IdeaPad S500シリーズの最新機種で、S540の後継機種になります。
S540はかなり人気が高いですもんね。かく言う私も、使っているパソコンの一つにIdeapad S540があります。
本機種では性能が飛躍的に上がり、画面の割合も大きくなり、軽くなりました。これもまた人気が高い機種になりますね。
Slim 550iは14型と15型がありますが、スペックなどはほぼ同じで、インターフェイスの場所と寸法・重さ、バッテリー時間が違うだけになります。
追記)
本機種は、2020年7月14日に第10世代CPU搭載モデルの販売が開始したのですが、2021年1月13日に最新のインテル第11世代CPU搭載モデルが追加されました!
Contents
IdeaPad Slim 550i(14型・15型)のスペックレビュー
CPU | Intel core i3-1005G1 Intel core i5-1035G1 Intel core i7-1065G7 |
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CPU | Intel core i3-1115G4 Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
メモリ | 4GB~16GB(DDR4-3200MHz) |
ストレージ | 128GB~512GB |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし |
OS | Windows 10 |
Office | 搭載可能 |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス Iris Plus(第10世代CPU) Iris Xe(第11世代CPU Core i5/i7) |
セキュリティ | Windows Defender、プライバシーシャッター |
指紋センサー | 搭載 |
サイズ | 14型)321.6×211.6×17.9mm 15型)356.7×233.1×17.9mm |
重さ | 14型)1.45㎏ 15型)1.66㎏ |
バッテリー | 14型)12時間 15型)13時間 |
保証 | 1年間引き取り修理保証 |
価格 | 10世代)5.5万円~ 11世代)5.9万円~ |
もともと第10世代のCPU搭載モデルだったのですが、2021年にインテル11世代CPU搭載モデルが追加されましたが、CPU以外のスペックは同じになります。
まずは、第10世代と11世代の見分け方をご紹介します。
まず、Coreの後ろの数字はi3,i5,i7があり、i7が一番性能が高くなります。次にハイフン「ー」の後ろの2桁の数字が世代を表します。上の例でいえば、左が10世代で、右が11世代です。その後ろの数字は型番を表しており、こちらも数字が大きい方が性能が高いです。
しかも第11世代も10世代もほとんど価格が変わらないので、確実に第11世代搭載モデルがおすすめです。(下記は15.6型の価格です)
CPU | スペック | 価格 | |
第11世代 | Core i3 | メモリ8GB SSD 256GB |
5.9万円 |
第10世代 | Core i3 | メモリ4GB SSD 128GB |
5.5万円 |
第11世代 | Core i5 | メモリ8GB SSD 256GB |
6.9万円 |
第10世代 | Core i5 | メモリ8GB SSD 256GB |
6.6万円 |
第11世代 | Core i7 | メモリ16GB SSD 512GB |
9.5万円 |
第10世代 | Core i7 | メモリ16GB SSD 512GB |
9.4万円 |
また、第11世代CPUの内蔵グラフィックスはIris Xeと言う、内蔵グラフィックスでは最高の性能があります。外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce GTX 660並みの性能があり、動画編集や画像編集もやりやすくなっています。
メモリはDDR4-3200MHzと処理速度が最高クラスなので、サクサク快適に使えますね。ストレージも速度が速いSSD M.2が搭載で、パソコンの起動も10秒ほどとかなり速いです。
ディスプレイは高解像度のフルHD IPS液晶です。コントラスト比も高く、色鮮やかに描写されます。
指紋センサーも搭載なのでサインインは一瞬で終わるし、インターフェイスにはUSB-AやUSB-C(給電・映像出力付き)、最近省かれることが多いHDMIも搭載しているのでビジネス用途でも使いやすいです。
IdeaPad Slim 550iの特徴
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まず注目してほしい所は、ベゼル(画面の黒い枠)の細さです。上下左右極細ですね。長年パソコンのレビューをやっていますが、ここまでベゼルが小さなノートパソコンは見たことがありません。
試しに他の機種と比べてみますね。
ディスプレイの下枠がかなり細くなっていますね。左3つはベゼルが細いと言っている機種で、右のSlim150はこれでも2020年に販売スタートした新しい機種ですが、比べると違いがかなり顕著ですね。
このベゼルが本機種最大のアップデートですね。画面が大きいと集中しやすいし、単純に見いやすいんですよね。
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カラーはプラチナグレーのみですが、海外ではグラファイトグレー(濃い灰色)もあるので、日本でも後々販売されるかもしれませんね。
14型の寸法は横321.6㎜、縦211.6㎜と他の14型機種と比べても結構小さく、大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べても横+2.36㎝、縦+0.16㎝しか変わりません。しかも重量も1.45㎏と軽量でバッテリーも11時間以上なので、外出が多く持ち運びする人でも困らないですね。
