Lenovo IdeaPad Slim 360(14)のレビュー・AMD Ryzen 5000シリーズ搭載モデル

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最新の高性能CPU・Ryzen 5000シリーズ搭載で、筐体もおしゃれになったSlim 3シリーズの新作です。

Slim 3シリーズでは珍しく、ディスプレイには高解像度のフルHD IPS液晶が搭載です。今まではHDやTN液晶が使用されていたので、低価格モデルと言っても全体的な品質の底上げもされています。

Lenovoではゴールデンウィークセールを実施中で、年に一度の大型セールです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

 IdeaPad Slim 360(14)のスペックレビュー

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMD 左斜め前から

プロセッサー AMD Ryzen 3 5300U
AMD Ryzen 5 5500U
メモリ 最大8GB
ストレージ SSD 最大512GB
ディスプレイ 14型 FHD TN 光沢なし
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
OS Windows 10 Home
セキュリティ Windows Defender、プライバシーシャッター
無線 WiFi5、Bluetooth 5.0
指紋センサー あり
サイズ 324 x 215.7 x 19.9㎜
重さ 1.5㎏
バッテリー 最大11時間
保証 1年間引き取り修理
価格 販売店により異なる

プロセッサーには最新のRyzen 5000シリーズが搭載で、最高でRyzen 5 5500Uを搭載できます。Ryzen 7は搭載できませんが、Ryzen 5でもかなり性能が高くデスクトップ並みの性能なので、ヘビーユーザーにとっても問題ないと思います。

メモリはオンボード+スロットで、8GBになります。最近のIdeaPadシリーズは「オンボードメモリのみ」なのですが、本機種はスロットが1つあるので自分で増設もできます。

ストレージはSSD M.2 PCIe NVMeで、最大512GBとなります。高速タイプのSSDなので、パソコンの起動もデータ移動も速いです。

ディスプレイはSlim 3シリーズでは珍しく、フルHD IPS液晶になっています。通常Slim 3シリーズでは、HDディスプレイかフルHDだけどTN液晶という質が低いものが使用されるのですが、本機種は上位モデルのSlim 5シリーズと同じディスプレイと液晶です。

14型にしては若干重ための1.5㎏ですが、バッテリー駆動時間は最大11時間もあるので、機動性も高いと思います。

総合的に見て、なぜこれがSlim 3シリーズなの?と思うくらい上位モデルのSlim 5シリーズ寄りのスペックで、普段使い用のパソコンとしては優秀だと思います。

公式サイト

楽天

旧モデルとの比較

Lenovo Ideapad Slim 360 14(AMD)と旧機種の筐体比較<左/本機種・右/IdeaPad Slim 350 14 AMD>

旧モデルのSlim 350との比較です。重さは変わりませんがベゼル(画面の黒い枠)がかなり細くなっており、幅が3㎜、奥行きが2.5㎝ほど小さくなっています。

表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値です。

本機種 Slim 350 14 AMD
APU Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
A4-3020E
Ryzen 3 4300U
Ryzen 5 4500U
Ryzen 7 4700U
メモリ 8GB(3200MHz) 8GB(2666MHz)
ストレージ SSD 512GB SSD 512GB
ディスプレイ FHD IPS HD TN、FHD TN
無線 WiFi5 WiFi5
バッテリー 11時間 9時間
重量 1.5㎏ 1.5㎏
価格 2.7万円~

APUがRyzen 4000シリーズからRyzen 5000シリーズに変わり、メモリの周波数(MHz)も上がったので、より快適に、よりサクサク使えるようになっています。また、旧モデルはHDディスプレイもあるし、液晶は質の悪いTN液晶ですが、本機種は高品質なFHD IPS液晶のみになっています。

