Lenovo LOQ Tower 17IRB8のレビュー

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Lenovoの新しいゲーミングブランド・LOQ(ロック)のデスクトップです。

LOQのノートパソコンは前々から販売されていましたが、デスクトップは公式サイトに登場するのに時間がかかりましたね。

LenovoのゲーミングPCと言えばLegionを思い浮かべると思いますが、LOQは低価格モデルになります。ノートパソコンはそうでもないですが、本機デスクトップは旧スペックが主体になっています。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4 out of 5 stars
コスパ 3.6 out of 5 stars
総合評価 3.5 out of 5 stars

 

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

 

Lenovo LOQ Tower 17IRB8のスペック

CPU Core i5-13400/F
Core i7-13700/F
メモリ DDR4 最大32GB
ストレージ 最大 SSD+HDD×2
グラフィックス GTX 166oSuper
RTX 3050
RTX 3060
OS Windows 11 Home
LAN 1Gbe/2.5Gbe、Wi-Fi 6E
オーディオ HDオーディオ
寸法(幅×奥行×高さ) 170 × 304 × 376mm
重さ 約8.4㎏
電源 310/380/500W
標準保証 1年間
価格 15.7万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳背あるCPUは第13世代インテルで、Core i5かCore i7になります。Core i7はCPU Markスコアが4万近く、かなり高い性能です。また、末尾がFのCPUもあり、こちらは内蔵グラフィックスが無効になったモデルです。

今回はFでも無印でも同じ価格なので、末尾がFのモデルを購入することはないと思います。

メモリはDDR4-3200MHzで、最大32GBです。デスクトップにしては容量が小さいですが、ゲームをする上では十分な容量です。

ストレージはSSD PCIe 4.0が最大1TBと、最大で3.5インチHDDが2基搭載できます。ミニタワーなので、標準的な容量です。

グラフィックボードは懐かしのGTX 1660 Super(当サイトでは未確認)に、RTX 3050か3060が選択できます。いまさら感が強いGTXは選ばないと思いますが、RTX 3050はミドルクラス、RTX 3060はミドルハイの性能です。これらは旧モデルですが、十分に使えるグラボです。

その他のスペックは1ギガビットイーサネットに、Wi-Fi 6Eに対応、ハイディフィニションオーディオ(スピーカー無し)で、電源はスペックによって変わりますが310Wから500Wまで選べます。

CPUとSSD以外は2022年以前のスペックですが、「最新」にこだわらない人は気にならないと思います。

 

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

LOQのデスクトップは初で、旧モデルはありません。

 

 

LOQ Tower 17IRB8の特徴

Lenovo LOQ Tower 17IRB8 正面

筆者の記憶が正しければ、本機は量販店モデルとして販売されていたと思います。それがいつしか、公式サイトでも販売されるようになりました。

デザインは3Dと2Dのラインパターンが描かれ、ブルーのアクセントカラーが真ん中にあります。好みが分かれそうなデザインですが、このおかげで効率的な換気ができているそうです。

寸法は

・幅 170㎜
・奥行 304㎜
・高さ 376㎜

で、17Lのミニタワーです。約8.4㎏とゲーミングPCにしては軽めで、設置や移動もしやすいくらいです。

 

Lenovo LOQ Tower 17IRB8 筐体内部

拡張性も少なく、PCI Express×1が1つ空いているだけで、中が空っぽなので筐体はエアフローが良いです。

フロントとリアにファンがあり、なぜだかフロントファンは「無し」を選ぶこともできます。

Lenovo LOQ Tower 17IRB8 ファンのカスタマイズ

購入時にファンの有無を確認した方が良いです。

 

左側面には通気孔があり、右側面には無しです。

電源はスペックによりますが、310W、380W、そして500Wが選べます。小さな電源ですが、500Wを選んでいたら十分な電力供給があります。

 

 

Lenovo Vantage

Lenovo Vantage

Lenovo Vantageよりサーマルモードの設定やクロックアップなど、いろいろなカスタマイズが簡単にできるので、より快適にプレイすることができます。

 

 

CPU

Core i7-13700/F Core i5-13400/F
Pコア 8 6
Eコア 8 4
スレッド 24 16
クロック
Pコア/Eコア
2.1/1.5GHz 2.5/1.8GHz
ターボブースト p: 5.1GHz
E: 4.1GHz
p: 4.6GHz
E: 3.3GHz
ターボブーストMax3.0 5.2GHz
キャッシュ(L2) 30MB(24MB) 20MB(9.5MB)
基本電力 65W
最大電力 219W 154W/148W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

