Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型の実機レビュー 排熱性能が高く高性能

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かっこいい筐体でスペックも高く、ディスプレイが特にハイスペックです。2.5K解像度で、最大240Hzのリフレッシュレートと、ぬるぬるプレイできます。

Slimモデルと言えば外出にも向いているのですが、本機は2.4㎏(実測2.2㎏)とそこまで軽くないので、持ち運びがしやすいわけではありません。

ただし、性能は高く、うまく排熱されておりベンチマークも高めでした。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック 4.5 out of 5 stars
コスパ 4.2 out of 5 stars
総合評価 4.3 out of 5 stars

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore i5-13500H、メモリ16GB、SSD 512GB、RTX 4050になります。

概要をサクッとつかみたい方は、こちらの動画をどうぞ。

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

Legion Slim 5i Gen 8 16型のスペック

CPU Core i5-13420H
Core i5-13500H
Core i7-13700H
メモリ 32GB
ストレージ SSD 最大1TB(M.2スロット空き1つあり)
グラフィックス RTX 3050/4050
RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(16型) WQXGA IPS 165Hz/240Hz
OS Windows 11 Home/Pro
通信 Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット
生体認証
WEBカメラ FHD
オーディオ Nahimicオーディオ
寸法(幅×奥行×高さ) 359.7 × 260.3 × 19.9~21.9mm
重さ 約2.4㎏
カラー ストームグレー、ミスティグレー
バッテリー
電源
最大約8時間
170W/230W
標準保証 1年間(カスタマイズモデル以外はLegion Ultimate Support標準添付)
付属 USB RGBゲーミングマウス
価格 17.4万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代が搭載で。 3種類のハイパフォーマンスモデルから選べます。一番性能が低いものでも約2万のCPU Markスコアがあるので、どれを選んでも困ることはないと思います。

メモリはDDR5-5200MHzが搭載で、最大32GB(16GB×2)になります。処理速度も速く、最大容量も大きいので、安心してゲームをプレイできます。

ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、最大1TBを搭載できます。また。M.2スロットが一つ空いており、増設も可能です。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、 16インチの本機は17インチ並みの情報が表示できます。より多くのものが見え、細かい部分まで見えるので、ゲームを有利に進めることができます。

解像度は2.5KのWQXGAで、視野角が広いIPS液晶が搭載です。リフレッシュレートは165Hzか240Hzと高く、ぬるぬるプレイできます。

また、色域も広いsRGB 100%で、ゲームだけじゃなく、画像・動画編集をするクリエイターにも向いています。一般的なゲーミングPCと違い、輝度は350ニトか500ニトと高いので、屋外で作業をするクリエイターも安心です。

グラフィックボードは旧モデルでローエンドモデルのRTX 3050か、ミドルクラスのRTX 4050、ミドルハイエンドの4060、そしてぎりぎりハイエンドと呼んでよいRTX 4070になります。予算ややりたいゲームに合わせてグラボを選べるので、多くの人に選びやすい機種になっています。

通信はWi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネット搭載で、無線でも有線でも安定した高速通信が可能です。また、オーディオはゲームサウンドに定評があるNahimicオーディオに最適化され、スピーカーは2Wが2つ搭載です。

RTX 3050とRTX 4050を選んだ場合の電源はちょっと小さめで、170Wです。RTX 4060と4070を選んだ場合は230Wの電源で、こちらも小さめです。

CPUとGPUを同時にフルパワーで使うことなんてないので大丈夫ですが、計算上の最大消費電力は全モデルで電源以上になります。

ちなみに上位モデルのSlim 7シリーズも同じ電源なので、「230Wで十分だ」と判断し、あえてこの大きさにしているかもしれません。

60Whrか80Whrのバッテリーが搭載で、バッテリー駆動時間はゲーミングPCでは標準的な8時間です。重さは「Slim」と言う割にはそこまで軽くなく、2.4㎏となっています。

ゲーミングマウスも付属し、17万円台からと購入しやすい価格になっています。

 

