Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 14型の実機レビュー グラボ搭載で1518g!

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本機はYogaの新しいシリーズで、Pro 7シリーズになります。2022年に発売されたYoga Slim 770i ProXや、Slim 770i Proがおそらく人気だったのか、Proシリーズを本格的に続けるようです。

Proシリーズはディスプレイが他のモデルよりも高品質で、リフレッシュレートが高いという特徴があります。その名の通り、プロ(業務用)にも使いやすいスペックです。

また、Yogaでは珍しくグラフィックボード搭載モデルもあり、本格的な作業も可能です。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4.8 out of 5 stars
コスパ 4 out of 5 stars
総合評価 4.4 out of 5 stars

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore i7-13700H、メモリ16GB、SSD 1TB、RTX 4050、そして解像度は3072×1920ドットになります。

サクッと概要をつかみたい方は、こちらの動画をどうぞ。

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

Yoga Pro 7i Gen 8のスペック

CPU Core i5-13500H
Core i7-13700H
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
RTX 3050
RTX 4050
ディスプレイ(14.5型) WQXGA IPS 光沢なし 90Hz
3K IPS 光沢なし 120Hz
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD&IRカメラ
スピーカー 2W×4(ドルビーアトモスに最適化)
寸法(幅×奥行×高さ) 325.5 × 226.49 × 15.6mm
重さ 1.49㎏
バッテリー
電源
最大約18時間
100W/140W
標準保証 1年間
価格 12.8万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第13世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズが搭載です。Core i7はCPU Markスコアが約2.7万、Core i5は2.5万と、異次元の性能です。

当サイトではビジネス用途では1万以上を、クリエイター向けは1.8万以上を推奨していますが、余裕でこの数値を超えていますね。

メモリも最新のLPDDR5が搭載で、最大32GBになっています。これだけあると、十分余裕をもって作業ができますね。ただし、グラフィックボード搭載モデルは最大16GBです。

ストレージも同じく最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、最大1TBと大容量です。データ転送速度が速いので、パソコンの起動も速いし、何をするにしても快適です。

グラフィックスは内蔵グラフィックスか、RTX 3050、そしてRTX 4050が搭載できます。どちらもメモリ6GBですが、RTX 3050と4050は2万円ほど価格が変わります。4050は80%ほど性能が高いので悩ましい選択です。

ディスプレイはWQXGA(2560×1600)か、3K(3072×1920)解像度があり、視野角の広いIPS液晶になります。画面アスペクト比が16:10なので、より多くの情報が表示され、解像度も高いので高精細で見やすいです。

また、Super Resolutionと言う画質を上げることができる設定もあり、低画質の動画でも解像度を上げることができます。(Lenovo Vantageから設定可能)

2.5Kはリフレッシュレート90Hz、3Kモデルは120Hzなので、より滑らかな映像が映し出されます。ただし、そのまま使っていると60Hzなので、Fn+Rを押してリフレッシュレートを60⇔90/120Hzに切り替えます。

色域もWeb用画像編集向けのsRGB 100%か、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%があるので、作業内容に合わせて選んでもいいですね。

その他のスペックはWindows 11 HomeかProが選べ、無線はWi-Fi 6Eに対応、高画質FHD Webカメラと顔認証用のIRカメラも搭載しています。

また、2Wスピーカーを4つ搭載しており、覚えている限りじゃ、Lenovoで一番大きなスピーカーになっています。他社を見渡しても、ゲーミングPC以外で2Wスピーカー4つも搭載している機種は、ほとんどないんじゃないかなと思います。通常、低価格モデルなら1.5~2Wが2つ、高い機種でも2Wが2つに0.8Wが2つの計4つとかなので、本機はすごいですね。

14.5インチで重さは1.49㎏(2.5K・CPU内蔵グラフィックモデル)と若干重たいですが、グラボ搭載モデル(3Kディスプレイモデル)は1.59㎏からと、グラボ付きにしてはかなり軽いです。

バッテリー駆動時間は最大約18時間と長めなので、外出先でもガッツリ仕事ができます。

Evoプラットフォーム認証を得た機種でとにかく快適に使え、CPU内蔵グラフィックモデルは12万円台から、グラボモデルは18万円台からとなっています。

 

 

公式サイト

 