Core i7は「ターボブーストMax3.0」に対応しています。

  • インテル ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0 は、プロセッサーの中の最もパフォーマンスの高いコアを識別し、電力と熱のヘッドルームを利用して、必要に応じてそれらのコアの周波数をあげることにより更なるパフォーマンスを提供します

また、ゲームのパフォーマンスを上げる大きな要因として、L2/L3キャッシュの容量増量が挙げられます。クロック数も大切ですが、高速化に貢献した要因は、コア数とキャッシュ容量が7割を占めているそうです。

こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 14000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900  50890
Core i7-13700K  46579
Core i7-13700F  42730
Core i9-12900K  41151
Core i7-13700  38898
Core i9-12900  38272
Core i5-13600K  37739
Core i7-12700K  34206
Core i5-12600K  27443
Core i5-13400  26355
Core i5-13400F  25048
Core i5-12600  21092
Core i5-12500  20311

 

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900  32605
Core i7-13700K  31062
Core i9-12900K  27472
Core i7-13700  24770
Core i5-13600K  24525
Core i7-12700K  22812
Core i5-12600K  17660
Core i5-13400  15890
Core i5-12400  12454

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900  2165
Core i7-13700K  2126
Core i7-13700  2107
Core i5-13600K  2026
Core i9-12900K  1997
Core i7-12700K  1939
Core i5-12600K  1918
Core i5-13400  1794
Core i5-12400  1623

 

 

グラフィックス

RTX 3060 RTX 3050
GPUアーキテクチャ Ampere
プロセス 8nm
CUDAコア 3584 2560
RTコア 28基 20基
Tensorコア 112基 80基
ベースクロック 1320MHz 1552MHz
ブーストクロック 1777MHz 1777MHz
メモリタイプ GDDR6 GDDR6
メモリ容量 12GB 8GB
メモリバス帯域幅 360GB/s 224GB/s
TDP 170W 130W

NVIDIA GeForce RTXシリーズはリアルタイム レイトレーシングが可能で、3Dの描写が現実世界のように見えます。「レイトレーシング」とは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する技術なんです。また、fpsを落とさずに画質を上げることが出来るDLSSにも対応しているので、より鮮明な映像が楽しめます。

GTX 1660 Superには上記の機能はないですが、RTX 3050に近い性能があります。

DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyのスコアです。

Fire StrikeTime Spy

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4070 Ti  38834
RTX 3090  33320
RTX 3080  30416
RTX 3070 Ti  28732
Radeon RX 6700 XT  28057
RTX 3070  26506
RTX 3060 Ti  23512
RTX 2080S  23463
RTX 3060  19639
RTX 2060  16853
RTX 3050  14345
GTX 1660S  14294
GTX 1650S  10705

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4070 Ti  20182
RTX 3090  18127
RTX 3080  16005
RTX 3070 Ti  13709
RTX 3070  12664
Radeon RX 6700 XT  11901
RTX 2080S  11199
RTX 3060 Ti  11013
RTX 2070S  9846
RTX 3060  8721
RTX 2060  7431
RTX 3050  6473
GTX 1660S  6129
GTX 1650S  4818

 

ゲームベンチマーク

スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、画質は言及していない限り最高画質です。

 

RTX 3060 ゲームベンチマーク

青・・・高画質 赤・・・最高画質

Watch Dogs Legion  95
 59
Horizon Zero Dawn  118
 100
Red Dead Redemption 2  58
 48
Assassin’s Creed Odyssey  75
 68
Monster Hunter World  103
 82
Far Cry New Dawn  115
 102
Cyberpunk 2077  70
 54

 

RTX 3050 ゲームベンチマーク

青・・・高画質 赤・・・最高画質

Watch Dogs Legion  65
Horizon Zero Dawn  67
Assassin’s Creed Odyssey  61
Monster Hunter World  77
Far Cry New Dawn  78
Fortnite  117
APEX Legends  101
Rainbow Six Siege  157

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4-3200MHzで、旧スペックですが悪くないです。また、メモリスロットは2つで、最大32GBになります。デスクトップとしてはかなり小さな容量ですが、ゲームをすることだけを考えたら、十分な容量です。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

DDR5-4800MHz平均 2774
LPDDR4-4266MHz平均 2735
LPDDR5平均 2703
DDR4-3200MHz平均 2151

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TB、そして3.5インチHDDを2基搭載可能です。ここ最近6TBのHDDでも1万円ちょっとからあるので、自分で増設すると安上がりです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