 

公式サイト

 

2023年のトレンドと比較

2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

13世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Thunderbolt 4 生体認証
× ×

Thunderbolt 4と指紋センサーなどの生体認証は非搭載で、これらは上位モデルのSlim 7i Gen 8に搭載しています。

 

 

旧モデルとの比較

Legion Slimシリーズは2020年から上位モデルの7シリーズで発売されていましたが、Slim 5シリーズは初になります。

 

 

Legion Slim 5i Gen 8 16型の特徴

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 正面

ベゼル(画面の黒い枠)がすごく細く、Webカメラ部分以外のベゼルが細くなっており、スマートな外観です。筐体は最近の流行りである丸みを帯びたものじゃなく、ちょっと角ばっていますね。

 

ベゼル幅は上5㎜、下7.7㎜、左右4.7㎜とかなり細く、大きな画面がより一層大きく見えます。 先日ASUS ROG Zephyrus G16をレビューしてこの時に「今までで一番細いベゼル」と言ったのですが、本機はそれよりも細いです。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 横から

寸法もコンパクトで、

・幅 359.7㎜
・奥行 260.3㎜
・高さ 19.9~21.9㎜

となっています。ただし、インターフェイスなどがある背面部分が出っ張っているので、奥行は結構あります。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 上から

ゲーミングPCにしては、薄めの20㎜前後になっています。分厚い方が排熱効率も良いですが、持ち運びがしにくいというメリット・デメリットがあります。本機は「Slim」と名がついているように、スリムタイプで持ち運びがしやすい仕様です。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 重量

重量は公称2.4㎏でしたが、持った時にそこまで重くなかったので測ってみると2200gでした。重たいことは重たいですが、ゲーミングPCとしてはそこそこ軽いですね。

 

ディスプレイは指1本で開くことができます。これ、すごく楽なんですよね。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 ディスプレイを180度開いた状態

ディスプレイは180°開くことができ、画面をシェアするようなことがある人には使いやすいです。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 背面

筐体はちょっと指紋が付きやすいので、外出前には拭いてあげた方が良いかもしれません。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 底面のゴム足

底面のゴム足は太く、グリップも効いており、筐体をしっかりと固定してくれます。熱くなってキーをたたくことってあると思うのですが(自分だけ?)、それでもちょっとやそっとでは動きません。(もちろん、叩き方にもよります)

 

 

冷却システムはLegion ColdFront 5.0

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 冷却システムはLegion ColdFront 5.0

Legion Coldfront 5.0の冷却システムに加え、2基の空冷ファンに、CPUとGPUを繋ぐ大きなヒートパイプで熱を拡散・放熱し、ターボチャージデュアル液晶ポリマーは、静音性も上がっています。

キーボード面と背面からフレッシュエアーを吸い込み、左右と後ろにある通気孔から放熱します。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 底面カバー

背面の通気孔は、かなり大きめです。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 背面 (2) Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 横

左右背面にある排気口も大きく、合計4つもあり、排熱効率は良いと思います。

また、Lenovo LA1 AIチップを搭載しており、CPUとGPU間でパワーを動的に配分するセンサーを備え、パフォーマンスを最適化しファンノイズを最小限に抑えます。

Lenovo VantageでPCのセッティングをカスタマイズをして、オーバークロック制御やAIパフォーマンスチューニングなどにより、より快適にゲームができます。

CPU温度を計測するモニターで、Cinebench R23を計測時に温度の推移をモニターしたのですが、なぜか一切温度が変わりませんでした。おそらくアプリの不具合かなと思います。

Fire strikeなどのベンチマークは、平均値を上回る性能だったので、排熱性能はすごく良いと思います。

 

 

