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    Lanovo ThinkPad P15のレビュー・Intel Xeon,Quadro RTX搭載のLenovo史上最高モバイルワークステーション

    Lanovo ThinkPad P15のレビュー・Intel Xeon,Quadro RTX搭載のLenovo史上最高モバイルワークステーション

    ThinkPad P15は、とんでもないスペックになっていますね。

    最大構成で、CPUにXeon W-10885M(623ドル)、グラボにNVIDIA Quadro RTX 5000(市販価格36万円)というとんでもない価格の構成も可能です。

    CADやCAE向けの機種で、専門分野を快適にこなすためのスペックになっています。高性能である分、比較的重ためで、大きめの寸法になります。

    LenovoではBlackFridayセールを11月20日〜27日に開催しています。この機会をお見逃しなく!

    Lanovo ThinkPad P15のレビュー

    Lenovo thinkpad P15の外観
    CPUIntel core i5-10400H
    Intel core i7-10750H/10850H/10875H
    Intel core i9-10885H/10980HK
    Intel Xeon W-10855M/10885M
    メモリ最大128GB(ECCメモリ搭載可能)
    ストレージSSD 最大2TB+2TB
    OSWindows 10 Home、Windows 10 Pro
    Windows 10 Pro for Workstation(Xeon搭載のみ)
    ディスプレイFHD IPS 300nit 光沢なし
    FHD IPS 500nit 光沢なし
    4K UHD IPS 600nit 光沢なし
    グラフィックスNVIDIA Quadro T1000/T2000
    NVIDIA Quadro RTX 3000/4000 Max-Q/5000 Max-Q
    RAID設定RAID0、RAID1
    無線LANWiFi6 AX201+Bluetooth
    WWAN(LTE)搭載可能
    生体認証顔認証、指紋センサー
    キーボードJISキー、USキー
    ファクトリーカラーキャリブレーションUHDディスプレイのみ対応
    セキュリティWindows Defender、TPM、パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、スーパーバイザー パスワード、セキュリティケーブルスロット、システム マネジメント パスワード
    寸法(幅・奥行・厚さ)375.4x252.3x24.5㎜
    重さ2.74㎏
    バッテリー最大17.4時間
    価格20.3万円~

    CPUにはハイスペックCPUの中でも、特段ハイスペックなものが搭載できますね。最大で8コア16スレッドのモンスタークラスになります。

    メモリも最大128GB、Xeonを選択した場合はECCメモリ搭載可能、SSDも最大4TB搭載できます。

    グラフィックボードは、高度な技術計算(OpenGL)に最適化されたNVIDIA Quadroシリーズになっています。通常のパソコンに搭載されるグラフィックボードはGeForceシリーズですが、こちらはDirectX(3Dゲーム)に最適化されたものになります。

    何と言ってもディスプレイに解像度の高い4K UHDが選べるので、全てがよりはっきりと表示されますね。

    高速通信ができるWiFi6にも対応し、LTEも搭載可能なので外で作業が多い人にも使いやすい機種になっています。

    価格はワークステーションにしては安めの20万円からありますが、グラフィックボードの性能によって全然値段が変わります。RTX 3000搭載だと+9万円、RTX 4000 Max-Q搭載だと+20万円、RTX 5000 Max-Qだと+38.7万円と、最大構成にすると割引後の値段で100万円オーバーです

    また、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションとの互換性や安定稼働、高い運用性をテストされてISV認証を取得しているので、不具合が絶対に許されないプロの現場でも安心して使えます。

    Lenovo公式ページ

    Lanovo ThinkPad P15の特徴

    Lenovo thinkpad P15の外観

    さすがワークステーションなので、普通のパソコンと比べると見た目がちょっとごついですね。とは言っても、以前に比べたらだいぶ小型化されました。

    ワークステーションと言えば、ごつい・重いが当たり前でしたが、本機種の寸法幅375.4㎜、奥行き252.3㎜、厚さが24.5㎜とワークステーションにしては普通サイズです。

    Lenovo thinkpad P15の外観・左前からLenovo thinkpad P15の外観・左側面

    私がメインで使っているThinkPad E15 Gen 2(365x240x18.9㎜)と比べてみると、幅+10㎜、奥行き+12.3㎜、厚さ+5.6㎜となっています。まぁ、そこまで変わらないと言えば変わらないですが、重さは1㎏ほど重たくなっています。

    Lenovo thinkpad P15のサイズ・厚さ

    厚さは24.5㎜ですが、グラフィックボードによっては31.45㎜になります。

    Lenovo thinkpad P15の排気口Lenovo thinkpad P15の外観・底面

    高性能パーツを使っているとなると心配になるのがシステム温度の上昇ですが、P15では左右と後部に排気口があり、底面の吸気口も大きくとってあるので、熱がこもりにくくなっています。

    去年のモデルと比べても、エアフロ―がかなり良くなっていますね。おそらくですが、エアフロ―がかなり良くなったので、「ウルトラパフォーマンスモード」という重たい作業を行う時にシステムパワーを最大限使うことのできるモードが備わっています。