2023年のトレンドと比較

2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

12世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.4㎏前後 バッテリー14時間以上

 

 

 

旧モデルとの比較

Yoga SlimシリーズにはProモデルがありましたが、Yogaでは初になります。ただし、本機は2 in 1 PCじゃないので、Yoga Slimと名前がついていても良かったですね。

 

 

Evoプラットフォーム認証

Lenvo Yoga Pro 7i Gen 8 14型 Evo認証

第13世代CPUのEvoプラットフォームは、Project Athenaから数えて第4世代のEvoになります。CPUで言えば11、12、13世代のインテルCPUに、Evo認証があります。

ただし、13世代CPUを搭載していたらEvo認証を得るわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。

  • Iris Xeグラフィックス搭載の第13世代CPU搭載機種
  • アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
  • AI推論も高速で使える
  • 電源を問わずにレスポンスが良い事
  • 9時間以上のバッテリー駆動時間
  • フルHD以上
  • 1秒以内でスリープから復帰
  • 30分の充電で4時間駆動
  • Wi-Fi 6E実装
  • Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
  • フルHD以上のWebカメラを搭載
  • 音声ノイズ抑制機能搭載
  • Thunderbolt 4搭載
  • ノートパソコンであること
  • Intel Unisonのサポート

12世代のEvo認証の要件に、「Intel Unisonのサポート」が追加されました。これは、スマホとPCをリンクして、PC上でスマホのデータをコピペしたり、スマホをPC上で操作できるものです。今も「スマートフォン連携」と言うアプリがありますが、これの連絡先にiPhoneも加わりました。

代々、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。

 

 

Yoga Pro 7i Gen 8の特徴

本機の箱は、タブレットが入っていそうな箱で、コンパクトな感じで驚きました。グラボ付きの筐体なのに、コンパクトです。

また、スリープ状態なのに何度も勝手に画面がついて、「故障か?」と思ったのですが(笑)、人感検知機能があり、人の動きに反応して復帰するんです。便利ですね。

 

Lenvo Yoga Pro 7i Gen 8 14型 左斜め前から

ディスプレイ表示領域が91%と多く、ベゼル(画面の黒い枠)がすっごく細いですね。カメラやマイクがある部分のみ大きく、その他の上ベゼルは細くなっているので、よりスリムに見えます。

 

ベゼル幅は、上7.3㎜、下9㎜、左右4㎜で、上下左右全部ここまで細いのは珍しいです。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 横から

寸法は

・幅 325.5㎜
・奥行 226.49㎜
・高さ 15.6㎜

で、ベゼルが細いのでコンパクトな筐体です。本機の凄い点は、グラボ搭載でこのコンパクトな筐体は実現している点です。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 重量

重量は、RTX 4050搭載モデルが実測1518g(公称1.59㎏)とめちゃくちゃ軽く、持ち運びに向いています。グラボ付きのPCは軽くても1.7㎏くらいからで、標準的なものは2㎏~2.2㎏くらいです。

CPU内蔵グラフィックモデルは1.49㎏と若干重たいですね。1.4㎏程に抑えることができていたら良かったです。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 筐体側面

それにしても、Yogaのボディラインはすっごく美しいですね。滑らかで輝きがあって、高級感もあります。厚さが15.6㎜と薄いので、より一層おしゃれです。

 

本機は、指1本でディスプレイを開くことができるんです。これ、カフェに行ったときや、片手に書類を持っているときなどすごく便利です。

また、日常でも両手を使わずにディスプレイを開けるのは、すごく便利です。こういった機種って少ないんですよね。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 ディスプレイが開く最大角度

ディスプレイは最大で180度まで開くことができ、画面共有をするときなどに便利です。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 天板

筐体はアルミニウムを使用しており、手触りも見た目も良く、堅牢性も高い機種です。また、MILスペックと言う米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 14型 背面 ストームグレーとタイダルティール 

カラーはストームグレーと、タイダルティールの2種類あります。タイダルティールはすっごくおしゃれに見えますね。

 

 

排熱性能

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 底面カバー

アルミニウムの底面カバーには大きな通気孔があり、エアフローも良さそうです。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 14型 背面通気孔

底面だけじゃなく、背面にも横長の排気口があります。写真を撮るのが難しかったので、公式サイトの画像を使っています。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 Cinebench R23計測時のCPU温度の推移