静音性

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 静音性

Fire Strikeを計測時にキーボード上(画像左)と背面の排気口前(画像右)に騒音計測機を置いて、騒音値を測りました。

キーボード上では平均8.6dBとかなり低く、ちょっとおかしな数値でした。排気口前に置いたものは平均50.2dBで最大62.2dBとなりました。

50dBと言えば目の前にいる人が普通の声で話しているくらいの音で、まぁ、うるさいと言えばうるさいですが、ゲーミングPCでは普通です。

 

 

キーボード

キーボードはLegion Truestrikeゲーミングキーボードで、84キー、そして執筆時現在、ホワイトバックライトのみ確認できました。公式サイトではRGBライティングの画像が使われていますが、日本ではこのモデルはなさそうです。

Legion Truestrikeは、ソフトランディングスイッチがあり、打鍵感が良く入力がしやすいです。(パンタグラフ内にあるラバードームの形状を変え、深いキーストロークがあるような感触が得られる仕様です)。

キーピッチは19.1㎜×18.9㎜とフルサイズで、余裕をもってタイピングできます。キーストロークは1.7㎜と深く打鍵感があり、ちょっと強めにタイプすると良いです。筆者のメイン機種はThinkPad X1 Carbonで「タイピングがしやすいキーボード」として有名ですが、X1 Carbonよりもタイピングしやすい(打鍵感がある)と思います。

フルサイズの矢印キーとテンキーがあり、快適にゲームをプレイできます。テンキー付きのキーは小さいのですが、本機は16㎜×15.5㎜と標準的なサイズなので、ミスタイプもしにくいと思います。

ただし、あまり使わないですが「Back Space」キー横のキーが異様に小さく、そして同じ列の一番左の半角/全角変換キーも小さいです。

タッチパッドは75×120㎜と大きく操作もしやすいですが、付属のゲーミングマウスを使うと思います。

 

付属のマウスはLegion M300 RGBという、3498円のゲーミングマウスです。個人的にこの山なりのシェイプは持ちやすいので好きだし、プログラム可能な8つのボタンがあるので使いやすいです。

当面はこれでやってみて、後々高性能なマウスに変えてもいいかもしれません。

 

RGBライティングもあります。

 

 

Webカメラ周り

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 Webカメラ

Webカメラは高画質FHD 1080pで、電子式プライバシーシャッターに対応です(スイッチは右側面にあり)。

 

一般的なノートパソコンに搭載されるHD 720pと比較したら、毛並みが見えるくらい画質が上がっています。

オーディオはゲームに合うと定評のあるNahimicオーディオで、2Wスピーカーが2つになります。サウンドは個人の主観ですが、普通、もしくはちょっと良いかなと言う感じです。

 

 

Lenovo Vantage

Lenovo Vantage

Lenovo Vantageでサーマルモードを、最も高い性能が出る「パフォーマンス」、ミドル性能の「バランス」、そして一番低い性能の「静音」に設定でき、GPUクロックアップやOver driveなどの設定もできます。

ゲームをしながら他のこともする人は、ネットワークブーストを有効にしておくと、ゲームが優先になり速度が最大になります。

ちなみに、デフォルトでは、電源を繋いでいたら「パフォーマンスモード」になっています。

 

 

CPU

Core i5-13420H Core i5-13500H Core i7-13700H
製造プロセス 10nm
Pコア 4 6
Eコア 4 8 8
スレッド 12 16 20
キャッシュ 12MB 18MB 24MB
ターボブースト 4.6GHz 4.7GHz 5.0GHz
Pコア最大周波数 4.6GHz 4.7GHz 5.0GHz
Eコア最大周波数 3.4GHz 3.5GHz 3.7GHz
GPU実行ユニット 42EU 80EU 96EU
ベースパワー 45W
マックスパワー 95W 115W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

 

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Core i5-13500Hのスコアです。Passmark社が公開している平均を上回っています。