    Lenovo thinkpad P15の外観・180度開いたところ

    キーボードはいつものThinkPadのキーボードなので、ストロークが深く打感が良いです。ちなみにF9~F11に、電話会議の応答、通話の受信・終了ボタンが設置されているので、クリックせずともすぐに対応できます。

    Lenovo thinkpad P15のキーボード・ファンクションキー

    ちなみに、ThinkPadシリーズはキーボードがJIS配列かUSキーか選べ、テンキー(数字のキー)付きです。(110キー)

    Lenovo thinkpad P15・作業現場で使用中

    バッテリーはQuadro T1000を選択時は17.4時間と長めですが、T2000では15.5時間、RTX5000では6.8時間まで落ちます。よりパワフルなグラフィックボードを選ぶと、比例してバッテリー駆動時間が下がるので、持ち運びが多い人はご注意を。

    Lenovo thinkpad P15の外観・左前からLenovo thinkpad P15の外観・背面

    米軍の物資調達規格のMIL-SPECに準拠しており、耐久性・堅牢性が高いのもお墨付きです。MIL規格は簡単に言うと、紛争地に持って行っても故障せずに使えますよ、というものですね。

    落下テストや気温・気圧の変化、開閉耐久性などのテストをやっているので、安心して使えます。

    実際、国際宇宙ステーションとミール宇宙ステーションにThinkPadを持って行っているくらいなので、その耐久性・堅牢性は確かですね。

    ちなみにこぼれ話ですが、ThinkPadは元々IBMのパソコン事業が開発したもので、実は日本の大和研究所で開発され、今でも研究開発が大和研究所で行われています。

    OS

    OSにはWindows 10 Home、Windows 10 Proが選べ、CPUにXeonを選んだ場合はWindows 10 Pro for Workstationが搭載になります

    For Workstationは、WindowsシリーズでもっともパワフルなOSで、高速データ処理、エラーを見つけて修復するファイルシステム搭載、最大4つのCPUと6TBのメモリをサポートします。

    CPU

    横にスクロールできます↓

    Xeon W-10855M/10885Mi5-10400Hi7-10750H/10850H/10875Hi9-10885H/10980HK
    開発コード名Comet LakeComet LakeComet LakeComet Lake
    製造プロセス14nm14nm14nm14nm
    コア/スレッド6/12,8/164/86/12,6/12,8/168/16
    ベースクロック2.8GHz/2.4GHz2.6GHz2.6GHz/2.7GHz/2.3GHz2.4GHz
    クロック・ブースト時5.1GHz/5.3GHz4.6GHz5.0GHz/5.1GHz/5.1GHz5.3GHz
    キャッシュ12MB/16MB8MB12MB/12MB/16MB16MB
    TDP45W45W45W45W

    レンダリング時はグラボやメモリと言うよりもCPUが全開で動き、ポリゴンが多かったりリフレクト計算、ライティングによっては時間がかなりかかるので、グラボよりも重要という人も多いですよね。

    やっぱりXeonが一番速いですが、予算的にきつい場合はせめて8コア16スレッドのCPUを選びたいですね。

    XeonはECCメモリと組み合わせて信頼性やセキュリティ向上ができ、業務用サーバー、ワークステーションに特化したモデルになります。

    スコアの目安

    • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
    • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
    • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
    • 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い

    (グラフをタップすると数値が表示されます)

    Core i5はワークステーションにしては物足りないスコアですが、一般的に見るとハイスペックです。どの程度の作業をするかにもよりますが、Core i7以上は欲しい所ですね。

    Core i7-10875HやCore i9が8コア16スレッドでコスパも高く、性能も高いですね。

    Lenovo thinkpad P15のCPU価格

    やっぱり大きなデータを扱うにはコアが大きくないと快適に使えないので、8コア16スレッドはおすすめですね。

    こちらはレンダリングを行ってスコアを出すテストで、Cinnebench R20です。(グラフをタップすると数値が出ます)

    グラフィックス

    ↓右にスクロールできます↓

    Quadro T1000Quadro T2000Quadro RTX 3000Quadro RTX 4000 Max-QQuadro RTX 5000 Max-Q
    GPUアーキテクチャTuringTuringTuringTuringTuring
    CUDAコア7681024192023043072
    Tensorコア240320384
    RTコア304048
    ベースクロック795/1230MHz930/1200MHz945MHz780-960MHz600-900MHz
    ブーストクロック1455MHz1620MHz1380MHz1380MHz1350MHz
    メモリタイプGDDR6GDDR6GDDR6GDDR6GDDR6
    メモリ容量4GB4GB6GB8GB16GB
    TGP40W40W80W80W80W

    T1000とT2000はローエンドモデルで、RTX3000はミドルクラス、RTX4000はハイエンドに近いミドルクラスで、RTX 5000はハイエンドモデルです。その上にRTX 6000というグラボだけで60万円オーバーのモデルがあります。