厚さは17.9㎜と前機種より2㎜厚くなっていますが、それでも1円玉の直径が20㎜なので1円よりちょっと小さいサイズです。
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スピーカーはキーボード横に付いており、以前の様に下向きのスピーカーじゃないので音がクリアになっています。
こちらは15型のキーボードですが、テンキーという数字のキーがあるのでエクセルなどを良く使う人は15型がおすすめです。14型にはテンキーはありません。
ディスプレイ
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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IPS液晶 | 視野角が広く、色々な角度から画面を見てもきれいに見える |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶 |
ディスプレイはFHD(フル・ハイディフィニション)と解像度も高く、IPS液晶が使われているので、視野角が広く、コントラスト比も高いので見やすいですね。
また、プライバシーシャッターという前面カメラのシャッターが付いているので、ウイルス感染など万が一の時でもこちら側が撮影されることはありません。今の時代、これは必須ですよね。
CPU
パソコンの頭脳であるCPU(プロセッサー)は、ノートパソコンに良く使われる省電力タイプのUモデルじゃなく、高性能のGモデルで、第10世代と11世代の2種類、合計6つになっています。
- Intel core i3-1005G1/Core i3-1115G4
- Intel core i5-1035G1/Core i5-1135G7
- Intel core i7-1065G7/Core i7-1165G7
下のグラフは本機種搭載CPUの、Passmarkスコアの比較です。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
11世代になり、特にCore i3とi7の性能がかなり上がっていますね。Core i3-1115G4は6465と、もう少しで「ビジネスで快適に使える目安」の7000ですね。すごいです。
Core i5は4%ほどの上昇、Core i7は11%ほど性能が高くなっています。どちらもビジネス用途で、特に快適に使えます。
というのも、第10世代11世代共通して、Core i3は2コア4スレッド、Core i5とi7は4コア8スレッドで、コアとスレッドが大きいとより快適に並行作業がしやすくなるんです。
<アプリの数は例です>
より快適に使いたい場合やビジネス用途なら、Core i5かi7がおすすめです。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、より大きなメモリがあれば快適にパソコンも動きます。
本機種搭載のメモリは最新のDDR4-3200MHz搭載で、MHzの数字が大きいほどデータ処理速度が速いのですが、3200MHzは現行最高の周波数なのでサクサク快適です。
ここ最近は8GB搭載が標準で、大きなデータを扱う人は16GBあれば困ることはないと思います。
ちなみにメモリはオンボードで空きスロットがないので、増設できません。
ストレージ
ストレージはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)搭載なのでデータ移動も速く、パソコンの起動は10秒ほどとかなり速いです。
普段使いであれば256GBあれば十分で、写真などの保存を考えている人は512GBあったら助かると思います。
ちなみにSSDの種類は、M.2 PCle-NVMeという最速モデルが搭載です。
SSDにはPCle-NVMeとSATAがあるのですが、
- SATA・・・データ転送速度の理論値が6Gbps
- PCle-NVMe・・・データ転送速度の理論値が16~32Gbps
となっています。
速いんです。
グラフィックス
グラフィックスはCPU内蔵で、第10世代のCore i7はIris Plusが、第11世代のCore i5とi7にはIris Xeが搭載です。その他のCPUは、インテルUHDグラフィックスになっています。
第10世代Core i7搭載のIris Plusはそこそこ高い性能があり、ビデオエディターなどを使った編集は普通にできます。
第11世代Core i5とi7搭載のIris Xeは、内臓グラフィックスでは最高の性能があり、外部グラフィックボードのGTX 660並みです。PhotoshopやAdobe Premiere CCなどでの編集もやりやすくなっています。
インターフェイス
- 4-in-1メディアカードリーダー
- USB3.0
- USB3.0
- 電源ジャック
- USB3.0 Type-C
- HDMI
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
USB-Aが2つに、USB-C(給電・Display Port出力付き)、そしてHDMIがあるので、まず困ることはないと思います。ここ最近はHDMIを搭載しない機種が増えてきたので、ポイントが高いですね。
SDカードメディアリーダーもあるので、デジカメや一眼で撮ったデータも移動が楽にできますね。
まとめ
第11世代CPUが追加され、スペックがかなり高く、動画編集や画像編集もしやすいクリエイターPCっぽくなりましたね。
また、ベゼルが細いのでおしゃれだし、バッテリー駆動時間も比較的長いので持ち運びも楽ですね。
14型でもHDMIやUSB-Aがあるのは、個人的にうれしいです。