他のCPUとの比較です。以下のベンチマークで紹介しているCore i5013420HとCore i7-13700Hのスコアは、各ベンチマークが公開している平均値か、当サイトが別機種で計測したものになります。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900HX  46415
Core i7-13700HX  33484
Core i7-13700H/平均  30029
Core i7-13620H  27302
Core i5-13500H/パフォーマンス  26007
Core i5-13500H/バランス  25497
Core i5-13500H/平均  23206
Core i7-1360P  21549
Core i5-1340P  20197
Core i5-13420H/平均  19950
Core i7-1260P  18691
Core i5-1240P  17318
Core i7-1365U  14982

この中で一番性能が低いCore i5-13420Hでも約2万のスコアがあり、Core i5-13500Hは約2.5万、Core i7-13700Hは約3万もあります。

すごく性能が高いです。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 Cinebench R23計測結果

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアは11782、シングルコアは1770と高性能でした。

その他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H/別機種  18874
Core i7-13700H  16201
Core i5-13500H/パフォーマンス  11782
Core i5-13420H/別機種  9948
Core i7-1355U  9033
Core i7-1360P  8262
Core i7-1355U  5775
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1355U  2551
Core i9-13900H  2039
Core i5-13500H/パフォーマンス  1770
Core i7-1360P  1738
Core i7-13700H  1704
Core i5-1335U  1698
Core i5-13420H/別機種  1661
Core i5-1340P  1532
Core i5-1235U  1472

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 Geekbench 6計測結果

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコア10,931、シングルコア2,460で、シングルコアは同じCPUの平均を上回りましたが、マルチコアは平均以下でした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  12706
Core i7-13700H/別機種  12410
Core i5-13500H/平均  12215
Core i5-13500H/本機種  10931
Core i5-1350P  10455
Core i5-1340P  10302
Core i7-1360P  10119
Core i7-1370P  10095
Core i5-13420H/別機種  9912
Core i5-1335U  8102
Core i5-1235U  7858
Core i5-1345U  7850
Core i7-1365U  7549
Core i5-1340P  7281
Core i3-1315U  6784
Ryzen 7 7730U  6714

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  2617
Core i7-1355U  2567
Core i7-1370P  2536
Core i7-13800H  2499
Core i7-1360P  2476
Core i7-13700HX  2465
Core i5-13500H/本機種  2460
Core i7-13700H/別機種  2426
Core i5-13500H/平均  2378
Core i5-13420H/別機種  2321
Core i5-1335U  2319
Core i5-1340P  2317
Core i7-1360P  2306
Core i5-1340P  2217
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857
Core i5-1350P  1727
Core i7-1365U  1636

 

 

グラフィックス

RTX 4070 Laptop RTX 4060 Laptop RTX 4050 Laptop RTX 3050 Laptop
コードネーム Ada Lovelace Ampere
CUDAコア 4608基 3072基 2560基 2048基
RTコア 36基 24基 20基 16基
Tensorコア 144基 96基 80基 64基
ブーストクロック 2175MHz 2370MHz 2370MHz 1732MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB 8GB 6GB 4GB
メモリバス幅 128ビット 128ビット 96ビット 128ビット
メモリ帯域幅 256GB/s 256GB/s 192GB/s 192GB/s
TGP 140W 115W 105W 95W

RTX 40シリーズは最新のモデルで、RTX 3050は前世代になります。どのGPUもレイトレ対応で、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 の最大グラフィックパワー

レビュー機のRTX 4050はNVIDIA記載の95Wでなく、105Wと大きめでした。このおかげで、ほとんどのベンチマークはRTX 4050の平均を上回ったと思います。

リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングOFF> リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングON>

DLSS OnとOFFの比較<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>

 

ベンチマーク

レビュー機はRTX 4050が搭載で、その他のグラボのスコアは3D Mark好評の平均値です。

DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。

Fire Strikeの計測結果は19,168、Extremeは9873、Ultraは4640でした。

Fire StrikeFire Strike ExtremeFire Strike Ultra

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  35361
RTX 4080  33106
RTX 3080 Ti  26136
RTX 4070  26024
RTX 3070 Ti  24924
RTX 4060  23768
RTX 3080  23637
RTX 3070  22431
RTX 2080S  21862
RTX 4050/別機種  19661
RTX 4050/本機種  19168
RTX 2070 Super  19070
RTX 4050/平均  18269
RTX 3060  17853
RTX 2070  16872
RTX 2060  14004