2.5Gbe/1Gbe、Wi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

有線は公式サイトによると2.5ギガビットイーサネットもあるとのことですが、執筆時現在1ギガビットイーサネットのみ搭載可能です。

 

 

インターフェイス

前面には電源ボタン、コンボジャック、USB 3.2 Gen 1 Type-C(データ転送速度は5Gbps)、そしてUSB 3.2 Gen 1(同5Gbps)、USB 3.2 Gen 2(同10Gbps)になります。USBのデータ転送速度は1つを除き、遅いですね。

背面にはライン出力、USB 2.0が4つ、そしてイーサネットコネクタになります。

RTX 3060にはDisplayport×3とHDMI、RTX 3050にはDisplayport×2とHDMIになります。

 

 

モニター

Lenovo ゲーミングモニター

Lenovoでは多くのゲーミングモニターを販売しているので、必要な方はこちらからどうぞ。

 

公式サイト

 

サポート・保証

Lenovo Legionのサポート

Lenovo製品には標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

引き取り修理とは、万が一の際にLenovo指定業者がPCを引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後、郵送してくれるサービスで、保証期間内は郵送費などは無料です。

また、Legion Ultimate Support(最長4年まで延長可)という「ゲーミングに特化した24時間サポート」にアップグレードもできます。

このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。

 

 

ライバル機種

こんなことを言ったら元も子もないのですが、上位モデルのLegionが本機よりも安く販売されています。。。

執筆時現在、Legion Tower AMDはRyzen 7 7700X+RTX 4060が14.9万円から、IntelモデルはCore i5-13500+RTX 3050が14.5万円からです。

 

Legion Tower 5 gen 8(AMD)

Legion Tower 5 gen 8(AMD)Ryzen 7000シリーズ搭載機種で、メモリやSSDも最新スペックです。グラフィックスはRTX 3060 Tiが搭載で、ホビーユーザーであれば十分な性能です。ほとんどのタイトルはプレイできると思います。

APU Ryzen 5 7600
Ryzen 7 7700
Ryzen 7 7700X
Ryzen 9 7900
標準メモリ DDR5 16GB(メモリスロット4つ/最大128GB)
ストレージ SSD 512GB(最大SSD×3+HDD×2)
グラフィックス RTX 3050
RTX 3060 LHR
RTX 3060 Ti LHR
RTX 4060
RTX 4060 Ti
RTX 4070
RTX 4070 Ti
LAN 1000BASE-T/2.5GBASE-T、Wi-Fi 6E
拡張スロット/ベイ 3.5インチ×2、PCI Express ×16(1つ/空き0)、M.2 2230(WLAN用)1つ/空き0、M.2 PCIe SSD用(3つ/空き2)
冷却 空冷
重さ 最大14㎏
電源 500W 80PLUS Silver/850W
価格 14.9万円~

レビュー

 

Legion Tower 5i Gen 8

Legion Tower 5i Gen 8インテル13世代CPU搭載で、最高でCore i9-13900のモンスターCPUが搭載できます。メモリやSSDも2023年最新で、LANはワークステーションに採用されることがある2.5ギガビットイーサネットに対応です。グラボはRTX 3060 Tiでミドル(~ミドルハイ)クラスで、ホビーゲーマーには十分すぎるスペックになっています

CPU Core i5-13400F/13400
Core i7-13700F/13700
Core i9-13900
標準メモリ DDR5 16GB(メモリスロット4つ/最大128GB)
ストレージ SSD 512GB(M.2スロット2つ)
グラフィックス RTX 3050
RTX 3060 LHR
RTX 3060 Ti LHR
RTX 4070 Ti
LAN 1000BASE-T/2.5GBASE-T、Wi-Fi 6E
拡張スロット/ベイ 3.5インチ×2、PCI Express ×16(1つ/空き0)、M.2 2230(WLAN用)1つ/空き0
重さ 最大14㎏
電源 500W 80PLUS Silver
850W 80PLUS Platinum
価格 14.5万円~

レビュー

 

 

まとめ

最新スペックはそんなに搭載していないですが、そこそこの性能なので、中量級ゲームまでならそこそこ遊べる機種です。

ただし、先述したように上位モデルのLegionの方が価格が安いので、これを買う意味あるのかな?と言う疑問があります。

LOQじゃないとだめと言う人以外は、Legionを検討した方が良さそうです。

 

 

公式サイト