こちららプロセッサーの性能を測る、Passmarkスコアです。

全ての性能が大きく上がっており、Ryzen 3は旧モデルのRyzen 5並みに、Ryzen 5は旧モデルのRyzen 7並みになっていますね。

ライバル機種

Lenovo Ideapad Slim 360 14(AMD)とライバル機種の筐体比較<左から本機種・Slim 550 AMD・Slim 550i Intel>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 Slim 550 14 Slim 550i 14
CPU Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 7 5700U
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 8GB 16GB 16GB
ストレージ SSD 512GB SSD 512GB SSD 512GB
グラフィックス Radeon Radeon Iris Xe
ディスプレイ FHD IPS FHD IPS FHD IPS
無線 WiFi5 WiFi5 WiFi5
バッテリー 11時間 14時間 12時間
重量 1.5㎏ 1.45㎏ 1.45㎏
価格 5.9万円~ 5.9万円~

本機種以外は上位モデルのSlim 5シリーズで、筐体もスリム、ベゼル(画面の黒い枠)もより細くなった機種です。また、Slim 5シリーズは天板にアルミニウム素材も使用しているので、耐久性が高く、より高級感がある見た目です。

インターフェイスには若干違いがあり、

本機種・・・USB-Cに「映像出力(Display port)機能なし」
比較機種・・・USB-Cに「映像出力(Display port)機能有り」

となっています。

また、メモリも本機種は8GB搭載ですが、Slim 5シリーズは最大16GBにできます。(ただし、本機種は増設可能なので、保証は外れますが最大20GB可能)

こちらはプロセッサーの性能を測る、Passmarkスコアです。

総じてRyzenの方が高い性能になっています。

購入のポイント

  • 本機種・・・バッテリー駆動時間が一番短く、他機種に比べ50g重いが、性能も高い。Display Portを使わない人はこれでOK
  • Slim 550・・・バッテリー駆動時間が長く、軽めの機種。メモリも最大16GBなので処理速度も速い。
  • Slim 550i・・・グラフィック性能が一番高いので、画像編集や動画編集を趣味でやるならこれが一番

メリット・デメリット

良い点

・Slim 3シリーズにしてはスペックが高い
・ベゼルが細い
・FHD IPS液晶と高品質ディスプレイ

残念な点

・Display Portのインターフェイスがない
・執筆時点では量販店でしか販売されていないので、公式サイトに比べると価格が高い

現時点で見つけたものは、楽天でOffice付きRyzen 3モデルの10万4280円でした!!

IdeaPad Slim 360(14)の特徴

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMD 正面

今までのSlim 3シリーズは、5シリーズと差を出すためにベゼル(画面の黒い枠)が若干太かったのですが、本機種はベゼルが細いですね。先ほど紹介したように、旧モデルと比べるとかなり細いです。

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMD 側面から

寸法は幅324㎜、奥行き215.7㎜、厚さ19.9㎜で、

・幅324㎜は、一万円札2枚分(320㎜)
・奥行き215.7㎜は、500mlペットボトルの高さ(205㎜)
・高さ17.7㎜は、一円玉の直径(20㎜)

とほぼ同じです。A4ノート(297㎜x210㎜)より若干大きいくらいなので、今お使いのバックにも入ると思います。

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMD 閉じた状態の側面

厚さは19.9㎜と若干大きいですが、重量も1.5㎏とほどほどの重さなので持ち運びもしやすいと思います。

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMD 天板

素材は樹脂素材ですが、アークティックグレーの丸みのある筐体でおしゃれですね。

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMD 右斜め前から

Webカメラやマイク、そしてスピーカーも内蔵しているので、ビデオ電話やオンライン授業にも使いやすいです。また、Webカメラにはプライバシーシャッターという物理シャッターがあるので、使っていないときはシャッターを閉じておくと安心ですね。

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMD

指紋センサーは電源ボタンに統合されているので、電源を付けたらサインインも完了しています。Slim 3シリーズには指紋センサーが無いことが多いので、助かりますね。

ディスプレイ

ディスプレイも高品質で、FHD IPS液晶 光沢なし プライバシーシャッター付きとなっています。

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMDのディスプレイ

解像度 光沢 液晶 輝度
FHD なし IPS 300nit
FHD フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080
IPS液晶 視野角が広くコントラスト比も高い液晶
光沢なし 映り込みが軽減された液晶
プライバシーシャッター 前面カメラのカバー