Fire Strike Extreme

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  21292
RTX 4070  13479
RTX 4060  12086
RTX 4050/本機  9873
RTX 4050/平均  9607
RTX 2060  7158
RTX 3050  6598
RTX 3050 Ti  6449
GTX 1650 Ti  4465

Fire Strike Ultra

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  11353
RTX 4070  6716
RTX 4060  6139
RTX 4050/本機  4640
RTX 4050/平均  4608
RTX 2060  3583
RTX 3050 Ti  3293
RTX 3050  3183
GTX 1650 Ti  2111

 

Time SpyはゲーミングPC向けDirectX 12のベンチマークです。Time Spyは8551、Time Spy Extremeは3891となりました。

Time SpyTime Spy Extreme

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090 20269
RTX 4080 18091
RTX 3080 Ti 12599
RTX 4070 12310
RTX 3080 11510
RTX 3070 Ti 11427
RTX 4060 10653
RTX 3070 10260
RTX 2080S 10096
RTX 4050/本機 8551
RTX 4050/平均 8498
RTX 2070 Super 8328
RTX 3060 8323
RTX 3050 5678
RTX 3050 Ti 5518
GTX 1650 3555

Time Spy Extreme

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080 9145
RTX 4070 5726
RTX 4060 5050
RTX 4050 3975
RTX 4050/本機 3891
RTX 3050 2630
RTX 3050 Ti 2620
GTX 1650 Ti 1768

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 Port Royal計測結果

Port Royalは、リアルタイムレイトレーシングのベンチマークです

Port Royal

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090 13882
RTX 4080 11814
RTX 4070 7210
RTX 4060 5843
RTX 4050/本機 4617
RTX 4050/平均 4353
RTX 3050 3187

 

 

ゲームのベンチマーク

スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。

基本的にどのグラボでもFHDでのプレイになり、RTX 4060であれば最高画質でのプレイが、RTX 4070であればQHD解像度でのプレイが視野に入ります。

RTX 4070RTX 4060RTX 4050RTX 3050

RTX 4070ゲームベンチマーク

青・・・FHD最高画質 赤・・・QHD

Watch Dogs Legion  89
 64
Horizon Zero Dawn  126
 98
Red Dead Redemption 2  88
 52
Assassin’s Creed Odyssey  60
 49
Monster Hunter World  88
 58
Far Cry New Dawn  94
 83
Cyberpunk 2077  88
 54
Apex Legends  135
 106

RTX 4060 ゲームベンチマーク

青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質

Watch Dogs Legion  84
 65
Horizon Zero Dawn  95
 108
Red Dead Redemption 2  65
 43
Assassin’s Creed Odyssey  77
 60
Monster Hunter World  98
 85
Far Cry New Dawn  98
 90
Cyberpunk 2077  68
 74
Apex Legends  127
 128
Fotnite  145
 121

RTX 4050 ゲームベンチマーク

青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質

Watch Dogs Legion  105
 49
Horizon Zero Dawn  114
 94
Red Dead Redemption 2  63
 37
Assassin’s Creed Odyssey  70
 55
Monster Hunter World  90
 71
Far Cry New Dawn  94
 82
Cyberpunk 2077  72
 65
Apex Legends  122
 115
Fotnite  132
 117

RTX 3050 ベンチマークスコア

オレンジ色・・・低画質 青・・・標準 赤・・・高画質

Fortnite  200
 85
 70
The Witcher 3 Wild Hunt  88
PUBG  83
 72
Call of Duty: Warzone  60
Battlefield V  93
 89
Apex Lengends  126
 100
Rainbow Six Siege  130
 101

 