    TシリーズからRTXシリーズになると、CUDAコアが倍以上になるのでかなり快適に作業が出来ます。

    Lenovo公式ページ

    ディスプレイ

    ディスプレイは以下の4種類から選べます。

    横にスクロールできます↓

    光沢液晶輝度コントラスト比NTSC視野角
    FHD無しIPS300nit700:172%160度
    FHD/HDR無しIPS500nit1200:172%160度
    UHD/HDR無しIPS600nit1400:1Adobe 100%178度
    UHD/HDR
    マルチタッチ
    反射・汚れ防止OLEDSDR 400nit
    HDR 500nit
    100000:1DCI-P3 100%170度

     FHD 300nit以外は、Dolby Vision HDR400対応です。

    FHDフル・ハイディフィニション、解像度1920x1080
    UHDウルトラ・ハイディフィニション、解像度3840x2160
    IPS視野角が広く、コントラスト比も比較的高く、自然な色合いが描写できる
    OLED有機EL液晶で、視野角が広くコントラスト比は現在最高のもので、より厳密な色を描写できる
    光沢なし映り込みが軽減された液晶
    nit輝度(明るさ)を表す単位で、通常250前後が標準
    HDRハイ・ダイナミック・レンジの略で、黒つぶれ、白飛びなどが無く、より本来の色を表現できる

    NTSC72%と言うのは色空間を表す規格で、通常のノートパソコンはNTSC45%が多いです。72%というとsRGB100%相当なので、色域も広く、Web用の画像編集にも向いているほどです。

    Adobe RGBはPhotoshopで有名なアドビ社の規格で、色域はかなり広く詳細な色を表現できます。DCI-P3100%は、動画編集用ディスプレイに使われる規格です。

    基本的にどのディスプレイを選んでも、標準以上の画質になっています。

     メモリ

    メモリはPC4-25600 DDR4の高速メモリ搭載で、メモリスロット4つの最大128GBです。

    CPUにXeonを選んだ場合はECCメモリが搭載可能です。

    ECCメモリとは、メモリ上で発生した1ビットエラーの検出に対して訂正が可能なメモリで、金融機関や科学技術計算などの「データの破損」が許されないようなコンピューターに搭載されることが多いです。

    また、標高が高いとメモリセルの内容が変化、もしくは読み込み・書き出しが妨害されやすいので、標高が高い場所や機内でパソコンを使う機会が多い人も搭載した方が良いみたいですね。(旅客機の高度10~12㎞では、誤り率が地上の300倍になる)

    ストレージ

    ストレージはM.2 PCle-NVMeという、最大データ転送速度の理論値が40Gbps(40GB/秒)の超高速ストレージが搭載です。パソコンやソフトの起動もサクサクです。

    また、全てのストレージはOPAL対応です。OPAL(オパール)とは自己暗号化ドライブ、ハードウェアレベルでデータを暗号化できます。

    ストレージは2つ搭載でき、最大で2TB+2TBの4TBになります。デュアルストレージにした場合はRAIDも設定(RAID0/RAID1)出来るので、ワークステーションを使う方はRAID1を設定することが多いようです。

    RAID0は例えば100のデータを1つのストレージに入れるのではなく、2つのストレージに50・50で保存する仕組みです。メリットは高速書き込みですが、1つのストレージに異常が発生すると全てのデータにアクセスできなくなります。

    RAID1は複数のストレージに「同じデータ」を書き込むので、万が一、一方のストレージに不具合があってももう一方のストレージからデータを使って作業が出来ます。保険的な意味合いですね。

    無線LAN

    無線はWiFi6対応で、今現在主流のWiFi5よりも理論値ベースで約40%ほど高速通信が可能です。

    WiFi6は9.6Gbps、WiFi5は6.9Gbpsなので、有線接続でなくてもかなり高速になっています。

    LTE

    本機種ではLTE(WWAN)も搭載できるので、常時インターネットに接続が可能です。屋外で使うことが多い人は、かなり便利になります。

    カスタマイズ画面で、WWAN SelectionからLTE対応にできます。

    Lenovo thinkpad P15・WWAN

    セキュリティ

    • Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
    • TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
    • ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでパスワードを設定できるので、パソコン内部のデータが盗み見られる可能性がかなり減ります
    • セキュリティケーブルスロット・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所
    • OPAL・・・自己暗号化ドライブ

    インターフェイス

    Lenovo thinkpad P15のインターフェイス
    1. スマートカードリーダー(搭載モデル)
    2. SDメディアカードリーダー
    3. USB Type-A 3.1 Gen1
    4. セキュリティロックスロット
    5. HDMI
    6. USB Type-A 3.1 Gen1
    7. SIM トレイ(LTE対応モデル)
    8. コンボ・ジャック
    9. イーサネットコネクター(RJ45)
    10. USB Type-C 3.1 Gen1
    11. USB Type-C 3.1 Gen2×2(Thunderbolt 3対応)
    12. 電源ジャック

    排気口にあれだけ場所を取っているのに、インターフェイスは豊富ですね。困る事はまずないと思います。

    まとめ

    超高性能CPU+グラフィックボードでかなり快適に作業できるスペックですが、バッテリーもQuadro Tシリーズを選んだ場合はかなり長いですね。

    何と言ってもテンキー付きなので、データ入力がしやすいです。

    価格もワークステーションにしては比較的安い20万円からあるので、用途によっては購入しやすいと思います。

    Lenovo公式ページ