Cinebench R23と言うCPUをフルパワーで使うベンチマークを計測時に、CPU温度を測りました。ら、なんと温度計測モニターがうまく機能していないので、Core Tempで計測しなおしました。

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 Cinebench R23計測時のCPU温度の推移

Core Tempはグラフで出てこないのでどのような動きか分かりにくいのですが、画像の様に最大96°まで上昇していました。また、温度は一定じゃなく上下していたので、うまく排熱できていないのかなと思いましたが、ベンチマークのスコアを見たら平均よりも上回っていることが多かったので、排熱はできていそうです。

 

 

騒音値

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 Cinebench R23計測時の騒音値

こちらは、Fire Strikeを計測時に測った騒音値です。右は筐体正面に、左は背面に測定器を置きました。

平均値は正面が8.8dB、背面が20.5dBで、最大値は約50dBほどでした。平均値は意外に下がりましたが、感覚的には最大値がずっと続いていた感じで、扇風機の中~大くらいの騒音値です。

グラボ搭載モデルでは、だいたい50dBくらいの騒音値なので普通と言えば普通ですが、静かではないです。

図書館などの静かなところ以外なら、人に迷惑にならずに使えます。

 

 

Lenovo Smart Appearance

Lenovo Smart Appearance

Lenovo Smart Appearanceから、以下の設定ができます。Webカメラを使う機会が多い人には便利ですね。

  • 背景・・・背景をぼかしたり、切り替えたりできる
  • フェイスフレーミング・・・自動で顔にズームインをして、顔を最適なサイズにし、中央に持ってくる
  • ビデオエンハンサー・・・顔と環境が鮮明に映る
  • アイコンタクト補正・・・目の焦点を自動で調整し、自然なアイコンタクトの様に見せる
  • 顔フィルター・・・顔を補正して、Photoshopで加工したような顔にできる

ちなみにこの顔フィルターですが、細かい変更ができ、別人になれます。

 

 

カメラ周り

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8のWEBカメラ

Webカメラは高解像度のFHD 1080pで、顔認証用のIRカメラ、そして電子式プライバシーシャッターもあります。ここ最近のハイエンドモデルは、ほぼすべてFHDですね。

 

FHDカメラと、一般的なノートパソコンに搭載されているHD 720pカメラを比べると、一目瞭然ですね。Web会議などのビデオ通話時に、相手により映りの良い映像が届くので、印象アップにもなります。

画像は夜撮影したのですが、PCからのライトで顔部分は明るくなっていますね。

また、ノイズキャンセリング機能付きのマイクが4つも搭載しており、ドルビーアトモスに最適化された2Wスピーカーを4つ搭載しているので、カメラだけじゃなく、その他もハイスペックです。

Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。

2Wが4つも搭載した機種は少なく、ゲーミングPCくらいでしょうか?こんな大きなものが4つもあるのは。しかも、本機は大きなスピーカーを搭載しているのに軽いですね。

また、本機は顔認証カメラがあり、ゼロタッチログインを設定できるので、パソコンを触らずにログインも可能です。

 

ゼロタッチログイン

Lenovo タッチレスログイン

公式サイトでは「ゼロタッチログイン」と呼んでいるタッチレスログインや、オートロック機能があります。人感検知機能付きですね。

タッチレスログインはその名の通り、PCが人を検知して起動し、顔認証を設定していたらそのままログインができます。

オートロックは、PC前に誰もいないと画面を暗くし、その後ロックされます。

設定はLenovo Vantageに行き、デバイス→アドバンスセッティングからインテリジェントセンサーの項目でON/OFFができます。

 

 

キーボード

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 キーボード

キーボードは84キーの日本語キーで、バックライト付き、タッチパッドは80㎜×135㎜と大きく操作性が高いです。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19.0 × 18.3㎜で、フルサイズ並みで。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と標準的ですが若干堅く、滑らかな打鍵感はないので、意識して押すと良いと思います

主要キーはほぼすべて同じサイズの大きなキーで、左右のカーソルキーも大きいですね。ミスタイプはしにくいと思います。

 

 