ディスプレイ

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 ディスプレイ

解像度 光沢 液晶 輝度
16型 WQXGA なし IPS 350nit
500nit
コントラスト比 色域 視野角 リフレッシュレート
1200:1 sRGB 100% 178° 165Hz
240Hz

2種類のディスプレイは、共にDolby Vision、NVIDIA G-Syncに対応しており、240HzモデルはHDR400にも対応なので、若干メリハリが良いです。

画面比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されるので、より多くの情報が一度で見て取れます。例えば、通常の16:9のディスプレイでは見えない部分も本機では表示されるので、ゲームも有利に進められるし、画像・動画編集、そしてWeb閲覧などもしやすくなります。

解像度はWQXGA(2560×1600ドット)と高精細で、FHDではぼやけて見えていた部分も見やすいです。

リフレッシュレートは高めの165Hzか、プロ向けの240Hzになります。一般的に、人間の目で認識できるのは240Hzくらいまでとなっているので、限界値と言った感じです。上級者でもっとうまくなりたいという人は240Hz、それ以外であれば165で十分かもしれません。

まぁ、240Hzの方がぬるぬるだし、たったの2200円で上位モデルを選べるので、良いものを使うに越したことはありませんが。

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型のディスプレイの種類

 

輝度はゲーミングPCでは高めの350ニトか500ニトとなっており、屋外でも使いやすいほどの明るさです。

 

i1 Display Proで色域を計測したら、

  • sRGBカバー率98.9%、sRGB比103.3%
  • DCI-P3カバー率76%、DCI-P3比76.2%
  • Adobe RGBカバー率74.1%、76.6%

でした。

色も鮮やかで、ゲームをしていても没入感があります。また、Web用画像編集をするようなクリエイターにも向いた色域です。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 の計測した輝度

計測輝度は323ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

最後に、色域のチェックです。

色域は広く、どこから見ても見やすいです。

 

 

メモリ

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 メモリマーク計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR5-5200MHzで、最大32GBになります。メモリスロットが2つあり、最大32GBまで対応しているので、自信のある方は自分で増設してもいいと思います。

Memory Markの計測結果は3335と、かなり高いスコアでした。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

DDR5-5200MHz/本機  3335
DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR4-4266MHz平均  2735
LPDDR5平均  2703
DDR4-3200MHz平均  2151

 

 

 

ストレージ

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0×4で、公式サイトでは最大1TBにできます。PCIe 4.0に対応したM.2スロットがもう一つあるので、こちらも自分で増設できます。

ここ最近SSDの価格が下がっているので、安く大容量にできますね。

シーケンシャル速度の計測結果は、リード7136MB/秒、ライト4989MB/秒とかなり高速でした。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測しました。さすがに速いですね。起動だけじゃなく、ゲームのロード時間なども速いです。

1回目 12秒46
2回目 13秒29
3回目 13秒17
4回目 13秒38
5回目 12秒86
平均 13秒03

 

 

Wi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネット搭載

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

有線は1ギガビットイーサネット搭載です。

 

 

電源

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 アダプター

電源アダプタはスペックによりますが170Wか240Wで、レビュー機には170Wが付属していました。

仮に以下のスペックを選んだ場合の、最大消費電力を紹介しますが、先述したようにCPUとGPUを同時にフルパワーで使うことなんてないので、あまり心配はいりません。実際に、ほとんどのベンチマークは平均値を上回っていましたね。

Core i5(最大95W)+RTX 4050(最大105W)=190W(電源は170W)

Core i7(最大115W)+RTX 4060(最大115W)=230W(電源は230W)

Core i7(最大115W)+RTX 4070(最大140W)=255W(電源は230W)

ちなみにCPUとGPU以外に、メモリやストレージ、ディスプレイなどすべてのパーツで電気を食うので、理論値は以上になります。

 

 

インターフェイス

Thunderbolt 4はありませんが、豊富なインターフェイスで、困ることはないと思います。また、すべてのUSBのデータ転送速度は10Gbpsと速いです。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 左側面

左側面にはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが2つ(2つとも映像出力機能付き、1つはPowerdelivery対応)、マイク/ヘッドフォンジャックがあります。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 右側面

右側面は4 in 1メディアカードリーダーと、電子式プライバシーシャッターのボタンになります。

 

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 16型 背面 (2)

背面にはUSB 3.2 Gen 2が2つ、RJ45、HDMI、そして電源コネクタです。

持ち運び用のゲーミングPCなので、背面だけじゃなく左右にもインターフェイスがあり、外出先でもケーブルの接続がしやすいです。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。

引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

Lenovo Legionのサポート

また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。

しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!

このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。

カスタマイズモデルを購入の際は、Ultimate Supportを追加できます。

 

 

ライバル機種

 

ASUS ROG Zephyrus G16

ROG Zephyrus G16 GU603VI 正面白の筐体でおしゃれな外観で、ゲームもクリエイティブワークもと言う人に向いています。RTX 4050は無いですが、上位モデルを購入するなら本機も検討する価値があります。

CPU Core i7-13620H
Core i9-13900H
メモリ 32GB/最大48GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(16型) 2560×1600 240Hz/165Hz
OS Windows 11 Home
通信 ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ HD、IRカメラ
スピーカー 2W×6
寸法(幅×奥行×高さ) 355 × 243.5 ×19.9~22.34mm
重さ 約2.1㎏
バッテリー
電源
90Whr/最大約11.4時間
240W
標準保証 1年間
価格 33.9万円(RTX 4060)
43.9万円(RTX 4070)

レビュー
LOQ 16IRH8

Lenovo LOQ 16IRH8のレビューエントリー向けのゲーミングPCですが、意外に性能が高く、Legionとそこまでそん色がありません。ただし、電源が小さいので、Legion並みの性能は出ませんが、FHD画質でのプレイなら、多くのタイトルが遊べます。

CPU Core i5-13420H
Core i7-13620H
Core i5-13500H
Core i7-13700H
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB(最大SSD×2)
グラフィックス RTX 3050
RTX 4050
RTX 4060
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS 光沢なし 144Hz
通信 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6
WEBカメラ FHD 1080p
重さ 約2.6㎏
バッテリー
電源
最大約8時間
170W
価格 14.8万円~

レビュー

 

Legion Pro 5i Gen 8 16

Lenovo Legion Pro 5i Gen 8 16型のレビュー本機よりも若干性能が高く、持ち運び用じゃないため200gほど重たいですが、RTX 4050搭載モデルが19万円からと、比較的安いです

CPU Core i5-13500HX
Core i7-13700HX
Core i9-13900HX
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD×2
グラフィックス RTX 4050
RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(16型) WQXGA IPS 165/240Hz
通信 Wi-Fi 6E、1Gbe
WEBカメラ FHD 1080p
重さ 約2.5㎏
バッテリー 最大約5時間
価格 19万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・おしゃれな筐体
・高性能
・最新スペック満載
・画面比が16:10で、16型でも17型並みの情報が表示される
・2.5Kと高精細で、リフレッシュレートが高い
・メモリとSSDの増設が可能
・シーケンシャル速度がかなり速い
・公称値よりも200gも軽かった

 

残念な点

・電源が小さいと言えば、小さい
・Slimだけど特に持ち運びに適したほど軽いわけじゃない

 

総合評価

CPU性能はすごく高く、メモリも大容量最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0が2枚搭載可能で、十分な基本スペックがあります。グラボは4種類から選べるので、やりたいゲームや予算によって選ぶことができます。

ほとんどのベンチマークは同じCPUやグラボの平均値を上回っていたので、しっかりと排熱され、高い性能が出ている証拠です。

本機の大きな特徴は、ディスプレイだと思います。解像度が高く、広色域のsRGB 100%、そして何よりもリフレッシュレートがぬるぬるの165Hzか、+2200円で超ぬるぬるの240Hzにできるので、fpsゲームがうまくなりたい人にすごく合います。

 

 

公式サイト