今までのSlim 3シリーズではFHD TN液晶か、HD TN液晶だったのですが、360番台に入り高品質のディスプレイになっています。

IPS液晶はコントラスト比も高く視野角も広く、ブルーライトを低減して目の疲労を軽減するEye Care Mode機能もあるので、目に優しく使いやすいです。

ちなみに仕様書によると、FHD TN液晶もあるようなので、購入時にご確認ください。TN液晶は250nitの輝度で、視野角も狭くコントラスト比も低いです。

プロセッサー

プロセッサーは最新のRyzen 5000シリーズ搭載で、このクラス最高峰の性能があります。

コア/スレッド GPUコア 基本クロック
ブーストクロック
キャッシュ TDP
Ryzen 3 5300U 4/8 6 2.6/3.8GHz 4MB 15W
Ryzen 5 5500U 6/12 7 2.1/4.0GHz 8MB 15W
Ryzen 7 5700U 8/16 8 1.8/4.3GHz 8MB 15W

注)本機種はRyzen 7はありませんが、Slim 360 17型にはあります。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い

↓グラフをタップすると数値が表示されます↓

Ryzen 3でも1万オーバーとかなり性能が高く、Ryzen 5は1万3000オーバーと超高性能です!すごいです。

多くのRyzen 4000シリーズは1コア当たり1スレッドでしたが、Ryzen 5000シリーズは全てが「マルチスレッディング」に対応したため、1コア当たり2スレッドになっています。このおかげで、より多くのデータを同時に処理できるようになりました。

コアとスレッドの解説

マルチスレッディングになったことにより、より多くの作業を並行してできるようになっています。

メモリ

メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きいとより大きなファイルやデータが扱いやすくなります。

本機種のメモリはDDR4-3200MHzで、8GBになっています。通常、メモリが8GBあれば困ることは無いので十分かと思います。メモリはオンボードに4GB、スロットに4GBのデュアルチャンネルメモリなので、処理速度もメモリ8GB1枚より速いです。

また、メモリの動作周波数(MHz)が3200MHzと最高のものなので、質の高いメモリが搭載ですね。

ストレージ

ストレージはM.2 SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)なので、起動も速いしサクサク動きます。ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動などにも関わる重要なパーツなんですね。

SSD(PCIe NVMe) HDD
最大データ転送速度 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

本機種にはデータ転送速度がかなり速いPCIe 3.0×4が搭載しているので、パソコンやソフトの起動も速く、Web閲覧も快適ですね。

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間はRyzen 5搭載モデルは最大11時間、Ryzen 3搭載モデルは最大10時間になっています。性能が高いモデルの方がバッテリー駆動時間が長いというのは、凄いですね。

また、充電は約3.5時間で満タンになります。

インターフェイス

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMDの右側面インターフェイス

右側面には、SDカードリーダーとUSB-A 2.0(最大データ転送速度480Mbps)になります。

Lenovo IdeaPad Slim 360 14 AMDの左側面インターフェイス

左側面には、電源コネクタ、USB-A 3.0、HDMI、USB-C 3.0(最大データ転送速度5Gbps)、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックがあります。

インターフェイスは必要十分ですね。先述したようにUSB-Cは映像出力機能がないので、Display Portは使えません。

保証・サポート

IdeaPadの保証とサポート 詳細

本機種は1年間引き取り修理保証に、電話やチャットなどでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは夕方6時まで)

引き取り修理・・・指定住所にLenovo指定業者がPCを引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後郵送してくれる。また、修理は国内でやっており、NECのコンピューター事業所で対応しているので日本クオリティで、修理、返送も比較的早いです。 (保証期間内はパーツ・輸送費など無料)

まとめ

今までのSlim 3シリーズは廉価版的なイメージがありましたが、本機種は全てが標準的なスペックで、使いやすい機種だと思います。

個人的には、「Slim 5シリーズとして販売しても良かったんじゃ?」と思っているくらい、しっかりした機種だと思います。

学生や自宅用の普段使い用の機種としては、文句が無い機種です。

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