CPU

Core i5-13500H Core i7-13700H
製造プロセス 10nm
Pコア 4 6
Eコア 8 8
スレッド 16 20
キャッシュ 18MB 24MB
ターボブースト 4.7GHz 5.0GHz
Pコア最大周波数 4.7GHz 5.0GHz
Eコア最大周波数 3.5GHz 3.7GHz
GPU実行ユニット 80EU 96EU
ベースパワー 45W
マックスパワー 95W 115W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 CPU Mark計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアで、Core i7-13700Hは27517でした。以下に紹介するCore i5-13500Hのスコアは、公式サイトが発表している平均値か、当サイトで別機種で計測した結果になります。

全体を通して、シングルコア性能もマルチコア性能も高く、クリエイティブワークがしやすいです。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700HX  33484
Core i7-13700H/平均  30029
Core i7-13700H/本機  27517
Core i5-13500H  25096
Ryzen 9 6900HX  24844
Ryzen 7 6800H  23308
Core i7-1360P  21549
Ryzen 7 7735U  21486
Core i5-1340P  20197
Core i7-1260P  18691
Core i5-1240P  17318
Core i7-1355U  16378
Core i5-1335U  16573

Core i7-13700Hの平均から、10%ほど低い性能です。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 Cinebench R23計測結果

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコアが13070、シングルコアが1936と高いスコアでした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  18874
Core i7-13700H/別機種  16201
Core i7-13700H/本機  13070
Core i9-13900H  12895
Core i5-13500H/別機種  11782
Core i5-13420H  9948
Core i7-1355U  9033
Core i7-1360P  8262
Core i7-1355U  5775
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1355U  2551
Core i9-13900H  2039
Core i7-13700H/本機  1936
Core i9-13900H  1909
Core i5-13500H/別機種  1770
Core i7-1360P  1738
Core i7-13700H/別機種  1704
Core i5-1335U  1698
Core i5-13420H  1661
Core i5-1340  1532
Core i5-1235U  1472

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 Geekbench 6計測結果

 

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機のマルチコアは13092、シングルコアは2704と今まで計測したCore i7-13700Hで一番高い性能でした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H/本機  13092
Core i9-13900H  12706
Core i7-13800H  12460
Core i7-13700H/別機種  12410
Core i5-13500H/別機種  12215
Core i7-13700H/別機種  11922
Core i5-1350P  10455
Core i5-1340P  10302
Core i7-1360P  10119
Core i7-1370P  10095
Core i5-13420H  9912
Core i7-1360P  9542
Core i7-1355U/zenbook s 13  9033
Core i5-1235U  7858
Core i5-1345U  7850
Core i7-1365U  7549
Core i3-1315U  6784
Ryzen 7 7730U  6714
Ryzen 5 7530U  5546

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13980HX  2819
Core i9-13950HX  2745
Core i9-13900HX  2712
Core i7-13700H/本機  2704
Core i9-13900H  2617
Core i7-1355U  2567
Core i7-1370P  2536
Core i7-13800H  2499
Core i7-1360P  2476
Core i7-13700H/別機種  2426
Core i5-13500H/別機種  2378
Core i5-13420H  2321
Core i5-1340P  2317
Core i7-1360P  2306
Core i5-1345U  2240
Core i5-1235U  2159
Core i3-1315U  2124
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857
Core i7-1365U  1636

 

PCMark10

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。

・5000以上・・・ハイスペック
・4000以上・・・中位モデル
・3000以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は5888
  • Essentialは9825→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい
  • Productivityは9022→かなり高速に使える
  • Digital content creationは6249→高い性能

その他のCPUとの比較です。

EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  10005
Core i7-13700H  9825
Core i5-1340P  9549
Ryzen 5 7535U  9541
Core i5-1335U  9383
Core i7-1355U  9110
Ryzen 7 7730U  8831
Ryzen 3 5425U  8743
Core i5-1235U  8197
Ryzen 7 7735U  7590
Ryzen 5 7520U  7546
Core i5-1235U  7399

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7730U  9276
Ryzen 5 7535U  9040
Core i7-13700H  9022
Ryzen 7 7735U  8540
Ryzen 3 5425U  8193
Core i9-13900H  8138
Core i7-1355U  7619
Core i5-1335U  7227
Ryzen 5 7520U  6952
Core i5-1340P  6632
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  7394
Ryzen 7 7735U/Pavilion Aero 13  7159
Ryzen 5 7535U  6437
Core i7-1260P  6406
Core i7-13700H  6249
Core i5-1335U  5839
Core i7-1355U  5572
Ryzen 7 7730U  5056
Core i5-1235U  4716
Core i5-1340P  4661
Ryzen 5 7520U  3660

