flex 550i 15型 8GB  2175
ThinkPad E14 Gen 4 8GB  2127
Thinkbook 14 Gen 2 8GB  1908
Ideapad s145 AMD 8GB  1682

 

 

公式サイト

 

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) SSD(SATA) HDD
最大データ転送速度 最大16Gbps~32Gbps 最大6Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 中価格 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

SSDとHDDが搭載可能で、HDDは2.5インチか3.5インチのSATA接続になります。

THINKCENTRE NEO 50S SMALL Gen 3のストレージ

SSDはPCIe NVMe Gen 4とGen 3の2種類があり、当然Gen 4の方が速度が速いのでお勧めします。

計測したシーケンシャル速度はリード(読み込み速度)が3191MB/秒、ライト(書き込み速度)が2164MB/秒と、どちらも高速でした。

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 シーケンシャル速度 計測結果

これだけ速いと、快適に使えますね。

 

増設

筐体を開けて、メモリとHDDの増設をしました。保証が外れますが、自信がある方は、こちらを参考にどうぞ。

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3の分解・増設方法

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

  • Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する

ThinkCentreは「Thinkshield」というLenovoのセキュリティに守られていますが、Thinkshieldはセキュリティの総称になります。本機にはWindows DefenderやTPM、Smart USB Protection、指紋センサーなどが搭載可能です。

基本的に個人使用であればWindows Defenderで十分だと思いますが、追加のセキュリティをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

Wi-Fi 6対応

Thinkcentre Neo 50s Small gen 3のWifi

WiFiは無し、IEEE 802.11ac/a/b/g/n、Wireless-AC 9560 2×2、そしてWi-Fi 6になります。Wi-Fi 6はWi-Fi 5よりも1100円高いだけなので、Wi-Fi 6にしておいた方がいいです。

次世代通信規格のWiFi6は、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、家族共用の混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

電源

Lenovo ThinkCentre Neo 50s Small Gen 3 搭載電源<購入モデルは180W>

電源は180W(85%)か260W(90%)になり、電源が大きい方がパソコンのパフォーマンスも上がるので、特別な理由が無い限り260Wを選んでおいた方が無難だと思います。

また、搭載電源はAcBel製の80PLUS Bronzeでした。

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「オンサイト修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証はオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の2種類があります。

  1. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  2. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

納期

筆者が購入したのは7月23日で、目安納期は2~3営業日、到着は3日後の7月26日でした。

大満足です。

 

まとめ

良い点

・第12世代CPU搭載で高性能
・排気口が追加された筐体でエアフローが良くなった
・インターフェイスが豊富
・拡張性がある
・小型筐体なので置き場所に困らない

 

残念な点

・メモリがDDR4
・高負荷なことをするとファンが騒音を出す

 

総合評価

7.4Lと、これだけ小さな筐体なので机の上にも、机の下でも置き場所に困らないサイズで、しかも12世代CPU搭載のパワフルデスクトップなので、快適にビジネス用途で使用できます。

購入した機種はCore i3-12100だったので発熱も低かったですが、高負荷なことをしている時にファンが大きな音を出したので、ほどほどの用途がいいと思います。

価格も安く、全体的に性能も高かったので、コスパが高い機種だと思います。

 

公式サイト