量販店モデルのTab M11です。M11という名前からわかるように11インチのタブレットで、平均的なスペックをしています。
11インチのタブレットと言えば、P11 Pro gen 2(11.2インチ)やP11 Gen 2(11.5インチ)がありますが、本機は10.95インチと徐々に小さくなっていますね。
本機はディスプレイが高色域で、ドルビーアトモス対応のスピーカーが4つも付いており、動画視聴に合うタブレットです。
本機は量販店モデルで、公式サイトでは販売されていません。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | |
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コスパ | |
総合評価 |
Contents
Tab M11のスペック
SoC | MediaTek Helio G88 |
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メモリ | LPDDR4X 4GB |
ストレージ | eMMC 64B |
ディスプレイ(10.95型) | 1920×1200ドット IPS液晶 |
OS | Android 13(Android 14にアップグレード可能) |
無線 | 802.11a/b/g/n/ac(Wi-Fi 5) |
生体認証 | ― |
カメラ | 800万画素/800万画素、フラッシュなし |
オーディオ | ドルビーアトモス、スピーカー 1W×4 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 255.3 × 166.3 × 7.2mm |
重さ | 465g |
防塵防滴 | IP52 |
バッテリー | 最大約10時間 |
標準保証 | 1年間 |
セキュリティメンテナンス | 2027年10月30日まで |
ペン | Lenovo Tabペン同梱 |
価格 | 参考価格)40,480円 |
<性能評価>
タブレットの心臓部であるSoCはミドルクラスのHelio G88で、シングルコア、マルチコアともにほどほどの性能になっています。少なくとも、本機はLPDDR4Xのメモリが4GB搭載しているので、動きは悪くないです。
ストレージはeMMC 64GBとちょっと少なめですが、microSDカード(最大1TB)を搭載できるので、容量に不安が出てきたら増設するとよいです。
ディスプレイは10.95インチの16:10とここ最近のPCと同じで、WUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶になり、色域はsRGB 100%相当のNTSC 72%と高色域です。リフレッシュレートは90Hzと高いです。
その他のスペックはOSはAndroid 13で、無線はいわゆるWi-Fi 5、カメラは低スペックでリア・フロントともに800万画素、ドルビーアトモスに対応した1Wスピーカーが4つ搭載です。
OSはAndroid 14に更新でき、セキュリティメンテナンスは2027年10月30日までとなっています。
10.95インチで465gと標準的な重さで、バッテリー駆動時間は丸一日外出しても十分じゃないかなというくらいの10時間になります。
本機は量販店モデルで、お近くの量販店や楽天などのECサイトで販売されています。
旧モデルとの比較
Tab MシリーズにはM10 Plus (3rd Gen)(10.61インチ/2022年モデル)はありますが、M11は初めてになります。旧モデルと言うわけじゃないですが、似たようなスペックなので比較します。
<左/本機種・右/Tab M10 Plus>
正直言うと、M10のほうが若干ですがSoCスペックが高く、価格も安いです。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | MediaTek Helio G88 | Qualcomm Snapdragon 680 |
メモリ | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB |
ディスプレイ | 10.95型)WUXGA IPS液晶 | 10.61型)2k IPS |
無線 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5、LTE |
バッテリー | 10時間 | 12時間 |
重量 | 465g | 465g |
寸法 | 255.3 × 166.3 × 7.2㎜ | 251.2 × 158.8 × 7.5㎜ |
価格 | 40,480円 | 35,800円 |
全体的に似たようなスペックですが、若干M10 Plusのほうが良いスペックです。価格も5000円ほど安いですね。
こちらは、SoCの性能を表すGeekbench 5の比較です。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・マルチコア 青・・・シングルコア
Snapdragon 680 | |
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MediaTek Helio G88 |
色域が広いディスプレイ
ディスプレイは1920×1200ドットのWUXGAで、IPS液晶になります。コントラスト比は1500:1と高く、視野角は160°になります。
輝度は400ニトと高めで、屋外でも使いやすいです。
色域はNTSC 72%で、これはsRGB 100%相当の高色域です。動画視聴やインスタなどで画像を見るのに最適です。また、リフレッシュレートは90Hzと高めで、やっているゲームによってはぬるぬる動きます。
<画像はPCとタブレットをFreestyleで接続し、同じものを表示している>
後は、個人的に結構気に入っているのは、画面アスペクト比が16:10とPCと同じなんですよね。しかも約11インチと大きいので、Lenovo Freestyleに接続してセカンドモニターとして使いやすいんです。
先ほど旧モデルのところで紹介したM10 Plusは10.61インチと大きいので、セカンドモニターとしても使うために筆者は購入しました。本機はより大きなディスプレイなので、もうちょっと使いやすいです。
Lenovo Freestyleとは、タブレットをサブモニターとして使うLenovo純正のアプリです。詳しい使い方は、「Lenovo Freestyleの使い方と設定方法」をどうぞ。
最大1TBのmicroSDカードを搭載可能
本機のストレージは64GBと少ないですが、最大1TBのmicroSDカードが増設できます。多くのアプリをダウンロードする予定の人は、初めから増設しておいてそちらにデータを保存したほうが良いです。
あとはgoogle Cloudなどを使って、写真を保存したりですね。
ドルビーアトモスン対応したスピーカーが4つも搭載
本機は、ドルビーアトモスに対応した1Wスピーカーが4つも搭載しています。ドルビーアトモスは平面的な音じゃなく立体的な音を体感でき、しかも4つもスピーカーがあるので、音楽を聴いたり動画視聴に合います。
ペンが同梱
4096段階の筆圧検知があるLenovo Tab Penが付いており、簡単なイラストを描いたりメモを取ったりできます。
別途購入しなくてよいので、助かりますね。
その他の特徴
防塵・防水機能IP52相当
本機はIP52相当の防塵防滴性能があり、安心して持ち運ぶことができます。
防塵であるIP5Xは6段階あるカテゴリの2番目に良い性能で、「安全を損なうほどの粉塵が侵入しない」レベルになっています。