 

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集、3DCADなどのグラフィックパワーが必要なものがしやすくなります。

簡単な画像編集や2DCADなどを使う人はグラボ無しでもよいと思いますが、本格的な作業をする場合や、サクッと終わらせたい方は、グラボ付きがおすすめです。

グラボはどちらもGDDR6 6GBですが、RTX 3050はローエンド、RTX 4050はミドルクラスの性能です。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 14型の最大グラフィックパワー

ただし、最大グラフィックパワーは60Wと抑えられているので、そこまで高い性能にはなりません。

 

Fire Strikeは14,114、Time Spyは6294で、平均値よりも20%以上低いスコアでした。これは、最大グラフィックパワーが抑えられていることと、筐体がコンパクトなので低いスコアになったと思います。

Fire StrikeTime Spy

DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3070  22431
RTX 2080S  21862
RTX 2070 Super  19070
RTX 4050  18269
RTX 3060  17853
RTX 4050/本機  14114
RTX 2060  14004
RTX 3050 Ti  11768
RTX 3050  10718
GTX 1650  8033

DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyです。

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4060  10653
RTX 3070  10260
RTX 2080S  10096
RTX 4050/平均  8498
RTX 3060  8323
RTX 2070  7317
RTX 4050/本機  6294
RTX 3050 Ti  5518
RTX 3050  5018
Radeon RX 6500M  4495
GTX 1650  3555

 

 

ディスプレイ

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 正面<レビュー機は3K DCI-P3 100% 120Hz>

解像度 光沢 液晶 輝度
14.5型 3K
WQXGA
なし IPS 400nit
350nit
コントラスト比 色域 視野角 リフレッシュレート
1500:1 DCI-P3 100%
sRGB 100%
170° 最大120Hz
最大90Hz

14.5型と不思議な大きさで、画面アスペクト比が16:10になります。

 

14インチの16:10と、15.6インチの16:9と比較してみますが、本機は一番情報量が多いです。15.6インチよりも大きいので、作業がしやすいです。

解像度は高精細WQXGA(2560×1600)か、3K(3072×1920)になり、細かい部分まで見やすいですね。また、視野角は170度と広いIPS液晶で、光沢なしになります。光沢がないと背景などが反射しにくいので、屋外でも使いやすいですね。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 ディスプレイ 色域比較<レビュー機はDCI-P3 100%>

色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%か、Web用画像編集に合うsRGB 100%と広色域です。どちらも広色域なので、正確な色を見ながら編集ができます。

輝度は350ニトか400ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

また、リフレッシュレートはデフォルトで60Hzですが、Fn+Rを押して60Hz→90/120Hz→Autoに切り替えることができます。もしくはWinodwsの設定→システム→ディスプレイ→ディスプレイの詳細設定からも変更できます。

 

最後に視野角のチェックです。問題なく、見やすいです。

 

 

メモリ

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはLPDDR5-5200MHzで、グラボ無しモデルは最大32GB、グラボ搭載モデルは16GBになります。個人的にはグラボモデルも32GBまでできたら、業務用として使用しても満足いったかなと思います。

Memory Markで計測したら、過去最高の3365となりました。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Yoga Pro 7i Gen 8/LPDDR5-5200  3365
DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR4-4266MHz平均  2735
LPDDR5平均  2703
DDR4-3200MHz平均  2151

 

 

ストレージ

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、爆速です。データ移動はもちろん、パソコンの起動なども速いです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  6622MB/秒
 4931MB/秒
PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

パソコンに起動速度を計測したら、平均10.0秒と速いです。

1回目 10秒43
2回目 10秒01
3回目 9秒94
4回目 9秒93
5回目 9秒87
平均 10.0秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

セキュリティソフトをお考えの場合は、「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは、なんと大容量73Whrで、最大約18時間のバッテリー駆動時間があります。長いですね~。急速充電にも対応しており、約2時間で満充電になります。

また、グラボ無しのモデルの電源は100Wと、一般的なノートパソコンの65Wより大きくなっています。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは薄型PCにしては十分ありますが、SDカードリーダーがありません。なんででしょうね?ProモデルのクリエイターPCなのに・・・。

Thunderbolr 4は1つあり、USB Type-C 3.2 Gen 2は映像出力機能などがついているので、Thunderbolt 4の様に使えます。

データ転送速度はUSB Aが5Gbps、USB Type-Cは10Gbps、Thunderbolt 4は40Gbpsです。Lenovoではいくつかのドックやハブが販売されているので、Lenovoドックのレビューも併せてどうぞ。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 右側面インターフェイス

右側面は電子式プライバシーシャッター、電源ボタン、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてUSB 3.2 Gen 1になります。

 

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8 左側面インターフェイス

左側面にはHDMIにUSB 3.2 Gen 2 Type-C((Powerdelivery 対応、DisplayPort 出力機能付き)、そしてThunderbolt 4があり、Thunderbolr 4はこういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。

また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

カスタマイズできないモデルにはプレミアムケアが標準搭載で、カスタマイズモデルは標準保証が標準搭載です。

 

 

ライバル機種

 

Yoga 9i Gen 8 14型

Lenovo Yoga 9i Gen 8 14型 正面欠点が見つからないほど完成された機種で、最新スペックが満載、そしてスピーカーやその他のスペックも全体的に高い機種です。Evoプラットフォームで、ディスプレイは業務用レベル、グラボ無しのクリエイターPCとしては最高峰です

CPU Core i7-1360P
メモリ 16GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(14型) 2.8K/WQUXGA OLED 光沢 10bit
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 指紋センサー、顔認証
WEBカメラ IR&FHD 1080p
オーディオ ハイディフィニションオーディオ
Bowers&Wilkins スピーカー×4(ドルビーアトモスに最適化)
重さ 1.4㎏
バッテリー 最大約15時間
付属 Lenovo Precision Pen 2、バッグ
価格 21.4万円~

レビュー

 

Yoga 7i Gen 8 16型

Lenovo Yoga 7i Gen 8 16 正面16インチと大画面で、ハイエンドクリエイターPCです。ディスプレイは2.5K解像度と高精細でsRGB 100%の色域を持ち、Web用画像編集をするようなクリエイターに向いています。1.98㎏と重たいですが、バッテリー駆動時間が長いので、外出先でも長時間作業ができます

CPU Core i5-1340P
Core i7-1360P
メモリ 16GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(16型) WQXGA IPS sRGB 100%
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ IR&FHDカメラ
重さ 約1.98㎏
バッテリー 最大約21.5時間
付属 Lenovoデジタルペン(モデルによってはオプション)
価格 14.8万円~

レビュー

 

Yoga 7i Gen 8 14型

Lenovo Yoga 7i Gen 8 14型 正面ディスプレイがプロ向けの品質で、スペックも高い機種です。インテル13世代CPUに、メモリやSSDも最新、そして、ディスプレイは最高で2.8K OLED液晶が選べます。この機種の何がすごいかっていうと、WUXGAディスプレイもOLED液晶を採用しています。高品質PCです。

CPU Core i5-1340P
Core i7-1360P
メモリ 16GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(14型) WUXGA/2.8K OLED DCI-P3 100%
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ IR&FHDカメラ
重さ 約1.49㎏
バッテリー 最大約17.5時間
付属 Lenovoデジタルペン
価格 13.5万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・最新スペックが満載
・CPU性能がかなり高い
・メモリが最大32GBと大きい
・リフレッシュレートが高い
・アルミニウム素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、14.5型でも15.6型以上の情報が表示される
・スピーカーやマイク、カメラもハイスペック
・バッテリー駆動時間が長い
・グラボ搭載モデルはすごく軽い

 

残念な点

・SDカードリーダーがない
・グラボ無しモデルは若干重たい

 

総合評価

クリエイターPCとしては、グラボが最大でRTX 4050なので、中の上クラスのスペックです。グラボ無しのモデルとして見たら、最高峰になると思います。

グラフィックパワーは抑えられていましたが、これは小型機種の宿命ですね。より大きなパワーが必要な場合は、持ち運びに不向きですが大きなゲーミングPCの方がいいです。

どちらを取るかですね。機動性か性能か。

また、SDカードリーダーはないですが、別途SDカードリーダーを購入して接続したら大丈夫です。

 

 

 

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