防滴性能のIPX2は、8段階ある中の下から3番目で「垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない」レベルです。
キッチンで使ってて水飛びしても大丈夫なくらいですね。
カメラ
カメラはリアとフロントどちらも800万画素と、いつものタブレットと言った画質です。シングルカメラでフラッシュもありません。
写真を撮るなら、スマホが良いですね。
ミドルクラスのSoC
MediaTek Helio G88 | |
コア | 2x A75 6x A55 |
コア | 8コア |
最大クロック | 2.0/1.8GHz |
GPU | ARM Mali-G52 MC2 GPU |
Socはbig.Littleで、パフォーマンスの高いコアと、省電力のコアの2種類を搭載しており、低負荷なことをしているときは省電力コアで作業をするため、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
性能は高くないですが、低すぎることもないです。
こちらはGeekbench 5のスコアです。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
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MediaTek Kompanio 1300T P11 Pro 2nd Gen |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 680 | |
Snapdragon 662 Tab P11 |
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Helio G88 | |
MediaTek Helio P90 X Game |
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MediaTek Helio P22T | |
Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
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MT8166 Tab M7 (3rd Gen) |
Geekbench5 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MediaTek Kompanio 1300T P11 Pro 2nd Gen |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 680 | |
Helio G88 | |
Snapdragon 662 Tab P11 |
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MediaTek Helio P90 X Game |
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Snapdragon 429 Tab B10 |
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MT8166 Tab M7 (3rd Gen) |
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機は高性能LPDDR4xで、4GBと標準的な大きさです。
Wi-Fi 5に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
最新のWi-Fi 6ではなく、Wi-Fi 5に対応しています。最新じゃないとはいえ、最大6.9Gbpsもあるので悪くないと思います。
LTE
LTEモデルはありません。自宅のWi-Fiやスマホのテザリングで、インターネットが使用できます。
テザリングを使うのであれば、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは大容量の7040mAhで、最大約10時間のバッテリー駆動時間になります。一日外出していても、ずっと使わない限り十分な時間かなと思います。
インターフェイス
ポートは1つのみで、USB 2.0 Type-Cになり、OTG機能付きです。OTG機能はパソコンを介さずにHDDなどと直接接続し、データのやり取りができる機能です。
サポート・保証
標準で1年間の「片道引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 片道引き取り修理・・・自分でリペアセンターに自費で郵送。修理後の配送は無料
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ただし、本機は量販店モデルなので、購入時にお店にお尋ねください。
ライバル機種
Tab P12
Lenovoでは上位モデル、全体を見渡すとミドルハイスペックに近い機種です。画面が12.7インチと大きく、解像度も高く広色域です。動画視聴が多い人や、ビジネス用PCのお供に合います。本機よりも1万円ほど高いですが、性能は比べ物にならないくらい高いです
SoC | MediaTek Dimensity 7050 |
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メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 128/256GB |
ディスプレイ(12.7型) | 3K (2944×1840) LTPS液晶 60Hz |
OS | Android 13 |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋、顔認証 |
オーディオ | ドルビーアトモス、JBLスピーカー×4 |
重さ | 615g |
バッテリー | 最大約10時間 |
価格 | 49,830円~ |
Tab P11 Gen 2
本機よりも4000円ほど高いですが、4000円以上の価値があるスペックです。全体的にうまくまとめられた機種で、ディスプレイ以外は標準的なスペックです。ディスプレイはクリエイター向けの高品質・ハイスペックで、リフレッシュレートは120Hz、色域はDCI-P3 97.5%と広いです。
SoC | MediaTek Helio G99 |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ(11.5型) | 2000×1200ドット IPS液晶 |
OS | Android 12L |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | フェイスアンロック |
カメラ | 800万画素/1300万画素 |
重さ | 520g |
バッテリー | 最大約10時間 |
価格 | 4.4万円~ |
まとめ
良い点
・大画面で見やすい
・高色域でオーディオも良い
・microSDカードの増設可能
・ペンが同梱
・量販店モデルなので、実機を触って試してから購入できる
残念な点
・ストレージが少ない
総合評価
全体的に見て普通か普通以下のスペックが多く、価格の割にコレといった特徴が少ないと思います。というのも、本機は量販店モデルで実際に触ってみて購入することができるので、人件費もかかっているので価格はちょっと割高になります。
お近くの量販店にない場合は、楽天などのECサイトで販売されているので、確認してみてください。